1914年 大英帝国 戦艦 エジンコート
イギリスツリーの中ティアプレミアム戦艦。
刮目すべきはその主砲の数、なんと連装7基14門。建造当時は勿論、現在に至るまで戦艦に搭載された主砲数としては最多のギネス記録を維持している。
あまり話題にならないが、実はユトランド沖海戦にも参加していたりする。
斜め後ろから。
この時期の多くの戦艦は艦体側面を大きく晒すような形にしない限り十分な砲門数での砲撃を行うことができず、互いに接近しながらの砲戦は不得手である。
しかしエジンコートは主砲配置の関係で、他の戦艦より角度を付けた状態でも多くの砲塔を使って斉射することが可能。覚えておこう。
主砲を発射するエジンコート。艦全体を爆炎が覆い尽くすほどの凄まじい斉射は一見の価値アリである。
当然、これをまともに浴びた敵艦はただでは済まない。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1914 | 国家 | 大英帝国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 27930(24500) | 戦闘成績(BR) | 315 | ||||
無装甲排水量(t) | 16211 | 無装甲速力(kt/h) | 24.6(21.5) | ||||
基準排水量(t) | 28727 | 最大速力(kt/h) | 20.7(18.2) | ||||
最大排水量(t) | 30250 | 最大舵角 | 33.6(30.0) | ||||
可視距離(km) | 10.4(9.3) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 2000G | 購入費用 | 24500S |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 28 | ||
舷側部 | 13.7 | 13.7 | 13.7 | 28 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45口径 30.5cm Mark13 連装砲 | 1200 | 33.4 | 30 | 5 | 987 | 52 | 36/60 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
45口径 15.2cm BL6 Mk.ⅩⅢ単装砲 | 550 | 17.8 | 8 | 9 | 27 | 68 | 90/90 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
18インチ 水中魚雷 | 3000 | 6.4 | 60 | 10 | 8 | 35 | 3 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+15%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | 制動機(後進加速度+12%) | 消火器(自艦火災継続時間-12%) | ||
Ⅱ | 照準システム(主砲射撃精度+11%) | 特殊塗装(隠蔽性+5%) | 新型艦首(旋回抵抗-10%) | 傾斜装甲(装甲HP+12%) | ||
Ⅲ | 主砲装填装置(主砲装填時間-10%) | 電波探信儀(理想発見距離+6%) | 変速機(加速性能+12%) | 船体強化(HP+14%) | ||
Ⅳ | 射撃管制装置(主砲射程距離+8%) | 電波探信儀(理想発見距離+6%) | 舵輪(最大舵角+12%) | ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック) | ||
Ⅴ | 新式徹甲榴弾(装甲貫徹力+12%) | 精密探信儀(強制発見距離+7%) | ボイラー(巡航速度+14%) | × |
立ち回り方
本艦ほど脳筋な戦艦はいるまい。
世界最多の砲門数を持ちながら敵を恐れ引っ込むようなら、いっそのこと本艦を売っぱらった方が幸せだろう。
常に敵に対し有利な距離と角度を維持しゴリ押しのゴリ押しで敵艦を粉砕する姿こそ、この戦艦エジンコートの闘い方にふさわしい。
主砲
主砲は45口径30.5cm(12インチ)連装砲を7基装備できる。
射程距離が33kmほどあるため遠距離砲撃も容易である。
貫通力はやや控えめ。装填時間は30秒と12インチクラスとしては遅い部類に入るが、一度に14発もの12インチ砲弾を発射することによる絶大な攻撃力とバランスを取るためと思われる(それでも戦艦Cの主砲より遥かにマシ)
前述の通り14門の斉射による絶大な攻撃力は、主砲口径で勝る超弩級戦艦ニューヨークを簡単に仕留められるどころかテネシーや扶桑、場合によっては天城やネルソンといった格上艦すらをもしばしば返り討ちにする。
また砲塔の配置の関係で艦首側に向いている砲塔は指向させる際の追従性に優れ、短時間で約半分の火力を向けることができる。
エジンコートの主砲塔配置は前部二基、中部二基、後部三基となっている。
全門斉射可能な射角を上手く確保出来るように立ち回ろう。
副砲
6インチ砲を単装で24門搭載しており、その殆どはケースメイト配置である。
そこそこ攻撃力がある上に門数が非常に多いため、精度が劣悪な副砲とは言え中~近距離での支援火力は馬鹿にならない。
対空
1910年代の艦艇なので現状では対空機銃も高角砲も装備されていないが、なぜか対空砲火のエフェクトが発生し航空機を撃墜することが可能である。
ただし手動対空は当然ながら使えないため、冷やかし程度にしか効果はない。
航空兵装
ありません。
装甲
この時期の戦艦の常として甲板装甲は紙同然であり当てにならない。
一方の舷側装甲はデフォルト状態で13.7インチと驚愕の厚さを誇り(史実では前弩級戦艦程度の装甲しかなかった)、ちょっとやそっとの攻撃は弾く無敵の防御!……のはずなのだが。
モデルの乾舷が史実のものより高く被弾率が高くなっているためモデリングは修正されたものの、基本的に装甲耐久が低めなので巡洋艦クラスの砲でもダメージを受けやすくなっている(格上戦艦の斉射をモロに食らおうものなら一瞬で装甲を破壊されてしまうほど)。
被弾しやすい場所の装甲はきっちり積み増ししておこう。
機動性
最大速力21ノット弱と低速の旧式戦艦であるため、巡洋艦や巡洋戦艦のような高機動性は期待できない。装甲を積み増しすればさらに遅くなる。
しかし同じスピード帯の他戦艦と比較すると舵の反応自体は良く、意外に素直な操艦性も相まって戦艦としてはかなり機敏に動いてくれる(とは言え、雷撃を容易に回避できるほどのものではないため油断禁物)。
速力が不足気味と感じたなら、イギリス専用船員のクインを乗せて増強しても良いだろう。本艦はプレミアム戦艦なので、他の船に船員を乗せ替えることになっても熟練度はそのまま引き継げる。
その他
中ティアの戦艦としては視界も広い方なので、戦艦対決となった場合は先手を取れることが多い。
一方で、主砲塔を七基も搭載しているせいで本艦は艦体長が長い。敵弾を被弾しやすいことは心に留めておこう。
総評
本艦は弩級艦でありながらそこいらの超弩級戦艦より高い打撃力を有しており、投射弾数も多いため駆逐艦や軽巡の処理も楽である。
被弾面積が広い点と防御力を過信出来ない点を除けば、どの艦種にも対応可能なオールラウンダーになることは間違いない。
2000ゴールド支払って購入するだけの価値はある優秀な艦艇である。
歴史背景
エジンコート (HMS Agincourt) は、イギリス海軍の弩級戦艦である。名の由来は、百年戦争でイギリスが大勝したアジャンクールの戦い(Battle of Agincourt)の英語読み。
本艦は連装砲塔を7基搭載するという、他に例の無い艦形をしている。そのため艦体は非常に長くかつ細い。英国海軍が接収当時、英国艦隊の戦艦としては最長、かつ最大排水量の艦であった。同時に世界最大の弩級戦艦であり、搭載する主砲の門数、副砲の門数も戦艦としては最多である。防御は軽度なものに留められ、反面速力は当時の戦艦としては比較的快速であり、巡洋戦艦的な性格の艦であった。14門の主砲の斉射にこの細長い艦体が耐えられるのかが危惧されたが、ユトランド沖海戦において問題無い事が判明した。