Wichita

ウィチタ級重巡洋艦 ウィチタ

合理化された５inch両用砲の配置もあり、かなり近代的になったという印象を受ける

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

ロンドン海軍軍縮会議の制限下において建造された最後の米国世巡洋艦。ウィチタはブルックリン級巡洋艦と似た優れた船体をもつ。ボルティモア級巡洋艦の開発における基礎となった艦艇でもある。

WGの十八番である誤字が炸裂している。

解説

・主砲
砲の構成そのものは前級から変わらず。しかし砲がMk9からMk12に更新された事で性能面での変化がある…順番に見て行こう。最も大きな相違は装填時間が前級の11秒から9秒にまで短縮された事であろう*1。また砲弾のダメージが増加しているが、AP弾の強化はほんの僅かなのに対してHE弾はやや強化幅が大きい。発火率そのものは7%と前級から変わりないものの、装填時間の短縮による「1分間当たりの期待発火回数」が向上している。このため米戦や独戦といったAP弾でダメージを与えにくい敵に対してはHE弾で確実にダメージを与えつつ発火を狙っていくのが良いだろう。またAP弾も強化幅は小さいものの砲身長が55口径に伸びたせいか、貫通力が強化されている様だ。とはいえこちらは良し悪しで、前級では駆逐艦に対して過貫通しなかった距離でも「本艦の砲では過貫通してしまう」というケースもあるので注意して欲しい*2。そしてこのティア帯から交戦距離が伸びて遠距離砲戦も増えて来るが、本艦は砲射程が前級とあまり変わらないので戦場の状況によってはかなり辛い状況になる事もしばしばである。

・副砲
127mm単装砲を8基という構成そのものは変わって居ない。しかしこれまでの25口径平射砲から38口径両用砲に変更されるとともに、前部艦橋周辺への集中配置という砲配置も見直しが行われた。これにより艦中央構造物をぐるり取り囲む様な配置に変更され、艦橋前後の各1門づつが左右両方に指向できるようになった。この変更によって片舷指向可能数が5門に増え、かつ死角は減ったが砲が分散したことにより以前の様な密度の濃い射撃はできなくなってしまった。とはいえティア向上によりこれまで以上に出番は減るので問題は無いのかもしれない。

・対空
前級よりも小口径対空砲が大幅に強化された。これは傑作両用砲として名高い「5インチ38口径単装両用砲」が搭載されたという史実を反映しての事と思われる。残念ながら大口径対空砲の強化は極わずかであるが、それでも素の対空値388という値は他国同格と比較して十分に優秀。艦艇スキル「対空警戒Ⅰ」を使用すれば同格空母(エンプラや翔鶴)の艦載機に対しても対抗が可能である事を考慮すれば、十分に頼りになる対空能力を備えていると言えるだろう。

・機動性
素の最高速度は前級と同じく31ノット台。慣れて貰うか、必要に応じて装備等で補ってやって欲しい。加速力は前級と同様に優秀。しかし船体が「ノーザンプトン級」重巡洋艦ベースから「ブルックリン級」軽巡洋艦ベースに変更された為か、舵の効きと旋回性能がやや落ち込んでいる。とはいえそこまで気になる程の操作感覚の違いはない。

・隠蔽性
素の被発見距離は8.4kmであり前級よりも微妙に悪化している。前級においてはツリー艦内でダントツ1位なのがパン巡、続く第2位グループに食い込むという非常に優秀な隠蔽を誇った。しかし本艦においてはパン巡と日巡に抜かれており、立ち位置が低下している。それでも同格内では優秀な類であり、そこまで気にする必要は無いかもしれない。

・生存性
これまで通り、戦艦に腹を見せないような立ち回りをするように気をつけたい。巡洋艦の基本を守り、味方と連携しながら立ち回れば、米巡らしいタフさを発揮できるだろう。

・装備
　・兵装　主砲改良Ⅲ　主砲旋回は速めなので精度を上げるのが良いだろう。
　・防御　加速
　・適正　舵

・エリート特性
　・ダメージコントロールセンター　火災浸水耐性+15%
　・内部隔壁改修　HP+1%、魚雷防御+7%、火災浸水耐性+7%
　・功績　EXPアップ+10%　前級までは攻撃的なエリート特性を選択できたが、本艦からは防御的なエリート特性に変化する。

・総論
強化された主砲や高い運動性のおかげで、巡洋艦の本業である駆逐艦を排除する能力は他国巡洋艦より高いといえる。
史実でも「前級からボルチモア級への橋渡し的存在の艦」ともいわれたように、ゲームでも高ティア米巡の良い練習台になるだろう。
本家PC版には存在しない本家に逆輸入されたこの艦をぜひ楽しんでほしい。

戦闘名誉章

史実

1934年計画による本艦は、米条約型重巡洋艦の最終型で同型艦はない。当初、ニューオリンズ級として建造予定だったが、後にブルックリン級軽巡に準じた設計の新型重巡に変更された。船体と主機関はブルックリン級軽巡とほとんど同一で、艦橋構造、煙突配置、上部構造、航空施設なども類似の方式とされ、艦尾部に航空機搭載施設をもった最初の米重巡だった。主砲の配置はニューオリンズ級と同様だが、対空砲には12.7センチ38口径単装両用砲を初搭載し、前後の中心線上に各1基、両舷側に各3基を配置している。装甲防御は前級よりさらに増厚・強化された。ブルックリン級とともに、戦中戦後の米大型巡洋艦のベースになった艦で、第2次大戦中に機銃、電測装置などの新設と増設を行い、当初は大西洋方面にあった。しかし北アフリカ上陸作戦後に太平洋方面の重巡兵力が危機的な状態となったことで、1943年からは南西太平洋やアリューシャン方面で活動したのを皮切りに太平洋方面で行動し、1947年に解役された。

同型艦
USS Wichita(CA-45)

小ネタ

★ヒストリカル迷彩
ゲーム内で3500ゴールドで購入できる「ヒストリカル迷彩」は、メジャー12 mod(「改」くらいの意味)と呼ばれるパターンで1941～2年ごろに施されていたものである。

★副砲塔の形について

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