Gibraltar

ジブラルタル級巡洋艦 ジブラルタル

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

234mm砲を四連装砲塔として搭載した重巡洋艦。

解説

2023年1月19日13時にアルティメット箱で実装された、イギリスTier10巡洋艦。英軽巡のように主砲の弾種がAP弾のみとなっている。

・主砲
　ゴライアスと同じ234mm砲を4連装3基12門搭載(艦首に背負い式で2基8門、艦尾に1基4門)している。これにより、艦を立てていても8門も指向できる。
　大巡の中で12門はトップクラス、装填時間は大巡の中ではモスクワに次ぐ11sと優秀である。欠点として、APしか撃てないため戦艦には無力なこと、射程がゴライアスよりはマシであるが12.07kmと短く、ダメージが1041とゴライアスと並んで同格大巡最下位なことがある。ただ、装填時間の速さと数の暴力によってDPMは68138もあり、プエルトリコに次ぐ同格大巡2位と優秀な値を誇る。
　他にも、主砲旋回速度が8°/sと大巡にしては速めで使い勝手が良いこと、精度がかなり高い、貫通力が高めで換算から戦艦のバイタルを抜いたり兵装に複数ヒットすると高確率でモジュール損傷させられること、弾道が独巡並に速い、射角が前後共に良いという特徴も併せ持つ。
　総じて、優秀な主砲といえる。
　
・副砲
　射程が破格の7.05kmもあり、これはペトロハバロフスクやマルセイユ(手動副砲)、素の状態のナポリ(自動副砲)と同等である。しかし、精度が日本戦艦副砲並みであること、弾道が山なりであること、単純な威力&門数不足(後述)も相まって積極的に使っていける代物ではない。
　片舷に6門しか指向できない(同格巡洋艦ワースト)、装填に6.5sも要する(同格巡洋艦ワースト)、ダメージが僅か278 (同格巡洋艦手動副砲ワースト)、発火率もたった2% (同格巡洋艦手動副砲ワースト)の結果、DPMは15397 (同格巡洋艦ワースト)、分間発火回数は1.11回 (同格巡洋艦手動副砲ワースト)と悲惨なことになっている。しかも、旋回速度が10°/s (同格巡洋艦手動副砲ワースト)であり、使い勝手の悪さも一緒についてくる。オマケ程度の感覚で使ったほうが良いだろう。

・対空
　あまり頼りにならない。
　大口径対空砲はダメージ232、射程3.3kmである。ダメージは同格巡洋艦で低いほうで、射程は同格巡洋艦ワーストである。
　小口径対空砲ダメージは351、射程は2.1kmである。ダメージは第二グループの低いほうで、射程は同格巡洋艦では短めである。
　TireⅩは空母の攻撃が激しいため、総じて頼りにならないという評価になる。味方の高対空艦を頼るようにしよう。

・装甲
　HPは49681とペトロハバロフスクと同等ではあるが、同格大巡では少なめ(ゴライアスよりはマシ)である。
　防郭防御10%、火災浸水耐性12.50%、魚雷防御9%はいずれも軽巡洋艦並み、装甲防御9%はかろうじて重巡洋艦並みではあるが、大巡としては圧倒的に不足している。
　装甲圧は明記されてはいないが、本艦はイギリス巡洋艦のためおそらくペラペラである。
　総じて、全く頼りにならず、被弾や被雷は機動力で避けるようにしよう。

・機動性
　速力は31.68knotとヒンデンブルクに次ぐ同格巡洋艦ワースト2位と鈍足である。撤退しようにも速力差で逃げられない場面もある。
　反面、最大速度までかかる時間は15.67s、転舵速度6.8°/s、転舵所要時間は12.20sと大巡にしては破格の値で一部重巡洋艦にも勝る。
　総じて、最大速度は遅いが機動力は高いため、引き際を誤ると即沈するが回避盾はそこそこできる。

・隠蔽性
　9.0kmと優秀で、同格巡洋艦トップ8(ジナンとゴライアスと同一)に入っており、大巡としては破格の値である。軽巡洋艦や駆逐艦には流石に負けるものの、重巡洋艦や戦艦には先手を取れる。先制攻撃や撤退の際に役立つため、上手く利用しよう。

・生存性
　低い。対空が低く、空母に狙われやすい上に装甲がペラペラで戦艦や大巡にも弱い。さらに、低い耐性のせいで餌のはずの軽巡洋艦にも弱い。被弾面積を下げようにも、高い舷側と広い全幅と巨大な艦上構造物のせいで被弾しやすい。しかも、ツリー艦のような修理班優遇もない。艦長の操艦が何よりも重要となる。

・消耗品
強みを生かすべく高級船員食糧、欠点を補うべく予備整備パック、改良型ディーゼルエンジンが良い。

・艦艇スキル/艦長スキル
煙幕Ⅰ...4回も使える。生存性の低い本艦の命綱となり得るため、艦長スキルの雲隠れを取得すると良い。
ソナーⅠ...2回使える。煙幕内の魚雷事故防止や天敵の駆逐艦への警戒に便利なため、艦長スキルの戦場支援、偵察と警戒を取得すると良い。
高速装填Ⅰ...2回使える。使うとDPMが80163と軽巡洋艦並みになるため、超火力、熟練装填手を取得すると良い。

・装備
　・兵装...主砲改良Ⅲ
　・防御...転舵装置改良Ⅰor推力改良Ⅰ
　・適正...転舵装置改良Ⅱor推力改良Ⅱor隠蔽システム改良Ⅰ

・エリート特性
　・巡洋艦近代化改修　HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
　・新型砲塔　主砲旋回速度+20%
　・功績　EXPアップ+10%
消去法で巡洋艦近代化改修がおすすめ。

・総論
　貧弱で低速ながら機動力に優れる船体に優秀な砲を積んだ大巡である。特性はツリーイギリス重巡洋艦と同じではあるが、あちらよりも回復優遇がない、魚雷がない以外はマシになっている。
　しかし、駆逐艦→機動性と隠蔽性で不利、軽巡洋艦→耐性で不利、大巡と戦艦→火力と装甲、魚雷&HE縛りで不利と有利に立ち回れる相手がTireⅩでは希少種の重巡洋艦くらいで、中途半端感が否めない。しかも、ツリーイギリス重巡洋艦の回復優遇と魚雷がないのが痛く、しぶとさがなくなっている上に、大型艦への押さえが全く効かない。
　ただ、精度が優秀、遠距離なら駆逐艦にAPが刺さる、貫通力がそこそこあることから、終盤まで生き残って、かつ遠距離から高対空艦に小判鮫の如く引っ付いて火力を吐き出し続ければ活躍が見込める。とはいえ、この戦術を実行するには高い運と実力の両方が前提となるため、かなりハードルが高い。
　HEや魚雷に頼らない変わり種の紅茶を味わいたい(紅茶をキメた)変態英国紳士以外にはおすすめできない。

戦闘名誉章

史実

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