1910年 中華民国/オーストリア=ハンガリー帝国 駆逐艦 龍江級
中国ツリーの低ランク漁船駆逐艦。極めて高い隠蔽率と旋回性能を持つ。地味に日本の駆逐艦春雨より耐久が低いが、そもそもが低耐久の駆逐艦なので同じと言ってもいいだろう。
春雨とはパチモンよく似た姿だが、魚雷の射程距離を除き龍江の方が性能面では上回る。
中華民国がオーストリア=ハンガリー二重帝国に建造依頼した駆逐艦であり、史実では第一次大戦勃発により接収。そのまま二重帝国の船として戦った戦歴を持つ。地味に戦果も挙げ、大戦を生き抜いた。
運営はこんなマニアックな艦をどこから見つけ出してきたのか、流石は母国なだけはある
時々高ティアのエキスパートモードに現れる。かつてはAI艦だったが、現環境で出てくるのはベテランの可能性が極めて高い。
魚雷射程+4%の効果のある迷彩。
効果自体は有用だが、いかんせんこのカラーリングでは駆逐艦の要となる隠蔽性が損なわれてしまう。
隠蔽性+4%の効果のある迷彩。
カラーリング的にはこちらの方がまだ自然。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1910 | 国家 | 中国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 駆逐艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 8925 | 戦闘成績(BR) | 95 | ||||
無装甲排水量(t) | 296 | 無装甲速力(kt/h) | 38.3(36.4) | ||||
基準排水量(t) | 386 | 最大速力(kt/h) | 32.8(31.2) | ||||
最大排水量(t) | 400 | 最大舵角 | 67.0 | ||||
可視距離(km) | 8.6(8.0) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 160000S | 購入費用 | 1600S | ||||
280G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 5 | ||
舷側部 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 5 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45口径 12cm アームストロング Mk.Y カノン砲 | 500 | 7.2 | 6 | 10 | 35 (15+1/50) | 50 | 500/500 | |||
40口径 7.6cm 単装高角砲 | 300 | 10.8 | 3.5 | 15 | 31 (15+1/50) | 60 | 400/400 | |||
50口径 15cm クルップ砲 | 550 | 11 | 15 | 7 | 37 (21+1/26) | 50 | 208/208 | |||
40口径 15.2cm 速射砲 | 600 | 12.15 | 4.3 | 7 | 73 (23+5/50) | 55 | 250/250 | |||
40口径 10.2cm 速射砲 | 400 | 12.15 | 2.9 | 10 | 51 (1+5/20) | 55 | 100/100 | |||
50口径 15.2cm 速射砲 | 600 | 15.1 | 5.5 | 7 | 38 (28+1/20) | 70 | 100/100 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
45口径 12cm アームストロング Mk.Y カノン砲 | 500 | 7.2 | 6 | 10 | 35 (15+1/50) | 50 | 500/500 | |||
40口径 7.6cm 単装高角砲 | 300 | 10.8 | 3.5 | 15 | 31 (15+1/50) | 60 | 400/400 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(knt) | 基本弾数 | ||
45.7cm CN | 3000 | 5.5 | 38 | 10 | 25 (15+1/1) | 35 | 10 | |||
八九式五三糎 連装魚雷 | 3450 | 6 | 60 | 10 | 60 (45+3/2) | 43 | 10 |
※ 副砲は魚雷と共用
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 魚雷発射管旋回装置(発射管旋回速度+12%) | 特殊塗装(隠蔽性+7%) | 制動機(後進加速度+10%) | 消火器(自艦火災継続時間-10%) | ||
Ⅱ | 魚雷装填装置(魚雷装填時間-10%) | 特殊塗装(隠蔽性+8%) | ビルジキール(安定速+10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 魚雷発射管(魚雷射程距離+7%) | 電波探信儀(理想発見距離+4%) | ビルジキール(安定速+10%) | 高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-10%) | ||
Ⅳ | 魚雷発射管(魚雷射程距離+8%) | 電波探信儀(理想発見距離+4%) | 変速機(加速性能+10%) | × | ||
Ⅴ | 装甲破壊魚雷(魚雷浸水発生率+13%) | 精密探信儀(強制発見距離+14%) | ボイラー(巡航速度+5%) | × |
立ち回り方
現在、低ランク駆逐艦は日本の春雨と本艦、ドイツのS90、アメリカのスミス、イギリスのガーラ、スウィフトの計6種類。スミスは異常な火力の代わりに機動力に難を抱え、スウィフトは異常な機動力の代償に火力が貧弱で艦体が巨大という問題がある。
立ち回り方が似ている残り4隻のうちでは本艦が全体的に性能が高い。駆逐艦新米はこちらを使うと良い…とは言えない。
やはり中国艦というだけあり性能はかなりピーキーなものに仕上がっており、一点特化の巡洋艦と比べても扱いがかなり難しい。そもそも魚雷の射程が産廃な低ランクで駆逐艦に乗ること自体が茨の道だが
そして中国安定のカスタマイズを前提とした艦である。
主砲
前と後ろに一門ずつ、計二門搭載可能。
デフォルト砲ではやや火力不足だが、50口径 6インチ 速射砲は単発750、装填5.5sと駆逐艦にしてはかなり強力な砲であり、重量も軽め。こちらに換装することでメイン火力を手に入れられる。魚雷がメインじゃないのかって?それは後述
斉射二門はやはり少ないものの、AP弾もある程度積んで撃ち続ければ駆逐艦は勿論、装甲の薄い巡洋艦も比較的短時間で撃破できるポテンシャルは秘めている。射程内に入ったらすぐ撃てるよう射撃準備はしておこう。
だが流石に戦艦相手には殆どダメージが通らないので、ここでようやく魚雷の出番である。
魚雷
デフォルトは単装魚雷が積んである。連装魚雷の方が火力、雷速で勝っており普通なら換装すべきだが、重量がかなり嵩むため、後述する機動性をガチ特化させたいならばあえて単装魚雷で挑むのも悪くない。
いずれも射程が産廃レベルで極めて短く、駆逐艦のくせに魚雷を主力にガンガンばらまけるものではない。とはいえ副砲にしてしまうと単なる劣化版應瑞になりかねないので、やはり工夫して魚雷を当てる技術が必要になる。
ここで駆逐艦としての強みである隠蔽率+機動性を駆使して見つからずに急接近し、魚雷を放つという戦法が有効となるだろう。戦艦相手にリスクはかなり高いが、低ランクということもあり相手が気づいていないことも多いので、成功することがよくある。雷速は速く、目前の敵に当てることを考えれば偏差はあまりしなくても案外当たるため、主砲に次ぐ第二の火力としてギリギリ担ってくれるだろう……。
逆に考えれば戦艦以外には主砲でAPをぶつけているだけでも沈んでくれる敵艦は多いため、駆逐艦だが魚雷は突っ込んできた戦艦へのプレゼント用にでも考えておけばよいのである。全体的な体力値の向上、およびビギナーモードの廃止に伴い、この戦法は相対的に弱体化された。きちんと魚雷を当てる技術を身に付けておこう。
なお、低ティア駆逐艦にレア度の高い船員を乗せるかどうかは悩ましいところだが、中国専用船員である『劉木蘭』は魚雷火力・射程の双方を強化してくれるため非常に相性が良い。
装甲
元々がないも同然であり、どうせなら軽量化のために最低限にしてしまった方が良い。
完全に取り払ってしまうと榴弾耐性がなくなり、一発でも被弾すると致命傷を負いかねないため注意しよう。
機動性
装甲を削った前提ではあるが、単装魚雷装備の状態+ボイラーも載せれば37ノットもの速力を叩き出す。
ここから武装をケチれば低ティア帯にして速力40ノットを発揮できる。ギアリングより速いかもしれないが、戦闘能力に著しい支障が出るのでおすすめはできない。
一方、攻撃力の高い連装魚雷を搭載した場合は32ノット台と駆逐艦としてはやや遅めとなる。
幸い、中国艦の強みである旋回性能は駆逐艦ということもありダントツで高いので、敵弾や魚雷の回避はお手の物。
その他
隠蔽性については良好の一言。主に魚雷を放つために接近する際の要となり、重要度が高い。部品でも優先的に補強しておくべきと言える。視界は平均的なので味方の目も借りて立ち回ろう。
総論
駆逐艦ではあるが、趣向はアメリカ艦のような砲力重視型といえよう。火力と装填が優秀な主砲で駆逐艦だけでなく一部の巡洋艦も十分に相手できる。
とにかく機動性が凄まじいため、見つかっても砲撃を回避しつつほぼ一方的に撃てる他、いざとなれば隠蔽率と合わせて強引に接近、魚雷をぶっぱなし離脱といった戦法も可能。ややトリッキーな立ち回りで活躍できれば、ダントツのスコアで勝利を納めることもできるだろう。
かつてスキルが実装されていなかった頃は、本艦や春雨で高ティアに出張して超弩級戦艦を沈めるというジャイアントキリングが流行した時もあった。
現在ではレーダースキルやダメコンの実装により、こうした戦い方で戦果を挙げることはほぼ不可能となっている。
それでもあまりお勧めはしないが高ティアで使ってみたいという人は、隠蔽性の高さと小柄な艦体をフル活用したサークル占領を主とした戦術で挑んでみよう。特にVer.2.00.033で観測射撃の仕様に変更が加えられたため、相手が大型艦ばかりの時は意外に有用。中央部に敵艦を誘引することで敵の行動を掣肘し、味方潜水艦がいる場合はその雷撃成功率を上げさせる副次効果も狙える。
なお、ティア的な問題で本艦は駆逐艦ではあるが爆雷の装備はおろか対潜ソナーも積んでいないため、対潜作戦という点では全く何の役にも立たないので注意。
歴史背景
龍江(Long Jiang)級駆逐艦はトリエステにあるオーストリア・ハンガリー帝国のSTT工廠にて、同国のフサール級駆逐艦をベースに建造された艦である。龍湍とも表記する。
中国の依頼により1916年までに同級は12隻建造される予定であったが、戦争の勃発によって1隻で建造が中止された。
ヤーロー式ボイラーを四基搭載した龍江は30ノットの速力を発揮可能であり、この速力は原型のフサール級を上回るものであった。武装としては二門の76mm砲および四門の47mm砲に加え、18インチ魚雷発射管を二基装備している。
1913年に進水した龍江は第一次世界大戦勃発に伴い1914年8月1日にオーストリア・ハンガリー帝国海軍によって接収。駆逐艦ワラスディナー(Warasdiner)と改名され武装変更を受けた後に9月10日に再就役し、オトラント海峡海戦に参加した。また、1915年にはフランス海軍の潜水艦を撃沈するという戦果を挙げている。
戦後、ワラスディナーはイタリア軍に賠償艦として引き渡され、1920年にスクラップとして処分された。
コメント
- こいつ最初は産廃だなと思ってたけど、ビギナーで60000ダメージ取れたときは感動しましたよ…。 -- 2017-09-17 (日) 01:39:45
- この船で普通に高ティア帯でも戦う化け物がいるからなぁ -- 2017-10-22 (日) 22:55:33