新中國11号

Last-modified: 2021-03-13 (土) 00:43:02

1937年 中華人民共和国 潜水艦 新中國11号

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中国ツリーの高ティア潜水艦。
2019年4月23日、中華人民共和国海軍創立70周年記念日に合わせて期間限定勲章艦として実装された。
販売イベントそのものは4月30日で終了したが、他の勲章艦同様、今後も再販される機会はあるだろう。
Ver.2.00.033のアップデート後、期間限定で再販された。

『新中國』という名前に首を捻る人もいるだろうが、これは歴とした艦級名である。ギャグではない
ソビエトから供与された潜水艦であり、一般にはスターリネツ級として知られている。
実際に中国海軍で就役したのは1955年

他画像

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ツリー上にモデリングのみ公開されていた時の姿。主砲形状などに若干の差異がある。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1937国家中華人民共和国
艦種潜水艦対潜
耐久値4673(4210)戦闘成績(BR)225
無装甲排水量(t)733無装甲水上速力(kt/h)21.2(19.2)
基準排水量(t)853最大排水量(t)1067
最大水上速力(kt/h)19.6(17.9)最大水中速力(kt/h)10.0
潜水時間(min.)00.0(00.0)最大舵角18.3(17.0)
可視距離(km)10.3(9.8)絶対視認距離(km)-
アンロック費勲章28000購入費用9500S

装甲防御

※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部0.10.10.120
舷側部0.10.10.120

搭載武装

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
45口径 12cm アームストロング Mk.Y 単装砲5007.26103550500/500
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(knt)基本弾数
21インチ 水中魚雷61004.0601011512

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
新型魚雷(魚雷ダメージ+5%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+10%)ボイラー(巡航速度+10%)ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック)
ジャイロスコープ(ジャイロスコープアンロック+120°)水中聴音機(水中聴音機アンロック+12%)スクリュー(エネルギー交換率-8%)改良型バッテリー(蓄電可能電気量増加+15%)
主砲装填装置(主砲装填時間-13%)電波探信儀(理想発見距離+5%)副舵輪(横滑り防止+7%)改良型気蓄機(空気再補給時間短縮+15%)
魚雷装填装置(魚雷装填時間-10%)精密探信儀(強制発見距離+4%)舵輪(最大舵角+5%)船体強化(HP+11%)
魚雷発射管(魚雷射程+20%)特殊塗装(隠蔽性+7%)×強化装甲(装甲硬度+5%)

立ち回り

潜水艦のセオリー通り、敵艦隊進路上での待ち伏せが基本戦術となる。
艦体が小柄で隠蔽性が高く、さらに水上航行速度が比較的速いため積極的な先回りもやり易い。

主砲

単発威力470、射程は7.2キロとお飾り程度である。
対水上艦では全く当てにならないので外してしまうのもありだが、潜水艦同士で水上砲戦になる可能性も考慮すると最低限の砲弾のみ積んで残しておいた方が良いかもしれない。元々装甲が薄弱な潜水艦相手ならば、1発でも命中弾を与えられれば装甲を破壊して艦のバランスを崩せる可能性も高く、雷撃や航行に重大な支障を来させる副次効果も狙える。

魚雷

破壊力の高い21インチ魚雷を搭載している。中国艦専用船員である『劉木蘭』を乗せることで威力・射程ともに底上げ可能で、最大強化済みの彼女を複数人搭乗させた場合の破壊力は激甚。2~3発も当ててやれば駆逐艦程度なら反撃も許さず確殺できる。
射程については元が短すぎるため、劉木蘭を乗せてもあまり使用感に変化はない。火力部品を最後まで開発すると一気に20%向上させることが出来、多少使いやすくはなる。
発射管数は前部四門後部二門の計六門であり、アメリカのドルフィン同様に死角は少ない。ただし、デフォルト状態では発射管一つにつき魚雷は二本しか搭載しておらず、最大まで積んでも三本が限界。無駄撃ちしないように注意しよう。

装甲

側面甲板ともに0.1インチと全く当てにならない。装甲重量も排水量に比して重いため積み増しもし難い。
全廃して速度に回し、少しでも被弾率低下や機動力向上に繋げた方が無難か。

機動性

水上航行速度そのものは潜水艦の中ではトップクラスであり、装甲を全廃し主砲弾も削ると20ノットに手が届く。待ち伏せ位置までの移動も他二艦と比較するとやりやすいだろう。とは言え、ずっと水上を動いていると良い的にされてしまう。
転舵性能は可もなく不可もなくといったところ。最大舵角は小さいが、実際に舵を切ると数値以上にぐいぐい曲がる。ドルフィンのような至近距離戦での機敏な動きは難しいものの、早め早めに舵を切っていけば射程内に敵を捉えていても対応不能、という事態にはならないだろう。
明確な長所としては加減速性能の高さが挙げられる。機関出力を全開にすれば駆逐艦並みかそれ以上の速さで加速していく。減速の場合も後進一杯に入れればみるみるうちに速度が落ち、そして猛烈な勢いで逆進を開始する。この激烈な加減速性能をうまく活用できれば、相手の目測を誤らせて攻撃を空振りさせることも可能。

総評



歴史背景

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写真は『新中國11号』と同じ第9改系列の潜水艦S-56。

新中國11号は中華人民共和国軍の潜水艦。元々はソ連海軍のS型潜水艦であり、ソ連所属時の正式艦級名称は第9系列潜水艦スレドニャーヤ(Подводные лодки типа «Средняя»)。非公式の渾名であるスターリネツ級としても知られる。
本型は主に冬戦争、第二次世界大戦などで運用された。当時のソ連潜水艦の中では最も完成度の高いものであり、ソ連潜水艦隊の尖兵として活躍したものの乗員の訓練不足などが原因で17隻が沈没した。1950年代頃には退役したが一部は中国海軍に譲渡され、このうちの一隻であるS-52が新中國11号となった。

S型は1930年代、自国の技術力不足により充分な性能の潜水艦を開発できなかったソ連が、ヴァイマル・ドイツ共和国からの技術導入により建造した潜水艦である。
設計は1933年にドイツ国内で開始され、そのため、本型は第一次世界大戦時のドイツ潜水艦の発展型というべき様態となった。主機のディーゼル機関はMAN社製であり、その他の電動機、蓄電池など各種装置の大半はドイツ製であった。
第9系列潜水艦と命名され、建造が開始された本型だったが、製造にはドイツ製の生産設備が必要だったためソ連国内での建造数には限界があり、建造数は3隻に留まった。国内での大量建造を可能とするための改良型が第9改系列(Series IX bis)および第9改二系列(Series IX bis 2)である。改型ではディーゼル機関をはじめ部品の大半をソ連製に置換したもので、ソ連製の生産設備での建造を可能とさせた。


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