VK 30.01 (H)

Last-modified: 2023-12-17 (日) 03:20:46

VK3001H.png

Tier 5 ドイツ重戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

耐久値745
車体装甲厚(mm)50/50/50
最高速度(km/h)35
重量/最大積載量(t)32.0/33.0
本体価格(シルバー)410,000
修理費(シルバー)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回
速度
視認
範囲
HP通信
範囲
初期状態Maybach
HL 116
7.5 cm KwK 40 L/43VK 30.01 (H)VK 30.01 (H) 0-Serie745310
300AP
APCR
HE
103
139
38
110
110
175
5070
7G
38
13.95
2.30
0.39
2050/50/5042330
7.5 cm KwK 40 L/48cm開発時Maybach
HL 190
7.5 cm KwK 40 L/48cmVK 30.01 (H)VK 36.01 (H)820415
375AP
APCR
HE
103
139
38
110
110
175
5070
7G
38
15.00
2.30
0.37
2050/50/5042330
10.5 cm KwK 42 L/28開発時Maybach
HL 190
10.5 cm KwK 42 L/28VK 30.01 (H) verstärkte kettenVK 36.01 (H)820415
375AP
HEAT
HE
64
104
53
350
350
450
40120
10G
128
7.50
2.30
0.55
2280/60/6024360
7.5 cm KwK 42 L/70開発時Maybach
HL 190
7.5 cm KwK 42 L/70VK 30.01 (H) verstärkte kettenVK 36.01 (H)820415
375AP
APCR
HE
150
194
38
135
135
175
40109
7G
98
11.54
2.50
0.35
2280/60/6024360
7.5/5.5 cm Waffe 0725開発時Maybach
HL 150
7.5/5.5 cm Waffe 0725VK 30.01 (H) verstärkte kettenVK 36.01 (H)820710
400AP
APCR
157
221
135
135
45186
8G
12
2.50
0.34
2280/60/6024360
 

解説

  • 概要
    D.W.2より乗り換えとなるTier5のドイツ重戦車。
    「VK30.01」という名称で開発が進められた試作30t級戦車の1つで、ヘンシェル社のDWシリーズの直接の発展型。
    イメージとしてはデスワゴン火力強化型。
     
  • 火力
    アップデートにより、初期砲だった7.5cm L/24および5cm砲は削除されてL/43が初期砲となり、乗り出しの厳しさは多少改善された。
    前身からかなりの充実を見せ、最終的にはTier7戦車にも通用する攻撃力が手に入る。
    • 7.5 cm KwK 40 L/43
      IV号D型の最終砲でありIV号H型の初期砲でもある、43口径7.5cm砲。
      性能的にはH型搭載のものと全く同じ。
      AP貫通103mm、APCR貫通139mmあるため、一応この砲があればある程度は戦えるようになる。
    • 7.5 cm KwK 40 L/48
      IV号H型の最終砲候補と同じ48口径7.5cm砲。
      L/43より性能は向上しており、扱いやすい。
      この後更に性能優秀な砲があるため少々影が薄いが、つなぎとしては十分だろう。
    • 10.5 cm KwK 42 L/28
      ドイツ戦車お馴染みの28口径10.5cm榴弾砲。
      格下の軽戦車程度なら、一気にHPを奪う威力のHE弾を持ち、同格に対しても直撃させればある程度のダメージが期待できる。
      瞬間的な火力は上がるが装填速度は遅く、弾速と精度が劣悪なので遠距離攻撃に苦労するようになる。
      格上の戦車、特にTier7クラスに対しては流石に効果が薄くなるため、履帯切りなどの支援に回ろう。近距離での戦闘が得意な人向け。
      ここまで来たプレイヤーには言うまでも無いことだろうが、運用時はAPは全部下ろしHEに載せ替えること。
    • 7.5 cm KwK 42 L/70
      V号戦車の主砲でもある、画面からはみ出しそうなほど長い砲身が特徴的な70口径7.5cm砲。
      当車両にはほぼ上位互換であるゲルリッヒ砲があるが、次のVK 30.02 (M)でも使用可能であるため開発しておこう。
      いずれにしろゲルリッヒ砲の前にあるため、開発しなければならない。
      ゲルリッヒ砲には劣るがAP150mm・APCR194mmという優れた貫通性能を持ち、問題なく使える。
      少なくとも同格戦車との撃ち合いで貫通力不足に困る事は少ないだろう。
      ゲルリッヒ砲同様、DPMが低いのが唯一の難点。
      VK 30.01 (P)などで先に開発済みの場合は、ゲルリッヒ砲とほぼ遜色ないAP貫通力と精度で以降の研究の心強い味方になってくれる。
    • 7.5/5.5 cm Waffe 0725
      7.5cmのゲルリッヒ砲。
      70口径7.5cm砲より砲身は短いが、当車両の搭載できる砲で最高の貫通力を誇る。
      Tier5重戦車の中では高貫通力・高精度であり、AP157mmの貫通力は同格どころか格上にも通用するほど。
      特に課金弾は貫通力221mmと破格の性能で、Tier7でも垂直装甲の重戦車の装甲なら貫通出来る威力を持つ。
      同格の装甲オバケであるAT 2を真正面から貫けるのは頼もしい限り。
      また弾速がとても優れており、遠方の目標や高速目標にも非常に当てやすい。
      榴弾が搭載できないのと、単発ダメージの割に発射速度も高くないのでDPMが低く、高Tierの重戦車相手には威力不足なのが弱点。*1
      特にこだわりがないのなら、これが最終砲で決まりだろう。
       
  • 装甲
    • 車体
      重戦車にも関わらず、D.W.2から進歩が無く全周で僅か50mmしかない*2
      どれくらい薄いかと言えば、正面装甲は同格中戦車であるIV号H型より薄い。
      Tier5上限のマッチングでさえ厳しかったが、その頼りない装甲厚で強力なTier6戦車とも戦わなければならない。
      更に変速機が前面にあるので正面からの砲撃でも炎上する可能性が高い。
      その上このTier帯で猛威を振るう10榴に高確率で貫通され、甚大な被害を受けることになる。
       
    • 砲塔
      車体装甲よりは硬い作りになっている。
      砲塔正面は実質80~120mmであり、特に防盾部分は傾斜の恩恵を受けやすいため、同格の砲撃を弾けるだけの硬さがある。
      側面・後面も60mmとなるため、砲塔に限っては10榴が貫通する心配はなくなる。
      ただし、改良砲塔に代える事により砲塔旋回速度が大幅に悪化してしまう弱点がある。
      遅い車速と相まって、NDKに非常に弱い。
      デメリットもあるが砲の換装には改良砲塔が必須なので、この遅さに慣れていくしかない。
      砲塔は硬いのでハルダウンして車体部分を隠し、出来るだけ硬い砲塔だけを出す位置取りをしよう。
      市街地戦など平坦路のためハルダウンできない場合は積極的に昼飯の角度をとり、薄い車体の貫通を極力避けるようにしよう。
      ちなみにHPは745(改良砲塔で820)あるので、HPの削り合いにはそこそこ耐える。
       
  • 機動性
    最終エンジンでも400馬力で出力重量比が低く、更に前身から履帯性能が大きく低下し、旋回性はもちろん悪路の走破能力も大幅に劣っている。
    前身以上にその動きの重さが目立つことだろう。
    幸い、最高速はそれなりにあるので普通に進軍するだけなら大きな問題は無い。
    とはいえ上記の通り加速は悪いため、陣地転換や後退しての体勢立て直しの判断は迅速かつ慎重に行う必要がある。
    なお、旋回性の低さはここから派生するほぼ全車両に共通する弱点となっている。
    今のうちからスキル「クラッチの名手」を習得しておくといいかも知れない。
     
  • 視界
    最終砲塔での視界は360mで、同格の重戦車の中では最も広い。
    精度と貫通に優れた主砲と合わせ、双眼鏡やレンズ被膜を装備して視界勝負で先手を打つのも良いだろう。
     
    • 総論
      薄い装甲と高貫通・高精度な主砲を備えた、「全周砲塔付きの重駆逐戦車」とも言える性能である。
      装甲の薄さと機動性の低さもあって最前線で正面切って撃ちあうのは少々厳しいが、距離を置いての砲撃戦では大きな力を発揮する。
      なるべく敵に至近戦へ持ち込まれないようにしつつ、高い精度と貫通力、広めの視界で確実に打撃を与えていけば、チームを勝利へ導ける活躍が可能である。
      Tierボトムでも貫通力が他の同格重戦車に比べて優れているため、格上に対してもダメージが通りやすい。
      味方の格上戦車に追随する形で、後方からの支援に徹しよう。
      Tierトップの時は、自分より防御面で有利な車両が居る場合は最前線の1歩後ろ辺りが無難な位置。
      ただし駆逐のように後方へ位置取りするのは必要な時に前に出るのが間に合わなくなるため、いつでも(HPが減った車両と)最前線を交代できる程度の距離を保つこと。
      いわゆる「芋」とは違うという事をよく覚えておいてほしい。
      自分が最上位車両の時は、HPの高さをもって味方を率い、重戦車らしく戦線を押し上げていかなければならない。
      同格の重戦車とは正面から戦う事になるが、幸いにも貫通力の高さからこちらの弾が弾かれることは少ないため、昼飯や豚飯の角度、ハルダウンなどを駆使して積極的にこちらの生存率を高めよう。
      いずれにしても装甲の薄さ、単発火力の低さもあって、迂闊に飛び出して囲まれると何もできないまま撃破されてしまう。
      自身の位置取りや前進のタイミングなど、戦況をよく注視してその高い貫通力を活かしていこう。
      この「高貫通・高精度・広視界・低速・低隠蔽・垂直の薄い装甲」という性能はヘンシェルルート全般に共通する特徴なので、Tigerへと開発を進めるつもりならここで慣れておくといいだろう。
      また、本車はモジュール数が多く、*3次の戦車を開発するのには時間がかかる。人を選ぶ戦車なので、どうにも肌に合わず長い付き合いをしたくなければフリー経験値の投入も考えてもいいだろう。

史実

1937年1月より始まったPz.Kpfw.IVの後継車両である30t級新型歩兵支援戦車の開発は1940年には33t級新型重戦車へと開発を変更する事となった。
開発コードVK 30.01はヘンシェル社以外にポルシェ、MAN社、ダイムラー・ベンツ社が開発に参加。その中でヘンシェル社が開発したのが本車両VK 30.01(H)である。
1941年3月にプロトタイプが2両。同年10月に更に2両追加された。
形こそ当時の主力戦車であるPz.Kpfw.IIIやPz.Kpfw.IVに酷似していたが足廻りにその後のドイツ戦車に採用されるオーバーラップ式転輪を取り入れていた。
同時期にクルップ社はVK 30.01用の砲塔を製作しており、その内の8砲塔をヘンシェル社は受けとりVK 30.01(H)に搭載したが、1941年8月8日と同年11月15日にパーダーボルンのゼンネラーガーで試験を行った際、一部の部品が欠落していた為にヘンシェル社に砲塔ごと送り返された。
またマイバッハもVK 30.01用に18種類のエンジンを製作していた。
しかしこれと並行して36t級新型重戦車であるVK 36.01が兵器局より開発が打診されており、計画はVK 36.01へと移る事となり、VK 30.01の開発は中止となった。
同時期に製作されたVK 30.01はポルシェによるガソリン=電気駆動式を採用した車両だが電気駆動システムが不調であった。
MAN社とダイムラー・ベンツ社は古典的なドイツ戦車だったらしく特に目立った所はなかったという。
最終的にVK 30.01は2両は訓練用車両として、2両は重戦車としての車体を利用し、12.8cm SF L61が搭載された駆逐戦車Pz.Sfl. V(Sturer Emil)として生産され、残りの車両は訓練用や様々な機器を搭載し、テスト用として終戦時まで残る事となる。
余談ではあるが、クルップ社が開発した砲塔の中で7.5cm KwK37 L/24が搭載された物は「大西洋の壁」として有名な2685kmに及ぶ広範囲な海岸防衛線で固定砲座として使用された。

最後に、当車両の最終砲であるゲルリッヒ砲(日本語では口径漸減砲あるいは減口径砲)について説明する。
ゲルリッヒ砲の砲身は先に行くにつれて口径が細くなっており、砲弾は硬い弾芯(主にタングステン合金)を軟鉄製の外皮で覆ったものが使われる。
発砲時、砲弾は細くなっていく砲身により強く密着しながら、軟鉄部分が削られつつ前進していく。その強い密着により砲身と砲弾の隙間から発射圧を逃がすことなく砲弾の加速に最大限活用できるため、通常の同口径砲より速い初速と高い貫徹力が得られるのが最大の長所であった*4

ただ、ゲルリッヒ砲には
・砲身との密着が強いため、通常砲より砲身寿命が短い*5
・砲弾が特殊なため、榴弾が撃てない
・タングステンがドイツで産出しないため、砲弾として使い捨てるにはもったいない
……等の問題が有り、とくに最後の問題により少数の生産・運用に留まった。
ちなみにイギリス軍でも既存の2ポンド砲に減口径砲身を装着することでゲルリッヒ砲と同じ効果を得られるリトル・ジョン・アダプターが開発・運用されており、本作ではMatildaが搭載可能となっている。

当車両の最終砲として搭載されているのは、対戦車砲として生産されたゲルリッヒ砲の一つである7.5 cm Pak 41を戦車砲として再設計したものと思われるが、実際にはPak41の車載化は計画されたものの、補給の問題から開発中止となっている。

コメント

  • HTでボトム引くと大抵頭抱えるけど、こいつに乗ってるときは逆にやる気出てきますわ。 -- 2021-10-28 (木) 01:08:01
  • tier5で許される装甲厚ではないけれど、L70がカッコよすぎるので全て許す -- 2022-01-31 (月) 22:31:07
  • 控え目に言ってクソ -- 2022-03-04 (金) 07:08:51
    • 敢えて言おう、「ヘタッピ」と(笑) -- 2023-12-17 (日) 03:20:46
  • 7.5/5.5 cmで全周砲塔のTDとして運用してたら3優等取れた。こいつはHTじゃない。 -- 2022-03-04 (金) 17:14:19
  • ゲルリッヒ砲を積んで、駆逐運用を心掛ければ、ほぼトップ5以内に常に入れますね! -- 2023-12-17 (日) 03:18:51

*1 とはいえ単発ダメージはL/48より高くL/70と同等な上、そもそも装甲貫通できないとDPMも生きないので仕方がないのだが
*2 実は同格LTMTよりも薄かったりする
*3 主に砲
*4 Pak41の場合、2,000mで傾斜30度の102mm鋼板を貫通可能。同口径の通常砲であるPak40は1,500mで傾斜30度の76mm鋼板を貫通可能
*5 Pak41で1000発。同口径の通常砲であるPak40は6000発なので1/6しか持たない