STA-1

Last-modified: 2023-10-10 (火) 09:03:33

STA-1.png

Tier 8 日本 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP1,350
車体装甲厚(mm)45/35/25
最高速度(km/h)45
重量(初期/最終)(t)33,66/34,0
本体価格(シルバー)2,550,000

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期状態Mitsubishi DL10T90 mm Rifled GunSTA-1STA-11,350JAN/GRC-3Z
50040 / [36.36]70/60/35720
14.790.9/1/242390
90 mm Gun Type 61開発時Mitsubishi 12HM20WT90 mm Gun Type 61STA-3STA-31,450JAN/GRC-4Z
57044 / [44.68]70/60/35750
16.730.8/0.9/1.842400

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
90 mm Rifled GunAP
HEAT
HE
380
11G
240
212
275
45
240
240
320
8.161,9581.900.34
2.60
1.43
50+13
-10
8.331,9990.34
2.59
1.43
90 mm Gun Type 61AP
HEAT
HE
380
11G
240
219
275
45
240
240
320
8.331,9992.000.32
2.45
1.34
50+13
-10

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier8日本中戦車
    同格課金戦車のSTA-2と同じく、61式戦車の試作車両。
    本車から先は、陸上自衛隊の戦車となる。
     
  • 火力
    砲は全て90mm砲で、威力や照準時間などは同等だが、開発を進める度に順調に貫通力と精度が向上していく。
    かつての初期砲だった90 mm Gun M3A1はアップデートにより削除され、90 mm Rifled Gunが初期砲になった。
    仰角は13°とやや小さく、崖上への攻撃や斜面から遠くを攻撃する際に角度が足りなくなることがある。
    さらに、車体後部上面のエンジンの出っ張りが原因で、後方*1を向くと主砲が強制的に仰角4~2°程度になってしまう。頻繁に出会うシチュエーションでは無いが、機動力に勝る相手との格闘戦や撤退戦の際には注意が必要である。
    なお、初期砲塔では俯角が7°であり、日本戦車としては物足りない性能となっている。
    改良砲塔では俯角が10°に拡大し、視認範囲と耐久値も向上する。
    • 90 mm Rifled Gun
      初期砲。
      最終砲を搭載するには砲塔を先に研究する必要があるので、長くお世話になるだろう。
      この砲からは金弾が貫通力275mmのHEATになる。距離減衰が無くなる反面、履帯等の空間装甲に弱いので、より注意深く狙う必要がある。
      なお初期砲と最終砲で貫通力に大きい差はない。今の内に貫通出来る相手や場所を覚えておくといいだろう。
    • 90 mm Gun Type 61
      最終砲で、ここからが本領発揮となる。61式戦車の史実砲と同じ。
      AP貫通は218mmを誇りTier8MTとしては2位。前身のような貫通力不足に泣かされる機会は劇的に減るだろう。この高貫通力を持ちつつ照準時間は1.9→2.0と僅かに低下するが、精度は0.34まで向上するので非常に扱いやすい。
      良好な10°の俯角と合わせて、装甲貫通できる機会も多くなるだろう。
      金弾のHEATは中間砲から据え置きとなるが、こちらもTier8中戦車としては十分な貫通力である。
       
  • 装甲
    これまでの日本中戦車と同様に紙装甲である。
    軽戦車の攻撃や榴弾にすら貫通されてしまう程度であり、自走砲や大口径砲のSU-152KV-2O-I等から直撃を受けようものなら致命傷は免れない。
    • 車体
      Tier8になってようやく傾斜装甲が採用されたが、装甲そのものが薄すぎるので、格下相手でも全く頼りにならない。正面でさえわずか45mm、側面は35mmしかなく、角度による跳弾も期待しがたい。
      これまで同様、被弾はそのままダメージになると考え、砲撃から隠れる場所を常に意識して行動するべきだろう。
      なお、全体的にモジュールが破損しやすく、特に車体正面を抜かれるとエンジンもしくは操縦手に当たる可能性が高いので注意が必要。丁寧に地形を利用し、少しでも傷が浅く済むように立ち回ろう。
    • 砲塔
      前面でも70mmとペラペラだが、これまでとは違ってまともな形状をした防盾がついている。
      STA-1の防楯は初期砲塔・改良砲塔ともに最厚部124mmで、裏に砲塔装甲のある外枠部分に限っては傾斜も加わると合計200mm程度の装甲厚となり、同格の通常弾を正面から防いでくれる可能性がある。
      とはいえ、面積的には開口部や防盾外の方が広く、あくまで「運が良ければ」程度の信頼性なのであまり期待しないでおこう。
      装甲配置はM26 PershingM36 Jackson等のアメリカ車両と類似している(避弾経始に優れた防盾を持ち、防盾外縁が極端に厚く他の部分が薄め)。これらの装甲厚を相対的に薄くした感じと言えば掴みやすいだろうか。
       
  • 機動性
    出力重量比は前身のChi-Riから大きく向上し、加速力は必要充分な水準となった。
    初期状態の出力重量比はやや低いように見えるが、履帯性能でフォローしている。
    砲塔・履帯の旋回速度も良好であり、咄嗟の転換もしやすくなっている。
    一方で最高速度は45km/hと控え目であり、Tier8中戦車としては遅めな部類。
    敵に車体を晒した状態で長時間行動するのは避けるべきであり、車体が前後に長いのも相俟って、平地での回避性能はあまり期待できない。
     
  • 隠蔽性能
    同格中戦車のObject 416T-34-2等には劣るものの、優秀な隠蔽率を誇る。
    このTier帯になると相手の視界距離も長くなるため、隠蔽に優れるSTA-1は迷彩スキルの有無で移動時の被発見距離が50m近くも違ってくる。
     
  • 総論
    安定した貫通力を持つ最終砲・優秀な俯角と隠蔽率・中戦車として十分な機動性の組み合わせによって、バランスがとれ扱いやすく、オールラウンドな活躍が期待できる。
    いよいよTier10と対峙する事になるが、本車は攻撃・偵察・囮と何でもこなせる万能性を持っている。
    プレイスタイルに合わせて搭乗員スキルや拡張パーツで強みを補強し、活躍して欲しい。

史実

STA-1 61式戦車第1次試作車第1案

本車は1956年に作られた試作戦車であり、誕生にはいくつかの経緯がある。

 1953年9月の1幕装備運用研究委員会で全備重量35t、90mm戦車砲搭載の戦車を希望する話し合いが持たれている事から、1953年という比較的早い段階から国産戦車の開発・保有が希望されていたと考えられている。しかし、陸幕内には60式自走106mm無反動砲(当時はSSという名称で開発中)をアメリカからの供与戦車と並ぶ主力車種にしようとする考えがあったため、国産戦車の開発・保有の具体的な検討は1955年までずれ込むことになる。
 
 さらに、その国産戦車の開発も当初はスムーズには行かず、陸幕は当初、予想外のアメリカの対外援助によって得た開発資金で重量15~20t、75mm砲搭載の戦車を取り敢えず開発しようとしていたという(ただし富士学校からの強い反対によって計画は中止された)。また、富士学校からの意見で90mm戦車砲を搭載し、尚且つ重量を25t以下に抑えるという無茶な要望(同時期の主要国のMBTは30t超が当たり前で、25t以下の戦車は空挺戦車ぐらいのものだった)もあったが、技術サイドとの協議の結果、自重30t前後に落ち着いた。

 開発が開始されると、鉄道輸送を考慮して幅3m以内で戦闘室は当時のアメリカ製戦車と同じ広さにし、さらに全高もなるべく低くせねばいけいないという贅沢な要望のため様々な工夫を凝らす必要があった。そのため試作戦車は2種類開発された。一両は本車STA-1で画像で見られる通り全高を低く抑えるために砲塔が載る車体前部の上面板を後方のエンジン室より低くし、さらに砲塔がエンジン室天井につかえないように車体を長くした戦車であった。もう一両はSTA-2という名前であり、制式採用された61式戦車と似たような形をしていた(但し61式戦車の特徴の一つであったキューポラの有無や測遠機の場所の差異などの違いが各所にある)

 試験の結果、車体が長いSTA-1は方向転換の時の抵抗が大きいため運動性が悪い、低姿勢のため戦闘室の高さが低くなるので搭乗員の動作が鈍くなる等の欠点が指摘され、STA-1型の車体は不採用となり、以後はSTA-2型の車体を雛形として開発を進める事になる。STA-3型は車長用キューポラにステレオ式測遠機が装備され(それまで照準器に写る目標の大きさを見て憶測で決めていた。)、目標までの距離を機械的に測定できるようになり、初弾からの命中率が向上した。また、砲塔後部に11発分の回転コンベア式の主砲弾装填補助装置があり、これは砲尾の直前まで砲弾が自動的に送り出され、装填手は砲弾を弾薬ケースから取り出す手間を省き、砲尾に押し込むだけで済む装置であった。この装填装置はSTA-4型では採用されなかった。

本車から日本中戦車ツリーは仮想敵が連合国(主にアメリカとイギリス)と戦う日本軍の戦車から、最低限の国防のための冷戦期にソ連軍が攻めてきた際に戦う戦車や、朝鮮戦争で北朝鮮軍が日本にまで攻めてきた際に戦う陸上自衛隊の戦車となっている。

まさに日本の戦後歴史を語るツリーで、戦後転換期の境目となるのが本車である。

コメント

  • 最終砲の貫通は219mmで照準時間は2.29秒ですな。 -- 2016-08-16 (火) 06:43:06
  • クラッチ、戦友有りで乗ってたけど旋回早すぎて上手く動かせない。今までの日本車からすれば天国や・・・ -- 2016-11-28 (月) 00:34:22
  • シルバーの収支が良くないな。この先のティアもずっとこんな感じだろうか? -- 2017-06-15 (木) 11:34:53
  • 遠距離狙撃は精度36と山なりな弾道特性でやりづらいけど、それ以外の距離で使う分には十分というか優秀。 -- 2017-11-22 (水) 18:20:42
  • 隠蔽と観測に振れば置き偵なんかも出来ちゃう。突出した強みもないけ安定感のある車輌だねー -- 2019-04-02 (火) 19:04:08
    • 全ての車両に言えることだけどちゃんと扱える人が乗るとすごい厄介な相手になるよね -- 2021-09-20 (月) 14:59:11

*1 真正面を0°として左右145°