デミルヒサル級(イントレピッド級)駆逐艦 ムアヴェネト(旧I級駆逐艦インコンスタント)
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 5 | |
---|---|---|
生存性 | 継戦能力 | 11536 |
抗堪性 | ・防郭防御5% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御3% ・魚雷防御3% | |
主砲射程 | 7.57km | |
機動性 | 最大速力 | 34.45ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 9.21秒 | |
転舵速度 | 9.60度/秒 | |
転舵所要時間 | 3.41秒 | |
隠蔽性 | 5.88km |
・派生艦船
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
120mm QF Mk.Ⅸ/45, 4基×1門 | 5秒 | HE弾 347(3%) | 15度/秒 |
魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 装填時間 | ダメージ | 射程 | 雷速 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
533mm QR MkIV, 1基×4門(4門) | 44秒 | 1680 | 6.60km | 76.41kt | 33% | 25度/秒 |
対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 小口径 | 0 20 | 0km 1.50km |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
---|---|---|---|---|
エンジンブーストⅠ | 最大航行速度+8% | 25秒間 | 75秒 | 2回 |
発煙装置Ⅰ | 24秒間持続する煙幕を張る | 9秒間 | 105秒 | 1回 |
ゲーム内説明
1938年、トルコはイギリスに最新のI級駆逐艦を4隻発注するも、第二次世界大戦の勃発に伴い、そのうちムアヴェネトを含む2隻がイギリスに購入された。ムアヴェネトはHMSインコンスタントとしてイギリス海軍に就役。本国艦隊で任務を開始した後、東洋艦隊に移籍し、マダガスカル周辺での水陸両用作戦に参加した。1942年の夏にはマルタ島への護送船団に加わり、その後は大西洋で戦い、北へ向かう船団を護衛し、ノルマンディー上陸作戦を援護した。そして終戦後の1946年にトルコに返還され、ムアヴェネトいう艦名を取り戻した。この艦名は、第一次世界大戦のガリポリ戦役の最中にイギリス戦艦ゴライアスを撃沈した駆逐艦ムアヴェネティ・ミッリイェに敬意を表したもの。
解説
Ver.7.0において実装された、欧駆第2ツリーのティア5艦艇。
・主砲
120mm砲を単装で4基4門搭載。砲配置は前2後2の標準的な構成。しかし本艦の砲はいずれも射角があまり良くない*1上に、そもそもAP弾と比較して威力に劣るHE弾しか選択できない。発火率も3%と低目で「砲が強いツリー」という前評判を鵜呑みにすると肩透かしを食らうだろう。しかし砲塔旋回速度は第1ツリーの「ヴィスヴィ」と同じく同格内でトップクラスの速さで扱い易いし、射程もそこそこある。このため長い目で見てあげて欲しい。
・魚雷
533mmクラスを4連装魚雷発射管に収めて1基4射線搭載。第1ツリーの「ヴィスヴィ」が2基6射線を持っているのと比較するとかなり寂しい。更に魚雷の性能も単発火力や浸水率・雷速こそ一緒ながらも射程がやや短くなっているなど微妙に弱体化している*2。4射線の面制圧力を活かす等、使い方を変えて行かないと「ヴィスヴィ」魚雷の劣化バージョンになってしまうだろう。
・対空
対空に関しては小口径しか持っていない上にかなり残念な値であり、期待してはいけない。
・装甲
小型駆逐艦の装甲や耐性に期待する方が間違っている。
・機動性
素の最高速度は34ノット台と英駆並みであり残念な値となっている。とはいえ消耗品の搭載のみで35ノット台に、エリート特性の選択で36ノット、装備も速度に振れば38ノット台を出せるのでやや遅いかなという程度までは底上げ可能。艦艇スキルの「エンジンブースト」も持っているので適時使用してあげたい。加速力はかなり優秀で煙幕内からの退避も余裕。舵の反応も機敏で効かせるとググっと曲がってくれるが、英駆程の小回りは効かない。どうしても一部のイタリア駆逐の如き重さを感じさせられるので、旋回中の隙が気になる。後述する船体の脆さもあり、操船は注意深く行う必要があると言えよう。
・隠蔽性
素の被発見距離は5.88kmとあまり良くないが、これは「砲駆」故にやむを得ないだろう。参考までに同格最良の隠蔽を持つ5.4kmの「睦月」を筆頭として、5.7km台の「アカスタ」「ヒル」「神風」続いて5.8km前半の「建威」「峯風」「T22」といった具合。この後に本艦とソ連駆逐、フランス駆逐が続くが…これら6kmに近いグループは序盤の探り合いにおいて大抵「敵駆逐に先に発見され、後続の巡洋艦や戦艦から砲弾の洗礼を受ける」ことになる。このため敵の戦艦や巡洋艦を発見したらその時点でいつでも引き返せるような位置取りや姿勢を心がけたい。
・生存性
素のHPは11000台と第1ツリーの「ヴィスヴィ」程の虚弱体質では無いものの、体力的に恵まれているとは言えないレベル。また本艦は速度がやや鈍く、英駆程の舵も効かないため狙われると即座に体力を失い易い。汎用性の高い艦艇スキルを上手く使いこなして生存性の低さを補ってやる必要がある。
・消耗品
駆逐定番の「高品質石炭」「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」で良いだろう。
・艦艇スキル/艦長スキル
「エンジンブーストⅠ」を2回と「発煙装置Ⅰ」を1回のみ使用可能。
・装備
・兵装 「主砲改良Ⅰ」または「主砲改良Ⅱ」
・防御 「操舵装置改良Ⅰ」または「推力改良Ⅰ」
・適正 「推力改良Ⅱ」または「操舵装置改良Ⅱ」
・エリート特性
・駆逐艦近代化改修 HP+2%、最高速度+3%、魚雷管旋回速度+7%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
※砲が特徴のツリーという事で「エリート砲術員」を選びたいところだが、実は本艦の砲はそこまで強くはない。それであれば「駆逐艦近代化改修」を選択して速度や生存性の低さを補うというのも手である。しかしこちらを選択すると魚雷発射管の旋回という部分が無駄になるので、好みで選んでしまって問題ないだろう。
・総論
欧駆第2ツリーの先駆けとなる本艦だが、第1ツリー内では元々砲が強めの「ヴィスヴィ」と同格という事もありそこまで強みを感じさせられる事は無い。しかも砲にリソースを割いた分か魚雷の弱体化が目立ってしまう。このため総合的に観ると「ヴィスヴィ」の方が扱い易く強い。しかし第1ツリーにおいても艦の特性が大きく変化するのは次級からであり、本艦はその前座に過ぎないと考えればある程度納得も行くのではなかろうか。気張らずに第2ツリーに慣れるための練習艦だと思って乗ってあげて欲しい。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 | 3 |
---|---|---|---|
報酬 | 艦艇exp2500 シルバー50k | 艦艇exp2500 シルバー50k | 艦艇exp2500 シルバー50k |
ミッション内容 | 10戦プレイ | 10回勝利 | 支配ゾーン10回占領 |
史実
トルコ海軍は自国の海軍力増強のために1938年にイギリスに対して4隻の駆逐艦の建造を発注。その要目は当時のイギリス海軍における最新の駆逐艦であるI級駆逐艦の船体を使用し、魚雷発射管のみは1世代前の4連装魚雷発射管に変更するというものであった。この要目に従い4隻が起工して間もなく、1939年9月1日にドイツがポーランドに宣戦布告、これをもって英仏もドイツに対して宣戦布告しここに第2次世界大戦が幕を開ける…この戦争が4隻の運命を大きく分ける事になる。
1番艦である「デミルヒサル」2番艦「スルタンヒサル」については1941年に竣工、その後に1942年にトルコ海軍に引き渡された。しかし3番艦「ムアヴェネト」4番艦「ガイレト」は竣工すると英国海軍が「おっ!こんなところにI級駆逐艦があるじゃん」とばかりに目を付け、トルコから強引に購入(という名の戦時徴発)を行い、自国の海軍に組み入れてしまった。大戦を無事に生き延びた「ムアヴェネト」こと「インコンスタント」は戦後の1946年に英国海軍から「そういえばお前ら駆逐艦建造依頼してたよな、これ使っていいぜ」とばかりに返還され、艦名を「ムアヴェネト」に戻した後に1960年まで使用された。
小ネタ
本艦の艦名の由来は同名の駆逐艦から。なお先代の「ムアヴェネティ・ミッリイェ」はドイツの魚雷艇「S165」として1906年に起工、1908年に進水。1909年7月に竣工し、1910年にはオスマン帝国に売却され第1次世界大戦において「チャナッカレの戦い(ガリポリの戦い)」で英国海軍のカノーパス級戦艦「ゴライアス」を撃沈(1915年5月12日)。しかし翌1916年8月に戦没。
本艦は先代の偉業を称えるべく、2代目として名付けられた。
編集用コメント
- 史実と小ネタを追加 -- 2024-02-29 (木) 22:54:27
- 解説を記載してみました -- 2024-05-07 (火) 19:34:03
コメント欄
- どうしようも無いような…遅い、魚雷豆、砲豆。どう乗るのかわからん -- しお? 2024-03-02 (土) 13:09:32
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