Komsomolets

Last-modified: 2023-10-22 (日) 22:26:26

コムソモレツ級航空母艦 コムソモレツ (練習艦空母改装案)

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性能諸元

編集時 ver.6.1

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier4
生存性継戦能力16240
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御3%
・魚雷防御4.50%
主砲射程6.60km
機動性最大速力16.67ノット[kt]
最大出力への到着時間15秒
転舵速度4度/秒
転舵所要時間7.50秒
隠蔽性6.3km



・派生艦船

派生元Knyaz Suvorov
派生先Serov



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率,防郭率)砲塔旋回速度
130mm L/55 M1913, 4基×1門6秒HE弾 350(3%,150%)12度/秒


対空砲種類ダメージ射程
大口径273km



・艦載機

爆撃機名称搭載容量整備時間爆撃機HP最大ダメージ(火災率)一機当たりの搭載弾数
3機1中隊TsKB ShON9機3.5秒1075784(12%)1
雷撃機名称搭載容量整備時間雷撃機HP最大ダメージ(浸水率)雷速魚雷射程
3機2中隊Polokarpov R-5T12機3.9秒1040800(9%)54.18ノット3.6km



・艦艇の特技
発射時程最適化
飛行隊が撃破された場合、次の航空機ウェーブの準備時間が50%短縮される。

ゲーム内説明

訓練艦を改装して造られた小型で比較的低速の航空母艦。

解説

初心者にはオススメできない上級者向けのソ連空母ツリーの中で最初の艦艇である。最初からその片鱗が窺える仕上がりになっており、英空と同じく初めから2中隊雷撃を扱うことになり雷撃を正確に当てられないと後述の性能のこともあり、かなり厳しい。ツリー全体の特性についてはソ連ページの空母の項を参照してほしい。
・戦闘機
tier4にそんなものはない。尚、ソ連空母ツリーには他国が装備し始めるtier6ですら無く、大幅に戦闘機の性能が上昇するtier 8でも戦闘機は一機もない。装備されるのは最後のtier 10のみである。次級のtier6 、8では戦闘機の有無がどれだけ大きいかを身をもって知る事になる。
・爆撃機
3回全滅したら空になるが、周囲の対空は高くないのでそこまで心配する必要はない。ただ、機体が同格よりも脆いので扱いには注意すること。搭載機数は平均的だが、単発ダメージがかなり低い。どんどん当てていこう。
・雷撃機
3機2中隊は一度に扱える艦載機数として同格最多である。雷速、射程共に平均的。機体HPと単発ダメージは同格最低で、なんと魚雷2本当てても同格鳳翔の1発分のダメージに満たない。6発フルで当てても鳳翔の3発分には及ばないという事である。このように単発ダメージは低いので投下量の多さに惑わされず、2中隊雷撃の強みを活かすような戦術を取ろう。同調と言われる、2中隊を重ねて総合的に航空機を堕とされにくくする技はこの後のソ連空母ツリーでは必須の技術となっていく。今のうちに完全にものにしてしまおう。
・主砲
片舷に2門しか向けられないせいで肉薄してきた駆逐艦の迎撃すらままならない。(そもそも空母が主砲を使っている時点で風前の灯…)
最後の足掻きでダメージが少し伸ばせればいいな という程度。期待しないように。
・対空
同格空母の中で最下位。このtierでは初心者の空母乗りが空母を狙ってくる可能性があるので、その時は蹂躙されるだろう。
・装甲
空母はそもそも戦闘艦との戦闘を考慮されてないので装甲は無きに等しい。駆逐艦と同レベルであり、狙われたらもう終いだろう。
・機動性
tier3の一部の戦艦よりも遅い。駆逐艦にでも見つかればもう逃げられず、陣地転換も苦手な部類。
・隠蔽性
tier4の空母は被発見距離が7km前半と6km前半に分かれており本艦は後者に属する。2番目によく他の空母よりも効率化のために前に出やすい。
・生存性
片舷に2門の駆逐艦以下の主砲、駆逐艦レベルの装甲、格下の戦艦にすら劣る速力という3拍子で狙われたらまず生存は望めないだろう。しかし、同格空母で2番目にいい隠蔽性を活かして見つかる一歩手前まで前進して航空機の回転を上げよう。HPは平均にとどまっている。
・消耗品
空母セット「高品質石炭」「航空機用精製燃料」「補給パック」 これでさらに良好な隠蔽性を上げ、航空機の能力を上げよう。
・艦艇スキル/艦長スキル
1中隊全滅でクールタイムが半減するが、本艦にとっては全滅はかなり痛い。1中隊につき爆撃機は3回全滅で、雷撃機は4回全滅でそれぞれ空になってしまうからである。ソ連空母ツリーの特性の1つを打ち消してしまう発言になるが、かなり丁寧にかつ全滅させないように扱っていこう。艦艇スキルの効果を実感させる為か機体HPも同格最低なのでtear 5戦場だと箱になる可能性が十分にある。
・装備
 ・兵装 空母内格納庫改良2
 ・防御 転舵装置改良1
 ・適正 推力改良2
・エリート特性
 ・船体強化 HP +4%
 ・エリート整備士 急降下爆撃機準備時間-5%、雷撃機準備時間-5%、戦闘機準備時間-5%
 ・功績 EXPアップ+10%
・総論

戦闘名誉章

レベル12
報酬艦艇exp1500
シルバー25k
艦艇exp1500
シルバー25k
ミッション内容5戦5勝

史実

格納

ロシア人と海軍航空の付き合いは意外に古い。
航空機が兵器として華々しくデビューした最初の世界大戦において、帝政ロシアは貨客船等を改造した水上機母艦を黒海やバルト海に複数配備し、運用していた。
であるからして、こうした「原初の航空母艦」の運用経験豊富な白い先達たちから権力を奪取したアカい後輩たちも、当然のように航空母艦という艦種に着目するようになった。

内戦の余熱も冷めやらぬ1925年、未成状態のまま放擲されていた巡洋戦艦イズメイルを航空母艦に改装して就役させるという案が発表された。
これがソビエト連邦において最初に登場した「航空母艦」の建造計画である。
さらに同時期、火災事故を起こして放置されていた戦艦ポルタワの空母改装計画も持ち上がった。
世界の主要国たちはワシントン条約によって主力艦を続々と空母へ改装していたが、このグローバルスタンダードな流れは当時世界から孤立していたソ連にまで届いていたのである。
しかしながら、両者とも翌1926年に計画が中止されてしまった。
予算不足が原因であった。とにかくカネがないのである。まだまだ内戦の傷すら癒えていない時期のことであった。
農奴たちをすり潰して回していた前近代国家を重工業で回る近代国家へと作り変える作業は端緒にもついていない、そんな時期である。
ソビエトはまだまだ貧しかった。

そうした次第であったので、1927年に第三弾として提案された航空母艦建造案はそれまでの二案より小粒なものであった。
ベースとして選ばれたのは排水量1万トンと少しの練習艦コムソモレツ(1922年に「オケアン」から改名)。1903年就役の練習艦である。
この小柄な練習艦に二段式格納庫を設置し、その上に飛行甲板を張って空母に仕立て上げるというオーソドックスな改装空母であった。
ただし、アイランド構造の艦橋が左舷側に設置されていたり、102mm連装砲塔を艦橋前後に2基ずつ、艦尾飛行甲板下に左右1基ずつ、艦種右舷側に2基の計8基16門も装備する重武装ぶりであったり、設計には少々オーソドックスでない部分も見て取れる。
搭載機数は42機(戦闘機26/攻撃機16)と、小さな複葉機の時代であったことを割り引いてもやたらに多く設定されている。露天係止や分解して部品状態で搭載したものも含めての数字なのか、はたまた見積もりが甘いのかは良く分からない。
ともあれ空母未経験者が作成したにしてはそれなりに空母がましい図面であり、ここから設計作業をより詳細に詰めていけば実用化も十分可能なものになるだろうと思われた。

しかし、設計作業の継続と船体改修作業の開始がどちらも予算不足を理由に中止されてしまった。こうなった原因は当時のソ連海軍のお家事情にある。
1920年代中盤から1930年代中盤にかけてのソ連では「大型艦艇を捨て、潜水艦と魚雷艇に駆逐艦や嚮導駆逐艦等の小艦艇、それに陸上攻撃機を海軍の中軸として整備する」という新思想による改革が花盛りとなっていたのである。
航空母艦も「改革すべき旧弊」たる大型艦の一員として扱われてしまったため、これを建造しようとする試みはあらゆる理由でもって阻止されていた。「予算不足」とはそういうことでもあった。まぁ実際カネは乏しかったのだが。
1930年代中盤以降に「古い思想」である外洋艦隊決戦論へと回帰したことでこうした逆風吹き荒れる状況は改善されたものの、その頃にはコムソモレツが航空母艦に改装される可能性は完全に失われていた。
結局コムソモレツは大祖国戦争をレニングラードでひっそりとやり過ごし、戦後は再び練習艦として毎年やってくる多くの士官候補生たちの学習の場となり、1956年に練習艦の任を解かれ水上兵舎となり、1961年にスクラップとして解体され59年の生涯を終えた。
大往生と言って良いだろう。

小ネタ

艦名の由来

 本艦の艦名の由来は恐らく、北極海に浮かぶセヴェルナヤ・ゼムリャ諸島のうち最も北にある「コムソモレツ」島から。この名前はコムソモール員*1という意味。地理的には島のほぼ全域が北緯80度より北に位置し、ロシア国内においても最も北に位置する島となっている。島の北端の岬はアルクティチェスキー(北極)岬と呼ばれる。

同名の原子力潜水艦

 本艦と同名の原子力潜水艦「コムソモレツ」は1989年4月7日、ノルウェー沖で演習中に艦内で火災が発生。艦は急浮上したものの電源を喪失し原子炉は緊急停止。乗員は懸命の消火活動を行うも、乗員の多くは一酸化炭素中毒に陥り火災の拡大を止める事はできなかった。やがて酸素タンクが爆発し亀裂から艦内に大量の海水が侵入、ついに沈没した。沈没の際に乗員の多くは凍り付くような寒さの北極海に飛び込まねばならなかった。*2。また、ソ連側も本艦の火災は知ってたものの機密漏洩を懸念するあまり救助活動そのものが遅れ、最終的に64名の乗員のうち生還できたのは22名、残る42名は殉職となった。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 艦載機の解説と艦艇スキルの解説を追加。 -- 2023-06-03 (土) 17:05:23
  • 小ネタを記載 -- 2023-06-28 (水) 23:49:17

コメント欄

  • このtierから数で押してくスタイルか。 -- 2023-03-26 (日) 19:45:45
    • それでも鳳翔より総合ダメージ低いね→つまり数で押す意味ない -- 2023-03-26 (日) 19:55:45
  • 艦載機が少ないし毎回中隊全滅させてゾンビアタックさせたら火災浸水も考えて2万ダメージくらいがいいところなの草。霊撃レティクルがどんなカニもよるけど大人しく雷撃機2中隊っていう利点を使って対駆するのが吉だな -- 2023-03-26 (日) 22:08:23
  • 説明文tierでは -- 2023-06-03 (土) 16:00:34
    • 指摘ありがとうございます。すぐに訂正します -- 編集者? 2023-06-03 (土) 16:28:44
  • こいつほんと苦行すぎるわ -- 2023-09-28 (木) 12:11:48
  • 戦闘名称をクリア出来たが、この船は乗っていて楽しくないわ。今月の無料配布艦だから、ひとまず戦闘名称獲得までトライしたが、ダメージ3万超えはBOT多数時に2~3回程度、MVPも4~5回程度、沈没させられたのは1回だけだった。まぁ、TIER4だからといえば、こんなもんだろうが・・・少し残念な性能だったかな、有人艦で空母以外TIER5に放り込まれるとダメージが2万以下ばかりだった。この後のセローフは砲戦で愉快に押して出してゆける特徴はありますけどね。 -- 2023-10-13 (金) 16:37:14
    • 雷撃機が撃墜されがちなので、守る為に雷撃機を重ねてます(いわゆる同調)。そうすれば平均40000行くのではないでしょうか。ソ空のダメージソースは雷撃なので、この2中隊をどう扱うかで戦果が変わってきます。 -- 2023-10-13 (金) 19:03:41

初戦爆撃と雷撃で石鎚に攻撃したら良いダメージが出た…
しかしフェニックスに見つかって修理班すら使っても1分くらいで撃沈された。

過去ログ

過去ログ一覧

*1 コムソモールは共産党の青年組織。青年ボランティア団体の一種ではあるが、その実スパイ活動や密告を行う要因の養成機関でもあった。
*2 艦が沈没する際に最後まで艦内に留まっていた「エフゲニー・ワニン」艦長以下5名は、艦に装備されていた緊急脱出用チェンバーを使用して脱出を試みようとした…ところが誰一人として緊急脱出用チェンバーの扱い方を知らず、いざ使用する直前になって説明書を読まなければならなかった。チェンバーを起動させる事には成功したものの、うち4人は緊急浮上に伴う気圧障害で即死。浮上後に気圧変化により勝手に開いたハッチから外に放り出された。残る1人だけは全身骨折を負うもののチェンバーによる脱出を成功させた。