Taiho

Last-modified: 2024-02-15 (木) 23:10:11

大鳳型航空母艦 大鳳

9.Taiho.jpg

ヒストリカル迷彩

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効果:HP+4%、爆弾ダメージ+4%、航空魚雷ダメージ+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+50%、シルバーアップ+50%

変更点

ver.6.5で大口径対空値が255に増加、小口径対空値が295に減少

性能諸元

編集時 ver.5.4

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier9
生存性継戦能力32804
抗堪性・防郭防御10%
・火災浸水耐性12.50%
・装甲9%
・魚雷防御10.50%
主砲射程7.20km
機動性最大速力32.23ノット[kt]
最大出力への到着時間16.48秒
転舵速度4.10度/秒
転舵所要時間14.40秒
隠蔽性11.40km



・派生艦船

派生元Shokaku
派生先Hakuryu



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間最大ダメージ(火災率,防郭率)砲塔旋回速度
100mm 65 98, 6基×2門5秒HE弾 220(3%,150%)12度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
255
295
3.78km
1.80km



・艦載機

爆撃機名称搭載容量整備時間爆撃機HP最大ダメージ(火災率)一機当たりの搭載弾数
3機2中隊D4Y227機4.80秒21241298(25%)1
雷撃機名称搭載容量整備時間雷撃機HP最大ダメージ(浸水率)雷速魚雷射程
4機2中隊B6N27機5.10秒20652207(16%)59.74ノット4.20km
戦闘機名称搭載容量整備時間戦闘機HP戦闘機ダメージ攻撃効率,空中戦効率
3機2中隊N1K2-J21機3.80秒198219265%,65%

ゲーム内説明

同種の中でも最先端だった大日本帝国海軍の航空母艦。防御を重視した飛行甲板は爆撃をしのげるように設計されていたうえに、搭載された新型の両用砲によって、劇的に改善された対空性能を持っていた。

解説

・戦闘機 N1K2-J(紫電二一型(紫電改))
長らく飛龍・翔鶴の相棒だった零戦二一型から、優秀機である局地戦闘機(艦載機…?)「紫電二一型(紫電改)」へと配置転換を行ったことで漸く上位Tierらしく性能が大きく向上した。相変わらず単騎あたりの火力は同格トップ、前級で速度差が逆転してしまったのを埋めつつ、脆弱な体力も今度は合計機数で対抗できるようになった。
中隊機数こそ1機分減っているが中隊数が1つ増えたことで結果的に合計機数は1機分増え、さらに中隊整備時間も同格最短である。これで敵駆逐艦の索敵といった自由度が上がった一方、逆に書けば分派したことで1中隊あたりの性能が微妙なものになっており、安易に遊覧飛行をしていると敵艦載機に有効ダメージを与えられないまま無駄死にしやすいのが欠点だろう。
整備の回転率こそ優秀だが、裏を返せば残数に気がつきにくいこともあり、扱いが前級より難しくなっているので効果的に上手く操作していきたい。

・爆撃機 D4Y2(彗星一二型)
爆撃機も足が可愛い九九式艦爆から、水冷式エンジン故に整備が大変な後継機「彗星一二型」へ移行した。そのため性能微増した反面、整備時間が少し悪化しているが元々の中隊機数が少ないため影響は小さい。流石に本艦より艦爆隊の火力を期待することは難しく、せいぜい命中したらラッキーであり、ついでに燃えたら凄いラッキーだと考えよう。むしろ主力となる艦攻隊への対空攻撃を吸い取る役割の方が重要だろう。彼らには申し訳ないが勝利のためと割り切ってもらい、そのうえでの戦果を期待するほかない。

なお、本機は戦闘機に準じた速度を持っていた背景があり、約12%ほど艦攻隊より高速である。したがって爆爆雷雷と発艦すると中隊機数差もあるが、飛行時間が長いほど置いていってしまうため、盾役をするならば十分に気を付けたい。一方で、その速度を利用した索敵役としても使えることもあり、使い勝手が良いのは日空のメリットと言えるだろう。

・雷撃機 B6N(天山一一型)
同じく相棒だった九七式艦攻から後継機「天山一一型」へと換装された。順当に性能が向上しており、より敵艦への有効打になりやすい一撃を放つことが可能。特に体力の少ない駆逐艦への開幕雷撃を通せば相手の出鼻を挫くことができるため、なるべくなら狙っていきたいところ。

しかし同格、さらに格上Tier10と接敵するため対空火力が尋常ではない。米戦や米巡は当然だが、対空駆逐艦の先駆けに加えて、Tier9より対空艦として本格化する、近年登場したなどの対空艦が揃いつつある。したがって、爆撃隊を対空砲火の囮とするのはもちろんのこと、孤立した艦から狙うなどの対策をしなければ戦闘終盤で残機数に苦しみやすい。戦闘時間が延びたこともあり、攻撃目標を水上艦と合わせることで効果的な連携が今後重要となる。

・主砲
本艦より通称「長10cm高角砲」が史実で唯一配備された。装填速度こそ向上したものの甲板の装甲化による弊害で基数を減らさざるをえず、結果的に門数とダメージが減ってことでDPMが悪化。最期の抵抗に至らない程度の火力に落ち込んでしまっている。とはいえ、そもそも空母の近接戦が想定されているのは独空ぐらいであり、これまで通り見つからないことが最大の防御である。

・対空
先述の主砲にある通り前級より門数と威力が減ったことで大口径対空値は悪化しており、同格戦艦である出雲より低いと中々に悲惨。一応、射程距離が他の艦艇より少しだけ長い特徴こそあるものの残念ながら良さを生かし切れていないのが現状である。
逆に小口径対空値は、対空機銃砲が全て和製ボフォースこと5式40mm高射砲にIF装備として交換されており、約1.4倍も増加。しかし、軒並み対空重視の同格艦が増えてきたこともあり、あまりパッとせず必要最低限はある評価が妥当。

・装甲
ここから日本空母は装甲空母になる。史実とは異なり全面装甲化されているため、敵の爆撃や小中口径砲のダメージをある程度軽減できる。しかし、艦首・艦尾・舷側装甲が全て軽巡以下とペラペラのため、最終的にいくら装甲化したとはいえ所詮は空母(カモ)
何度も申し上げるが、見つからない・攻撃されないが重要である。

・機動性
機関は翔鶴型に準じており、排水量が増加したとはいえ前級比-1ktの32.23ktと快速性を維持したままと優秀。流石に母艦の全長が延びたことで旋回性が悪化しているため、艦載機操作に現を抜かして前線に突出し、慌てて転舵しても間に合わないだろう。また、敵駆逐が外周して本艦へ隠蔽雷撃された際も舵が鈍いため、回避が間に合いにくいこともお忘れなく。

・隠蔽性
同じく母艦延長を受けたことで隠蔽性が悪化しており、同格空母の中で最も悪い。一応、迷彩や装備などでカバーが効くのと、悪いといっても差分がそこまであるわけでもなく、大型艦ゆえの隠蔽距離だと思う。ただし、砲艦の射程距離が長くなったため、これまで以上に交戦距離は大事にしよう。

・生存性
やっとHPが3万を超えたが、相変わらず同格空母最低HPである。そして防郭防御・火災浸水耐性・装甲値・魚雷防御どれも軒並み低く、総じて生存性が薄いのは明白である。したがって自身が轟沈すれば戦闘の流れが大きく変わってしまうことから、今まで以上の注意を払うことが肝要である。

・消耗品
高品質石炭、航空機用精製燃料、補給パックの空母御用達3セットが無難。

・艦艇スキル/艦長スキル
残念ながら艦艇スキル無し。

艦長スキルは航空母艦向けのスキルを軒並み取得しておこう。特にスキルⅦ「ドッグファイトの達人」は、流石にTier9まで来て未取得という艦長はいないと思うが、もし未取得でも最低限スキルⅠ「アクロバット飛行」だけでも選択しておこう。これだけでも回転率が上がるはず。
またレジェンド艦長である小沢治三郎は空母(と駆逐艦)向けの専用スキル(アクロバット飛行+・ドッグファイトの達人+・巨艦ハンター+)を持っており、もしイベント等で手に入れたのならば是非とも載せ替えたいところである。
この他エピック艦長の淵田美津男(アクロバット飛行+・雷撃機専門家)と、山口多聞(ドッグファイトの達人+・精密爆弾投下)も、空母向きの日本艦長である。また駆逐艦向けである田中頼三(雷撃隊・巨艦ハンター+)も、空母での運用でも力を発揮するだろう。

・装備
 ・兵装 戦闘機改良Ⅰ or 地上軍務系統改良Ⅰ ...戦闘機操作に自信があるなら回転率
 ・防御 操舵装置改良Ⅰ ...転舵速度を上げて機動性をカバー
 ・適正 隠蔽システム改良Ⅰ ...実質一択、次点で操舵装置改良Ⅱ

・エリート特性
 ・内部隔壁改修 HP+1%、魚雷防御+7%、火災浸水耐性+7%
 ・新型雷撃機 雷撃機HP+3%、魚雷浸水発生率+7%
 ・功績 EXPアップ+10%
 →前級と異なり整備時間改善ではないことに注意

・総論
前級からさらに日本空母としての特色を生かした、Tier9として恥じない攻撃性能をもつ。敵艦爆からの爆弾ダメージをある程度軽減出来る飛行甲板の装甲化が施されていると共に、ここに来て艦載機が全て刷新され、かなり頼もしくなった。しかし、操作中隊数が増えたことや敵の防空性能が軒並み高い、さらに英空というライバル空母も現れたことで以前より戦場での忙しさは増しているだろう。母艦の脆弱性が露呈していることは言うまでもないが、それでも一度に8射線を放てる艦攻隊の存在もあり、均衡を破る一瞬の火力は十分に備えているだろう。

最後に・・・

ここはマリアナではない!
1発の魚雷で沈まない!
今こそ大和魂を、サムライソウルを見せてやれ!!

戦闘名誉章

レベル12345
報酬艦艇exp16k
シルバー150k
艦艇exp16k
シルバー150k
カッパー1
艦艇exp16k
シルバー150k
カッパー1
艦艇exp16k
シルバー150k
カッパー2
艦艇exp16k
シルバー150k
スチール2
ミッション内容20勝巡洋艦40隻撃沈戦艦40隻撃沈駆逐艦60隻撃沈一戦中に105,000ダメージ

史実

格納

来るべき艦隊決戦において空母には味方艦隊・敵艦隊上空の制空権確保、敵艦隊への打撃という役割を求められたが(この当時はまだ空母は補助的立場)、想定される敵航空機による空襲で飛行甲板が損傷した場合、味方艦隊の制空権が奪われる恐れがあった。
この空母の最大の弱点とも言える問題を解決するためマル4計画で建造が決まった大鳳は、英国の新鋭空母イラストリアス級も参考にして日本海軍で初めて飛行甲板に装甲を備えた空母として誕生した。

 

まず飛行甲板の装甲であるが、500kg急降下爆撃に耐えられるよう20mmDS板と75mmCNC甲鈑を重ねた95mmの装甲が前部昇降機から後部昇降機の約150mの間に張られている。
これでも限定的で節約されている方だが”甲板の装甲だけで大型駆逐艦1隻分”と言われるほどの重量が高い位置にあるのは重心的に好ましくなく、よって飛行甲板は出来るだけ低い海面から約12.5mの(最高の加賀19.7mと比べ3層ほどは低く、全長200m以上の空母の中でも最も低い)高さに定められた。
これにより今度は飛行甲板の先端が波浪によって破壊される可能性が出てきたが、これは錨甲板を包み込むよう艦首外板を先端・側面共に上面の飛行甲板まで延長し凌波性を高めたエンクローズドバウを採用したことによって解決した。尚、エンクローズドバウは飛行甲板を艦首先端より前に持ってくることが出来るので、大鳳の飛行甲板全長は日本海軍最長の257.5m。装甲空母は後に大和型戦艦を改造した信濃も作られるがエンクローズドバウを採用したのは大鳳だけである。
飛行甲板を下げたことにより出てきたもう1つの問題、傾斜時や高波によって海水が浸入する可能性があった湾曲煙突は廃止され、高さ17m外側には26度傾斜させた艦橋一体式の大型煙突が新たに採用される。これは特に不具合が無かった飛鷹型での運用結果を踏まえてのものである。
機関には翔鶴型同様の缶8基、タービン4基で最大160000馬力を発揮、艦首も翔鶴型と同じく膨らみを持たせたバルバスバウが採用され最大速力は33ktに達した。

 

大鳳型は日本で初めて飛行甲板に装甲を装備した空母であったが、「大鳳」の1隻が建造されたにとどまった。以降は雲龍型といった戦時急増計画に移る。
たった1隻建造された大鳳は1944年3月竣工した後、第1航空戦隊に編入され慣熟訓練を開始するも約3ヶ月後の6月にマリアナ沖海戦に参加。米艦隊にアウトレンジから航空攻撃を加えたが、米潜水艦アルバコアに捕らえられ魚雷1本を被雷。この被雷が原因で気化ガソリンが艦内に充満、胴体着陸した艦載機(機関の再始動が原因との説もある)が火付け役となり大爆発を起こし沈没した。

余談
WoWsのモデルでは甲板全部に渡り鋼鈑甲板(或いはラテックス)で統一されている。資料によってはラテックスとするものもあるが、写真などでは完全に木張りである。ただその写真も大鳳の特徴を捉えたものが何一つ無く、そこに写っている艦載機も瑞鶴航空隊のもので、信憑性が非常に疑わしい。
またgamemodels3dで見てみる限り艦首から艦尾までの飛行甲板全てに95mmの装甲が張られているのを確認できる。

余談 飛行甲板の大きさ関係

大雑把な飛行甲板の大きさ(「日本海軍艦艇図面集」引用)
幅は小数点一位、他は二位以下四捨五入

艦名飛行甲板全長飛行甲板全幅
(前・中・後)
飛行甲板高さ
龍驤158.6m17m・23m・23m14.3m
鳳翔180.8m10m・23m・14m11m
瑞鳳195m12m・23m・26m12.8m
↓飛行甲板全長200m以上↓
蒼龍216.9m16m・26m・26m12.9m
飛龍216.9m16m・27m・26m12.6m
雲龍216.9m16m・27m・26m12.7m
翔鶴242.2m18m・29m・26m14.2m
加賀248.6m14m・31m・31m19.7m
赤城249.2m19m・31m・24m19.5m
信濃256m22m・40m・30m13.3m
大鳳257.5m18m・30m・27m12.5m
5021号艦261.5m18m・30m・27m12.4m
マリアナ沖海戦

ソロモン海戦をはじめとするガダルカナル島での敗退、海軍乙事件といった海軍に不穏な空気が漂うなか1944年の3月7日に満を持して竣工した大鳳は、早速1944年の4月には第一機動艦隊旗艦となった。とはいえ乗組員や搭乗員は新米や若者が多く、来るサイパンでのマリアナ決戦に備えた訓練を行い第二航空戦隊(隼鷹、飛鷹、龍鳳)、第三航空戦隊(千歳、千代田、瑞鳳)と合流するため、タウイタウイ泊地まで進出したが、そこでは米潜水艦が彷徨っている上に、満足な飛行場がなく発着艦訓練すら満足に行えなかった。そもそも小沢艦隊の勝機は「日本機の航続距離の長さを生かしたアウトレンジ戦法」ただひとつであり、発着艦もまともにできないのではほぼ不可能となっていた。そして最大でも750機ほどあった(米軍は1000機以上)第一機動艦隊の海軍航空隊は、ビアク島への戦力分散でそもそも半数近くまで減らされており、基地航空隊とあわせた攻撃で米艦隊の撃滅を狙ったが、ビアクでも「マリアナの七面鳥撃ち」と称されるアメリカ軍の猛烈な防空網や強力な新型戦闘機の前に満足に攻撃すらできずに壊滅していった。つまり日本海軍は決戦前にはすでに航空隊の半数が壊滅していたことになる。さらに6月13日には不吉な着艦事故を起こした大鳳は、不穏な視線が向けられていたという。そして決戦の日、6月18日には先に米機動部隊を発見することができ、攻撃隊を発艦させたが、帰投が夜間になることを踏まえ攻撃を中止。そのため米機動部隊の行動圏に入ってしまうことになった。
そして6月19日午前7時、いよいよ攻撃隊の発進にあたり、空母「大鳳」の艦橋には真珠湾攻撃以来となるZ旗が掲げられ、寄せ集めといえどようやく再編成し、決戦に燃え、今にも米艦隊を叩かんとする新鋭機がずらりと並び、大鳳はじめ日本軍の士気は高揚していた。7時58分頃には既に第一次攻撃隊128機が発艦した。しかしこのころ多くの乗員が甲板に上がり攻撃隊を見送っていたこともあり、対潜警戒を怠り米潜水艦アルバコアの接近を許してしまった。アルバコアの発射した魚雷6本のうち4本は軌道をそれたが、2本が大鳳に向かっていた。その中一機の彗星艦爆(小松兵曹長)が魚雷めがけて突入するも、8時10分には1本が右舷前部に命中、速力が26ktに低下するも、左舷後部への注水により傾斜は回復した。ただし揮発油タンクの上にある前部エレベータが故障、丸太や食卓で塞ぐ羽目となった。艦内には気化したガソリンが充満し、換気作業や修理に追われ発着艦作業が危険となったため、発着艦は限定的にした。しかしそのわずか2時間後、11時20分に今度は翔鶴が潜水艦「カヴァラ」の雷撃を受けた翔鶴が大爆発を起こし、14時10分に沈没してしまった。たった22分後。そうして帰ってきた攻撃隊の収容を大鳳が始めたその時、無事だった大鳳も大爆発を起こし、16時28分には沈没。翌20日には15時30分頃米軍についに発見され、200機以上の空襲にさらされた結果、飛鷹は沈没、これまで無傷を誇っていた瑞鶴も損傷を受け、大きな損害を受けた。この海戦の結果アメリカ軍の損失が130機、艦艇の損害が軽微だったのにに対し、3隻の空母、500近くの航空機と搭乗員を失い、3000人以上が戦死しており、事実上機動部隊は壊滅した。最新鋭の不沈空母は、竣工からわずか3ヶ月で海に没してしまったのである。

小ネタ

搭載機数について

史実における本艦の予定搭載機数は常用52と補用1と少ない。これは烈風、流星、彩雲といった大型艦載機を想定した数字であることと、飛行甲板装甲化による重心低下のため艦内容積が減少し格納庫を大きくとれなかったためである。ただしエレベータを除いた格納庫全長は意外と翔鶴型と遜色はない。
史実では烈風も流星も間に合わず、従来の零戦や天山、彗星を搭載していた。こちらの艦載機であれば70以上搭載可能だったらしい。

艦載機の歴史

 

N1K2-J

N1K2-Jとは、大日本帝国海軍の陸上戦闘機「紫電二一型(紫電改)」と呼ばれる太平洋戦争時代の軍用機である。戦争後期に開発され、いくつもの試作型(仮称・名称)があることで有名。元々は水上戦闘機「強風」を改造した陸上戦闘機「紫電一一型(紫電)」を改めて再設計したのが紫電改であり、『遅すぎた零戦の後継機』と目されるほど概ね優れた陸上戦闘機として評される。
本機の閑話の1つが松山基地で編成された第三四三海軍航空隊(通称「剣」部隊)だろう。この部隊は熟練パイロットを揃えた精鋭であり、それの力量もあってか劣勢状態の1943年後半より本土防空の任において多大な戦果をあげている。ちなみに紫電はF4Fに、紫電改はF6Fに風貌がよく似てたこともあって、実戦配備の初期に何度か友軍による誤認・誤射の被害を受けている

その他
  • 本機(N1K2-J)は着艦フック等がない陸上戦闘機であり、本来であれば艦上戦闘機として改造を受けた試製紫電改二(N1K3-A)が正しい。どうやって着艦するんだろうか...?
  • その試製紫電改二は1944年(昭和19年)11月12日、山本久重少佐の操縦で東京湾で行われた幻の航空母艦「信濃」での着艦実験に参加という記録が残っている。
  • 愛媛県の愛南町馬瀬山公園の「紫電改展示館」に実物が現存しており、また精巧な実物大模型が兵庫県加西市鶉野町の「鶉野飛行場資料館」に展示されているので興味がある人はどうぞ。
D4Y2

D4Y2とは、大日本帝国海軍の艦上爆撃機「彗星二一型」と呼ばれる太平洋戦争時代の軍用機である。主力艦上爆撃機として大きな期待を寄せていたことから、様々な改造型を開発しており、多数の派生型(D4Y1~Y4など)が存在する。本機の試作機は「十三試艦上爆撃機」だが、実は「二式艦上偵察機」の試作機でもあり、同じ試作機から2つ異なる仕様での制式化はかなり珍しい。
最大の特徴は日本の艦載機として初めて水冷エンジンを搭載した機体でもあり、従来の低速艦爆機とは異なる高速な爆撃機でもあった。さらに機動性自体も悪くなく、九九艦爆よりも1.5倍以上の搭載容量もあったこともあり、水冷エンジン故の整備員泣かせだが搭乗員から評価が良かった優秀機でもあった。

その他
  • 非常に大きな機体かつ重量もある高速機だったため、着艦技術の要求レベルが高かったことでも有名である。同様に発艦距離や母艦速度などの条件も揃える必要があり、整備性もさることながら艦上運用にも難があった。
  • 高速性と耐久性があったことから「夜間戦闘機型彗星一二戊型(D4Y2-S)」としての実績があり、主に「虹部隊」などのB-29迎撃任務で活躍した。その一方、多種多様なエピソードで有名な「芙蓉部隊」では夜間爆撃任務としても運用されており、戦後における戦闘爆撃機(マルチロール機)の先駆けのような存在だった。
  • 現在は靖国神社の「遊就館」にて、日本国内では唯一現存する旧日本海軍爆撃機として保存・展示されている。また計器以外はオリジナル部材が多数残る機体でもあり、世界で唯一完全な形を保つ水冷式彗星の実機として非常に貴重な資料でもある。機体番号は「鷹-13」、第五二三海軍航空隊「鷹部隊」のもので当該機はマリアナ・パラオ諸島の防衛任務時、ヤップ島周辺に散在した複数の彗星を1つにレストアしたもの。このレストアは多数の協力によって復元された結晶でもある。
B6N

B6Nとは、大日本帝国海軍の艦上攻撃機「天山」と呼ばれる太平洋戦争時代の軍用機である。制式採用直前の命名基準改定で「攻撃機は山に因む名称とする」と規定されたため、佐賀県にある天山(標高1,046.2m)から名付けられた。九七式艦上攻撃機の後継として開発がスタートしたこともあり、九七式よりも基本性能が高く、満足のいく評価だったという。ただ「天山一一型(B6N1)」の"護一一型"発動機の稼働率が低く、見切りをつけた海軍により「天山一二型(B6N2)」から"火星二五型"発動機に換装されている。
艦上攻撃機だが基本的に航空基地へ優先的に配備されており、航空母艦での初運用はマリアナ沖海戦から。"火星二五型"発動機の他に「空六号電探」が約1/3の割合で存在し(天山一二甲型(B6N2a))、主に夜間雷撃を期待されての装備だった。ところが、実際に電探を載せると重量制限の影響で航空魚雷を吊るすことができず、専ら夜間雷撃の誘導要員をしていた。また、マリアナ沖海戦以降は「夜間戦闘機型F6F-5N」などが迎撃にあたっており、残念ながら期待された戦果は叩き出せなかった。

その他
  • 戦果はあまり出せなかったが、使い勝手がよくて陸上基地であれば運用性も損ないにくいこともあり、大戦後半の海軍航空隊を支えた功労機の一種でもある。
    本当に急降下爆撃や制空戦以外のことを担うことができたため、基地航空隊での消耗が激しく、その結果として前線への補充が間に合わず、マリアナ沖海戦では7割未満の充足率だった。しかも本海戦の主力部隊である第六〇一航空隊の第一次攻撃隊「天山一二型」27機のうち帰還できたのは僅か3機しかいなかった
  • 甲板距離に制限のある航空母艦で運用すべく、離陸滑走距離短縮用のRATO(Rocket Assisted Take Off)の装備「四式一号噴進器」が予定されていたが、天山一二型での搭載試験とRATOの配備がマリアナ沖海戦後から、さらに初期不良回収により秋過ぎまで延期されてしまう。その間の1944年10月下旬のレイテ沖海戦で事実上の機動部隊が壊滅したことにより、ついに実戦の航空母艦で使用されることはなかった。
  • 現在は完全機体で現存はしておらず、アメリカのワシントンD.Cの「スミソニアン国立航空宇宙博物館」の保管施設において分解状態で保管されている。日本国内では愛媛県愛南町馬瀬山公園にある「紫電改展示館」にプロペラが保存されている。当展示館には紫電改が完全機体の状態で保管されていることもあり、一緒に見ることができる。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 対空砲の表だけ追加。数値は持ってる方記入お願いします。また史実に関しては長いので格納しました。-- 2020-03-10 (火) 23:32:27
  • 爆撃機と戦闘機の説明に初心者用の補足を入れました -- 2020-08-24 (月) 13:27:33
  • 前回がver4.6だったこともあり、一新しました。 -- 2022-09-15 (木) 19:25:50
  • 小ネタを加筆 -- 2022-11-15 (火) 19:43:41

コメント欄

  • 大鳳エセの最近のコメ欄なにこれ? 低脳しかいなくて正直目障りなんですが...? コメント消せる方いたら消していただけるとありがたいのですが... -- 2020-08-26 (水) 23:45:13
  • 結局みんな自分が正しいと思ってるだけ -- 2020-08-27 (木) 14:16:04
  • ヒストリカル迷彩とエリート効果で魚雷の性能上げるとかなり強くなる。制空取れれば魚雷だけで7万とか安定して出せるから練習すればするほど強くなれると思う。ポイントとしては、爆撃機と雷撃機の整備時間が全然違うんだけど、爆撃機飛ばすの我慢して雷撃機と一緒に飛ばして囮にすることを意識すると、後半も息切れしないで戦えることが多くなります。 -- 2020-09-23 (水) 14:34:48
    • 追記で、大鳳の戦闘機を2中隊同時にぶつけるとエセの戦闘機に勝てるので、是非2中隊重ねてみてください。 -- 2020-09-23 (水) 14:40:06
  • 浸水ダメが大きくなったから大鳳また強くなりましたね。前までエセの方が強い風潮があったけど、制空も2中隊あってやりやすいし、これは逆転したね。 -- 2020-10-12 (月) 15:12:11
    • やっぱり雷撃機2中隊の破壊力は凄まじいエセックスは火災あってこそダメ出せるけど大鳳は雷撃だけで十分ダメージ入るし火災ナーフ後は大鳳の方が安定してダメ出せて強い -- 2020-10-24 (土) 18:49:54
      • 少し前にいたエセックス信者は今どんな気持ちなんだろうか('-' ).........。 -- 2020-10-24 (土) 21:30:51
  • 中隊多すぎて操作がめちゃ忙しいw ここまで忙しい艦は初めてだわ() (^^; -- 2021-01-11 (月) 13:21:17
    • 戦闘機が一中隊増えただけじゃないですか。雷撃機が翔鶴よりは攻撃前に堕とされにくくなったので慎重に定められます -- 2021-01-11 (月) 14:47:23
    • 切れちゃった… あと、戦闘機も龍驤のように強いです。戦闘機2中隊のおかげで開幕索敵もできます。ドッグファイトに入ってしまってももう一中隊で敵攻撃機を落としにいけます。白龍が少し(サイズはかなり小さい)小さくなっただけなのでT10にも対抗できますよ。 -- 2021-01-11 (月) 14:51:58
  • たいほうよえー -- 2021-01-15 (金) 13:23:55
    • どこがです? -- 2021-01-15 (金) 15:29:29
  • 大鳳強いですね…日空はどれでもそうですが、うまく同調させることが出来るかで後半息切れせずに戦えるかが決まってくるのでそこはよく練習するべきですね。上の方もおっしゃっていますが、爆雷は基本的に全てまとめて飛ばすことをおすすめします。また、制空はきちんとしましょう。大鳳の戦闘機は日空の中で相対的に一番強いと個人的には思います。なので、それを生かさないのはとても勿体ないです。敵機を早い段階で戦闘機で攻撃するとかなり落としてくれます(エセックスの艦載機でも)。説明が下手なので、使用感やポイントを上手く伝えれているか分かりませんが、参考になれば幸いです。 -- 2021-01-25 (月) 08:30:10
  • 大鳳すごい楽しい。あ -- 2021-01-30 (土) 22:25:25
    • 切れちった… 艦載機も早くて魚雷威力も十分 、白龍とほぼほぼ使用感同じだから弱くないわけが無い( ´ ` ) -- 2021-01-30 (土) 22:28:16
      • それ弱いことになるじゃんw -- 2021-02-02 (火) 09:59:10
      • 多分そういう実質的な使用感じゃなくてスペック的な使用感だと思う。 -- 2021-02-02 (火) 10:09:53
      • ミス 弱い訳が無いって書いてたつもりだったんや笑 -- 2021-02-04 (木) 22:19:34
      • ということは白龍は弱いんですね -- 2021-03-16 (火) 13:46:26
  • 大鳳は腕さえ有れば制空から対艦まで強いのは間違いないんだろうけどなにせ忙しい -- 2021-04-02 (金) 23:20:28
  • 欧駆と英駆が多くて与ダメが··· 高対空艦も多いですし。 -- 2021-07-10 (土) 16:39:21
    • 白龍は上手い人も多いけど、飛龍~大鳳はグリッジ修正から明らかに質が下がった。 -- 2021-07-10 (土) 20:50:08
    • 大鳳は白龍と相対的に比べると強いよ -- 2021-07-10 (土) 21:11:15
      • なんで?搭載数も少ないし火力も低いけど?隠蔽ぐらいだろマシなのどうせ9でも10と当たるんだし白龍の方が強いわ。 -- 2021-07-10 (土) 22:16:49
      • 翔鶴から大鳳への上がり幅は大きく、大鳳から白龍へのそれは低いということ -- 2021-07-10 (土) 22:53:09
      • 同ティア帯だけで比較するとそうかもだが、現実のマッチを見ると…ね。 -- 2021-07-11 (日) 03:28:07
  • この辺のティアだと駆逐うまい人多くてワンパンできなくてつらい… -- 2021-09-06 (月) 07:40:03
    • そもそもワンパンできることがおかしいんだ -- 2021-09-06 (月) 08:29:21
      • 災犯「お、そうだな」 -- 2021-09-13 (月) 11:08:13
      • ミッドウェー「ワンパンなんて出来ないんだが?」 -- 2022-03-24 (木) 21:12:53
  • 箱になりやすい? -- 2021-12-31 (金) 15:59:43
    • うん、そう思う。T9はやってると結構T10ばっかり当たるから、ウスターソースとかバーモントとかの頭おかしい対空野郎に落とされまくる。そろそろ駆逐を開幕狙えるようにならないと、普通に落とされて飛行機が持たなくなる。(フリスラ ハッランドあたりはアカんよ) -- 2021-12-31 (金) 22:11:45
      • 駆逐はもはや餌と思うべし(島風とかなら落とされても一機、雷撃全部返ってくる) かんけーないことすみません。 -- 2021-12-31 (金) 22:13:03
      • 格差組んでいいかな? -- ? 2022-01-01 (土) 10:14:38
      • 構わないとは思うけど、マッチは空母のティアで合わせられるから、大鳳で8と格差組めば確実にT8と当たるってことはないから残念ながらあまりおすすめできない。どうせなら割り切って、逆に自分がT10の鬼対空と組むってのもあり。(敵の空母を空っぽにしよう笑) -- 2022-01-01 (土) 10:47:48
      • そうしよ (^^; 戦闘機も盾にすればなんとかなるはず… -- 2022-01-01 (土) 12:36:22
  • 英空が大ナーフを受けたので息を吹き返すかもしれない -- 2022-02-25 (金) 15:34:33
  • いやー、これは英空強いまんまや魚雷ふつーにあたるんだが?wwwwwww -- 栗■? 2022-02-26 (土) 19:58:28
    • うっせ -- 2022-02-26 (土) 21:16:09
  • 駆逐が多いこの環境だと大鳳の方が全然強いな。お祈り爆撃のエセックス、激遅雷速のオーディシャスなんか使ってられないw -- 2022-12-21 (水) 19:25:55

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