SU-76I

Last-modified: 2024-02-27 (火) 14:06:43

ussr.su76i.png

Tier 3 ソビエト連邦 駆逐戦車(課金戦車)

公式紹介ページ

スペック

耐久値295
車体装甲厚(mm)60/30/50
最高速度(km/h)50
重量/最大積載量(t)22.78/24.8
実用出力重量比(hp/t)13.19
本体価格(ゴールド)1,000

ツリー

SU-76I
(1,000G)

パッケージ

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
SU-76IMaybach HL 120 TRM76 mm F-34C АSU-76ISU-76I2959R
300AP
APCR
HE
86
102
38
110
110
156
9856
6G
56
13.95
2.10
0.44
40--/--/--42300325

解説

  • 概要
    Tier3ソ連プレミアム駆逐戦車
    CS版ではPC版と異なる調整がされている。
    ※参考リンク:公式英語フォーラムコメント
    鹵獲したドイツのIII号戦車?の砲塔を取り払い、新造の戦闘室を乗せて駆逐戦車に改造した物。 
    視界は300mと同格TDの中では平均的で、しかも密閉式戦闘室なので換気扇が搭載可能。
     
  • 火力
    • 76 mm F-34C A
      T-34の76 mm F-34と同じ貫通力とダメージを持ち、それ以外の発射速度、照準時間、精度は改善されている。
      同郷同格のSU-76Mと比べると発射速度、APCRの貫通力、精度で劣る、しかしAPの貫通力、照準時間はこちらの方が優れている。
      俯角が-5度しか取れず、砲位置の高さもあって稜線や段差に弱いので注意しよう。
       
  • 装甲
    Tier3としては強固な装甲を持ち、機関砲程度なら防いでくれる。
    スペックの60mm部分は操縦士視察口のある部分のみだが、戦闘室も傾斜によって60mm相当のためほぼ均一。
    車体は50mmと比較的薄く、エンジン損傷や火災も望めるので、基本はそこを狙っていこう。
    また側面も30mmと薄いので簡単に抜ける。
    一方で後面は50mmと厚めなので弾かれることがある。
     
  • 機動性
    III号戦車をベースにしているだけあって最高速度は50km/h。しかし重量に対してエンジンが非力。
    出力重量比が低く、加速が鈍い上に平地では35~40km/hしか出ない、下り坂等ではちゃんと50km/h出る。
    幸い、移動には困らない程度の機動力は確保されているので安心しよう。
    また履帯の性能が結構悪いので接近しての格闘戦はNDKされる可能性がある、なるべく控えよう。
     
  • 総論
    走攻守のバランスが取れた性能だが、精度の悪さが弱点。
    当たる距離まで近づかなくてはならないが、機動性はそこまで高い方ではないので退避が遅れると逃げ切れない。
    性能そのものは悪くないので、周囲の状況をよく観察し退避のタイミングを見誤らないようにすれば、戦果を挙げられるはずである。

史実

スターリングラードの戦いでドイツ軍が壊滅した際に、300両ほど鹵獲したドイツのIII号戦車 (Pz.Kpfw. III) ?を改造したもので、砲塔を取り去った跡に固定式戦闘室を設け、76.2mm戦車砲F-34を右にオフセットして搭載する軽自走砲へと改造したものです。
実際に製造されたものは76.2mm砲搭載モデルのSU-76Iのみで、全長6.3m、車体長5.38m、全幅2.91m、全高2.375m、重量22.5t、装甲厚は10~50mm、エンジンはマイバッハHL120TRMガソリンエンジン(300馬力)で、最大速度50km/h、航続距離180kmを発揮しました。

計画上は85mmD-5砲搭載する改造案のSU-85Iも存在していましたが、SU-85同様、85mmD-5砲の生産が手間取って、KV-85やSU-85への供給で手一杯だったために、机上プランのみで終わり、量産も実戦配備もされませんでした。
さらに、122mm榴弾砲M-30を搭載したSU-122Iも計画されました、こちらは図面はあるものの、写真は残っていないそうです。
また、G.I.カシタノフ技師による設計チームが、SG-122の名称で122mm榴弾砲M-30を搭載した中型突撃砲を開発、1942年7月に車両審査を受けましたが不採用となっています。

SU-76Iは200両前後がキーロフ市の第38工場で改造されて1943年4月、最初の生産車5輌がスベルドルブスクの自走砲連隊訓練所に送られた後、更に20輌が加えられ、翌月には早くも実戦に投入されました。
その後、クルスクの戦いにも第13軍所属の16輌が投入され、半数(うち3輌炎上で全損)を失っています。
そして、16輌のSU-76Iと指揮用の鹵獲III号戦車1輌(または指揮車型を含むSU-76Iが15輌)による自走砲連隊が複数編成され、1943年秋のウクライナ戦線から本格的に登場しましたが、その間に、少なくとも1両がドイツ軍に再度鹵獲されて使用されているという記録があります。
その後、終戦まで使用され続けましたが、戦後は順次退役させられました。
ただ、1輌がクビンカ基地で稼動していたのですが、1968年に廃棄されました。
現在でも、カレリア地峡の川底から引き上げられた1輌がウクライナで記念碑として展示され、別の1輌がモスクワの博物館に現存しています。

III号戦車をここまで早く改造できたのには、独ソ不可侵条約でドイツから贈られたIII号戦車を、ソ連が調べ上げたからだと言われていますが、ソ連当局側は当初、III号が主力戦車と思わず、ドイツではもっと強力な戦車を隠してるに違いないと思っていたとか・・・。

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