- 種族
- 草食種(鳥盤目 鎚尾亜目 地竜下目 ケロス科)
- 別名
- なし
- 英語表記
- Apceros
- 危険度
- MH4G・MHX・MHXX:★2
- 登場作品
- MH, MHG, MHP, MH2, MHP2, MHP2G, MH4G, MHX, MHXX, MHWorld, MHW:I, MHF, MHST, MHST2
目次
特徴・生態
- 主に乾燥地帯に生息する草食竜の一種。
シュレイド地方やドンドルマ地方などでは「草食竜」と言う場合、リノプロスではなく本種を指す場合が多い。
背中を覆う甲羅と棘の付いた尻尾が特徴で、体格は草食種としてはかなり大柄。
- アプトノスの近縁種とされているが、火山や砂漠といった食糧確保が困難な地域に生息しており、
それ故に温厚なアプトノスとは逆に縄張り意識が強く攻撃的な性格である。
巣に近付いただけでも攻撃態勢に入り、縄張りを守ろうとする場合が多い。
一度外敵と認識すると、多少距離を置いたくらいでは警戒を解かず、
その視野から相手が消えるまで執拗に追跡して追い立てる。
特に卵を狙う不届き者には容赦が無く、掻鳥クルルヤックに攻撃を仕掛ける様子も確認されている。
危険が多い地域で生活しているために非常に成長が早く、
生まれて間もない子どもでもあっという間に大人と同じ大きさになる。
また、子どもでも小型の肉食竜くらいなら体当たり一発で吹っ飛ばしてしまうほどのパワーを持っており、
以上の理由から草食種のモンスターの中では比較的危険な存在とされ、家畜としての需要は無い。
- 皮膚は水分を逃しにくい独特で硬質な構造になっており、そのまま鎧のような役割も果たしている。
特に背面部の守りは堅く、草食竜にしては生命力も強い。
しかし、さすがに大型の肉食竜を相手に真っ向から対抗できるような力は無く、
自然界における圧倒的な強者にまで無謀にも立ち向かっていくほどの過剰な獰猛性は持ち合わせていない。
個体や群れによっては大型モンスターが接近してくれば怯える様子を見せる場合もある。
また、腹部は比較的柔らかく、ゲネポスなどの小型の肉食竜にもその腹を狙われて捕食される事があり、
やはり食物連鎖の上ではあくまで下位の存在である事は間違いない。
大型モンスターの襲来などによって群れに危機が迫ると、
複数頭の個体が尻尾を振り上げつつ互いの身を寄せ合うように地面に寝そべる事がある。
これは「集団防衛」と呼ばれるもので、
自分たちの弱点である腹部を隠し合いながら敵方の攻撃に備える防御体勢。
この体勢を整えたアプケロスの群れの守りは非常に強固で、
場合によっては大型モンスターの全力の突進攻撃をも余裕を持って耐え凌ぐことができる。
- その凶暴性や守りの堅さとは裏腹に、
肉は非常に柔らかく、味もよいため上質な食肉としての需要がある。
また、卵も非常に美味で栄養価も高く、美食家からの人気が高い。
さらに近年では特殊な製法を用いることで、キモから優れた薬効成分が取り出せる事が発見され、価値が高騰している。
しかし上記の通り獰猛で生命力も強いアプケロスの肉や卵、キモは入手が困難であり、
それ故に市場に出回る事も少なく、高値で取引されることが多い。
- 家畜化の進まない現状では、アプケロスの素材はハンターによる野生の個体からの調達が依頼される事が多く、
それなりの危険性から高めの報酬金が設定される。
特に卵の納品については、
卵の運搬の難解さや親アプケロスによる襲撃、あるいは卵目当ての肉食竜との遭遇…等々といった要因から、
ベテランのハンターであっても苦戦を余儀なくされるという。
概要
- 火山や砂漠に生息しているモンスター。
アプトノスとの最大の違いはその攻撃性。ハンターを確認すると即座に攻撃行動へ移る。
威嚇してから一直線に向かってくる場合と、トコトコと歩いてきて擦り寄ってきたかと思うと
いきなり頭突きをかましてくる場合の2パターンがある。
もちろん後者のほうがよりイライラする。新米ハンターなど特に騙されやすい。
その特徴からホーミング生肉とも呼ばれることもしばしば。
- 火山でお守りを掘っている最中に執拗に妨害されたり、
ガンナーの射線に入って射撃を遮ってしまったり、
大型モンスターから逃げる最中に道を塞いだり、
…と、基本的には駆除しておかないとロクな目に遭わない。
アプトノスと違い大型モンスターがエリア内にいても逃げ出さないのも厄介。
なお、こやし玉をぶつけるのが手っ取り早い駆除方法である。
- アプトノスよりは確かに強く生存力は高いのだが、
結論から言えば、生態系の役割としては彼らと殆ど変わりない。
強大なティガレックスやリオレイア等にとってはアプトノスより多少しぶとくても然程変わらず、
力でなら何とか対抗できるであろうゲネポスやイーオスでさえ、
結局は数の暴力と彼らの持つ麻痺や毒で倒されてしまうためである。
事実彼らの生息地では悉く捕食される側に置かれてしまっており、
MH4G以降の旧砂漠やMHXの火山には彼らの死骸が至る所に横たわっている。
- 見た目通りに中々硬く、最序盤は地味に苦戦する。
攻撃力自体は大した事は無いが耐久力はやや高く、かなり攻撃しても地味に討伐に時間がかかる。
耐久力の割にはダウンしやすいが、ダウンしたのを見て倒したと勘違いして油断していると
不意を突かれる事もしばしば。むしろしつこいくらいに攻撃を加えておいた方が安全である。
- 古龍種が襲来するとそれを察知した小型モンスターが身を潜めてしまうのは有名な話であるが、
MH2の時はいなくなるのが肉食モンスターに限られていた。
つまり一応草食のコイツは古龍が来ても気にすることなくその辺を闊歩している。草食なら草ずっと食ってろ
移動範囲の違いから古龍との戦闘でアプケロスに絡まれる可能性は薄いが、0ではないので面倒くさいものである。- MHFでも古龍のハンターズクエストはこの特徴を受け継いでいた。
- 竜骨【中】を剥ぎ取れるので序盤の素材集めでお世話になったハンターは多いのではあるまいか。
なお、草食竜の卵とは、MHP2G以前においては本種の卵を指す(MH3以降ではリノプロスの卵を指す)。- また、上位個体からは稀に上竜骨が剥ぎ取れる作品も多く、MHP2GのG級個体からはなんと堅竜骨が剥ぎ取れる。*1
あの甲羅のような外殻は飾りではなく、骨だけなら大型モンスターに匹敵する可能性もある。- …が、MHW系列においては一切の骨類が剥ぎ取れなくなり、
同期のアプトノスと同様の確実に生肉が剥ぎ取れる歩く生肉と化してしまった。
新大陸の個体は現大陸の個体よりも大人しいが、これが原因なのだろうか…。
- …が、MHW系列においては一切の骨類が剥ぎ取れなくなり、
- また、上位個体からは稀に上竜骨が剥ぎ取れる作品も多く、MHP2GのG級個体からはなんと堅竜骨が剥ぎ取れる。*1
- MH2及びMHP2Gまではほぼ全ての生物が執拗にハンターだけを付け狙って攻撃してくる*2
行動パターンだったため、蟹(ガミザミ/ヤオザミ)、蜂(ランゴスタ)、猪(ファンゴ)と並んで
嫌がらせ生物四天王の一角を担うとされていた。- しかも図体がでかいため視界を遮る、無駄に硬い、押出判定で位置をずらしてくるなど
このメンツの中でもひときわ存在感を放っており、鬱陶しさは四天王の中でもトップという声もある。
大型モンスターと戦う前に全滅させるという人も少なくない。 - なお、こうした生物たちの不自然な行動パターンはMH3以降で見直された事で大幅に改められたはずが、
アプケロスやファンゴは大型モンスターが出現しても逃げ出さないうえに
モンスターに対しては攻撃をあまりしかけず、ハンターだけを狙ってくるという行動パターンが
未だ健在で、やはり普通に鬱陶しいままである。やっぱり狙ってやっているんじゃないか
- しかも図体がでかいため視界を遮る、無駄に硬い、押出判定で位置をずらしてくるなど
- アイルー村では本種の卵が村の海辺で見つかる事がある。が、村の周囲にアプケロスの姿は影も形もない。
大方何かの拍子に川に流され、どんぶらこと海を流れてきたものだと思われる。- カメみたいな見た目だけに、「実はウミガメのように泳いでやってきて砂浜に産卵した」なんて考えるのも
面白いかもしれない。
もっとも似ているとはいえど、似ているのはウミガメというよりリクガメ、ゾウガメの類なので遊泳能力はないだろう。
実際に水に潜った場合、水かきもヒレもないアプケロスは恐らく溺れてしまうと思われる。
- カメみたいな見た目だけに、「実はウミガメのように泳いでやってきて砂浜に産卵した」なんて考えるのも
- 背中の甲羅に鈍器のような尻尾という特徴は、中生代に生息した恐竜のグループの1つである曲竜類に見られるものであり、
本種の直接のモチーフになったと思われる。
- ゲネポスに狙われているであろうことはゲーム内でも確認可能で、
MHFでは「剥ぎの極意」などの一部の砂漠クエストにおいて、
エリア3ではアプケロスがゲネポス3体に囲まれた状態で配置されている。
…が、ハンターが入ると一斉にこちらを向く。何故だ…
ここまでくるとハンターの化け物っぷりを察して真っ先に潰しに来てるとしか思えない
- 「ceros」はギリシャ語で「角」を意味する。
どうしてそうなった。
MH4G
- MH3シリーズでは登場を逃したものの、MH4Gにて
まさかの復活を果たし、
後継者であるロケット生肉ことリノプロスとの共演を果たしてしまった。
またモノブロスのムービーにもゲスト出演している。
同じく旧砂漠に生息しているのだが、砂漠ではエリア4やエリア9など古代魚やドス大食いマグロ、更に白金魚と、
レアな魚の釣れる水場に集中しているため、ゆっくり釣りがしたければまずアプケロスの掃除が必須となる。
一応本作ではハンターの武器が強いためか、弾かれたりすることがなく、
以前と比べて執拗さが軽減されズワロポス並になったので多少は改善された。
…とはいえ、結局肝心な所で邪魔になる事が多いのでやっぱり鬱陶しい存在には変わりない。
大型モンスターと対峙する前には確実に掃除しておきたい。- 他の草食竜と同様に、討伐時にはビクンビクン痙攣するようになっている。
生々しい演出のため、人によっては嫌悪感を覚えるこの痙攣だが、
コイツとリノプロスについては気に留められることはほぼ皆無と言っても過言ではない。
やはり日頃の行いが悪いせいだろうか。
- 他の草食竜と同様に、討伐時にはビクンビクン痙攣するようになっている。
MHX(X)
- MHXでもリノプロス共々続投することが決まり、さらにブルファンゴの復活まで決まった。
決まってしまったと言うべきか…
また、今作では「アプケロスのキモ」という精算アイテムが初登場した。
ただし、本作では他の草食種の素材を使った武器が数多く追加されたものの、
アプケロスとアプトノス、及びポポには固有素材が無いので
ハンター用の装備は一切追加されないという仕打ちを受けてしまった。
今現在、アプケロス以外に装備の存在しないモンスターは、魚類を除けばエピオスやデルクス位である*4。
おまけに、草食種仲間のアプトノスとポポはオトモ用の装備が追加されたので
本当に何もないのはアプケロスだけという事に…。- にもかかわらず看板モンスター筆頭のディノバルドが本種を餌にする。
息絶えた後とは言え、食事終了と同時にフィニッシュの回転切りまで見舞われる始末である。
固有のキモが与えられたと思ったらこの仕打ち。
- にもかかわらず看板モンスター筆頭のディノバルドが本種を餌にする。
MHWorld
- MHWorldでも登場。
新大陸の個体は温厚なのか、こちらから攻撃を仕掛けない限りは向こうも何もしてこない。
ただし卵を奪った場合はさすがに例外で、
ハンターだろうとクルルヤックだろうと猛追して頭突きをかましてくる。
隠れ身の装衣を着ている間は例の如くスルー。卵が空を飛んでいるように見えるのだろうか
本作では3頭1組でグループを作って行動するが、大型モンスターが出現した際、
3頭が円陣を組むように防御の構えを取る「集団防衛」という生態行動が追加されており、
この時のアプケロスは大型モンスターの突進ですら微動だにしない。
更にはあのイビルジョーが捕食を諦めるという珍しい光景を見る事もできる。
TPS等でいう肉だけにミートシールド宜しくハンターの新たな防御手段として活用できる。
流石に、爆鱗の雨の前には全く意味をなさないが…
MHW:I
- MHW:Iで新たにクラッチクローとその派生で壁や他の大型モンスターにぶつけさせる事でダウンをとれるが、
実は3頭で円陣を組んでいる時ならアプケロス達にぶつけてもダウンがとれる。*5
ミートシールドからミートウォールに進化したか。
大蟻塚の荒地や導きの地の荒地地帯にて、
壁や他の大型モンスターが居ない時は近くにアプケロス達が居るかどうか確認してみよう。- また、モンスターライドの要領でアプケロスに乗ることも出来る。
すぐに振り落とされてしまうのだが、
アプケロスが仰け反った時にタイミングよく前にレバーを傾ける事で騎乗が可能。
この際に何と脱糞することがある。
ただ、こやし弾も植生研究所で増やせる様になったので一々集める必要はないが…
ライド中に掘り返すアイテムも石ころが主であまり有意義なものではない。
- また、モンスターライドの要領でアプケロスに乗ることも出来る。
MHR(:S)
- MHRise、及びサンブレイクでは相方のアプトノス共々お休み。
立場と役割はリノプロスとズワロポスが担っている。- その他にもガウシカにブルファンゴにブナハブラ、さらに新大陸を渡ってケストドン…と、
今作の小型モンスターは、歴代作品に名を馳せるお邪魔枠が集結している。
一人ハブられたというか、アプケロスまで居なくて良かったというべきか…
- その他にもガウシカにブルファンゴにブナハブラ、さらに新大陸を渡ってケストドン…と、
MHST
- MHSTにも登場。オトモンにすることもできる。
物語中盤にさしかかるあたりから登場するのだが、
やはりと言うべきか、草食種なのでステータスはかなり低い。
敵としても守備力バフとパワータイプの攻撃のみしかしない、これといって危険なモンスターではないが、
上位個体が使用する全体攻撃技「アースクエイク」はなかなかの威力を持つので注意。- 狙う機会は少ないだろうが、ペイントボール使用の他に投げナイフで討伐すると帰巣率がアップする。
- 絆技は「ダイナミックスピン」。
背中の甲羅を利用して超高速スピンしつつ相手に激突するという
意外とカッコいい技なので、一見の価値はある。 - 「ホーミング生肉」という
不名誉な俗称を貰っていた彼だが、
MHSTでアプケロスを15頭討伐すると、なんと「ホーミング」の称号が入手出来る。
まさかの公式公認である。
アプトノス10頭討伐の称号である「生肉」と合わせる事で、ライダー自身も「ホーミング生肉」を名乗れる。誰得
MHST2
- MHST2でも登場。ストーリー序盤、アルカラ大陸に登場する。
前作同様パワー傾向で、通常時はパワー攻撃とボディプレスを使用する。
HPが半分を切ると一度だけ、ハードボディで防御力バフをかけた後に
すくみ無しのグラウンドウェーブで全体攻撃をしてくる。- 今作では投げナイフで討伐しても帰巣率がアップしない代わりにペイントボールの効果が高くなり、
効果中に討伐すると90%の確率で帰巣する。
- 今作では投げナイフで討伐しても帰巣率がアップしない代わりにペイントボールの効果が高くなり、
オトモン
- アクティブスキルは地走り遺伝子【小】の「グラウンドウェーブ」、強襲遺伝子【中】の「キラープレス」、
そして回復遺伝子【特大】の「ハートギフト」を持つ。 - 絆技は変わらずダイナミックスピン。
素材
- 生肉
- 小型モンスターから剥ぎ取れる食用の生肉。
分厚い皮膚や甲羅に覆われたアプケロスの肉は、意外にも柔らかくて美味しいらしい。
ただし草食竜の中では獰猛な性質を持つアプケロスの肉を入手するのはそれなりに難易度が高い。
ハンターの間では他のモンスターから入手した生肉と同一視されているが、
一般には「アプケロース」の名で流通しているようだ。
なんとも安直なネーミングである
- 草食竜の卵
- アプケロスが産み落とした大きな卵。
まだリノプロスが登場していなかったMHP2G以前のシリーズでは、
「草食竜の卵」は全てアプケロスの卵を指していた*6。
比較的獰猛なアプケロスからこの卵を盗み出すのは危険性が高いが、
それ故に希少性があり、納品できればそれなりの価格で取引されている。
因みになかなかの美味であるらしい。
- アプケロスのキモ
- MHXで初登場した精算アイテム。
従来は他のモンスターのキモと一緒くたに扱われていたが、ごく最近になって、
ある特殊な製法を用いると今まで分からなかった薬効成分が取り出せるという成果が公表され、
その利用価値が見出されたらしい。
- アプケロスの甲殻
- 甲羅のようなアプケロスの甲殻。乾燥に強く、持ち主を強固に守る。
MHSTで初登場し、一部の装備の素材として使われる。
- トロ肉
- MHST2で初登場した換金アイテム。草食種や牙獣種の小型モンスターから入手できる。
ごくわずかしか剥ぎ取れない貴重な肉で、とても美味しい。
上位個体からは「大トロ肉」が入手できる。
関連項目
モンスター/アプトノス - 同じ地竜下目の草食種モンスター。
モンスター/ズワロポス - 同上。一部生息地が共通する。
モンスター/リノプロス - MH3で登場した草食種モンスター。生息地や攻撃的な性質、害悪性などが共通する。