SU-85B

Last-modified: 2024-02-10 (土) 18:52:34

R25_GAZ-74b.png

Tier 4 ソビエト連邦 駆逐戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP380
車体装甲厚(mm)25/15/15
最高速度(km/h)43
重量/最大積載量(t)12,03/12,4
本体価格(シルバー)124,000

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態GAZ-20376 mm ZiS-3SU-85ASU-85A380325
140AP
APCR
HE
78
120
38
110
110
156
6456
6G
56
19.35
2.10
0.38
38--/--/--44310
57 mm ZiS-2開発時M-8057 mm ZiS-2SU-85ASU-85A
170AP
APCR
HE
112
189
29
85
85
95
7256
7G
28
27.27
1.70
0.34
40--/--/--44310
85 mm D-5S-85A開発時GMC 600485 mm D-5S-85ASU-85BSU-85A380525
210AP
APCR
HE
119
161
43
160
160
280
43109
7G
98
13.33
2.29
0.40
40--/--/--44310
85 mm LB-2S開発時GMC 600485 mm LB-2SSU-85BSU-85A260525
210AP
APCR
HE
130
170
44
160
160
280
43109
7G
98
13.33
2.29
0.37
40--/--/--44310

解説

Tier4ソ連駆逐戦車
抜群に強力な主砲と、抜群に狭い砲可動範囲が特徴。

 
  • 火力
    最大の欠点は砲の可動範囲が狭いことである。
    砲がある特定の方向に動かない(「俯角が取れない」「右はやけに曲がるのに左は全然」等々)というTDなら珍しくないが、SU-85Bの場合はいずれの砲も上下左右全方向にほとんど動かない*1
    • 76 mm ZiS-3
      初期砲。低貫通だが火力自体は捨てたものではないが精度が悪く弾速も遅い。
      一応これでも同格以下となら戦えるが一部の堅い同格や格上には全く歯が立たない。
      幸い、次の砲はすぐに開発できるのでフリー経験値を使おう。
    • 57 mm ZiS-2
      中間砲。単発威力は低いが貫通・DPM・照準速度・精度に優れた最終砲候補その1
      Tier5の重戦車も容易く貫くAPCRと抜群の発射速度が武器であり、履帯切りから復帰させる事無く葬り去る事ができるため、味方の観測を貰って敵の視界外から狙撃は凶悪。
      ただしマッチング範囲的には下記2種の貫通力でも戦えるので、そうなると単発の低さが気になるか。
    • 85 mm D-5S-85A
      中間砲。貫通とダメージが向上した初期砲。
      単発が大きく上昇し、貫通力も問題ないレベルまで上昇。
      悪くない性能だが、LB-2Sが本砲の純粋な強化版なので最終砲にはならない。
    • 85 mm LB-2S
      最終砲。最終砲候補その2
      Tier4TDに載せられる対戦車砲としてはAP貫通力と単発火力で一位、DPMで二位という破格の性能を誇り、他Tier4TDの存在感を霞ませるものがある。
      またHEの単発火力が高く(AP弾の1.75倍)格下はもちろん極端に装甲が厚い敵にも有効打を入れやすいのも長所。
       
  • 装甲
    装甲厚が最大25ミリなのでTier3の機関砲が弾ける程度でしかない。
    撃たれればまず貫通されるどころか、榴弾を撃ち込まれた場合は即死する。
     
  • 機動性
    旋回性能は良好で申し分なく、平地速度自体は出せる。
    ところが路面の影響を受けやすく、登り坂での減速が大きい。
     
  • 総論
    砲性能・機動性・隠蔽性に優れており、砲可動範囲・視認範囲・装甲で劣っている。
    この車輌を使いこなすのに最も重要なのは狭い砲可動範囲を補うための位置取りだと思われる。
    砲がこうも動かないとなると射撃機会はかなり限られる。敵がスポットされてから射線を通せる場所を探し回っているようでは活躍は難しいので、予めマップを把握してこの車輌でも攻撃できそうな場所のメドを立てておくと良いだろう。
    もう一つ重要なのが「85mmHEが貫通する相手を覚えること」が挙げられる。
    格上となるTier5~6の車輌の装甲を概観すると、全身に厚い装甲を持つにはまだまだ至らず、車体や砲塔側面などに44mm程度の装甲しかない弱点(つまり85mmHEで貫通できる箇所)を持つ戦車も多い。
    防御面の貧弱なTDとしては敵は反撃される前に倒しきるのが理想であり、そのためにはこの弱点を狙える時を見逃さず、適切にHEを使用することが求められる。
    とはいえTier3~5の車輌の装甲配置を全て暗記するのもたやすいことではないので、まずは前面側面からでは85mmHE貫通が難しい車輌からおさえていこう。
    (ATシリーズ、Churchillシリーズ、KVシリーズ、Matilda 等々…)
    これら以外の相手が車体側面を見せていたらHE貫通のチャンスとなる。精度は良好なため、榴弾砲では難しい履帯を避けての狙撃も不可能ではないはずだ。
     

性能比較

他Tier4TDとの性能比較(長いので折り畳み)
  • 他Tier4TDとの砲性能比較 対戦車砲編
    戦車名 / 主砲貫通力
    (mm)
    ダメージ発射
    速度
    DPM
    (AP)
    照準
    時間
    精度射界俯角/仰角
    AP金弾HEAP金弾HE
    SU-85B / 85 mm LB-2S1301704416016028013.3321332.290.37左11°/右11°-5°/+7°
    SU-85B / 57 mm ZiS-21121892985859526.0922181.700.34左11°/右11°-5°/+7°
    M8A1 / 57 mm Gun M1 L/50110180297575952418001.700.38回転砲塔-10°/+20°
    M8A1 / 76 mm AT Gun M7 L/501011573811011017514.2915721.700.43回転砲塔-10°/+20°
    T40 / 57 mm Gun M1 L/501101802975759526.0919571.700.38左22°/右35°-5°/+20°
    T40 / 76 mm AT Gun M7 L/501281773811511518516.2218651.700.40左22°/右35°-10°/+30°
    Hetzer / 7.5 cm PaK 39 L/481101583811011017515.3816921.700.37左5°/右15°-8°/+15°
    Marder 38T / 7.5 cm PaK 40/3 L/461081543811011017518.7520631.500.34左28°/右28°-9°/+9°
    StuG III Ausf. B / 7.5 cm PaK 39 L/481101583811011017515.3816921.700.36左12°/右12°-6°/+20°
    Alecto / QF 6-pdr AT Gun Mk. IV11018030757510026.0919571.700.37左15°/右15°-5°/+25°
    Somua SAu 40 / 75 mm AC SA441001293811011017515.7917371.700.40左7°/右8°-10°/+30°
    (射界及び俯角/仰角の数値はPC版wikiより引用)

    対戦車砲の枠内なら、SU-85B / 85 mm LB-2SはAP貫通力・単発火力で1位・DPMで2位の性能を持っていることが分かる。
    APCR貫通力は平均的だがマッチングするTier帯を考えれば充分。
  • 他Tier4TDとの砲性能比較 榴弾砲編
    戦車名 / 主砲貫通力
    (mm)
    ダメージ発射
    速度
    DPM
    (AP)
    照準
    時間
    精度射界俯角/仰角
    AP金弾HEAP金弾HE
    SU-85B / 85 mm LB-2S1301704416016028013.3321332.290.37左11°/右11°-5°/+7°
    T40 / 105 mm AT Howitzer M3-10253-3504107.50-1.700.55左22°/右35°-5°/+25°
    Hetzer / 10.5 cm StuH 42 L/2864104533503504106.9824431.700.52左5°/右15°-7°/+15°
    StuG III Ausf. B / 10.5 cm Stu.H 42 L/2864104533503504106.6723352.000.55左12°/右12°-6°/+20°
    Alecto / 3.7-inch AT Howitzer-11047-2803708-2.090.49左15°/右15°-5°/+25°
    Alecto / QQF 25-pdr AT Gun-Howitzer Mark III71924418018028010.5318952.090.46左15°/右15°-5°/+25°
    Somua SAu-40 / 105 mm AC court mle. 1934 S-10453-3504107.06-2.290.52左7°/右8°-10°/+30°
    (射界及び俯角/仰角の数値はPC版wikiより引用)

    HE運用でも同格大口径榴弾砲組に劣らない性能を持っていることが分かる(Alectoの25pdr砲に対してほぼ上位互換)。
    APと比べてダメージ量が1.75倍と伸び率が良く、装甲の薄い同格なら一撃死が望める。また格上重装甲の敵にもまずまずダメージを与えることができる。高精度高レートなので履帯切りにも最適。
    多めにHEを持たせておくとより活躍の幅を広げることができるだろう。
  • 他Tier4TDとの機動性・偵察性能比較
    戦車名 / パッケージ名エンジン出力
    (hp)
    最高速度
    (km/h)
    旋回速度(°/s)重量
    (t)
    実用出力重量比
    (hp/t)
    視認範囲
    (m)
    通信範囲
    (m)
    隠蔽率
    車体砲塔静止時移動時発砲補正
    SU-85B / SU-85B21043404412.7616.463905250.45720.27430.3381
    M8A1 / M8A1(76)GMC35058401816.5521.153707500.44000.26400.3782
    T40 / T40E144038324421.7620.224006150.41960.25180.3642
    Hetzer / StuH 38(t)22042304416.9512.982606150.48000.28800.3642
    Marder 38T / Marder III (Sd.Kfz. 139)18047422610.7616.733605250.38540.23120.3508
    StuG III Ausf. B / StuH 42(Sd.Kfz 142/2)44040404423.2718.913104150.46280.27770.3509
    Alecto / Alecto Mk IV1805142448.0822.283904500.53720.32230.3641
    Somua SAu 40 / SAu 40 (105)26037304424.6710.543304550.32180.19310.3642
    (隠蔽率の数値はPC版wikiより、重量の数値は公式戦車辞典より引用)

    砲性能のように抜きん出た数値はないが、どれも高水準でまとまっている。機動力・偵察能力も概ね良好と言えるだろう。
    ただ隠蔽率の発砲補正だけは(PC版と同一の設定だとすれば)同格TDでワーストの数値である。
    もともとの隠蔽率が良いので特別気になることは少ないと思われるが、攻撃時に頻繁に発見されるようなら、スキル「弱音射撃」の取得を考えても良いだろう。
 

最終砲 弾数配分アンケート

最終砲85mm LB-2Sを使用されている方にお伺いします。
総弾数を各弾種におおむねどのように割り振っていますか?(AP:APCR:HE)

選択肢 投票
"2:1:1(AP多め)[7]" 24  
"2:0:1(APCR無し)[3]" 7  
"0:1:0(フルAPCR)[2]" 0  
"1:1:1(ほぼ均等)[2]" 3  
"1:2:1(APCR多め)[2]" 3  
 

史実

SU-85BのベースとなったSU-76は、T-70を自走砲として改造したものです。
1942年4月からドイツのIII号突撃砲を参考に開発が開始されました、SU-76の改良型SU-76Mをベースにしています。
まず、作られたSU-85AはSU-76Mの車体に85mm戦車砲D-5Sを搭載したもので、1944年秋に試作車が完成しました。
試作段階でマズルブレーキ付きの85mm戦車砲LB-2を搭載するSU-85Bの開発に移ったものの、1945年4~5月に試作された時点で、ドイツが降伏したので採用されませんでした。
1945年までにSU-76が総計12,671両、SU-85が総計2,050両生産されました。
当初はSU-76を17両(4個中隊+指揮官車)とSU-122を8両(2個中隊)の6個中隊で1個独立自走砲連隊を構成したが、レニングラード戦で運用に支障を来したため、1943年5月以降は単一車種を使用することになったそうです。
1942年までの戦訓で軽戦車が役に立たないことが判明したため、1943年以降は軽戦車の生産を停止し、本自走砲シリーズの生産に切り替えています。
戦後は社会主義諸国に輸出され、朝鮮戦争緒戦で活躍し、北朝鮮軍が使用するSU-76とSU-85がソウルに一番乗りを果たしています。

コメント

  • 弾数配分アンケートチョット修正したよ。 -- 2016-08-15 (月) 13:22:30
  • これ解説長すぎない? -- 2017-05-12 (金) 02:36:29
    • 遅くなったけど数日前に編集テンプレに乗せて再形成しました -- 2017-05-14 (日) 18:47:25

*1 いずれの砲も仰角7°、俯角5°、左右±11°。総合的な可動範囲は、あのChurchill.G.Cよりも狭いと言える