MHP2Gから登場した、クシャルダオラの素材にある冷気の力を込めた、氷属性の太刀。
鋼の刃を振るって巻き起こした吹雪の後には、どんな命も残らないとされる。
目次
概要
- 鋼龍ことクシャルダオラの素材を大量に用いたその外見は、
黒銀色の甲殻がよく活かされているが、その形は太刀と言うよりは斧に見えなくもない。
MHP2Gでは練気ゲージが最大になると、MH4以降では気刃大回転斬りを当てると
先端の刃が展開し、逆刃の大太刀のような見た目に変形する。
- クシャルダオラの素材をベースとした武器は何らかの動物を模したものが多いのは有名だが、
このダオラ=レイド系統の太刀はサソリをモチーフにしていると思われる。
よく見ると持ち手の付け根部分にサソリの頭とハサミらしき装飾があり、
独特な折れ曲がった刃が尾を模っているのがわかる。
MHP2G
性能
- 集会所G★3のクシャルダオラを討伐してG級素材を集め、
なおかつ入手するのに非常に苦労するレアアイテムの一つである古龍の大宝玉を使って、
前身の鋼氷大刃を強化して作成する。その性能は以下の通り。- 無属性太刀として見ても強い攻撃力1296
- 斬れ味もデフォルトで白ゲージ、斬れ味+1で20の紫ゲージが出現
- 手数の多い太刀で重要となる属性値もまずまずの氷属性320
- ある程度ではあるが拡張性をもたらすスロット1
しかし、氷属性太刀は他にもライバルが存在し、特に氷刃【雪月花】は物理攻撃力と斬れ味、スロット数で
ダオラ=レイドを上回る上に、作成難易度も低い(ただし、あちらも鋼の厚龍鱗を5個必要とするが)。
だが、攻撃力の差は武器倍率にして10と僅かなもので、属性値はダオラ=レイドの方が120も多いので、
氷属性が良く通る相手ならこちらを担いで行くといいだろう。
作成難易度
- 氷属性太刀としては最高峰の本武器であるが、その作成難易度は推して知るべし。
まず、鋼氷大刃を作るのに大剣の錆びた武器から派生する鋼氷大剣-改から強化するか、
一発生産するかの二通りがあるが、双方共に鋼龍の宝玉を要求される。
そして、上で述べたように、ダオラ=レイドへと強化するには古龍の大宝玉とG級鋼龍素材が必要になる。
流石にG級ともなると、クシャルダオラを倒すのはそれなりに時間がかかる上、
古龍の大宝玉は例のアレが発動すると本当に手に入らない。
クシャルダオラはテオやナズチに比べると剥ぎ取りでもクエスト報酬でも大宝玉が出にくいので、
マラソンし易いナズチや、大宝玉の入手率が高めな強化クエストに赴いて入手した方が早いかもしれない。
中でもクシャルダオラの強化クエストは、大宝玉と鋼龍素材を同時に集められるので、腕に自信があるならお勧め。
MH4
- クシャルダオラが復活した本作でも登場する。
生産と鋼氷大剣からの製作ルートがオミットされ、
新たに追加された風化した太刀からの強化になった。
- 気になる性能であるが、総じて非常に優秀。
- 属性武器としてそれなりの攻撃力561
- 現時点で氷属性太刀最高の属性値350
- デフォルトで白ゲージ、斬れ味+1で白60
- 安定のスロット2
会心率(それも攻撃力の差で完全に食ってしまっている)とスロット一つ以外は
全て上位互換となっており、氷属性太刀の筆頭格と言える。
- 風化した太刀から強化する関係上、作成難度は少々高い。
風化武器の宿命として大量の大地の結晶を用いるほか、
「鋼氷大刃」への強化で勇気の証Gを2枚、最終強化では鋼龍の宝玉を要求される。
クシャルダオラを連戦していれば集まっていることも多いが、宝玉がセンサーに引っかかる事例もまた多い。
ただし、今ではマガクシャという便利なイベントクエストが配信されていることもあり、
相対的に作成難易度は落ちてきてはいる。
MH4G
- 今作では「ダオラ=ストーム」という強化先が登場。
ダオラ=レイドからG級鋼龍素材を用いることで強化できる。
古龍武器の例にもれず古龍の大宝玉も要求されるため作成難易度は高い。
- だが、完成すればその労力に見合った強さを見せてくれる。
- 攻撃力はあの砕光の暁刀と同値の891
- 非常に高い氷属性530
- 素でそれなりの白ゲージ、斬れ味+1で紫30
- スロット2は健在
氷属性太刀の中では属性値はトップで、期待値で見た攻撃力でも崩天刀ウコトオンカムに続き2番手。
ウコトオンカムは1188という圧巻の攻撃力を誇るが、斬れ味が匠をつけても短い白ゲージ止まりの上、
会心率が-30%であるため、見た目ほどの物理性能の差はない。
更に属性値が120しかなく、スロットも0と癖が強いため、総合性能ではこちらに軍配が上がる。
最終強化の氷属性太刀は他に、雪一文字【銀世界】やクレセントヴァイス、
そして後述のエルダオル=レイドが存在するが、
雪一文字にはスロット数と会心率以外、クレセントヴァイスには素の白ゲージの長さ以外の全ての要素で勝っている。
エルダオル=レイドに至っては…
したがって、本作最強の氷属性太刀と呼んで差し支えない一振りである。
氷属性の通りがいいモンスター相手ならば、殆どの場合これ一つあれば充分と言っても過言ではない。
MHX
- MHXでもクシャルダオラの参戦に伴い続投。
製作ルートはMH4系列と同じく、風化した太刀から鋼氷大刃を経て強化していくことになる。 - その性能と言うと、
- 平均より少し低めの攻撃力190
- 手数武器としては十分な氷属性30
- 素で白10、匠を発動させればさらに伸びる斬れ味
- うれしいスロット1
凄く風化した太刀さえ用意できれば、あとは全部上位下位のクシャルの素材のみで作れるので
HR解放後すぐに作ることも可能。
- 今作ではストーリー攻略段階で登場する氷属性太刀は会心率がマイナスだったり斬れ味が悪かったりと、
どれも癖が強く扱いづらい物が多い。
その中で鋼氷大刃は珍しく素直な性能を持ち、扱いやすい。凄く風化した太刀さえ用意できれば。
HR解放後でも氷属性太刀で唯一、素で白ゲージを持ち、
スロットを持ちながら会心率がマイナスでないと安定した特徴を持つ。
MHXX
- G級追加によりさらに強化が可能となった。
究極強化でダオラ=ストームとなる。
その性能は- やや高めの攻撃力310
- 氷属性太刀3位タイの氷属性40
- 斬れ味は素で白80、匠+2で紫30が出る
- あって嬉しいスロット1
今作では紫での補正が低下したこともあり、
ドヒキサキを彷彿とさせる素の白の長さを生かした戦い方も視野に入る。
- 最終強化にはG級恒例の悪名高き古龍の大宝玉を要求される。
とはいえ、村にG級古龍のクエストが出現するため、大宝玉はそこまで問題ではない。
問題はどちらかというと覇王の証である。
- しかし、今作では白猿薙【ドドドド】がバランス型の氷属性太刀として大躍進しており、
攻撃力310、会心率15%、属性値42、素の白30に匠+2で紫40と
スロットと白ゲージを除いて上位互換になってしまっている。
白ゲージの長さやスロット1を活かしていこう。
- さらに、スロットと長い白ゲージを持つライバルとして琥牙刃ジャリドファルが新登場。
同等の属性値40に攻撃力は290と低いが、攻撃力の低さを補う会心率30%とスロット2つを有している。
斬れ味は素で白50、匠+2で紫30となる。
高い会心率のせいで、素でも匠有りでも期待値でわずかに負ける。
今作で主流の会心率上昇スキル・超会心と相性が良いのも向かい風となっている。
業物を切って火力スキルを積むなどしないと追い越すのは難しい。
- このように、ライバルは手強いが、エリアルスタイルを使うのであれば話は変わる。
抜刀会心を主軸にスキルを組むために武器の会心率の旨みが薄れ、
ここに更に超会心、会心撃【属性】、飛燕などを付けようとすると、
斬れ味関係のスキルをつけるのが難しくなる。
会心率に武器倍率の伸びを奪われず、属性値も高めで、
斬れ味スキルによるフォローの必要の無い白ゲージを持つこの武器は、
エリアルスタイルと相性抜群なのである。
……何、ミラアンセスフォリアの項で示されているように、
比較的ハードルの低いお守りで属性特化+斬れ味レベル+2の両立が出来るって?それ以上いけない。
- 属性値の高さで見た場合、やはりというべきか深雪一文字【幻日】が立ちはだかる。
氷属性1位の属性値48と氷属性唯一のスロ3、おまけの会心率15%がある。
しかし、攻撃力は290と低く斬れ味も素白は20で匠で出る紫はたった10と、
こちらや上述のライバルたちと比べるとやや扱いづらい。
さらに、抜刀会心主軸のエリアルにおいては会心率に無駄が出て攻撃力の差も顕著になる。
そのあたりで差別化していきたい。
MHRise
- MHWではクシャルダオラ参戦にもかかわらずリストラという憂き目に会ったが、
MHRiseではVer.2.0のアップデートにてクシャルダオラとともに無事実装。
当初は強化段階無しだったが、その次のVer.3.0にて強化先が追加された。
鋼氷大刃Iを生産し、強化することでいつものダオラ=レイドになる。
- 最終強化のダオラ=レイドの性能は
- 最終強化としては低い攻撃力190
- 高水準の氷属性45
- 斬れ味は素で白10が出現、さらに匠で延長可能
- 会心率、および防御力ボーナスはなし
- ささやかだがレベル1スロットが1つ
- 百竜スキルは攻撃力強化III、会心率強化III、鋼龍の魂
- 一見、低攻撃力高属性値という、いかにもな属性寄り性能といった感じに見える。
しかし、攻撃力こそ低いが斬れ味はなかなか優秀、かつ後述の百竜スキルで会心率が大きく上がるので
物理方面も決して悪くないという、高属性値となかなかの物理性能を両立している優等生。
ちなみに、属性値45というのは、太刀の全属性で見てもD=バイダーに次ぐ2位の高さを誇る。
- この武器最大の強みは、やはり百竜スキルの鋼龍の魂だろう。
1ヒットのみでも会心率25%、ヒット数が増えればさらに+5されて30%。
効果の発動に条件があり、なおかつほとんど瞬間的と言っていい持続時間ではあるものの、
百竜スロット1つで付けられる会心率上昇効果としては破格の上昇量を誇る。
太刀は抜刀二連斬りや気刃無双斬り、居合抜刀気刃斬りのカウンターなど、
初段以降で大ダメージを与えられる技が多いため、二段目以降で会心率向上の恩恵を受けやすい。
加えて、鉄蟲糸技の踏みつけでも会心率が上がるので、兜割も恩恵を受けられる。- 会心が能動的に上がるということは、相手の肉質に左右されないという独自の利点となる。
ヤツカダキのような弱点特効も心眼も効果が薄い相手に対し、
スキルで会心を調整してやることでかなり安定したダメージを与え続けることができる。
幸い達人も渾身も超会心も活き、スキル環境の恩恵で攻撃も積みやすいなど至れり尽くせり。
氷が通る相手に対して過不足なく立ち回れる優秀な一振り。
- 会心が能動的に上がるということは、相手の肉質に左右されないという独自の利点となる。
- 氷属性太刀のライバルとしては、凍刃【氷華】がいる。
あちらは素の攻撃力が210と高めで、なおかつ匠で伸ばせば白ゲージも出現する。
ただし、氷属性値は27とこちらより低い上に斬れ味も白ゲージの最大値が20とかなり短く、維持は困難。
こちらが会心特化にすると、あちらの斬れ味なども考慮した総火力を超え得る。
あちらは非常に強力な百竜スキルの鉄蟲糸技強化を持っているのもあって
瞬間火力こそ高いものの、青ゲージに落ちた瞬間に白ゲージのこちらが火力で上回るようになる。
総じて、ピーキーだったあちらと比べて癖の少ない優等生といえる。
- もう一振りのライバルはご存知百竜刀【千変万化】。
属性を強力にしようとすれば当然会心率も含めてこちらの圧勝だが、
氷属性を最低限だけくっつけた完全物理特化の百竜刀となると話が変わってしまう。
氷に弱い連中は総じて物理もよく通るため、無視できないダメージを叩き出す。
また、物理主体のため同時狩猟などで武器を持ち変えなくても活躍できるという利点もある。
方向性は真逆ではあるが、スキル次第では立ち場の奪い合いが発生しかねない相手となる。
- 性能は少し劣るがバスティンエッジも実は見逃せない。
確かに攻撃の百竜強化込みでも攻撃力170・氷27・素で白10とこの中で最も大人しいが、
会心35%とLv1スロットを2つ素で備えているため会心周りの融通が利きやすく
達人芸の恩恵を常に受けられるという点ではダオラ=レイドに無い専売特許となる。
多少のハンデを利便性や立ち回りでカバーできるならまだまだ捨てたものではない。
MHR:S
静寂をもたらす絶対零度の太刀
の前には恐れも震えもない。
触れれば、生命が静止する。
(ダオラ=ストーム)
- マスターランク追加に伴い強化先が登場。
ダオラ=レイド改を経て、奇しき赫耀のバルファルクのMR素材を用いてダオラ=ストームへ最終強化される。
その性能は- 太刀としては平均的な攻撃力320
- 氷属性太刀では2番目の高さの氷属性56
- 会心率及び防御ボーナスは相変わらずなし
- 斬れ味は素では白40で、匠での延長分は全て紫
- スロットはレベル1が1つと変わらないが、百竜装飾品スロットはレベル3
高いレベルでバランスの取れた氷属性太刀となっている。
百竜スロットもレベル3なので、効果は弱体化したものの鋼龍の魂も引き続き使用可能。
- ライバルとしては相変わらず六花垂氷丸となるか。
攻撃力は同じ320、属性値こそ48とこちらには劣るが十分な高さで、
紫を出すには匠が2以上必要だが素の白が長い。
百竜スロットもレベル3で、武器スロットもレベル3なのでスキルの拡張性ではあちらが上。
何より強化可能な時期に圧倒的な差があり、あちらはMR20で強化が可能になるが、
こちらは奇しき赫耀のバルファルクの素材が必要なので強化可能になるのはMR70からになる。
ただし、イベントクエスト「大兇星」をダウンロードした場合はMR10と大幅なショートカットになり逆転する。
- 属性特化で見た場合は新顔のイソネミクニ亜種の素材を使った極光雪刀スノウパウがライバル。
攻撃力こそ310とこちらに劣るが、属性値が69と圧倒的。
百竜スロットもレベル3で、紫を出すには匠が3以上必要だが素の白ゲージがかなり長い。
- 上記2本は紫を出すには匠が少々重いので、ダオラ=ストームは匠1からでも紫が出ることが差別点となるが、
紫ゲージの氷属性太刀としては今度は氷輪刀ルアシェイアが立ちふさがる。
攻撃力こそ320と同じだが、属性値は31と他の氷属性太刀と比べても低め。
しかし、紫ゲージは素で40と長く、匠無しでの物理期待値では氷属性太刀中トップ。
また、白ゲージも30と手ごろな長さであることから、こちらよりも研磨術【鋭】との相性は上。
- 太刀には手数を取りつつ一撃重視の大技が追加されたのもあり、
属性の高さが優位点になるとは一概に言えず、各々のプレイスタイルや求める要素に応じて
物理型か属性型かを取捨選択することになるだろう。
- Ver.14以降は傀異スロットの拡張で性能ボーナスが発生するようになり、
レベル5以上にすることで匠無しでも紫ゲージが発生するようになり、最終的に素で紫20の斬れ味となる。
更にVer.15で追加された天衣無崩Lv3の斬れ味消費無効でこの数値でも維持が容易なため、
氷属性太刀としては頭一つ抜けた性能を持つようになったといえる。
ただし、太刀に欲しいスキルを考えると防具錬成や護石選びは修羅の道となってしまうため、
天衣無崩を中心に今の自分が可能な装備にするか、必要なスキルを中心に天衣無崩の採用を考えるか選ぶ必要があるだろう。
エルダオル=レイド
MH4G
- MH4Gでは錆びたクシャルダオラの素材を用いた「エルダオル=レイド」も初登場している。
錆鋼龍の武器は極めて癖の強い性能で知られているが、
その一角である太刀の性能を見てみると……- 高いが、ずば抜けている訳ではない攻撃力990
- 悲惨すぎる会心率-50%
- 初見では驚くであろう極長の青ゲージ
しかし白・紫はそれぞれ20・10、そして素でゲージが最大のため匠による延長が不可 - ストームの半分もない属性値220
- 無慈悲なスロット0
- 攻撃力は高いとはいえ、武器倍率換算すると
錆鋼龍武器の中ではワーストタイの300である。
そして、マイナス会心に至ってもワーストタイの-50%である。
これにより会心込みの期待値は262.5。あろうことか、
通常種武器であるストーム(期待値270)を下回っている。もはや大惨事と言う他ないだろう。
- 斬れ味も匠不要とはいえ、紫と白の長さが短いため、業物がないとすぐに青まで落ちてしまう。
一応、青ゲージは物凄く長いのだが、物理性能は上記の通り。これらのように突出した攻撃力があるのならまだしも、
この中途半端な攻撃力では青ゲージ運用は非効率と言わざるを得ない。
せめて、この青ゲージ部分が白ゲージだったら……と思ったハンターもいるだろう。
- そして属性値も低いためそちらのダメージも大して期待できず、トドメにスロット無し。
ここまでくると良いところが何一つ無い錆びれた刀としか言いようがない。
- 性能がこれ程に悲惨なことになっているのにもかかわらず、
生産するにあたって古龍の大宝玉は勿論のこと、レア素材である銀嶺の冠を2つも要求される。
錆鋼龍自体が非常に手強いモンスターであることから、総じて製作難易度はトップクラス。
…はっきり言って、こんな武器に貴重な素材を消費するのは無駄でしかない。他の武器に使うのが得策である。
関連項目
モンスター/クシャルダオラ
モンスター/錆びたクシャルダオラ
武器/クシャナ武器
武器/氷刃【雪月花】 - MHP2Gに置ける氷属性太刀最大のライバル。MH4系列では優位に立っていたがMHXXで息を吹き返し氷だけど火花を散らす間柄。
武器/ダオラ=デグニダル - 強化途中の鋼氷大剣-改から本武器の前身、鋼氷大刃に派生する
武器/エール=ダオラ - MHFに登場する剛種クシャルダオラの太刀