S-189

613型潜水艦(ウィスキー型) S-189

他画像

性能諸元

･基本性能

･アップグレード

搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

A		主砲兵装改良1	主砲および魚雷発射管の機能停止発生率　-20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性　+50% 主砲および魚雷発射管の修理時間　-20%
		ソナー改良１	ソナーが機能停止する確率 -25% ソナーの修理時間 -25%
		応急工作班改良１	消耗品の動作時間 +40%
B		機関室防御	主機損傷確率　-20% 主機修理時間　-20% 操舵装置損傷確率　-20% 操舵装置修理時間　-20%
		ソナー改良２	ソナーピンガーの速度　+10%
		ダメージコントロールシステム改良3	火災によるダメージ -5% 浸水によるダメージ -5%
C		魚雷発射管改良1	艦載魚雷の雷速*1　+5% 魚雷発射管の旋回速度　+20% 魚雷発射管が機能停止する確率　-40%
		潜航能力改良1	秒間の選考能力の回復　+10%
		改良型潜水艦探知機1	「潜水艦探知機」の準備時間　-20%
D		ダメージコントロールシステム改良2	火災消火時間 　-15%浸水復旧時間　-15%
		推力改良1	加速時における最大出力までの到達時間　-50%
		潜水艦操舵装置	転舵所要時間　-50% 潜航舵の転舵所要時間　-50%
E		艦艇消耗品改良1	艦艇消耗品の動作時間 +10%
		魚雷発射管改良3	魚雷のダメージ +7%
		隔壁強化	爆雷による被ダメージ -15%

･消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

スロット	消耗品	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
R		3	60秒	15秒	火災・浸水・損傷したモジュールの修復
T		-	80秒	30秒	潜航中に使用することで、視程を超える位置にある地形や敵の水上艦艇、水上および潜望鏡深度の潜水艦をハイライトすることができます。 艦発見距離:7.0[km] ピンガー間のインターバル:6[秒]
Y		-	290秒 80秒	60秒	潜航中の潜水艦を発見します。 潜水艦の発見:9[Km] 1回目の使用に用意時間290[秒]が必要

ゲーム内説明

613型潜水艦はソ連海軍が最も多く建造した潜水艦級で、第二次世界大戦中に得られた経験を活かして開発されました。潜航可能な時間が長いという点が特徴でした。

解説

潜水艦の実装(アーリーアクセス)に伴い、伊56と同じくv0.11.9(2022年10月)にて実装されたソ連のTier8潜水艦、プレミアム艦艇。実装当初の入手方法はランダムバンドルのみだったが、現在はプレミアムショップや武器庫から入手可能。費用は10,800ダブロン。

• 抗堪性
  HP14,200は他国のTier8潜水艦と比較すると英潜のSturdyに勝るが、全体的に見れば低い方に部類される。同時期に実装された伊56より1万も低いが、本艦はその分小型で機動性に勝る。

• ソナー
  • ピンガー速度
    ピンガーの速度は980m/秒と非常に速く、ver12.10時点では最速。三次元航行する水中の敵潜水艦が相手でも楽々と当てる事が可能*2。あまりにも速いので8mしかないピンガー幅は気にならないだろう*3。
  • ハイライト
    ピンガーを1回当てた際のハイライト持続時間が25秒、2回だと30秒までしか延長されない。ピンガーの準備時間が9.5秒なので1回のハイライト効果時間中にハイライトされ箇所に2回目のピンガーを当てようとした場合、1～2回しか時間的猶予が無い。また、2回ハイライトを成功させても誘導魚雷の雷速が65ノットと比較的遅いため、本艦と敵艦の距離次第では命中させる前に誘導が切れてしまう可能性がある。艦長スキル「ソナー操作員」を取得すると1回と2回のハイライト効果時間が逆転するが、1回目31秒からリロードの9.5秒後には残り22秒なので問題なく2回目26秒で更新される。*4効果時間の短さに気を付ければ高速のピンガーで追加のハイライトを付けるのに苦労はしないが、当然ながらピンガーを乱射すれば居場所をより多く晒す事になるので注意。

• 魚雷
  • 魚雷発射管と装填手
    艦首集中配置の個性的な伊56とは対照的に、艦首に4門、艦尾に2門でU-190と同等のオーソドックスな発射管配置をしている。門数と同数の装填手が配置されているので魚雷の管理はしやすい。再装填時間は61秒とかなり悪く、同格潜水艦と比較して分間の魚雷本数ならSalmonに次いで悪い。
  • 音響誘導魚雷
    音響誘導魚雷の威力は5,167しかなく、威力が低い事で知られる英潜よりも低い同格ワースト1位。敵潜水艦に魚雷を2～3本当てても沈められない可能性が高い。もちろん、駆逐艦相手でも苦労する。魚雷の射程と雷速、発見距離の性能はTier相応。
  • 魚雷(代替魚雷)
    低威力な音響誘導魚雷とは対照的に、無誘導魚雷の威力は伊56とタメを張れる同格最高の値を有している。この威力なら戦艦のような大型艦相手でも致命傷を与えられる。しかし、残念ながら本艦は伊56と違ってツリー潜水艦と同じ幅が広い射角のため、精密に一点集中の雷撃が困難なのが残念なところ。射程は12.3kmと長いので遠距離攻撃は容易いが、先に述べたように再装填時間が1分超なのでポンポンと撃てないのがネック。

• 潜航能力
  潜行能力は250単位(4分10秒)。
  素の潜行能力が300を超える英潜よりは良いが、消耗品「予備バッテリーユニット」を搭載している独潜には劣る。水上での回復レートは他国に劣るため長時間の潜航は向いておらず、適宜息継ぎが出来る場所を確認しながら立ち回る必要がある。

• 機動性・水中機動性
  水上速力は標準的な30ノット。水中での速力は21ノットとなり同格潜水艦よりかなり速い。だが、Tier10潜水艦には流石に劣るためマッチングした際は格下らしく立ち回りに注意が必要。抗堪性でも述べた通り同Tier潜水艦と比較すると小柄であり、旋回性や潜航速度などはU-190に次いでとても良好。潜行、浮上の垂直速度も同格の中ではトップクラス。

• 隠蔽性
  5.5kmは隠蔽を強化した陽炎などには劣るが、マッチング帯でも上位の隠蔽で、同Tier潜水艦としては最良である。しかし、Tier10に本艦より隠蔽性に勝るU-4501が実装されたため、マッチングした際には出会い頭に先手でピンガーを撃たれる可能性があるので注意が必要*5。

• 消耗品
  • 応急工作班
    応急工作班は米潜水艦と同等で効果時間15秒と長く、レアUGの応急工作班改良1を搭載すれば21秒にまで延長出来る。対潜水艦性能が高い本艦なら水中格闘戦用に搭載するのも十分選択肢に入る。
  • 受波器
    艦発見距離は7kmと独潜の受波器と同等。米潜の8kmには一歩劣る。
  • 潜水艦探知機
    艦発見距離は独潜と同じ9kmと長く、射程が6kmしかない米英の潜水艦探知機なら距離次第で一方的に照らし出せる。ただし、ソナーの項でも触れた通りハイライトの効果時間に余裕がないため、敵艦の位置が射程圏内ギリギリだと到達する前にハイライト効果が切れる可能性がある。潜水艦にピンガーを当てるのに熱中してピンガー射撃のペナルティエフェクトで居場所を探知される可能性もあるため、どちらかと言えば味方の艦艇を守るための目として敵潜水艦を探知する目的で使った方が良いだろう。
    用意時間と準備時間が他国の潜水艦より短く、高頻度で敵潜水艦を追い詰めることが出来る。特に潜水艦探知機は艦長スキルや旗を併用すれば60秒台にまで短縮出来る。この点からソ潜は対潜水艦特化の潜水艦と呼ばれている。

• 総評
  ソ潜の開発コンセプトである"対潜水艦に特化した性能"を形にした潜水艦。
  U-190と類似する船体性能や魚雷配置であるが、高速ピンガーと優遇された消耗品から対艦よりも対潜水艦に特化している。同時に実装されたプレミアム潜水艦伊56が対艦に特化しているが、本艦はそれとは真逆の個性づけがされていると言える。とはいえ、長射程で高威力の代替魚雷を使えば対艦も十分こなせる。
  潜行能力や機動性などの性能面を加えて見ると各国の潜水艦の良いとこ取りしたようなスキの無さを感じさせるが全くスキがないとは言えない。高速ピンガーはミスすれば10秒近く待たなくいけなくなる点やハイライトの効果時間の短さ、魚雷再装填時間が長い、回復レートが低い、代替魚雷を使おうにも射角が広いので精密射撃が出来ないなど、何かしらの"ミス"をしてしまうと他国よりも影響(ペナルティ)が大きくなるよう設計されている。どのようにして不満点(欠点)を補うか考慮する事で本艦の評価が大きく変わる艦と言える。

史実

613型(NATOコード：ウィスキー級)はS級潜水艦の後継として、戦後にUボートⅩⅩⅠ型から得た技術を盛り込んで建造された中型潜水艦である。
S-189は1954年3月にバルチック造船所で起工、同年9月に進水し、就役後はバルト海で運用された。1986年に予備入りしてからはクロンシュタットに置かれ4年後に退役、その後99年には老朽化により一度沈没してしまった。
2005年になって元潜水艦乗組員の実業家により引き揚げられ、修復ののち2010年からサンクトペテルブルクにて博物艦として係留されている。ロシアの潜水艦史に残る重要な型なので、興味のある艦長は是非訪れてみてはいかがだろうか。

小ネタ

• tierについて
  戦後世代ではあるが中型潜水艦ということで、WoWsでは戦中世代の大型潜水艦よりtierが低く設定されている。
  なお同格になるL級最終型は同じく戦中世代だが、元を辿れば1910年代の英潜水艦の設計をベースとしている。

• 艦橋の文字について
  C-189…と書いてあるように見えるが、アルファベットのCではなくキリル文字のС(アルファベットのSに相当)である。

編集用コメント

コメント欄