天城

Last-modified: 2021-06-11 (金) 20:52:14

1920年 大日本帝国 巡洋戦艦 天城型

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日本ツリー中ティアプレミアム巡洋戦艦。1800ゴールドで購入可能。
同じプレミアム艦であるアメリカのレキシントン共々、ランク帯不相応とも言えるチート高性能を誇る。
そもそも竣工当時世界最強の長門型を更に強化したような戦艦なので高性能は当たり前である
なおレキシントンと同じく巡洋戦艦としての実艦は存在せず、廃棄又は空母に改装された経緯を持つ。

他画像

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アップデートVer.2.00.032以前の母港画像。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1920国家大日本帝国
艦種巡洋戦艦対潜×
耐久値29366(25760)戦闘成績(BR)380
無装甲排水量(t)28302無装甲速力(kt/h)37.9(33.2)
基準排水量(t)41217最大速力(kt/h)28.6(25.0)
最大排水量(t)47600最大舵角42.6(38.0)
可視距離(km)9.8(8.75)絶対視認距離(km)-
アンロック費1800G購入費用83000S

装甲防御

※単位はインチ(in)表示

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部3.93.93.935
舷側部9.89.89.830

搭載武装

主砲(1~5)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
45口径 三年式 41cm 連装砲160035.2305140452.5200/200
60口径 三年式 15.5cm 三連装砲61027.410622565360(AA)/360
50口径 三年式 20cm C型 連装砲
(青葉/妙高砲塔)
79028.012620568200/200
45口径 四一式 20.3cm 連装砲80018.01162515080/80
40口径 1898年型 25.4cm 単装砲100018.01162515080/80
40口径 四一式 30.5cm 連装砲120015.73152515080/80
45口径 四一年式 30.5cm 連装砲120021.1229528348100/100
50口径 四一年式 30.5cm 連装砲120025.229533050100/100
45口径 四一年式 35.6cm 連装砲140026.829385455200/200
45口径 四三年式 35.6cm 連装砲140026.832393860200/200
副砲(1~16)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
40口径 15.2cm 単装速射砲(ケースメイト)6008.58.573950150/150
40口径 四一年式 15.2cm 単装砲(ケースメイト)60014.81274860150/150
50口径 四一年式 15.2cm 単装砲6009.149.575055150/150
45口径 15.2cm アームストロング社製 単装砲60014.8874858150/150
50口径 三年式 14cm 単装砲(ケースメイト)55015.81094560150/150
50口径 三年式 14cm 単装砲55017.889276890/90
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(kt)基本弾数
61cm 八式 水中魚雷420010601021383
45.7cm(18inch) 水中魚雷30006.460108353
61cm 八式 二号 水中魚雷420020601021273
61cm 九〇式 二号 水中魚雷420010601024423

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
砲塔旋回装置(主砲旋回速度+15%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%)制動機(後進加速度+12%)消火器(自艦火災継続時間-12%)
照準システム(主砲射撃精度+11%)特殊塗装(隠蔽性+5%)新型艦首(旋回抵抗-10%)傾斜装甲(装甲HP+12%)
主砲装填装置(主砲装填時間-10%)電波探信儀(理想発見距離+6%)変速機(加速性能+12%)船体強化(HP+14%)
射撃管制装置(主砲射程距離+8%)電波探信儀(理想発見距離+6%)舵輪(最大舵角+12%)ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック)
新式徹甲榴弾(徹甲弾ダメージ+12%)精密探信儀(強制発見距離+7%)ボイラー(巡航速度+14%)×

立ち回り方

本艦の真価はカスタマイズした後に発揮される。デフォルト状態では強力な砲火力に釣り合わない防御力とある意味巡洋戦艦らしい性格の船であるが、装甲重量が軽いため、積めば積むだけどんどん頑強になっていく。
防御強化をしっかり行った本艦は、遠・中・近どの距離でもどんな相手でも真っ向勝負することが出来るだろう。
ちなみに撃ち合いで本艦が唯一明確に不利を取る可能性が高い相手は、イギリスのビッグセブンことネルソンである。強固な防御力とその主砲配置から有利な体勢を維持されやすく、さらに16インチ砲の性能と門数もほぼ互角。相手にいた場合は距離を取りつつ慎重に戦おう。

主砲

中ティア帯ではかなり強力な45口径 三年式 41cm連装砲を五基搭載可能である。あれ?これ長門より強くね?単発火力に優れ、戦艦でさえ斉射を複数回まともに食らえば瀕死になる。
天城の主砲は装填速度も16インチクラスとしては最速級(30秒)であり、長射程、良好な精度、軽量と欠点らしい欠点がまるでない。かつてはこれに加えて高い貫通力も兼ね備えており本艦のOP化を促進していたが、流石にナーフされ中ティア相応の性能に落ち着いている。
なお同じ巡洋戦艦であるレキシントンの主砲には射程と貫通力で劣るが砲門数と装甲で勝っているため、まともな撃ち合いになった場合は本艦に軍配が上がる可能性が高い。

副砲

毎度お馴染みのラインナップである。ケースメイト式副砲に加え、三年式十四糎単装砲が両舷8基ずつ搭載可能。しかし射界が狭く、ほぼ真横にしか8門全門を指向できないので斜め前、後ろへの火力が乏しい。
どっちみち副砲の射撃精度はたかが知れているので、放火補助用装備くらいに思っておこう。

魚雷

両舷後部と前部に2基ずつ、合計8基搭載可能。地味に射程が20kmもあったり雷速が速かったりと高性能なものが揃っているが、発射管が船体に固定されているため、狙いをつけるには艦を旋回させる必要があり、使い勝手が悪い。
重量はそれほどないので、牽制用としては積んでおいて損はない……はずである。

対空

機銃が一応装備されているが、中ティアに空母など存在しないので無用の長物である

装甲

巡洋戦艦だから装甲は薄いだろうって?残念!こいつはなんと同ティア帯のレキシントンや金剛よりも装甲が厚い。初期値では舷側装甲で扶桑には劣るものの、甲板装甲で上回るぶんを舷側に回した場合ほぼ同値となる。流石に長門よりは薄いが……厚かったら大問題である。
とは言えデフォルト状態では装甲耐久の低さも相まって頼りにならないのも事実であるので、装甲強化はしっかり行っておこう。甲板は重いものの舷側部の装甲重量は平均的ということもあり、弾薬も節約すれば巡洋戦艦の域を大きく超えた重装甲艦に仕上げることが可能。
ちなみに本艦は船体が大きく甲板も広いため、巡洋戦艦が本来得意とする遠距離戦で被弾すると思わぬ大被害を蒙り易い。その一方で、喫舷が低く艦上構造物が少ないことが幸いして近距離戦にならなければ敵弾が比較的当たり辛い。

機動性

速力はボイラーを載せれば満載でも24ノットは出る。同格戦艦群が20ノット前後で青息吐息していることを考えると高速な部類ではあるが、加速性能が今ひとつであるためストレスフリーという感じではない。
旋回性能はかなり良好で魚雷回避にもさほど苦労はしないが、一旦舵を切るとみるみるうちに減速していく。そして上述したように加速性が悪いため、失った速度を取り戻すには時間を要する。巡洋戦艦とは何だったのか

総評

主砲の威力・砲門数・装填速度がバランス良く優れているので、会敵する大体の戦艦は正面からの砲戦で撃破できる。また、装甲耐久もそこそこあり最大まで積むと戦艦顔負けの固さになる上、マッチングも強艦なのに安定している事も相まって、現状中ティア最強艦の一角となっている。
立ち回り次第ではあるが、自慢の砲装備により高ティアに出撃しても活躍を見込める良艦である主砲ナーフにより流石に高ティア出張は少々厳しくなった。
プレミアム艦ではあるが課金限定ではなくゴールド消費での購入なので、無課金プレイヤーでも毎日コツコツとログインしていれば貯まっていくぶんだけで手に入れることが出来る


歴史背景

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『天城』の現存する唯一の公式図面

天城型巡洋戦艦(あまぎがたじゅんようせんかん)とは、日本海軍が計画した八八艦隊の巡洋戦艦である。4隻建造途中でワシントン海軍軍縮条約のため計画は中止となり、2隻が破棄された。残り2隻は航空母艦への改装が検討されたものの、1番艦『天城』は建造中に関東大震災で被災、修復不能の損傷を負い破棄解体。
2番艦『赤城』のみが空母として竣工した。

詳細

第一次世界大戦中に発生したユトランド沖海戦の戦訓を元に、日本海軍は、かねてより思案していた戦艦8隻、巡洋戦艦(当時は装甲巡洋艦)8隻の八八艦隊を計画した。8隻の建造予定であった巡洋戦艦として、最初に計画されたのが本型である。天城型巡洋戦艦としては八四艦隊案と八六艦隊案において1917年(大正6年)に「天城」と「赤城」が、1918年(大正7年)に「愛鷹(高雄)」と「愛宕」の計4隻の建造が帝国議会で認められ、残りの4隻は十三号型巡洋戦艦と呼ばれる新規設計となる計画であった。
なお本型は、日本海軍が当初から巡洋戦艦として建造した唯一の国産艦である。

41 cm主砲10門という加賀型戦艦と同等の攻撃力と30 ktの高速力を両立させる関係上、船体全長は250 mを超えるものとなった。防御は加賀型より装甲を薄くした設計となっているが、加賀型と同じく舷側防御に傾斜甲鈑やバルジを採用、甲板装甲を最大95 mmとするなど長門型戦艦よりも防御力が上回る本型は、フィッシャー型のバトルクルーザーから進化して、同等クラスの主砲弾に耐える装甲を持つ、排水量4万1000tの高速戦艦となった大蔵省の資料には、「愛宕級巡洋戦艦」4万3000tの数値が見られる。

武装は41 cm砲を艦首部分に連装砲塔2基、中央および後部に連装砲塔3基を配した。砲塔配置は加賀型より進歩し、3番砲塔を一層上の甲板に設置することで射界を広くとっている。なお上甲板に魚雷発射管が搭載される予定であり、水雷戦闘にも対応できた。また、建造中の計画変更として4番砲塔上部には艦載機を発艦させるための滑走台、甲板上には係留気球を運用する設備を備えたほか、当初は二本の直立煙突として計画された煙突を上部で一体化させた集合煙突とした。

最大速力30 ktを実現するため予定機関出力は4軸合計13万1200馬力に達するものとなった。ボイラーは長門型や加賀型と同じく重油専焼缶と石炭混焼缶の併用であったが、主機械は推進軸1軸あたりの出力が大きくなったためタービンや歯車減速装置の構成が変更された。なお本型の機関は日本海軍の大型艦で初めて10万馬力を超えたものであり、ワシントン海軍軍縮条約後に建造された妙高型重巡洋艦以降の機関開発にも影響を与えた。

1922年(大正11年)に締結されたワシントン海軍軍縮条約により、本型は全艦が建造中止となる。だが改装によって航空母艦に転用することは認められていたため、本型の1番艦天城、2番艦赤城を航空母艦に改造することになった。その影響で、空母「翔鶴」(初代)の建造が中止になっている。不要となった「赤城」の主砲塔1基は陸軍クレーン船「蜻州丸(せいしゅうまる)」により壱岐要塞黒崎砲台へ運搬され、現地で要塞砲として活用された。残る「愛宕」、「高雄」の資材は、中止となった紀伊型戦艦「紀伊」、「尾張」、加賀型戦艦「加賀」、「土佐」の分も含めて空母改造に流用されている。

しかし、天城は1923年(大正12年)9月に発生した関東地震(関東大震災)で被災し、船台からキール(竜骨)が落ち大破。修復困難と判断され、そのまま解体となった。代替として、加賀が航空母艦に改造されることとなった。航空母艦としては赤城のみが完成することとなり、数度の改装を繰り返した後、太平洋戦争の緒戦で活躍した。



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  • ーTESTー -- 2017-11-03 (金) 12:36:07