技術/アンプ・スピーカ

Last-modified: 2008-08-20 (水) 06:39:28

パワーアンプ

アンプの消費電力

説明書参照。
バンドやダンパなどはDuty40-50%で見れば十分。
他のは20%程度。

MAシリーズは電源ONしただけで95W(だったっけ)消費。

クランプメータがあるので、それを使用すれば実際の消費電流を計測可能。
PS152台+MA3600VZで音量最大で実測してみたら実効値で10A程度だったり。

アンプの入力感度

所有しているアンプのうち、amcron(crown)製のアンプには感度切替スイッチが設置されている。
設定感度は以下のとおり

  • 0.775V
  • 1.4V
  • 26dB

0.775Vはデシベルで書いたとおり0dBu、1.4Vは電圧が約2倍となっているので大体+6dBuとなる。
26dBは特殊で、入力電圧に対する(最大)出力電圧を固定するものであり、入力に対する出力電圧が26dB=20倍となる。実は他の場合のdBの値は説明書から読み取れる。
MA3600VZ

0.775V1.4V26dB
41.9 dB ±0.5 dB36.8 dB ±0.5 dB26 dB ±0.5 dB

MA2401

0.775V1.4V26dB
38 dB ± 0.5 dB33 dB ± 0.5 dB26 dB

但しdBを元に設定する必要がある機材はPS15のTD MkIのみである。TD MkIではこの設定をきちっと行わないとTDによるスピーカ保護やVCAの動作が正確に行われなくなる。

そのほかの場合では0.774Vか1.4V設定を行うことになる。現状昔からの設定をそのままにしている為、0.774V設定になっている。
しかし、現状コンソールのほとんどのメータがピークメータとなり、コンソール~アンプ間はほとんどの場合バランス伝送を行っている。また、フェーダの突っ込み過ぎが多いこと、モニでのアンプの歪の発生が多発していることを考えると1.4V設定の方がいいんじゃないかなーと思ったりする。

アンプに関するよくあるトラブル

  • 電源が入らない
    →Cコンメス-平行変換のねじが緩んでいる(これに2年ほど気づかなかったらしい)
    →MA2401,3600VZの場合、後ろのブレーカが落ちている(過去一回だけありました→2回目発生)
  • 音量がおかしい
    →内部の入力感度設定がおかしい
    TDをはさむ場合は基本26dB、他は0.774V(でもこれって1.4Vにしとくべきじゃない?)
  • 音が出ない
    →アンプ裏側のバインディングポストが緩くなっている、パネルの配線が外れている(よくある、というかよく緩んでる)
    →スピコンの±1,2の設定が違う
    PS15(PS15BASS)のみ±2、それ以外は±1にしておくこと。
    (アクティブモードの時はまた別)
  • 正直な話アンプの入力感度設定ってどうすんの?
    TD使うときはそちらと合わせる。
    ないときは1.4Vで。

PS15 TD

Mk I

いわゆる無印

アンプとの接続

アンプの入力感度設定を以下のいずれかと一致させて設定する必要がある。

  • 26dB
  • 32dB
  • 38dB

amcronのアンプでは26dB設定は必ずあるのでこれに設定するのがわかりやすい。
また、上の表にあるように他の設定でも近いものがあるのでそれに設定してもかまわない。但し、値が大きくなるにつれ無音時のノイズが目立ってくる。

また、MA2401では0.774V設定(大抵これになってる)の場合は38dBの設定も使用可能。
MA3600VZでは少し外れるが1.4V設定で38dBで対応させることが可能である。
(どちらも上記の表参照)

Mk II

実は結構マイナーチェンジしてるよね。

アンプとの接続

パネル正面に接続するアンプの出力@8Ωを設定するVRがある。
これはアンプでのクリップ(歪)を抑えるためのものである。アンプで歪が発生しやすい、つまり緑のランプが白くなりやすい場合いじる(W数を落とす)方がよいかも。

TDの出力ゲインの設定は以下の3つ。

  • -6dB
  • 0dB
  • +6dB

この設定は低いノイズフロアを取るか高いヘッドルームを取るかどうかの設定である。-6dBではノイズフロアが低くノイズの減少が見込まれるが多少最大音量が抑えられる、つまりプロテクトが比較的かかりやすくなる。逆に+6dBでは多少ノイズは増加するが、最大音量が稼げるということである。TD(というか全ての機材)のダイナミックレンジは限られているのでそれを考えれば納得できる仕様ではある。
ということは比較的弱い音を出す時は-6dB、爆音なら+6dBってことだろうか。何も考えなければ0dBで。

ついでに、どれだけ爆音であってもTDでプロテクトがかからなければソレは正常だ、ってこった。

TDの仕様

メモ書き。MkII
Output +22/+16/+10dBm/600Ω Load
(600ΩであるんでdBuと同じ、んでMax or Peakってことで考えれば・・・)
Dynamic Range 111dB UnWeighted (THD+N at-60dBr sine wave @1kHz rel.max. Output)
(意外と広い)
Filltering & EQ 12dB/oct Low Pass, 12dB/oct High Pass(crossover or overlap),4 Parameter EQs.
(MkIと変わっていない?)

スピーカ

スピコンとの結線

基本的には±1側に結線することがほとんど。
但し、アクティブモードやサブウーファの使用が考慮されている場合、±1は低域、±2は高域と振り分けられるパターンが多い。

 

ただ、スピコンで2回線共有を行うと、どうしてもスピコン内で信号の漏れが発生してしまう。
このため、同じような帯域の音同士や、Mixの違う音を同じスピコン内に共存させるのはなるべく避けるべきである。

PS15

PS15のパッシブモード、つまり通常の使い方の場合、±2に接続を行う。
±1は低域、つまりサブウーファ用となる。

SRX712M

パッシブモードの場合は±1で接続。±2はスルー。
バイアンプモードの場合は±1が低域、±2が高域。高域側はユニットの効率が良いので、過入力による"飛び"に注意(Peak:75W)

指向性

スピーカにも指向性があります。
指向性と言うよりもカバーエリアと言った方がいいのかな。

PS15の場合、横に2台くっつけて並べるとカバーエリアが被る部分があり、その場所では音量が他の場所に比べ大きくなる。本当に均一な音量を出したい場合には問題となる。