Tier 8 スウェーデン 中戦車 (課金戦車)
Leoとはよく似た外観だが、砲塔がTiger IIに近い角張った形状になっているのが特徴。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,350 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 60/40/25 |
最高速度(前/後)(km/h) | 50/20 |
重量(t) | 23.95 |
実用出力重量比(hp/t) | 28.39 |
本体価格 | 6,700G相当 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 狙撃型中戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
10.5 cm K L/53 | 6.52 | AP APCR HE | 208 242 53 | 320 320 420 | 2,087 | 0.38 | 2.5 | 930 1,150 900 | 65 | 570 4,400 380 | 1,282 | -10°/+20° |
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砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Lansen C | 70/70/40 | 32 | 380 | 6,100 |
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エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Volvo V8B | 680 | 20 | 1,050 |
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履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Lansen C | 25 | 40 | 6,200 |
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無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
Ra 400 P | 710 | 45 |
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乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
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拡張パーツ
Class2 | Class2 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
○ | ○ | Class1 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 16.87% | 3.21% |
移動時 | 12.65% | 2.4% |
車両に関する変更履歴
v1.4.1 | 新規実装 |
解説(v1.4.1)
- 概要
v1.4.1で追加されたTier8スウェーデン課金中戦車。
戦後、ランツヴェルク社が設計した輸出用20トン級戦車Lansenの火力強化案である。
Lansenはスウェーデン語で「槍」を意味する言葉。
- 火力
俯角は-10°と優秀。- 10.5 cm K L/53
単発火力は320と高めに設定されており、それでいて発射速度も及第点。
全体的にTVP VTU (10,5 cm vz. 39N)に似た性能であり、あちらと比べて俯角・DPM・弾速に優れるが、精度・照準時間・拡散で劣るといった具合になっている。
- 10.5 cm K L/53
- 装甲
Leoの系列戦車である為、基本的に頼りにならない。- 砲塔
傾斜込で130mm~140mmと厚くないため格下でも十分に貫通されてしまう。 - 車体
全体的に100mm前後の装甲厚。操縦席の監視孔の切り欠き部分でも150mm前後までしかなく、格下軽戦車の狙いの甘い砲弾を弾くくらいしかできない。
- 砲塔
- 機動性
最高速度50km/hとそこそこだが、出力重量比が軽戦車並に優秀でかなり加速しやすい。
旋回速度も十分にあり陣地転換でも困ることなく運用できる。
- その他
隠蔽性は中戦車の中で優秀な部類である一方、視認範囲はTier8中戦車としては平凡。
搭乗員構成はLeoと同じであるが、Tier8以降は専任の装填手がいなくなることに注意。
- 総論
装甲は頼りにならないとはいえ、中戦車としての仕事を十分に全うできる万能型の戦車である。
その高い単発火力を迅速に運搬できる点を生かし、戦場を広く駆け回り支援を行って勝利をつかもう。
史実
Stridsvagn Lansen(ストリッツヴァグン ランセン)とは、
1940年代後期から1950年頃にかけてスウェーデンのランツヴェルク社が設計した20トン級戦車である。
1940年代後期、スウェーデンではStridsvagn Leoの項にあるように次世代戦車の開発が頓挫していた。
1949年になって改めて次世代戦車の議論が再燃した際、それまで提案されていた計画案はいずれも時代遅れになっていると認識された為、1950年には性能要件が改訂された。
新型戦車は20トン級の歩兵支援戦車である事、75mm級の主砲を備える事が条件であり、重量とコストを削減する為なら、装甲が犠牲になる事もやむを得ないとされた。
特に重量やコストの削減は、資源やインフラに乏しいスウェーデンでは必須であると当時は考えられていた。
一方で次世代戦車の開発が停滞している時期に、ランツヴェルク社は輸出市場向けの軽戦車開発に力を注いでいた。
1948年に最初に海外向けに提案された計画案は、17トン級戦車のPilen(ピレン:「弓」の意)、19トン級のLansen(ランセン:「槍」の意)の2種類が存在した。
1949年になると、次世代戦車を模索するスウェーデン陸軍は突然ランツヴェルク社のLansenに興味を持ち始めた。
20トンよりもさらに重量を抑えるのか、それとも20トンぎりぎりまで利用するのかといった点が議論され、最終的には「20トンという制限を可能な限り有効利用する」という要件が設定された。
ランツヴェルク社はその範囲内で可能な限りの火力・装甲強化を盛り込み、主砲は長砲身の7,5 cm 戦車砲、装甲は相対する敵軽戦車の57 mm 戦車砲までを耐えるレベルとしていた。
↑ Lansenの初期案の図面。軽量版なだけあってLeoと非常によく似ている。
その後、海外の情報が集まり始めたスウェーデン陸軍はようやく「もしかして7,5 cm 戦車砲の20トン級軽戦車を現代戦の主力にするって、かなりヤバいのでは……?」と危機感(元々40トン級戦車の採用を提唱する将校はいたらしいのだが、高コストやインフラ整備などの観点から少数派だった)を抱き始め、30トン超級の戦車の実用性について研究をスタートさせたらしい。
↑ 通常のLansenもモックアップ段階まで進んでいた。
話を戻すと、実際にこのLansenの火力強化案を検討していたのはスイス陸軍だと言われている。
スウェーデン側の資料では軍がKAFT(王立軍備資材局)に「次世代戦車は 7,5 cm か 10,5 cm の主砲を搭載したい」という要望を提示していたのだが、Lansenを名指ししてはおらず、ましてやゲーム内のように53口径という記述は無い。
元々Lansenをスウェーデンと共同開発していたのは同じ中立国のスイスであり、彼らはVariante A・B・Cの3タイプを検討していたとされている。
主砲の選択肢はスイス陸軍が用意できる 57 口径 8,4 cm (20ポンド) 戦車砲、50 口径 8,5 cm 戦車砲、60 口径 9 cm 戦車砲であり、エンジンもゲーム内のボルボ製ではなくマイバッハ製等の複数案が検討されていたようだ。
↑ スイスの資料
結局のところ、スウェーデンにおけるLansenの開発は1951年頃までには中止となった。
IS-3とその後継車輛に対抗するにはより重量と装甲のある新型戦車が必要と判断されたのである。
同年にランツヴェルク社とボフォース社らの共同プロジェクトとしてKRV(EMIL)計画が提示され、他方ではCenturionやAMX-13の輸入交渉が進められるなど、スウェーデンの戦車開発は新たな局面を迎えようとしていた。
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