Grant

Last-modified: 2019-01-24 (木) 02:11:47

GB17_Grant_I.png

Tier 4 イギリス 中戦車

公式紹介ページ

スペック

HP320
車体装甲厚(mm)51/38/38
最高速度(km/h)39
重量/最大積載量(t)28.12/28.6
本体価格(シルバー)138,500
修理費(シルバー)

パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
Sherman III
(--/360,000)
Grant
(--/138,500)
Grant I
(2,100/30,000)
Grant II
(4,600/48,150)
Grant II*
(4,000/45,150)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
GrantWright (Continental) R975 EC275 mm Gun M2Grant IGrant I320WS No. 11
400AP
AP
HE
90
102
38
110
110
175
6556
7G
56
17.14
1.80
0.47
40--/--/--42325350
Grant IWright (Continental) R975 EC275 mm Gun M3Grant IGrant I320WS No. 9
400AP
AP
HE
92
109
38
110
110
175
6556
7G
56
20
2.10
0.41
40--/--/--42325375
Grant IIGeneral Motors 604675 mm Gun M3Grant IIGrant I320WS No. 19 Mk. II
410AP
AP
HE
92
109
38
110
110
175
6556
7G
56
20
2.10
0.41
42--/--/--42325450
Grant II*General Motors 6046QF 6-pdr Mk. IIIGrant IIGrant I320WS No. 19 Mk. II
410AP
APCR
HE
105
170
30
75
75
100
7645
6G
32
26.09
2.20
0.42
42--/--/--42325450

解説

  • 概要
    Tier4イギリス中戦車
    アメリカからレンドリースされたM3 Leeのイギリス仕様。
    そう、あのLee先生である。
    37mm砲搭載の副砲塔は飾りで車体前部搭載の限定旋回式主砲で駆逐戦車のように戦うのも、車高のせいで隠蔽性が極端に悪いのも同じ。
     
  • 火力
    主砲の性能自体はTier4中戦車として優秀な部類なのだが、最大の問題点は砲の配置。
    車体右側に装備されており射角が限定されているため、目標へ指向するには駆逐戦車のように車体自体を向ける必要がある。
    また砲が低い位置に配置されているため、通常の戦車なら攻撃可能な位置でも砲が地形に遮られ撃てないことが多い。
    最終砲候補は75 mm Gun M3か、QF 6-pdr Mk. IIIだが、Leeとの差別化や格上への抵抗力を考慮しQF 6-pdr Mk. IIIをお勧めする。
    • 75 mm Gun M2
      初期砲。
      性能はLee搭載のものとほぼ同一だが、課金弾がAPCRからAPに変更されており貫通力が低下している。
    • 75 mm Gun M3
      M2同様M3も課金弾がAPCRからAPに変更されているため、貫通力が低下している。
      発射速度と貫通力は6ポンド砲に劣るが、ダメージと照準時間、精度ではこちらの方が優れている。
    • QF 6-pdr Mk. III
      APは105mmの貫通力を持ち、これは75mm砲の課金弾とほぼ同等で、APCRに至っては170mmという非常に高い貫通力を誇る。
      上記の通り一発辺りのダメージが低い点に注意しよう。
       
  • 装甲
    前面51mmとそれなりにはあり格下相手なら弾けるが、105mm榴弾砲に耐えられる程ではない。
    しかし本車は装甲の厚み云々より車高の高さによる被弾面積の広さの方が問題。
    特に高い位置にある副砲塔が狙われやすく、主砲が低位置にあることもあってこちらは攻撃できないのに相手から攻撃を受けるなんてことは日常茶飯事。
    駆逐戦車的な運用が必要だが隠蔽性で駆逐戦車に劣るため発見されやすく、正直言って駆逐戦車より扱いが難しい。
    ただし副砲塔の前面装甲厚は76mmとかなり厚めなため、Leeよりは幾分かマシではある。
     
  • 機動性
    決して悪く無い。
    超信地旋回が可能なため小回りがきき、足回りの追随性もよい。
    ある程度は中戦車的運用も可能だが、全周旋回式の戦車と機動戦でやりあえる程ではないので過信はしないように。
    特に軽戦車のNDKには注意が必要。
     
  • その他
    視認範囲はLeeより5m優れているが、それでも325mは決して良いとはいえない数値。
    隠蔽性の悪さから、こちらは発見できてないのに一方的に撃たれることもよくある話。
    味方の視界が重要だが無線機がLeeより性能が低く、最大450mしかないので離れすぎないように。
     
  • 総論
    多少の相違点はあるがLee先生であることには変わりなく、同じ悲しみと苦しみを背負った戦車。
    アメリカツリーのM4 Sherman同様、Sherman IIIの前に立ちはだかっているのも同じ。
    砲の性能自体は悪くないので、駆逐戦車のように一歩後ろで地形に隠れて火力支援を行うのがいいだろう。
    ただし、大柄な車体が災いし駆逐戦車より見つかりやすく、集中砲火を受けやすい点には注意。
    6ポンド砲を運用しないのなら、パッケージ開発はGrant IIまでで止めておいても良いが、次のSherman IIIで足止めされることになるので注意しておこう。

史実

アメリカ初の中戦車となったM2中戦車の後継として、1940年半ばより開発に着手されたのがM3中戦車です。
折りしも、ドイツの進撃によるヨーロッパ情勢を鑑みて、火力増強が急がれましたが、大型戦車砲搭載の全周囲砲塔はアメリカにとって開発経験がなく、開発期間に余裕がないとみて、手堅い設計を取り主砲の75mm砲を視界の不利を承知で車体右側前面に配し、全周囲砲塔に37mm砲と7.62mm機銃を載せたものに落ち着きました。 
1941年秋に量産体制に入ったM3は、M3、M3A1~A5まで開発されました。
A1型はリベット接合だった車体を鋳造式に改めたもので、主にアメリカでの訓練用に使用されました。
A2はM3の車体を溶接式に改め12両ほど作られたもので、A3とA5は空冷星型エンジンからツインディーゼルに換装され、それぞれ、溶接車体とリベット接合車体で、A5はイギリスがグラント2としてビルマで使用しました。
M3も長砲身主砲や、側面ハッチの廃止による防御策など回収を順次受け、イギリスは砲塔3段目のキューポラ兼対空・防御用の7.92mm機銃塔を廃止、主砲砲塔を2段用に改良したものを独自に発注して「グラント」とつけました。
以降、イギリス仕様はグラント、アメリカ仕様はリーと呼ばれましたが、イギリス側でも一部でリーが使われていました。
アフリカ戦線でアメリカ軍はチュニジアに使用されただけに終わりましたが、イギリス軍は対独戦の救世主として、歓迎されました。 特に、車体の75mm砲は榴弾を扱えることが重宝された理由の一つと言われています。

一説には、フランス陸軍で使われたソミュアS35を改造した、SAu-40駆逐戦車?(当初開発は自走砲として)の影響を受け、形状がそっくりになったとも言われています。

M3中戦車も非公式ではありますが、イギリス軍からイギリス向けの仕様で生産されたものを、南北戦争時の北軍将軍ユリシーズ・S・グラントの名をとってジェネラル・グラント。
アメリカ陸軍向けの仕様のままでイギリス軍に配備されたものを含めて、南軍の将軍ロバート・E・リーの名をとってジェネラル・リーと名付けられていました。

余談ですが、ハリウッド映画界に「リー・グラント(Lee・Grant)」という女優がいました(代表作:刑事コロンボ「死者の身代金」)。

コメント

  • 女優のこと書くんだったらM3のLee.Grantも書いたら? -- 2016-03-24 (木) 15:23:37
  • 副砲が地味に固いので、わざと撃たせてから主砲を出して撃ちかえす擬似ハルダウン戦法ができるだけ本家Lee先生よりまだマシか......。どっちにしろ苦行である。 (^^; -- 2017-05-22 (月) 12:52:41
  • 6ポンド砲が使用可能になっただけのLee先生みたいなもの。しかしこの6ポンド砲が致命的にグラントと相性が悪い上に、じゃあと75㎜砲を使おうにも課金弾が強化APなため貫通力にも難が残る(強化APの貫通力でも6ポンド砲の通常APと大差ない貫通力)。フリーで飛ばせるのなら飛ばした方がいい。間違いなく第2駆逐ルートの道程に立ちふさがる苦行戦車 -- 2019-01-24 (木) 02:11:47