Tire 4 イギリス 軽戦車
スペック
HP | 440 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 60/60/60 |
最高速度(km/h) | 24 |
重量/最大積載量(t) | 16.26/16,5 |
実用出力重量比(hp/t) | 8.32 |
本体価格(シルバー) | 120,000 |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
初期状態 | AEC A189 | QF 2-pdr Mk. X | Valentine Mk. I | Valentine Mk. I | 440 | WS No. 11 | |||||||
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135 | AP APCR HE | 78 121 23 | 50 50 60 | 60 | 30 3G 15 | 28.57 1.70 0.36 | 40 | 65/60/65 | 44 | 330 | 350 | ||
QF 6-pdr Mk. III開発時 | GMC 6004 6-71S | QF 6-pdr Mk. III | Valentine Mk. VI | Valentine Mk. XI | 480 | WS No. 9 Mk. I | |||||||
131 | AP APCR HE | 105 170 30 | 75 75 100 | 44 | 45 6G 32 | 13.33 2.30 0.43 | 42 | 65/60/65 | 40 | 340 | 400 | ||
75 mm Gun Mk. V開発時 | GMC 6004 6-71A | 75 mm Gun Mk. V | Valentine Mk. VI | Valentine Mk. XI | 480 | WS No. 19 Mk. I | |||||||
165 | AP APCR HE | 91 144 38 | 110 110 175 | 44 | 56 7G 56 | 9.09 2.50 0.41 | 42 | 65/60/65 | 40 | 340 | 400 | ||
QF 6-pdr Gun Mk. V開発時 | GMC 6004 6-71A | QF 6-pdr Gun Mk. V | Valentine Mk. VI | Valentine Mk. XI | 480 | WS No. 19 Mk. II | |||||||
165 | AP APCR HE | 110 180 30 | 75 75 100 | 44 | 45 6G 32 | 13.33 2.50 0.41 | 42 | 65/60/65 | 40 | 340 | 450 |
解説
- 概要
Tier4イギリス軽戦車。
軽戦車とは思えない重装甲が特徴的。
車輌性質は同じ歩兵戦車であるMatildaに近いが、火力では貫通力や精度で劣り、装甲もやや薄い。 - 火力
手数の2ポンド砲・貫通力の6ポンド砲・単発火力の75mm砲とバリエーションは豊富。
火力面は比較的優秀だが、その代償なのか2ポンド砲以外の2つは装填速度が異様に遅い上に照準時間も長い。
また、本車は元々装填棒が装備出来ないので装填速度を補う事も難しい。- QF 2-pdr Mk. X
初期砲及び最終砲候補。
DPMこそ優秀で格下を圧倒できるが、流石にTier4では少し力不足を感じることも多くなる。
照準時間は早く、精度も0.36と良好で扱いやすい。
欠点は貫通力の低さ。
通常弾では上位戦車に通用しない事も多く、榴弾も小口径・低威力なために削りどころか履帯切りにも向いていない。
活躍しようと思うなら金弾を連射せざるを得ず、大赤字を覚悟する必要がある。 - QF 6-pdr Mk. III
中間砲。
同格MTGrantの最終砲でTier4帯では破格の貫通力を持つAPCRが使える。
ただしあちらと違って全周旋回砲塔に搭載している代償か、DPMが非常に低い。
照準時間は平均的だが精度が0.43と猛烈に悪化した上に装填に4秒弱かかる遅さになってしまう。 - 75 mm Gun Mk. V
中間砲及び最終砲候補。
APの貫通力は91mmと少し落ちるが、単発ダメージが高いのがマチルダとの大きな差であり、ダメージ交換に持ち込めば優位に立つ事が出来るだろう。
APCRの貫通力も144mmとマチルダのQF 2-pdr Mk. X-Bとほぼ同等で格上にも十分通用する。
Tier4として見れば単発ダメージ110は威力充分だが、6秒を超える装填時間はダメージと釣り合ってない。
また、照準時間と精度はQF 6-pdr Gun Mk.Ⅴと同じであり、やはり扱いにはコツがいる。
こちらは単発火力に優れているが、長い装填時間と低い機動性から、最終砲候補の中でも単独での戦闘力が最も低い。
味方への支援攻撃に適しているので、周りに共闘出来る味方が居るかどうかは常にチェックしておくべきだろう。 - QF 6-pdr Gun Mk. V
最終砲候補。
Mk. IIIから貫通力と精度が向上した代わりに照準速度が低下した。
金弾貫通力180mmは同格どころかTier5でも上位に入る。貫通力に困る事は少ないだろう。
しかし装填速度は据え置きであり、単発ダメージ75に対して4秒弱の装填時間はやや困る。
精度も上がったとはいえ0.41と悪いのは変わらず、照準時間が2.5秒と平均よりやや長いため、人によってはより扱いにくいと感じるかも知れない。
機動性が低く回り込みなども難しい本車にとって、重装甲戦車を正面から貫通出来るのは大きな利点である。
後述のマッチング範囲を考えると、これが最終砲として有力か。
- QF 2-pdr Mk. X
- 装甲
全周60mmの厚みを持ち、軽戦車どころかちょっとした重戦車並。
同格重戦車のD.W.2より頑丈である。
車高も低く、被弾しにくいのは大きな利点。
角度をつければ砲弾を弾きながら戦うことも可能だが、HPは軽戦車の枠内なので注意。 - 機動性
旋回速度は高めだが、最高速度は低く軽戦車のカテゴリー内では鈍足。
自走砲の攻撃も満足に避けれないので注意しよう。
旋回性能は悪くないが砲の装填速度の都合上、NDKにも弱い。 - 総論
独特な性能をしており、かなり癖の強い戦車である。
軽戦車に分類されるものの非常に低い最高速度、火力はあるが取り回しの良くない砲、分厚い割に頼りにくい装甲と欠点が多く、苦行戦車と呼ぶプレイヤーも多い。
長所は幾つかあるのだがその長所が短所に打ち消されてしまっており、単独での戦闘力はかなり低い。
軽戦車というより全周旋回砲塔を持つ駆逐戦車のようなイメージで使った方が良いだろう。
3つある最終砲はそれぞれ性質が異なり、2ポンド砲は接近してくる軽・中戦車の迎撃、6ポンド砲・75mm砲は味方戦車の支援役と砲によって立ち回りが変わる。
ただしどの砲を使っても機動性が低いのは変わらないため、味方と一緒に行動してその後ろからサポートに徹するのが本車の戦い方になるだろう。
また、本車を扱ううえで忘れてはならないのがマッチング範囲である。
本来Tier4戦車はマッチング範囲がTire5までとなっているが、一部の戦車はなぜかTire6までマッチングするようになっている。
そして本車は残念な事に、そのTire6までマッチングする一部の戦車になってしまっている。どうして…
マッチング範囲の都合上、自分だけがTier4戦車で残りはTire5~6の単独ボトムマッチなんていう事も普通に起こる。
決して頼れるとは言えない性能で格上戦車と戦う事が多くなるため、他のTier4戦車以上に慎重な立ち回りを行いたい。
史実
1938年、風雲急を告げるヨーロッパ情勢に対し、歩兵戦車Mk.IIマチルダの後継をイギリス軍はヴィッカース・アームストロング社に要求します。
これに応えたのが、前年に完成した巡航戦車Mk.II(A10)を拡大流用する歩兵戦車として急ピッチで設計に着手したもので、1939年2月12日に陸軍省に提出されますが、不採用になってしまいます。
バレンタインの名称は、諸説がありますがバレンタインデーに起因するのは、このことがきっかけとなっています。
7月になり、元設計どおりの生産が認可され、歩兵戦車Mk.IIIバレンタインとして正式化されます。
要求が歩兵戦車なので、装甲厚は65mmとされましたが、A10の車体を流用することから大幅な重量増加が出来ず、必然的に小型化をせざるを得なかったために、これが後々バレンタインの寿命を短くする原因となったのでした。
1940年5月、試作車がテストを受け、2名用砲塔は不評だったものの、機構的信頼性は高く、小改良の後に量産が開始され、同年末には部隊配備が始まりました。
翌41年には北アフリカ戦線で使用され始め、歩兵支援大隊の戦車部隊として編成され、秋には、クルセーダーの生産の遅れから機甲旅団機甲連隊にも配属されるようになりました。
北アフリカ戦の転機となる、エル・アラメイン戦から1943年のチュニジア戦終了までは主力の戦車として活躍しました。
この間に、2ポンド砲のままでは対独戦車戦には火力不足と露呈したため、何度か改修が繰り返されました。
まず、Mk.IIIでは不評だった2名用砲塔を3名に、2ポンド砲はそのままでしたが新砲塔になりました、Mk.VIIIで念願の6ポンド砲に換えられますが、今度は砲が大型化したために砲塔には2名しか搭乗出来なくなってしまいます。
さらに、1943年から生産に入ったMk.Xでは75mm砲に換装されますが、その頃になると新型戦車やアメリカから貸与される戦車の補充が着実に行われ、第一線での活躍の場がなくなり、訓練用や回収用ベースにされることになりました。
それでも、イギリス本国だけで6,855両も生産され、総生産台数8,275両のうち2,400両ほどがソ連へレンドリースとして送られました。
後に、バレンタインが生産終了となった為に、イギリスが後継のクロムウェル巡航戦車の提供を申し出たところ、ソ連側がバレンタインが好評なのでいらないと、これを断ったため、イギリスではもう前線で使われていないバレンタインが、ソ連に供給するためだけに細々と作られていました。
イギリス戦車には、Aナンバーといわれる固体識別番号が振られていますが、バレンタインはヴィッカース社が陸軍省が正式に交付する前に、独自に私案として作られたために付けられなかったという、第二次大戦期の英国戦車では稀有な例と言えます。
コメント
- 開幕スタートダッシュ 自走砲に抜かれて泣いた -- 2021-07-30 (金) 00:00:16
- AMX40と同じでティアトップで格下相手なら無双できるから割と楽しく使えた -- 2021-08-27 (金) 10:36:20
- 6pdr金弾だとボトム上等で最高に楽しい なんでも抜ける -- 2021-10-26 (火) 01:02:43
- 1両だけ tier6戦場に放り込まれるこの扱いなんなの -- 2022-01-04 (火) 12:10:46
- あまりにも遅すぎて敵に射線を通すことすらできない… -- 2023-01-03 (火) 13:23:04