M56 Scorpion

Last-modified: 2021-08-11 (水) 15:12:53

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Tier 7 アメリカ 駆逐戦車(課金戦車)

公式紹介ページ
公式ニュース(レア車両スポットライト: M56 Scorpion)

スペック

車体装甲厚(mm)1/1/1本体価格(ゴールド)5,150
最高速度(km/h)前進45マッチング範囲(戦闘Tier)7~9
後退17シルバーボーナス(%)35
隠蔽率静止時0.40経験値ボーナス(%)25
移動時0.24搭乗員経験値ボーナス(%)無し

パッケージ

Scorpion
5,150G

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
ScorpionContinental AOI-402-590 mm Gun M54M56 ScorpionM56 Scorpion820AN/PRC-8
20040 / [33.85]--/--/--500
28.001.1/1.3/1.818350

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
90 mm Gun M54AP
HEAT
HE
380
10G
255
219
275
45
240
240
320
7.691,8461.900.33
?
?
43+15
-10

解説

  • 概要
    Tier7アメリカプレミアム駆逐戦車
    空挺部隊向けに開発された対戦車自走砲でアルミ合金製。
    その小ささはAMX ELC bisを連想させる。
    課金戦車としては珍しく攻撃面に優れ、クレジットやフリーEXPを稼ぐのに適している。
    マッチング優遇が無くTier9までと当たり、かつ重戦車と同じマッチングとなる。
     
  • 火力
    • 90 mm Gun M54
      砲性能はTier8MTのSTA-1と類似している。
      優秀な貫通力に、なんといっても射撃機会の得やすさが特徴。
      抜群の精度・広い射界・俯角10度・高い隠蔽率・後述の極めて優秀な機動力などにより、無砲塔TDとしては異例の対応力を発揮できる。
      同格TD上位の高貫通を誇り、格上相手に困ることは少ないだろう。課金戦車であることを生かし、金弾は少し多めに持っていくとTier9の重装甲車相手でも安心できる。
      精度も高いので、弱点狙撃や遠距離狙撃もやりやすい。
      一方で、火力そのものには不安が残る。
      戦果を出すにはそれなりに手数が必要となるが、その割に発射速度が平凡でDPMも同格TD中最低。
      後述の紙装甲も合わさり、単体での戦闘力はかなり低い部類に入る。
      また、砲旋回が自走砲並なのが大きな欠点。
      対応力・機動力の高さを生かし、序盤から終盤までしぶとくコツコツと貫通を積み重ねていく地道さが求められる。
      とはいえ、本分は前線から見つからない程度に離れた距離からの狙撃支援であり、車体の旋回は速く射界も広いので普段はそこまで気にならないだろう。
       
  • 装甲
    なんと全車輌中最低の全周1mm
    主砲、履帯吸収以外では、かすっただけでもゲーム中のあらゆる砲弾が貫通するという驚異の紙装甲である。
    当然HEの格好の的であり、当たれば大ダメージどころかモジュールや搭乗員まで平気で持っていかれる。
    とにかく見つからない・被弾しない立ち回りを再優先に考えよう。
    車体が小さいためか搭乗員がかなり密集している判定になっているらしく、AP弾1発で複数の乗員やモジュールに被害が出ることも珍しくないので、クレジットに余裕があれば救急キットと修理キットの"大"を携行しておくのが望ましい。
    機動力や車体の小ささでフォローできる場面を除いて、基本的には見つかる=即重大な損害だと思おう。
    また、主砲の破損が頻繁に起こるので乗員スキルに兵器工を選ぶのも選択肢に入る。
    車体正面を撃たれるとエンジンが壊されやすいので、ハルダウンを駆使してできるだけ車体を隠そう。
    極端に小さい砲塔のおかげで、ハルダウンするとかなり被弾面積が小さくなる。
    下がるタイミングを間違えなければそこそこの確率で相手が外してくれるが、砲の向かって右側にある穴は当たり判定があるので注意。
    また接近戦となった場合、軽戦車であってもNDKではなく体当たりを敢行してくることが多い。
    悲しいことに10tにも満たない重量の本車では普通に大ダメージを受けるため、できるだけ盾にできる地形やオブジェクトは周囲に確保しておきたい。
     
  • 機動性
    その小ぶりな車体は伊達ではなく、出力重量比28.04という高機動を誇る。
    走り出しは軽戦車に匹敵し、陣地転換も容易で戦場を駆け巡られる…と思いきや最高速が45km/h止まりなので、長距離移動は少し苦手。
    駆逐戦車としては異例の瞬発力と小回りを生かして戦っていこう。
    旋回性能も駆逐戦車としては優秀で、射界も広いので接近戦も無砲塔駆逐にしてはある程度対応できる…と思いきや、ここで予想外の問題が浮上する。
    前述の砲旋回速度の遅さの影響で、車体旋回と砲旋回の速度の剥離が著しく、修正が追い付かないのである。
    車体が擦り合う程の接近戦でも、車体旋回は楽々追いつけるだろう。
    だが、砲旋回速度の遅さにより修正が追い付かず、少しでも旋回しすぎれば射界限界に引っかかった砲が行き過ぎてしまい当たらず、といって少し足を止めすぎると砲の旋回が相手に振り切られてしまい外れてしまう。
    これはオートエイムでも手動照準でも変わらず、また接近戦にも限らず急な旋回をした際にプレイヤーを悩ませる厄介な仕様となってしまっている。
     
  • 総論
    課金戦車としては珍しく貫通力に不足は全くなく、資金稼ぎにはもちろん、その尖った特徴から使ってみるだけでも価値がある良車輌である。
    隠蔽・機動力・精度など隠蔽型駆逐戦車に欲しい要素はあらかた揃っているものの、純粋な火力では一歩劣る。
    装甲は本当に「無い」ので、戦場の主役だとか主砲だとかにはなり得ないものと思っておこう。
    遠距離狙撃を基本としつつ、どちらかというと戦場の穴埋めや補強などにいち早く駆けつけ堅実な支援を行う、尖った性能とは裏腹にいぶし銀な運用を求められる車輌となっている。

史実

M56スコーピオン空挺自走砲は、空挺部隊が装備する対戦車車両として開発が始められたもので、アメリカ陸軍の空挺奇襲構想の初期段階において考案された計画でもありました。
1948年10月に開かれた会合において航空機による輸送が可能な対戦車自走砲の要求が出されたことから、本車の開発がスタートしています。

本車は当初、当時開発が進められていたT42中戦車(後のM47パットン2中戦車)の車体に90mm戦車砲T119を搭載することが検討されましたが、結局アルミ合金製の軽量型装軌式車体にT70砲架に載せられた改良型90mm戦車砲T125を装備する形に改められ、GM社傘下のキャディラック社により開発が行われることが決まり、「T101」の試作名称で試作車2両の製作が発注されました。
この紆余曲折には、T42の車体重量が重過ぎると空挺部隊側からクレームがつき、空輸の為の軽量化が過激すぎる要求かつ軽快な運動性を求められた結果、開発陣はT42の車体を諦めて軽量型装軌式車体の周りに5mm鋼管でフレーム組んだものに、その間を1mmのアルミシートで覆ったことで無理矢理解決させたそうです。

試作車を用いた試験で好成績を収めたため、本車は1953年に「90mm自走砲M56」(90mm Self-propelled Gun M56)として制式化され、同時に「スコーピオン」(Scorpion:蠍)の愛称も与えられています。
生産型のM56空挺自走砲は試作型のT101空挺自走砲と大差無ありませんでしたが、主砲のブラストシールドの形状が改められたり、砲身先端に装着されていた砲口制退機を廃止してカウンター・ウェイトを兼ねた爆風変向機が装着されるなど一部に変化も見られています。

また、T101空挺自走砲では乗員が操縦手、砲手、装填手の3名でしたが、M56空挺自走砲では無線手を兼ねた車長が追加され4名と増員しています。
M56空挺自走砲の車内レイアウトは車体前部が機関室、車体中央部が砲架に搭載された主砲と乗員4名を収めたオープントップ式の戦闘室、車体後部が主砲弾薬庫とされていました。

戦闘室内には最前部中央に砲架に搭載された主砲が設置されており、その後方左側に操縦手と車長、後方右側に砲手と装填手が前後に並んで配されています。
車体前部の機関室内には、コンティネンタル社製のAOI-402-5 水平対向6気筒空冷ガソリン・エンジン(出力200馬力)と、GM社傘下のアリソン社製のCD-150-4クロスドライブ式自動変速機(前進2段/後進1段)が搭載され、前部に設けられた起動輪を駆動しています。

M56空挺自走砲は空輸性を考慮して軽量に設計されていたため、転輪は通常のソリッドゴムを装着したタイプではなく空気圧75psiのゴムタイヤを装着したタイプを片側4個備えており、転輪のサイズを大きくすることで上部支持輪を廃止を可能としていました。
本車はゴムタイヤ式の転輪を採用したことで、ソリッドゴム式の転輪を用いた場合に比べて毎時あたりの抵抗ロスを時速に換算して24km/hほど減少させることに成功しました。

サスペンションは通常のトーションバーが用いられており、履帯は51mm幅の8分割されたベルト型を用いることで接地圧の減少を図っていました。
主砲の43口径90mm戦車砲M54は、パットン戦車シリーズで採用された90mm戦車砲と同じ弾薬を用いることができ、戦闘室最前部の燃料タンクの上に置かれたM88砲架に限定旋回式に搭載されていました。
主砲の旋回角は左右各30度ずつで、俯仰角は俯角-10~仰角+15度となっています。

主砲弾薬は車体後部に設けられた3段式の弾薬庫に29発が収容されていましたが、弾薬庫の蓋は装填手の作業プラットフォームを兼ねており、射撃時には後方へ180度倒されて使用します。
また、本車は戦闘重量7.144tと軽量なためパラシュートによる空中投下が可能で、大型グライダーや輸送機を用いた空輸も問題無く行うことができた事が特筆する点と言えます。

1960年代初頭に勃発したベトナム戦争では、第173空挺旅団のみがM56空挺自走砲を使用しましたが、本車は軽量化のために主砲のブラストシールド以外に装甲が無く、乗員の防御が全く考慮されていなかったため、主に後方で輸送列車の護衛をするコンボイ・エスコートに用いられました。
1960年代半ばに、本車とM41ウォーカーブルドッグ軽戦車を統合する後継のM551シェリダン空挺軽戦車が開発されたため、M551空挺軽戦車の部隊配備が開始された1968年までにM56空挺自走砲は全車が退役しています。

この手の空挺戦車は開発段階で軽快な事が求められますが、完成してから装甲が薄いと文句を言われてしまうと言う事が多々あります。 だったら最初から…と開発陣の恨み言は得てして封殺されてしまいますが…。

コメント

  • 強い… -- 2019-04-05 (金) 06:50:10
  • 拡散大きいのか、絞りきっても暴投することがある -- 2020-05-13 (水) 23:59:11
  • 絞っても当たらんよ 俺には 扱えない -- 2021-08-11 (水) 15:12:53