目次
ゴア・マガラ戦闘BGM
光蝕む外套 ~ ゴア・マガラ
- 使用作品
- MH4、MH4G、MHX、MHXX、MHF、MHXR
- 収録
- モンスターハンター4 オリジナル・サウンドトラック
モンスターハンター 狩猟音楽集IV
モンスターハンター エクスプロア オリジナル・サウンドトラック
- 黒蝕竜ゴア・マガラの狩猟時に流れるBGM。
フルオーケストラの曲で、狩猟BGMとしてはなかなか豪華である。- MH4の村ラスボスである天廻龍の狩猟曲とは深い関わりがある。
詳細は該当記事を参照されたし。
- MH4の村ラスボスである天廻龍の狩猟曲とは深い関わりがある。
- 曲調は全体的に物々しく、恐怖感や威圧感が感じられる。
前半は低い旋律から徐々に盛り上がっていき、力強く疾走感が溢れるような曲調となっている。
サビの部分が終わると同時にパーカッションによる連打音と共に転調し、
金管楽器の音が不安定に上下し、ティンパニやシンバルが多用されたおどろおどろしい旋律が流れる。
このクライマックスを抑えるような控えめな旋律が流れ、中盤と同じくパーカッションの連打音でループする。
- 歴代看板モンスターたちのテーマと比べると技巧的な印象を受ける人も居る
(もっとも、これはMH4で初登場した戦闘曲全体に見られる傾向でもあるのだが)。
また、ゴア・マガラは鱗粉を爆発させたり、大振りな肉弾技を繰り出したりと
中々騒がしいモンスターであるため、戦闘中は意識しないとあまり聞き取れない部類に入る曲でもある。
キャッチーな曲とは言い難いが、それがより一層ゴア・マガラの禍々しさを引き立てていると言えよう。
- MHF-Zでも、遷悠種ゴア・マガラ実装に伴ってこの曲が導入された。
MHFにMH4系作品由来の楽曲が導入された初の事例となっている。
光蝕む外套/ゴア・マガラ - Sunbreak ver.
- 使用作品
- MHR:S
- 収録
- モンスターハンターライズ:サンブレイク オリジナル・サウンドトラック
- ゴア・マガラの復活と共に、テーマBGMの当曲もアレンジされて復活した。
全体的に原曲に近いアレンジだが、サビ後は転調して新規追加されたパートに突入する。
原曲にあった追い上げるようなサビ後のパートがなくなっているのを惜しむ声もあるものの、こちらはこちらで好評。- この新規フレーズのループ前部分だが、シャガルマガラ戦闘曲のイントロとの類似を指摘する意見もある。
またその部分に入る直前で上がっていく弦のフレーズが、当のシャガルマガラ戦のサンブレイク版で新規追加された、
サビ直前部分に酷似している。
- この新規フレーズのループ前部分だが、シャガルマガラ戦闘曲のイントロとの類似を指摘する意見もある。
余談
- タイトルにある「外套」は防寒に着る外衣のことで、オーバーコートとも言う。
一般的には「コート」と略語で呼ばれることが多い。
ゴア・マガラの全身を覆う巨大な翼を喩えたものだろう。
他にも、成体へ成熟する身を護るための存在とも捉えられる。- モンハンで外套といえばMHP2Gの村上位クエストを依頼する
「外套姿の○○」が有名か。
- モンハンで外套といえばMHP2Gの村上位クエストを依頼する
- 前半部分はMH4のPV5中盤にも使われており、
曲調やシーンからゴア・マガラの専用BGMだと予想するファンも多かった。
このシーンではゲネル・セルタスやジンオウガ、キリンなども映っているのだが、
サビの部分に合わせてキリンによる落雷が起こる演出がされており、非常に格好良い。
- この楽曲は11月20日のMH4オリジナルサウンドトラック発売に先駆け、
10月10日より金色の追憶や旅立ちの風などと共にドワンゴモバイルから先行配信され、
同時にタイトルも初公開された。- 太鼓の達人アーケード版の収録曲、『モンスターハンター4メドレー』の中にもこの曲が入っている。
- 狩猟音楽祭2014では、MH3Gメインモンスターの曲とのメドレーで演奏された。
ゴア・マガラとブラキディオスはメインモンスターということ以外で接点がなく、
強いて言えばイベントクエストで共演したくらいだった。
関連性の高いシャガルマガラのBGMとのメドレーを期待する声があり、残念に思うファンも多いが、
メドレーでの繋ぎのアレンジが違和感なく仕上がっており、鑑賞した人からも高く評価されている。
渾沌に呻くゴア・マガラ戦闘BGM
渾沌に呻く者 ~ ゴア・マガラ
- 使用作品
- MH4G、MHXX
- 収録
- モンスターハンター 狩猟音楽集IV
- 黒蝕竜の特殊個体である渾沌に呻くゴア・マガラの狩猟曲。
通常とは異なる専用BGMを有するという、特殊個体の中でも破格の待遇を受けている。
- 『光蝕む外套』が編曲されたもので、所々に『光と闇の転生』のフレーズが挟まれる。
ゴア・マガラ、シャガルマガラのBGMが合わさることで独自のメロディを形成しており、
両者と闘ってきたプレイヤーにとって感慨深い曲となっている。
メロディは原曲からアレンジされているが、印象的なサビ部分はかなりオリジナルに近く、
サビが上がりきれず悲壮的なメロディであるのが特徴である。
かつてマガラたちと繰り広げた激闘を想起させてくれる。- 一方、渾沌に呻くゴア・マガラの不完全な姿を表現しているのか、
曲の速度が頻繁に変わり、主旋律も不安定に上下するものとなっている。
リズムも4拍子を基本としながら、頻繁に3拍子や6拍子に変化する。
明確なサビを持ちながらも掴み所がない、珍しいBGMであると言えよう。
要所要所に混じる苦痛を伴う呻き声も曲の異様さを引き立たせている。
- 一方、渾沌に呻くゴア・マガラの不完全な姿を表現しているのか、
- 発売直後から高い人気を博している曲の1つであり、
判明後は渾沌に呻くゴア・マガラの専用BGMとして瞬く間に知れ渡った。
中には、この曲を聴きたいがためにクエストを受けるハンターもいるとか。
渾沌に呻く者/ゴア・マガラ - Sunbreak ver.
- 使用作品
- MHR:S
- Ver.13での渾沌に呻くゴア・マガラ追加とともに、当曲も合わせて復活した。
ライズ時代に比べ、全体的に保守的なアレンジ傾向の目立つ今作だが、
その中でも群を抜いて原曲に忠実なアレンジであり、他の曲に見られる新規パートは存在しない。
しかし、原曲に比べてかなり高音が強調されており、暴れているような不安定さを感じさせるものとなっている。
特に光と闇の転生のフレーズにおいて顕著で、それはまるで悲鳴のようにも聞こえる。
アレンジされた影響もあって過去作の追い立てられるような威圧感よりも
この曲の主そのものが抱える悲哀と焦燥と憤りがどことなく感じられる。
- 「原曲に忠実」という点は、言い換えれば「原曲とほとんど変わらない」という事である。
それはまるで「手抜き」などのようにネガティブな捉え方をされかねない表現だが、
この楽曲が渾沌に呻くゴア・マガラの専用曲である事を考えると、
「(時代や舞台が変わったところで)渾沌に呻くゴア・マガラ(の命運や結末)はほとんど変わらない」という
余りに悲観的且つ絶望的な暗示のようにも聞こえる。