S90

Last-modified: 2021-03-16 (火) 14:56:33

1900年 ドイツ帝国 水雷艇 S90型

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アップデートにて追加されたドイツツリーの初期艦。
実装されている中では初の巡洋艦ではない初期艦である。
ツリーではS900と表記されているが誤字

他画像

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戦艦大和と暗殺型駆逐艦3種類のサイズ比較。
上から大和、S90、春雨龍江

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1900国家ドイツ帝国
艦種駆逐艦対潜×
耐久値13500戦闘成績(BR)70
無装甲排水量(t)220無装甲速力(kt/h)28.2(26.2)
基準排水量(t)310最大速力(kt/h)25.2(23.4)
最大排水量(t)394最大舵角42.0
可視距離(km)8.0(7.5)絶対視認距離(km)-
アンロック費無料購入費用無料

装甲防御

※単位はインチ(in)表示

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部0.20.20.25
舷側部0.40.40.45

搭載武装

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
45口径 8.8cm Tbts KL/45 単装砲35011.74131430120/120
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(kt)基本弾数
45.7cm CN 単装連装(誤)魚雷30005.53810253510

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
改式榴弾(榴弾発火率+16%)特殊塗装(隠蔽性+6%)制動機(後進加速度+10%)消火器(自艦火災継続時間-12%)
魚雷発射管旋回装置(魚雷発射管旋回速度+12%)特殊塗装(隠蔽性+9%)ビルジキール(安定速+10%)排水ポンプ(自艦浸水継続時間-12%)
魚雷装填装置(魚雷装填時間-10%)電波探信儀(理想発見距離+7%)スクリュー(エネルギー交換率-10%)鋼鉄甲板(榴弾被弾ダメージ-10%)
装甲破壊魚雷(魚雷浸水発生率+15%)精密探信儀(強制発見距離+7%)副舵輪(横滑り防止+9%)×
新型魚雷(魚雷ダメージ+15%)精密探信儀(強制発見距離+8%)ボイラー(巡航速度+8%)×

立ち回り方

完全な暗殺型駆逐艦である。
真っ向勝負も、速力を活かした一撃離脱も本艦には不可能であり、迂闊な行動は死を意味する。島影などを利用しつつとにかく敵に見つからないよう忍び寄り、至近距離から魚雷の一撃を喰らわせよう。
エキスパートモードを遊ぶ場合、場合によっては艦体の小ささを利用した陣地占領も視野に入れること。

主砲

8.8cm単装砲を3基搭載している。天下のアハトアハトとして連合軍を心胆寒からしめた高射砲と同じサイズの主砲だが、海上では残念ながら豆鉄砲である。
貫通力もダメージも低いので、対駆逐艦用としても頼りない代物。とはいえ、これが無いと敵に見つかった時の砲戦すら不可能である。
榴弾と徹甲弾、或いは榴弾のみ最低限の弾を積んでおこう。

魚雷

単装魚雷を3基搭載している。射程は5.5kmしかないが同格の春雨龍江と比較すると一門多く、そのぶん瞬間的には高火力が見込める。
暗殺型駆逐である以上は極力撃ち損じをしないようにすべきだが、万一発射前に敵に気付かれた場合は全弾命中は諦め、一本を囮にして残り二本で打撃を与えるといった次善の戦術も考えよう。

装甲

デフォルト状態では甲板0.2インチ、側面0.4インチの装甲があるが、巡洋艦以上の相手からしてみれば紙同然である。
気休め程度の装甲と引き換えに機動性を失っては元も子もないので、最低限まで削ってしまおう。
ただし部品開発で榴弾ダメージ軽減が可能なので、完全に取り払ってしまうのはおすすめしない。

機動性

装甲を全廃しても30ノットに届かず、速力は駆逐艦としてはかなり遅めと言える。
この鈍足のせいで暗殺のために敵艦に接近する上で不自由を感じることは少なくないだろう。他の駆逐艦以上に敵艦隊の進路を読んだ先回りが大切になってくる。
一方で旋回性能については非常に反応が良く、小回りも利くので魚雷回避はお手の物。艦体の小ささもあって、中距離以遠ならば砲撃回避もこなせる。

総評

速力こそ駆逐艦としては最低レベルだが、極めて高い隠蔽率と非常に小柄な船体ゆえに敵からすると命中弾を与えることはおろか発見すら至難の業。
この傾向は高ティアに行っても何ら変わらないどころか、戦場が広くなることで更に拍車がかかる。もし高ティアの戦場にS90が現れた場合、ベテランが操艦している可能性が高い。艦艇の体力や速度、装甲が軒並み向上し、ダメコンやレーダースキル持ちが多い高ティア帯では暗殺の危険性は相対的に大きく低下しているが、陣地占領という点では本艦の特徴は依然ダークホースになり得る
自分で扱う場合、暗殺の心得が無ければ速力と防御力の不足が全体的に足を引っ張るため、かなりやり辛さを感じるだろう。AI相手でも苦戦を強いられる可能性があり、初期艦ではあるものの初心者向けとは言い難い船である。


歴史背景

[添付]



S90は、1899年に進水したドイツ帝国海軍の水雷艇である。他国の水雷艇駆逐艦に相当する大型の水雷艇としては初のドイツ国産艦で、同型艦・準同型艦多数が建造された。第一次世界大戦中の1914年10月に青島の戦いで、日本の巡洋艦「高千穂」を撃沈した後に自沈した。
19世紀末、ドイツ帝国海軍(以下「ドイツ海軍」)は、魚雷を主兵装とする小型艇として国産の水雷艇(排水量は200トン未満)を配備していたが、そのうちの一部は通常の水雷艇よりも2-3倍ほど大型の司令艇仕様であった。他方、1894年にイギリスで従来の水雷艇よりも航洋性を向上させた新艦種の水雷艇駆逐艦(後の駆逐艦)が開発されて各国に広まると、ドイツ海軍も1896年にイギリスのソーニクロフト社製のA級水雷艇駆逐艦(27ノット型)の改良艦1隻を、水雷艇D10「D」は司令艇仕様の水雷艇の記号)として導入した。そして、従来の国産司令艇の最新型D9と、イギリス製水雷艇駆逐艦D10の設計を基に、ドイツ国産初の実質的な水雷艇駆逐艦としてシーシャウ社で建造されたのが、水雷艇S90である。

S90は排水量310[2]-388トンとD10(365トン)とほぼ同規模で、D9(451トン)よりは若干軽い。艦形は艦首楼を有し、その後方の一段低くなった甲板に艦橋と2本の煙突が立っている。最高速力は27ノット。兵装は50mm単装砲3基と魚雷発射管3基で、魚雷は艦首楼と艦橋の間に挟まれた位置に配置されていた。
他国の水雷艇駆逐艦に比べると速力は速くなく砲火力も劣るが、頑丈で航洋性に優れた設計であった[3]。

その後、S91からS101までの同型艦のほか、1905年までにS102からS107、G108からG113、S114からS131(うちS125はタービン機関搭載)の改良型が量産され、これらをS90級水雷艇と総称することもある。

1914年の第一次世界大戦勃発時には、S90は、東洋艦隊に属して膠州湾租借地に駐留していた。東洋艦隊主力が洋上脱出後も、S90は水雷艇「タークー」や砲艦群とともに青島に残った。日本・イギリス連合軍が来攻して青島の戦いが始まると、海上封鎖する日英艦隊と交戦した。同年10月17日夜にS90は荒波の港外に出撃し、翌10月18日0時に輸送任務中の日本の防護巡洋艦「高千穂」を発見すると至近距離から雷撃を加えて撃沈した。S90は追撃を逃れて航行を続け、同日夕刻に海岸に自ら擱座・自爆して、乗員は中立国の中国警察に拘束された.

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