Tier 4 イギリス 駆逐戦車 / 日本語表記:アレクト
↑ QF 6-pdr AT Gun Mk. II
初期状態。Alecto Mk. IIの史実装備。
車体は寸詰まりな形状で、車高も低く抑えられている。
↑ 3.7-inch AT Howitzer
3.75インチ榴弾砲に換装した状態。Alecto Mk. Iの史実装備。
↑ Q.F. 25-Pr. AT Gun/How. Mk. III
本車輌専用の25ポンド砲。Alecto Mk. IIIの史実装備。
ゴツい駐退機とマズルブレーキが逞しい。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 415 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 6/10/10 |
最高速度(前/後)(km/h) | 50.5/16 |
重量(初期/最終)(t) | 8.01/8.12 |
実用出力重量比(hp/t) | 22.18 |
主砲旋回速度(°/s) | 44 |
視界範囲(m) | 330 |
本体価格(Cr) | 130,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
QF 6-pdr AT Gun Mk. II | 26.09 | AP APCR HE | 105 170 30 | 75 75 100 | 1,957 | 0.41 | 1.7 | 821 1,026 821 | 180 | 45 2,400 32 | 400 | -5°/+25° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
QF 6-pdr AT Gun Mk. IV | 26.09 | AP APCR HE | 110 180 30 | 75 75 100 | 1,957 | 0.37 | 1.7 | 892 1,115 892 | 180 | 45 2,400 32 | 450 | |
3.7-inch AT Howitzer | 8 | HE HEAT | 47 110 | 370 280 | 2,240 (HEAT) | 0.49 | 2.1 | 243 243 | 70 | 156 5,600 | 393 | |
Q.F. 25-Pr. AT Gun/How. Mk. III | 10.53 | AP AP HE | 71 92 44 | 180 180 280 | 1,895 | 0.46 | 2.1 | 472 591 472 | 90 | 83 2,800 83 | 510 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Meadows H.O.P | 162 | 20 | 362 |
---|---|---|---|
Meadows H.O.P. O.C | 180 | 20 | 362 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Alecto Mk. I | 8.2 | 38 | 1,800 |
---|---|---|---|
Alecto Mk. IV | 10.2 | 42 | 1,800 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 11 | 350 | 40 |
---|---|---|
WS No. 9 | 375 | 40 |
WS No. 19 Mk. I | 400 | 40 |
WS No. 19 Mk. II | 450 | 40 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
---|
拡張パーツ
× | × | × | × | × | Class3 | ||||||
× | × | × | Class3 | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 26.73% | 6.36% |
移動時 | 16.07% | 3.83% |
射界
射界 | 左15°/右15° |
---|
開発ツリー
QF 6-pdr AT Gun Mk. II (初期/25,000) | ┳ ┃ | QF 6-pdr AT Gun Mk. IV (2,000/27,000) | ||||
┃ ┗ | 3.7-inch AT Howitzer (2,300/35,000) | ━ | Q.F. 25-Pr. AT Gun/How. Mk. III (3,700/40,000) | |||
WS No. 11 (初期/600) | ━ | WS No. 9 (610/3,600) | ━ | WS No. 19 Mk. I (1,480/15,000) | ━ | WS No. 19 Mk. II (3,600/21,000) |
Meadows H.O.P. (初期/4,000) | ━ | Meadows H.O.P. O.C. (610/4,700) | ||||
Alecto Mk. I (初期/580) | ━ | Alecto Mk. IV (1,100/4,700) |
車両に関する変更履歴
v0.8.4 | 新規実装 |
v0.9.6 | 視界が390mから330mに減少 |
v0.9.19 | HD化 装甲厚(mm)を10/10/10から6/10/10に変更 |
v1.9.0 | 3.7-inch AT Howitzerの総弾数を48発から70発に変更 Q.F. 25-Pr. AT Gun/How. Mk. IIIの総弾数を60発から90発に変更 QF 6-pdr AT Gun Mk. IIの総弾数を120発から180発に変更 QF 6-pdr AT Gun Mk. IVの総弾数を120発から180発に変更 修理費用を35%ダウン 収益性を11%ダウン HPを270から415に変更 コレクション車輌に移行 |
v1.13.0 | Q.F. 25-Pr. AT Gun/How. Mk. IIIで使用できる砲弾「AP-T Mk. 1T S.C.」の名称を「AP-T Mk. 1TA S.C.」に変更 |
解説
- 概要
v0.8.4で追加されたTier4のイギリス駆逐戦車。(コレクション車輌)
ヴィッカース・アームストロング社のHarry Hopkins軽戦車をベースにした試作軽自走砲である。
- 火力
6ポンド砲二種と3.7-inch AT HowitzerはValentine ATと互換性がある。
どの砲でも俯角は-5°しか取れない。一方で仰角は+25°取れるので足りなくて困る事はほぼない。- QF 6-pdr AT Gun Mk. II/QF 6-pdr AT Gun Mk. IV
口径は57mm。
初期砲ではあるが、貫通力には優れているので、持ち前の機動力を活かして頻繁に場所を変えながらチクチクと敵を攻撃し、味方を援護する戦い方が可能である。
ただし単発火力が低いため、なるべく連射できる状況に持っていきたい。
後述の2つの大口径砲が自分に合わないと感じれば、こちらをメインに使うのも選択肢となっている。 - 3.7-inch AT Howitzer
口径94mmの榴弾砲。
榴弾の攻撃力は370とスウェーデンのSav m/43の10榴と同じで、HetzerやT40、Somua SAu 40の10榴(410ダメージ)よりも少し劣ってしまう。それでもよほどの重装甲相手でない限りある程度のダメージを通すことができる。
装甲が薄めの格下なら一撃で葬り得るほど強力な砲ではあるが、弾速が極端に遅く自走砲のように大きな放物線を描いて時間をかけて落下する。他国の10榴よりも更に弾速が遅いため、棒立ちしている相手でもない限りは当て辛い。遠くで動いている敵車両に当てることはほぼ不可能と言える。
止まっている敵を選んで撃つか、機動力を活かし出来るだけ接近して撃つ必要がある。
かなりの高弾道のため、相手の天板を狙うことも可能だが、所詮は曲芸の域を出ず安定性には欠ける。 - Q.F. 25-Pr. AT Gun/How. Mk. III
口径は87.6mm(3.45インチ)。
6ポンド砲の2倍以上の威力を持つが、連射力・貫通力は大きく劣る。
特に71mmまで下がってしまった貫通力は格上には歯がたたないので、課金弾で貫通力を補う必要がある。その課金弾もAPCRではなく強化APのため、貫通力の伸びは91mmと小さい。
榴弾が攻撃力280とこのTierでは十分な威力を持つので、榴弾を主体に少量の課金弾を用意する運用方法が良いかもしれない。
その場合、威力では3.7-inch AT Howitzerに劣るが弾速は滅法速く、他国の10榴ともさほど変わらないので遠距離でも命中させやすいのが利点となる。
- QF 6-pdr AT Gun Mk. II/QF 6-pdr AT Gun Mk. IV
- 装甲
全周10mm(正面上部は6mm)しかなく、砲弾を防げるものではない。Valentine ATと異なり、正直に10mmと書かれているので、初心者を戸惑わせる(いわゆる装甲詐欺)ことはないが、耐久力も低いため格上の一発で死ぬこともよくある。
しかし、全車両でもトップクラスの隠蔽率と車体の小ささが本車両の最大の特長であり、停止時の隠蔽率はあのAMX ELC bisを超えるほど優秀である。
小さな茂みに身を潜めたり、15mルールを使い一方的に撃つことが十分可能。
- 機動性
最高速度・加速・旋回ともに非常に優秀であり、陣地転換も楽にこなせる。
優秀な隠蔽率と合わせて茂みに素早く移り、時に大胆に立ち回ろう。
- 総論
優秀な隠蔽率、機動力を併せ持ったユニークな駆逐戦車。
砲は自分のスタイルにあわせて選べるので、本車の特長を最大限生かせる武装を手に取ろう。
装甲は無いも同然であり、当たり前だが前線で撃ち合ってはいけない。持ち前の機動力で臨機応変にポジションを変更し、被弾を慎みつついつでも撃てる状況を作り出していこう。
史実
アレクト(Alecto、ギリシャ神話の女神に由来)は、歩兵支援用の牽引式榴弾砲とそれを牽引するハーフトラックなどを代替する目的で3.75インチ(95mm)榴弾砲を搭載する自走砲として、1942年に開発が始められた。この計画で二種類の砲が作られ、そのうちの一門がMk.VIII ハリー・ホプキンス軽戦車の車体にオープントップ形式で試験搭載された。この車両はハリー・ホプキンスの近接支援型として、ハリー・ホプキンス1 CSと呼ばれていたが、後に仕様番号A25 E2を与えられ、アレクトと改名された。
ハリー・ホプキンスは、前型のテトラーク軽戦車のように転輪を動かすことで装軌部分を曲げて旋回を行なうという独特の機構を採用しており、その車体を使用しているアレクトも同様の機構を持つ。この方式は片側の履帯をブレーキによって減速あるいは停止させる信地旋回に比べて、機械的損耗の軽減と駆動力の伝達効率の点で優れていたが、実際にはハンドブレーキによる信地旋回も併用されている。また、一般的な自動車と同じようにステアリングホイールによる操舵が可能であり、いわゆるパワーステアリングに相当する動力補助機構も有していた。エンジンはハリー・ホプキンスと同型のガソリンエンジンであり変更はなかったが、車体の装甲が38mmから10mmに削減されたことなどにより車重が減っており最高速度はわずかに向上している。
アレクトには、3.75インチ榴弾砲を搭載したMk.Iの他に、6ポンド砲を搭載したMk.II、25ポンド砲を搭載したMk.III、32ポンド砲を搭載したMk.IVなどの派生型が計画された。
アレクトは1944年の後半になるまで最初の試験が行われずその試験でも様々な問題が発見されたが、それらが解決するころにはヨーロッパでの戦争は終結しており、極東でもアレクトが使用される見込みはなかった。1945年には2200輌の生産が陸軍省によって命じられたが、少数が生産されただけで実戦に投入されることはなかった。中東など他国への販売も試みられたようだが成功はしていない。生産された車両の多くはブルドーザー(Alecto Dozer、アレクトドーザー)に改造され工兵部隊で使用された。
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