1921年 アメリカ合衆国 戦艦 コロラド級
アメリカ合衆国ツリーの中ティア戦艦。
日本の長門型、イギリスのネルソン級と共に『世界のビッグ・セブン』と讃えられた16インチ級艦砲搭載戦艦である。
ネルソンと本艦は中ティアなのに長門は高ティアである
Ver.2.00.032以前の母港画像。側面を見ると一目瞭然だが、本艦の基本形はテネシー級と極めてよく似ている。
実際、両者の最も大きな差は16インチ連装砲搭載か14インチ三連装砲搭載かという点であり、それ以外では準同型艦と言って良いレベルであった。
主砲で砲撃を行うコロラド。いまいち使い勝手の良くない16インチ連装砲ではあるが、しっかり狙って撃ち込むことが出来れば敵艦の装甲に大打撃を与えうる。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1921 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
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艦種 | 戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 34160(30500) | 戦闘成績(BR) | 365 | ||||
無装甲排水量(t) | 17300 | 無装甲速力(kt/h) | 26.6(23.9) | ||||
基準排水量(t) | 32600 | 最大速力(kt/h) | 20.5(18.5) | ||||
最大排水量(t) | 33590 | 最大舵角 | 36.2(32.0) | ||||
可視距離(km) | 8.8(8.25) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 950000S | 購入費用 | 9500S | ||||
1600G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 3.5 | 3.5 | 3.5 | 30 | ||
舷側部 | 13.5 | 13.5 | 13.5 | 30 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45口径 40.6cm Mk.1 連装砲 | 1600 | 31.36 | 40 | 2 | 1270 | 62 | 200/200 | |||
50口径 35.6cm Mk.4 三連装砲 | 1400 | 22.86 | 34 | 4 | 1125 | 55 | 180/180 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
51口径 12.7cm Mk.7 単装砲 | 500 | 17.19 | 7.5 | 9 | 28 | 65 | 450/450 | |||
51口径 12.7cm Mk.9 単装砲 | 500 | 19.6 | 6.5 | 9 | 30 | 50 | 450/450 | |||
50口径 12cm Mk.3 単装砲 | 470 | 9.05 | 5.5 | 10 | 35 | 50 | 400/400 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
45.7cm 水中魚雷 | 3000 | 8.5 | 60 | 10 | 8 | 27.5 | 3 | |||
53.3cm Mk.3 水中魚雷 | 3150 | 7.8 | 60 | 10 | 8 | 26 | 3 | |||
21インチ 水中魚雷 | 3450 | 5.5 | 60 | 10 | 8 | 27 | 3 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
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Ⅰ | 副砲射撃管制装置(副砲射程距離+12%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | ビルジキール(安定速+15%) | 側面装甲帯(被雷ダメージ-15%) | ||
Ⅱ | 照準システム(主砲射撃精度+10%) | 電波探信儀(理想発見距離+7%) | 新型艦首(旋回抵抗-12%) | 傾斜装甲(装甲HP+13%) | ||
Ⅲ | 主砲装填装置(主砲装填時間-12%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | 変速機(加速性能+10%) | 船体強化(HP+12%) | ||
Ⅳ | 射撃管制装置(主砲射程距離+9%) | × | 舵輪(最大舵角+13%) | 強化装甲(装甲硬度+10%) | ||
Ⅴ | × | × | ボイラー(巡航速度+11%) | ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック) |
立ち回り方
残念ながら、肝心の性能は微妙である。特にマッチングする天城やレキシントンと比較すると……ビッグセブン(笑)
16インチ砲運用をする場合は以下の点に留意してほしい。
本艦は近距離戦になると格下戦艦にすら手数でボコられ、かと言って遠距離戦では大して良いわけでもない視界が障害となって命中弾を出すのが至難の業である。幸い主砲の砲撃精度はかなり高いので、ちょうど敵艦の情報が表示されたか喫水線が見えたくらいの相対距離を保って砲戦を行おう。
14インチ砲を搭載する場合は、前級のテネシーに準じた立ち回りとなる。部品の関係上、テネシーよりやや打撃力が下がる代わりに抗堪性がかなり高くなるため、より粘り強い戦いが可能となるだろう。
主砲
自慢の16インチ連装砲は高単発を誇り、テネシーでは大きな問題だった射程距離も30キロ超えと充分。貫通力も中ティアとしてはそこそこ優秀であり、精度も高め。ここまでは良い。
だがしかし。
この16インチ砲、重大な欠陥を抱えている。やたら装填が長いのだ。その時間、なんと40秒。部品開発で35秒強までは短縮できるが、それでも戦艦大和の46cm砲の装填より長く、使いにくいことこの上ない。おまけに砲旋回速度も低いので対応能力に欠けている。
割り切って14インチ三連装砲を使うのもありだが、そうすると全く同じ砲を全く同じ門数搭載できて、他のスペック値も極めて似通っているテネシーでもよくね?って事になってしまう。
副砲
御多分に漏れず、大して役に立たない。しかし主砲の取り回しの悪さゆえに、近距離戦における小型艦相手の副砲の重要性は相対的に増してしまっている。弾道が比較的素直なのはまだ救いであるが、所詮は副砲であり精度は低い。
対空
ありません。高角砲は撃ってくれている模様だが、機銃は影も形もない。
史実では搭載されていたはずなのに……
もっとも、現時点で中ティアに空母はいないので、あったところで出番はない。
装甲
テネシーからあまり変化がない。近距離戦では当てにできるものの、水平装甲が薄いという弱点も据え置きであり、遠距離砲戦で命中弾を浴びようものならあっと言う間に体力を削り取られる。中距離でも艦体後部に砲弾を食らえば甲板を抜かれてごっそり持っていかれるので注意が必要。強化しておこう。
もっとも装甲強化系の部品に関してはテネシーよりも充実しており、装甲耐久も高くなっている模様。
機動性
あまりよろしくない。速度も満載状態でボイラーを積んで20ノットがやっとであり、旋回性能に関してはテネシー以下で、近距離から魚雷を撃たれたら堪ったものではない。
無駄なく動くことを心掛けよう。
その他
地味に中ティア戦艦の中では最高の体力値を誇っており、高ティア戦艦にも比肩しうる。
中ティア帯としては頼れる装甲防御も相まって、配分をうまくいじってやればちょっとやそっとの被弾では屈しない頑強さを発揮出来るだろう。
ダメコンの存在で火災や浸水に対しても抵抗力が上がっており、前述の装甲耐久・装甲硬度も含め、データ上の数値に現れない部分では前級と比してかなり打たれ強くなってはいる。
総評
一言で言うと、破壊力が高く射程の長い砲が使えるようになった代わりに柔軟性を捨て去ったテネシー。防御面に関しては順当に強化されたと言える。
中ティアにおける16インチ砲搭載の(ゴールドを消費しなくても手に入る)数少ない艦なのだが、癖が強いせいでかなり使い手を選ぶ玄人向きの艦に仕上がってしまっている。
歴史背景
コロラド級戦艦(Colorado-class battleships)または、メリーランド級戦艦(Maryland-class battleships)は、アメリカ海軍が就役させた超弩級戦艦の艦級である。
開戦時真珠湾攻撃でメリーランドとウェストバージニアが損傷したものの、浮揚修復され戦線に投入されているが、このうち、ウェストバージニアは大破、沈没、着底という形となり、「航空機の攻撃で唯一沈められた16インチ砲搭載戦艦」という不名誉な記録を残すこととなった。
また、当時コロラドは西海岸で入渠中で、一時期太平洋艦隊で唯一無傷で稼動可能な戦艦となったがこれといった戦果はなかった。
コロラド級は太平洋戦争後期には日本本土攻撃に活躍したが特攻機の攻撃を受け、少なからず損害を被っている。
第二次世界大戦終結後はコロラド級3隻は活躍することもなく、全艦とも1947年までに退役した。戦艦時代の終わりと共にいずれもスクラップとして売却処分された。