Tier 6 ソビエト連邦 重戦車
スペック
車体
HP | 920 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 75/75/70 |
最高速度(km/h) | 35 |
重量/最大積載量(t) | 51.06/56.8 |
本体価格(シルバー) | 920,000 |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期状態 | M-17T | 122 mm U-11 | KV-2 mod. 1940 | MT-1 | 920 | 10R | |
500 | 16 | 75/75/70 | 360 | ||||
9.77 | 1.5/1.8/3.0 | 14 | 320 | ||||
152 mm M-10開発時 | V-2K | 152 mm M-10 | KV-2 mod. 1940 | MT-1 | 10RK | ||
500 | 16 | 75/75/70 | 440 | ||||
9.61 | 1.5/1.8/3.0 | 14 | 320 | ||||
107 mm ZiS-6開発時 | V-5 | 107 mm ZiS-6 | KV-2 mod. 1941 | МТ-2 | 975 | 10RK | |
600 | 18 | 75/75/70 | 440 | ||||
11.30 | 1.4/1.6/2.8 | 16 | 330 |
主砲性能 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
122 mm U-11 | HE HEAT | 257 12G | 61 140 | 450 370 | 5.45 | 2,017 (HEAT) | 2.90 | 0.57 5.99 1.60 | 80 | +18 -5 | |
152 mm M-10 | AP AP HE | 725 12G 810 | 110 136 86 | 700 700 910 | 2.50 | 1,750 | 4.00 | 0.60 6.30 1.68 | 36 | +12 -5 | |
2.50 | 1,750 | 4.00 | 0.60 5.88 1.54 | 36 | +12 -7 | ||||||
107 mm ZiS-6 | AP APCR HE | 270 11G 280 | 167 219 54 | 300 300 360 | 5.83 | 1,749 | 3.40 | 0.45 4.41 1.15 | 50 | +18 -7 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier6ソ連重戦車
ワンパンマンと渾名されるTier6重戦車で、その殆どのパッケージが大火力の榴弾砲運用になるため、重戦車の形をした直接射撃の自走砲ともいわれる。 - 火力
- 122 mm U-11
初期砲。ソ連でお馴染みの122mm榴弾
格下相手ならまだ通用するが同格以上には貫通が足りずカスダメ職人になってしまう。
152mm砲がすぐに開発できるので、そちらを使おう。 - 152 mm M-10
KV-2の代名詞とも言える大口径榴弾砲。
格下中・軽戦車は貫通すれば一撃、同格でも瀕死まで持ち込め、非貫通でも無視できないダメージを与えることができ、Tier8までのHTにも有効打を与えることが出来る反面、命中精度の悪さと長い装填時間のためにロマン砲と畏怖と敬愛をこめて呼ばれている。
一方でAP弾は使えるものの、貫徹力に乏しいため至近距離か格下に使える程度でしかなく、どうしても使用したい場合以外はHE弾の運用がメインとして、HEに強い空間装甲持ちへの対策として金弾を何発か持っておくといいだろう。
大口径榴弾での対移動車両射撃は高難易度だが、着弾位置やタイミングを把握していれば、通りかかった偵察の軽戦車や米高速駆逐戦車を走る残骸に変えることも出来るので、マスターを目指してみるのもいいだろう。 - 107 mm ZiS-6
同格T-150の最終砲と同じ砲で単発300ダメージ、貫通167mmと同格戦車と渡り合うに十分な性能となっている。
ただし精度と収束はそれほど良くなく、遠距離戦は不向きであり、また停車後長い時間を照準に掛ける必要がある。
物陰から飛び出し撃ちや豚飯などを利用する際は一速前進などのテクニックも活用しよう。
- 122 mm U-11
- 装甲
車体は、KV-1と同じなため、格上には格好の餌食となるので要注意。 砲塔は防盾のおかげで、そこそこの石頭ぶりを発揮するが、その他の面積が大き過ぎるので過信は禁物である。 投影面積が大きいため自動照準でも当たりやすく、砲塔側面や薄い背面ハッチから打ち抜かれると、最悪弾薬庫が損傷・爆発する、砲手・装填手・車長が負傷すると言う被害甚大になる結果が多いので要注意である。 砲の旋回・車体旋回共にもっさりしているので、接近戦で回りこまれた際には、両方とも回転させて対応することが求められるのも頭に入れておこう。 また、壁にくっつくなどでNDK対策もしたい。
砲塔直下の砲塔リング部分も急所で、KV-2同士ならここに152mmを撃ち込むと、相手が無傷でも爆散することがある、対峙した場合は相手に狙われない様にしたい。 - 機動性
機動性の悪さと隠蔽率が最悪なため、発見された場合はその高火力に対するヘイトが高く、大柄な車体もあって集中砲火を受けやすい。 さらに、自走砲が相手にいる場合は、目標になりやすいことも覚えておいた方がいいだろう。 - 拡張パーツ
装填時間を短縮する改良型装填装置は必須、照準時間を短縮する方の改良型射撃装置と換気扇で射撃性能を補うか、集中砲火を受けモジュールが壊れ易いので工具箱があるといいだろう。
内張り装甲で同族・自走砲対策を施すのもいいが、優先順位は低い。 新型光学装置で視界確保してもいいが、遠距離射撃は着弾のブレが災いして苦手なため、できれば200m圏内に納めるくらいがいいので、この際なくても構わない。
消耗品については、修理・救急キットが必須、燃料系が比較的燃え易いので消火器は鉄板となる。 - 総論
必殺の威力を誇る主砲が魅力の単発特化型重戦車。
その一方で防御面はかなり脆く、機動力も重戦車としても低いレベルなので、長い装填時間もあって単独での戦闘は結構危険。
高火力から敵の注目も集めやすく、迂闊に動くと袋叩きにされやすい。
敵の注意を引き付けてくれる味方が居てこそ戦果を挙げられるという事を忘れないようにしよう。
史実
フィンランドとの冬戦争でフィンランド国境にしかれた陣地の強固なマンネルハイム線攻略に手を焼いたソ連軍が、1940年に戦線突破を目的とした大火力支援戦車として、当時完成していたKV-1の車体を用いた自走砲の要求からKV-2の開発がスタートしました。
まず、KV-1の車体に152mmBr-2砲、もしくは、203mmB-4榴弾砲を搭載する自走砲をSU-212の名称で着手しましたが、この計画は試作車制作の前段階で頓挫してしまい、快速戦車BT-7の火力支援型として開発されたBT-7Aと同様のコンセプトを用いて、大型の砲塔に152mmM-10T榴弾砲を搭載することで、大型砲塔KV(KV s bolshoi bashnei)として正式採用されることになりましたが、すぐにKV-2の名称が与えられました。ソ連の戦車兵からは親しみを込めて「ドレッドノート(「恐れ知らず」という意味)」と呼ばれたそうです。
まず2両が試作され、冬戦争に参加、37mm対戦車砲弾48発を弾き返して陣地を吹き飛ばすなど活躍したため採用され、1940年に102両、翌41年に323両が完成し、それぞれ1939年と1940年型のKV-1の車体が与えられていました。
152mmM-10T榴弾砲を搭載する砲塔は、内部の高さが搭乗員が余裕で立って乗れるほどであり、40年型は前面装甲がティーガー並の100mm、41年型は110mmと破格の装甲厚を誇っていたものの、重量約12tもある砲塔は手動での旋回のみのため、砲塔旋回速度が非常に遅かったのと、重い弾頭と火薬が分割式のために装填が大変だったのが悩みの種でした、特に砲塔はKV-1のターレットリング径そのままに、大重量を載せているので、傾斜地では傾斜方向に摩擦力がかかり過ぎて回せず、少し傾いた状態でも、手動のためになかなか旋回できず、搭乗員全員が疲弊してしまう事もあったようです。
また、車高が4mも超えるため、機動性の悪さもあり、ドイツ軍機甲部隊に即発見されることが多かったのですが、その砲塔前面装甲の硬さには、さしものドイツ戦車にも撃破困難と言わしめました。 その巨体から「ギガント(巨人)」や「モンスツルム(怪物)」とドイツ軍に恐れられました。
派生テストモデルの一例として以下2つがあります。
KV-2 F-39搭載型は85mm戦車砲F-39を搭載したもので、1940年に試作されたものの採用されずに終わります。
これは、ゲーム中には登場していません。
KV-2 107mm砲搭載型は107mm戦車砲F-42またはZis-6を搭載したもので、射撃テストが行われたのみに終わっています。
こちらはKV-2/5パッケージとしてゲーム内で登場しています
他にも地雷処理トレーラー搭載型などがありましたが、採用には至っていません。
その後は、SU-152などの大口径対戦車自走砲の成功により、KV-2は火力支援の座を明け渡していきました。
日本では、小林源文の漫画「街道上の怪物」が有名であり、1941年6月、リトアニアのドゥビーサ川方面の戦いで街道上に居座った、たった1両のKV-2がドイツ軍の必死の抵抗にも拘らず、食い止め続けたという逸話をもとにしているそうですが、当初はKV-1と混同されていたそうです。
この、リトアニアのドゥビーサ川方面の戦いは1941年6月に35(t)軽戦車を装備していた、ドイツの第6装甲師団がこのKV-2を保有しているソ連第2戦車師団と遭遇後に交戦しましたが、40両もの35(t)軽戦車と火砲を撃破され大損害を受けました。
既に前進していた第1戦車師団はこの報告を受け反転し、第6装甲師団の支援にあたりました。
たった1両のKV-2の前に、ドイツ軍はドゥビーサ川橋頭堡に向かう歩兵部隊のトラック12台。 KV-2を撃破する為に向かった5cm対戦車砲の部隊を返り討ちにされ、8.8cm高射砲1門も設置中に砲撃され破壊されました。
夜になって突撃工兵が爆薬攻撃を仕掛け、履帯を破壊して行動不能に追い込みましたが、完全撃破と行かず、翌日、軽戦車が囮となっている間に設置された8.8cm高射砲が水平射撃で6発を命中させましたが、貫通したのは2発のみで、乗員はまだ生きており砲塔が動き始めた為、工兵により被弾孔から投げ込まれた手榴弾によってようやく完全に沈黙しました。
ドイツ軍に鹵獲されたKV-2はPz.Kpfm KV-2 754(r)として、砲搭上面に大型キューポラなどを追加して使用していました。
記録にある一部車両の車体後部上には、現地で追加したとみられる追加砲弾ラック(ほとんど木箱!)が外部に露出して増設されており、砲弾がそこに収めてあり、すぐに車内へ運べるように弾薬も蓋の開いた木箱に括られているという、非常に危ないものでした。
コメント
- 貫通が上振れしやすくなったおかげで課金AP弾がよく刺さって気持ちイイ♪ -- 2021-02-07 (日) 00:25:17
- 弾種切り替えいつでも可パーツつけたらバカ強い。ロマンではなく普通に実用砲。狙撃できる精度にスキルで改良できるし。 -- 2021-02-10 (水) 19:50:45
- 金弾と榴弾の運用で、ってことでいいんすかね? -- 2021-05-15 (土) 22:07:31
- 視界負けしてる状態でも一回のカウンターのブラインドショットで同格軽駆逐なら仕留められるのが楽しい(当たるとは言っていない) -- 2022-01-07 (金) 22:43:29
- クライスラーKとかは天板?が薄く広いから榴弾貫通もある。 -- 2022-02-07 (月) 06:30:10
- ロマン砲にしてほしかった -- 2022-05-03 (火) 08:05:04
- ほう!!155㎜でも足りない貴方はシュツルムルートに進むべきだ……苦難の道になるがロマンが欲しければ征けるはずだ!! -- 2022-05-03 (火) 12:07:38
- 解説みたがやばいな -- 2022-05-03 (火) 12:51:15
- 失礼、155㎜→152㎜に訂正 -- 2022-05-03 (火) 14:07:46
- ほう!!155㎜でも足りない貴方はシュツルムルートに進むべきだ……苦難の道になるがロマンが欲しければ征けるはずだ!! -- 2022-05-03 (火) 12:07:38