1944年 アメリカ合衆国 大型巡洋艦 グアム
アメリカツリーの高ティアプレミアム巡洋艦巡洋戦艦。グアムは独立した艦級名ではなく、アラスカ級大型巡洋艦の二番艦である。
クリスマスイベントにて実装され、当時は累計課金額が18000円に到達すると期間限定で入手可能だった。
アップデートVer.2.00.033において、期間限定ではあるが課金艦のラインナップに追加される形で再販された。今後もイベントなどで購入する機会は出てくるものと思われる。
12インチ砲を積んでおり、艦名に州(準州)の名前も冠されているが類別上は戦艦ではなく大型巡洋艦。とは言え、この性能で巡洋艦は流石に無理があると運営に判断されたのか、本ゲームでは敢え無く戦艦ツリーに放り込まれてしまった。……何だかどこかで聞いたような……
体力増加+4%および巡航速度上昇+4%の効果のある史実迷彩(グアム1944)。
2019年のクリスマスイベントに合わせて追加されたゲームオリジナルのクリスマス迷彩(イタリア軍に鹵獲されたわけではない)
以前のグラフィック
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1944 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 巡洋戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 25300(23000) | 戦闘成績(BR) | 395 | ||||
基準排水量(t) | 29785 | 最大排水量(t) | 34253 | ||||
最大速力(kt/h) | 32.8(30.1) | 最大舵角 | 44.8(40.0) | ||||
可視距離(km) | 12.6(11.9) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 累計課金報酬 期間限定課金 | 購入費用 | 100000S |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 4.0 | 4.0 | 4.0 | 35 | ||
舷側部 | 9.0 | 9.0 | 9.0 | 35 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50口径 12インチ Mark8 三連装砲 | 1200 | 38.72 | 20 | 789 | 91 | |||
47口径 8インチ Mark16 三連装高角砲 | 800 | 27.48 | 11 | 351 | 80 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
54口径 5インチ MK16 連装高角砲 | 500 | 23.69 | 4 | 70 | 50 | |||
38口径 5インチ Mk 38 連装高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 83 | 50 | |||
38口径 5インチ Mk 24 高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 83 | 50 | |||
38口径 12.7センチ Mark12 単装砲 | 500 | 15.5 | 5 | 18 | 60 | |||
38口径 12.7センチ Mark21 単装砲 | 500 | 16.07 | 4.5 | 20 | 67 | |||
38口径 12.7センチ Mark30 単装砲 | 500 | 16.07 | 5.2 | 20 | 70 | |||
53口径 6インチ Mk16 連装高角砲 | 600 | 23.13 | 9.5 | 82 | 60 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 雷速(knt) | ||
21インチ Mark11 連装魚雷 | 3450 | 7.5 | 70 | 60 | 46 |
※魚雷は3~6番副砲塔にのみ搭載可能
艦載機
機種 | 名称 | 攻/防 | 航続 時間 (min) | 巡航 速度(km) | 重量(t) | 装備 | 火力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水偵 | OS2U-3 | 50/600 | 1296 | 264 | 2 | 100Ib爆弾 | 450 | ||
SC-1 | 150/430 | 895 | 504 | 3 | 100Ib爆弾 | 450 |
※最大搭載数4機、パイロット数3名。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 副砲射撃管制装置 | 新型望遠レンズ | 副舵輪 | 消火器 | ||
Ⅱ | 砲塔旋回装置 | 精密探信儀 | 変速機 | 傾斜装甲 | ||
Ⅲ | 照準システム | 電波探信儀 | 舵輪 | 強化装甲 | ||
Ⅳ | 主砲装填装置 | 警戒管制機 | ボイラー | 船体強化 | ||
Ⅴ | 強化弾頭 | × | 注排水装置 | ダメージコントロールシステム |
※スキルは『広域探知』『機関全速』『ダメージコントロールシステム』の3つ。それぞれ警戒管制機、注排水装置、ダメージコントロールシステムを開発することでアンロック可能。
立ち回り
巡洋艦巡洋戦艦であるため、純粋な戦艦に比べ防御力は低い。極力被弾を避けることを意識して動く必要があるが、主砲性能は極めて優秀であり、砲撃をうまく当てていくことができれば格上艦すら簡単に仕留めることができるポテンシャルを秘めている。
また、スキルが駆逐艦並みに三種類実装されているのも特徴。
機関全速・広域探知・ダメコンと使い勝手のいいスキルばかりで、かなり贅沢な仕様である。
主砲
主砲は50口径12インチ三連装砲とボルチモアの主砲である47口径8インチ三連装砲の二種類から選ぶことができる。
12インチ砲は戦艦クラスの主砲としては火力は低めの1200だが、この砲の真価は貫通力にある。
その貫通力はなんとアイオワとモンタナの主砲であるMk-7と同等の91であり、斉射を3~4回当てるだけで敵戦艦の装甲をズタボロにできるほどの威力である。
しかもその装填時間は破格の20秒!
旋回速度も速めで駆逐艦や巡洋艦との近距離戦ならほぼ確実に圧倒することができる高性能砲である。
副砲および魚雷
モンタナの副砲である54口径5インチ両用砲の他、オマハの主砲の53口径6インチ連装砲など幅広く選ぶことができる。
また、3~6番副砲塔の4スロットには雷速の速い連装魚雷を装備することが可能。擬似的な駆逐艦のような動きも可能だが、いかんせん門数が少なく射程距離が7.5キロしかない上に装填時間が極めて長いため、かなり限定的でリスクの高い運用になる。敵戦艦に接近されてしまった際の牽制・護身用と考えるのも一つの手だろう。
装甲
デフォルト状態では舷側装甲は9インチ、水平装甲は4インチと史実に基づいた薄めの装甲配置である。
ちなみに舷側部の装甲厚で比較すると、
- 紅茶帝国の傑作巡洋戦艦(12インチ)
- 本国は戦艦と言い張ってるがどう見ても巡洋戦艦(10.5インチ)
- 最終的に妹が空母になった巡洋戦艦(10インチ)
- 本艦(9インチ)
- 本艦に対抗して計画された巡洋戦艦(8.3インチ)
- 英国生まれ日本育ちの巡洋戦艦(8インチ)
- 空母として竣工した同郷の巡洋戦艦(7インチ)
となっている。艦種の影響とそもそも高ティアということもあり、あまり期待しない方がいいだろう。
被弾しやすい艦体中央部を重点的に強化しておくと、戦艦などからの砲撃に対しても多少は耐えてくれる。
機動性
速力はボイラー搭載後のデフォルト状態なら33ktという快速を発揮する。
加速性も巡洋戦艦としては平均以上。また、旋回性能に関してはタンカー並みと慨嘆された史実とは比較にならないレベルで良好。
これに加え、転舵性と引き換えに一時的に速度ブーストがかかる機関全速スキルも有しているため、総じて機動性は非常に高い部類に入る。
艦載魚雷による雷撃は発見さえ出来れば容易く回避可能である。
航空雷爆撃だけは集団で来られると躱し切れないため注意しよう。
航空兵装
他のアメリカ艦同様、SC-1とOS2Uの2種類の水上偵察機を搭載可能。
総評
スキルが豊富で主砲・副砲の性能が極めて優秀かつ高速だが、その反面、史実通り防御性能は低い。長所と短所がわかりやすい艦である。
対戦で遭遇すると優秀な面が目立ちやすい一方、防御面の弱さは隠しきれないため、戦艦との真っ向勝負は避けた方がいい。
戦艦の戦列に加わって艦隊決戦をするよりも、速力とスキルを駆使して巡洋艦や空母の排除に専念した方が活躍しやすいだろう。まさしく巡洋戦艦に期待されたコンセプト通りの戦い方と言えよう
しかし、砲戦力の高い一部の巡洋艦に対しては油断は禁物。いくらこちらが格上とはいえ先手を打たれたり、無視していると本艦の装甲は抜かれて大ダメージを受けてしまう可能性があるため、攻撃の優先度はしっかりと考えよう。
うまく動き方を見出せると大活躍できるので、累計18000円の課金の報酬に見合うだけの高い性能を持っていることは確実である。
歴史背景
1930年代中頃、ドイツは装甲艦3隻を相次いで就役させたが、そのドイッチュラント級は通商破壊戦(シー・レーン遮断)で活躍できるよう、シーレーン防衛の主力となる巡洋艦よリも強力な火力と防御力で凌駕。自らよりも強い戦艦は、それを快速で振り切るというコンセプトに基づいて設計されていた。そこでアメリカは、ドイツの装甲艦に限らず同様の性格の敵艦に対抗する目的で、小型戦艦規模の艦を巡洋艦的設計でまとめた本級を建造した。ときに本級は巡洋戦艦と称されることもあるが、このような設計上の事情も鑑み、アメリカ海軍は本級を重巡洋艦より大規模な巡洋艦であるとして大型巡洋艦という艦種に区分。だが海軍内部には、火力や防御力で新戦艦に劣るにもかかわらず、建造費用ではあまり変わらないこのような艦種を建造することに疑問を抱く声も少なくなかった。当初、6隻の建造が予定されていた本級の就役は第二次大戦勃発後だったが、案の定、艦隊では、帯に短しタスキに長しのその性格が問題となった。そういったことに加えて当時のアメリカ海軍の建艦予定の都合もあり、ネームシップのアラス力と2番艦グアムが就役したところで、残り4隻の建造はキャンセルされている。ただしこのうちの1隻、建造がある程度進んでいたハワイは、戦後、艦隊指揮艦やミサイル巡洋艦として完成させる案も出たが、結局実現されなかった。
【同型艦(全3隻)】
●ネームシップ:アラスカ
1944年6月竣工
1947年2月退役 スクラップ
●2番艦:グアム
1944年9月竣工
1947年2月退役 スクラップ
●3番艦:ハワイ
1943年12月竣工
1947年建造中止 スクラップ