T26E4 SuperPershing

Last-modified: 2012-12-17 (月) 10:14:33

画像

T26E4_1.jpg
↑なりふりかまわず取り付けた増加装甲のおかげで、一見するとM26とは別の戦車のように見えないこともない
SuperPersing_armor.png
↑増加装甲部のアップ。車体前面は40mm厚の装甲2枚、砲塔前面は80mm厚の装甲1枚が増設されている。
なお、車体前面の増加装甲の2枚目はフェンダー部あたりで途切れているため、そこから上は実質的に装甲が薄い。
砲塔前面は増加装甲(80mm)+防盾(114mm)+本装甲(102mm)の3重装甲になっており、貫通は困難。

スペック(Ver0.8.0)

車体

耐久値1450
最高速(km/h)38
車体装甲厚(mm)102/76/51
修理費
本体価格7,200G
初期重量(t)50.49
実用出力重量比(hp/t)9.90
 

武装

名称発射速度(round/min)平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM100mでの精度(m)照準時間(s)総弾数弾薬費重量(kg)俯仰角
90mm Gun T15E17.32170/258/45240/240/3201756.80.382.354255/10G/2552050-10°/+20°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(deg/sec)視界範囲(m)重量(kg)
T 119102/76/762438011,000
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Ford GAF V850020569
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(deg/sec)重量(kg)
M26T80E152.53210,000
 

無線

名称通信範囲(m)重量(kg)
SCR 528A174591
 

クルー

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

拡張パーツ

Vertical StabilizerMk1Improved VentilationClass2"Cyclone" Filter×Fill Tanks with CO2RammerMedium Tank
Spall LinerMedium"Wet" Ammo RackClass1Additional Grousers×Enhanced Suspension×
 

隠蔽率

固有隠蔽率静止時0.182
移動時0.126
発砲補正0.230
 

解説

Ver7.5で実装されたTier8のアメリカ課金中戦車

 

同Tierであり改造元であったM26パーシング重戦車と比べパンター中戦車の装甲を切り出した増加装甲などによる大幅なシルエットの変貌だろうか、角ばったデザインとその車体とほぼ同じ長さの砲身はアメリカ戦車らしからぬ武骨さを見せてくれる。

 

まず装甲だがこれは後述の史実にもあるとおり撃破したパンター中戦車の装甲を切り出し、装備したものであり史実では対抗馬であったティーガーIとほぼ同等であった車体正面装甲は40mmの鋼板を2枚装備し約180mm、砲塔正面には80mmの装甲により約300mmに達し、そして共に中空装甲を獲得しておりその同Tier帯の重戦車と比べてもほぼ見劣りしないものに仕上がっている。特にHE弾に対する防御力は凄まじい。
但し、砲塔の両頬の鋼板の部分には当然防楯は施されていないため他の部位より薄く、注意が必要だろう。

 

尚、WoTでも同様の処理がなされているのかは不明だが一体化されていない装甲は一体化された装甲にくらべ僅かに防御能力で劣るとされていて例えば40mmの部分は実質36~8mm程度、要するに1,2割減と捉えても良いかも知れない。
また砲塔と車体の機銃がマウントされている部分と砲塔の照準機が存在する部分は当然視界を確保するために増加装甲に穴があけられているためその箇所に関してはM26パーシング重戦車と同等であるためそこを上手く狙わせない、隠せる状況に持ち込む事が必要となる。

 

機動性は改造の結果最高速が低下、加速もほぼ重戦車レベルまで悪化している(もっともこの時期ではまだM26パーシング重戦車と重戦車区分であったためでもあるのだが)
そのためゲーム中の扱いでは中戦車であるものの実際には重戦車と同様の運用を心がけたい。

 

主砲の90mm Gun T15E1はAP弾の貫徹が170mmと少々心もとない数値ではあるのだが制度、装填速度共に良好であるため装甲を活かし、冷静に相手を見極め、弱点を突いていこう。APCRに関してだが他の重戦車たちにも勝るとも劣らない貫徹力を有していてプレミアム戦車であることを活かし、護身用に10発ほど持ち込むことで運用の幅が広がるだろう。

 

通信装置はしっかり上位の物を装備していてプレミアム戦車特有の(と言っても最近はあまり見られないようだが)通信範囲の狭さに泣かされる事はない。

 

総評としては中戦車とは名ばかりでありとあらゆる無茶を押し込んだ重戦車であり、運用する際には自身が対峙した時どのように対処するかという事を頭に入れておくと勇猛と無謀を履き違えない、持ち前の装甲を使ったより能動的な動きもできるだろう。

 

ちなみにまったくの余談だがM4A1シャーマン中戦車M4A3E8シャーマン中戦車には本車同様装甲版を切り貼りした増加装甲型が確認されておりシルエットもどことなく面影が似ており(もしかしたらこちらが似ている側なのかもしれない)この頃から無茶をするのが得意だっただろう。

史実

Super_pershing.jpg
(増加装甲を取り付ける前の状態)
M26_Super_Pershing.jpg
ノルマンディ上陸後の米陸軍は、自軍の戦車の性能が独軍の戦車に大きく劣るという事実を突き付けられた。
特にティーガーIの能力は実態以上に恐れられ、将兵の間では"タイガー恐怖症"が蔓延していた。
米軍は主砲に90mm M3を装備する新型戦車T26E3の生産・配備を急ぎ、1945年1月に20両の先行試作車をヨーロッパに送り込んだ。
これによって米軍はようやくティーガーIに性能面で対抗できる戦車を手に入れることができた。
T26E3は、1945年4月にM26重戦車として正式採用された。

 

しかしながら、このとき既に独軍はティーガーIを超える重戦車ティーガーIIを実戦配備していた。
ティーガーIIは、当時のあらゆる戦車を凌駕する主砲と装甲を有しており、M26の能力を完全に上回っていた。
そこで、ティーガーIIに対抗するため、米陸軍は73口径の90mm戦車砲T15E1を試作し、T26の車体に搭載することを試みた。
その車両がT26E4である。
T15E1から発砲された被帽徹甲弾の砲口初速は1,143m/sにも達した。
これはティーガーIIの8.8cm KwK 43 L/71から撃ち出されるPzGr. 40/43 APCRの初速に匹敵するものであり、パンターの正面装甲を2,400mの距離で貫徹可能とされた。

 

反面、T15E1はその砲身長がT26の車体長に匹敵するほど巨大な砲であり、後座長も長かった。
そのため、これをそのままT26の砲塔内に収めるには無理があった。
また、砲弾の長さは127cmもあり、砲塔内での取り回しが困難であった。
本来であれば砲か砲塔を改設計するべきところであったが、戦力化を急ぐ米陸軍は強引な設計でT15の搭載を試みた。
まず、後座長を減らすため、スプリング式駐退機を砲塔に外付けした。
本車画像の砲塔上部やや右側に装着されている2本の円筒がそれである。
当然ながら、外付け駐退機が破損した状態で発砲すれば砲か砲塔が破壊される可能性もあった。
この駐退機が防御上の問題点であることは明白であったが、それでも試作を強行したあたりに米陸軍の焦りが見て取れる。
T15E1を搭載した試作初号車は、T26E1の試作車の1両を改造して作成された。

 

次に、砲弾の取り回しをよくするため、砲弾をIS-2などと同様の分離装薬式としたT15E2が制作された。
これに伴い発射速度は1分間に4発程度に減少したが、やむを得ないと判断された。
T15E2を搭載した試作2号車は、T26E3の試作車の1両を改造して作成された。この車両は、外付け駐退機も新型のものに変更されていた。

 

T15E1を搭載した試作初号車は、実戦テストのためヨーロッパに送られ、第3機甲師団第635戦車駆逐大隊に配属された。
現地部隊は本車にティーガーIIに匹敵する防御力を持たせるため、砲塔及び車体正面に増加装甲を取り付けた。
砲塔正面には撃破したパンターの車体正面装甲(80mm厚)を切り出して貼り付け、車体正面にはボイラー用の40mm鋼板を2重に溶接した。
この車両は、現地部隊によって「スーパーパーシング」と呼ばれた。
本ゲームに登場するT26E4は、この車両をモデルにしている。

 

本車に砲手として搭乗したジョン・P・アーウィンは、"Another River, Another Town"というタイトルの自叙伝を出版しており、そこに本車の戦闘記録が記されている。なお、彼は当時19歳という若さであり、戦後に大学に入り直し、最終的にロックヘブン大学の哲学科の教授となった。
本書によると、スーパーパーシングは1945年4月4日、1,400mの距離でドイツ軍の形式不明の戦車(もしくは戦車に似た車両)を撃破した。次に4月12日にも、またしても形式不明の敵戦車を撃破した。
4月21日には、ティーガーと思われる戦車と近距離で遭遇した。
先手を取ったのはドイツ側であったが、その砲弾は増加装甲により跳ね返された。スーパーパーシングの反撃により、車体下部に直撃を受けたドイツ戦車は一撃で撃破された。これが最後の戦果となった。
戦後、本車はカッセルの車両集積所において最後の写真を撮影されており、その後スクラップにされたと考えられている。
なお、これらの戦果に対しては懐疑的な目を向ける戦史家もいるようである。

 

T26E4は1,000両が発注された。しかし、ドイツが降伏したため、発注数は25両にまで減らされた。
戦後、T15の改良型である90mm戦車砲T54が作成され、それを搭載するM26E1が設計された。
T54は、T15に比べて砲身が166cmも短くなったが、薬莢が大型化されたため威力は同等とされる。
また、砲弾も一体式に改められた。
M26E1には当然ながら外付け駐退機は廃されている。
M26E1は性能面では陸軍の要求を満たしたものの、財政の悪化に伴い量産は行われなかった。

 

参考資料
『M26パーシング M24チャフィー』グランドパワー2010年9月号別冊
http://en.wikipedia.org/wiki/M26_Pershing

コメント

  • この子はTier10の戦場に放り込まれると何も出来んね・・・金弾以外通用しない、回りこむ足も無い、自慢の正面装甲も易々貫通される!さっき金弾20発程と通常何発か撃って勝利したけど、9万クレの報酬に対し、弾と修理費で8万6千引かれ…高ティア戦に巻き込まれたときは何しときゃいいんでしょかw -- 2012-11-21 (水) 18:42:03
    • それだけ金弾ぶっ放して赤字にならないだけ儲けものじゃないか。 -- 2012-11-21 (水) 18:52:46
    • というかコイツってマッチング優遇でtier9までの戦場までしか入らないんじゃ? -- 2012-11-21 (水) 20:26:28
      • Platoonじゃないのかなぁ -- 2012-11-21 (水) 20:31:31
      • platoon組んでわざわざTier10戦場に入ってるなら自業自得としか言えないなw -- 2012-11-22 (木) 01:45:44
      • え!?野良オンリーですが普通にtear10とあたってますよ!?味方にプラトーンはいましたが -- 2012-11-22 (木) 17:51:13
      • ごめん今日一回も当ってないから自信無くなって来たwティア9ですね(´・ω・`) -- 2012-11-22 (木) 19:00:24
  • コイツの金弾は搭載10発程度に控えたほうがいい気がする。所詮課金戦車稼いでナンボなのにクレ消耗品で一番高い金弾をガンガン消費するのはどうも違う気が (^^; -- 貧乏性なだけかな?? 2012-11-21 (水) 22:29:43
    • 結局、大して儲からない・・・ -- 2012-11-21 (水) 22:58:07
    • 使わないと貫通しなくて場合によっては -- 2012-11-21 (水) 23:06:49
    • クレ稼ぎと割りきって運用するなら金弾も持たなくていいんじゃないかと思ったりする。でも自分は乗員の経験も稼ぎたいし なにより勝ちたいので金弾15発ぐらい持ってやってるけどね。 -- 2012-11-22 (木) 00:51:11
  • こいつは、T34などの車体が薄くて砲塔が厚い戦車と一緒に行動したほうがいいと思う。こいつの低い車高と正面装甲の厚さを生かしてT34などの前に出てハルダウン状態を作って、味方へのダメージを減らし敵を撃ってもらう戦術を取るのはどうだろうか?もちろんおこぼれはいただくけどw -- 2012-11-24 (土) 00:56:12
    • T29系列の戦車では車高が足りないのでT26E4の頭上から射撃する事はできないと思います。アメリカ車両で可能性があるのはM6A2E1くらいではないでしょうか? -- Sh? 2012-11-24 (土) 01:25:25
      • では、真正面ではなく少し横にずれて前に出るのはどうだろうか? -- 2012-11-24 (土) 14:12:11
  • 何時も打ち抜きつつ思うけど、頭のロケットランチャーはどういう理屈でダメージが入るのか不思議だなぁ -- 2012-11-25 (日) 15:13:11
    • 上の方にも書かれてますがロケランではなく後のキューポラにあたってダメージが入っています -- 2012-11-25 (日) 15:13:15
      • 時折すり抜けて不思議に思ってたけど後ろに当たってたのね、なるほど -- 2012-11-25 (日) 15:27:26
    • あれはロケットランチャーじゃありません。 -- 2012-11-25 (日) 15:29:20
      • 本当にロケットランチャーだったら、あそこ撃ちぬかれた瞬間に試合終了だろw -- 2012-11-26 (月) 20:00:53
    • あれは砲の前後バランスを取るための平衝器です。これが破損すると操砲装置に無理な力がかかって壊れるかもしれませんね。パーツダメージが設定されていなくてよかったです。 -- Sh? 2012-11-26 (月) 21:46:52
  • 砲を撃つ時の反動が半端ないって思うのは俺だけ?同じ90mm砲を使うM26やM18よりもガクってなるのが気になる。 -- 2012-12-03 (月) 19:49:18
    • 設定のスナイパーモード時、反動を有効にする云々 の項目のチェック外せば反動なくなるよ -- 2012-12-03 (月) 21:04:27
      • 視点のガクンじゃなくて、車体の見た目がガクンってする話じゃね? -- 2012-12-03 (月) 21:07:50
      • いや、視界の話。撃った時の反動で敵戦車が視界から消えるほどの反動。でもこれを設定で消すのも面白くないなぁ。 -- 木主 2012-12-03 (月) 21:27:28
      • ははwwじゃあ我慢するしかないなww -- 2012-12-03 (月) 21:49:52
  • スパパのAce Tanker(名手戦車兵)が1797の経験値でも取れないんですがいくらぐらい必要なんでしょう? -- 2012-12-06 (木) 11:48:17
    • tier8MTは大体2000くらいで取れると思った -- 2012-12-06 (木) 12:31:49
    • 2000もあれば取れると思うよ。自分は2084で取れていたので。 -- 2012-12-06 (木) 12:32:16
    • え、俺は1500ぐらいで取れたよ -- 2012-12-06 (木) 12:49:55
    • なるほど運が良ければ1500ぐらいでも取れるけど2000ぐらいと考えておいたほうがいいんですね ありがとうございました -- 木主 2012-12-06 (木) 12:57:30
  • 乗り回してて気になる事が・・・・・、この戦車の機銃はなんで反対向きなんですか? 構造上の欠陥? 逃亡兵の背中を撃ちぬく為? 前面どうやっても抜けないから、回り込んでくる対戦車兵対策? 開発者がついうっかり反対に付けた? 特に理由はない、なんとなく? -- 2012-12-09 (日) 00:49:05
    • このゲームの事だからなんとなく、とかもありそうな気がするなぁw 三面図とかでは前向きだし、横向いてる写真もある -- 2012-12-09 (日) 02:35:39
    • この機銃はキューポラのリングに装着してあって、360度回転できるよ。だから背面を攻撃するためではないはず。スーパーパーシングは砲塔の重心バランスを保つのに苦労してる車両だから、それを考慮してるのかもしれない。三面図で見るとWoTのモデルとは違って砲塔の後ろ寄りに装着してたりするしね。 -- 2012-12-09 (日) 05:18:22
  • 長らくかかれていなかった解説を書き足しました -- 2012-12-09 (日) 10:25:02
    • 乙です! -- 2012-12-09 (日) 10:38:28
  • これかT-34を買おうと思っているのだがどっちの方がクレ稼げますか? -- 2012-12-16 (日) 17:45:21
    • T34だろ・・・ -- 2012-12-16 (日) 22:57:00
    • T34だな。頭出し厳守で戦えばT34はかなり稼げるよ。経験値もぱねえ -- 2012-12-16 (日) 23:16:30
    • どっちも持ってるけどT34のが稼ぎは良い、砲威力は -- 2012-12-17 (月) 00:13:37
      • ミス、砲威力は偉大だった。あとT-34だとソ連Tier5の事になっちゃうよ。 -- 2012-12-17 (月) 00:15:54
      • ありがとう、砲は大きいですね。 -- 2012-12-17 (月) 10:14:31
  • こいつ貫通200じゃ車体正面撃っても弾かれるから戦いにくい 下手なHTより硬い気がする -- 2012-12-17 (月) 02:38:17