B-65

Last-modified: 2020-09-18 (金) 21:45:42

1944年 大日本帝国 超甲型巡洋艦 B-65型

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Ver.2.00.024にて実装された、日本ツリー高ティア巡洋戦艦
アレ? 巡洋艦じゃないの?
アメリカ海軍の計画した大型巡洋艦に対抗するべく、マル5計画にて建造が検討された大日本帝国の『重巡洋艦(型巡洋艦)をえる洋艦』、すなわち超甲巡。しかし結局、こちらよりも空母の方が建造優先度が高くなったことから計画倒れに終わった。
ライバルであるアラスカ級が巡洋艦の拡大発展型として計画されたのに対し、こちらは高速戦艦とでも言うべき設計であったらしい。
サイズは小さいものの、外観は大和型戦艦に良く似ている。

他画像

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装甲耐久+4%、装甲強度+4%の効果のある迷彩。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1944国家大日本帝国
艦種巡洋戦艦対潜×
耐久値26320(23500)戦闘成績(BR)390
無装甲排水量(t)無装甲速力(kt/h)()
基準排水量(t)最大速力(kt/h)33.0(30.0)
最大排水量(t)34950最大舵角40.9(37.2)
可視距離(km)12.6(11.9)絶対視認距離(km)-
アンロック費累計課金報酬購入費用000S

装甲防御

※単位はインチ(in)表示

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部5.05.05.000
舷側部8.38.38.300

搭載武装

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
50口径 三一糎 B型 三連装砲125036.0205100284180(AA)/180
45口径 三年式 四一糎 連装砲(九一式徹甲弾)160038.72305155486200/200
副砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
65口径 九八式 一〇糎 連装高角砲a3型39019.54.0165390300(AA)/300
65口径 九八式 一〇糎 連装高角砲a2型39019.53.516535890(AA)/90
40口径 八九式 一二糎七 連装高角砲28014.84.376010425(AA)/425
50口径 三年式 一二糎七 連装砲50018.38666489320/320
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(kt)基本弾数
八年式 六一糎 連装魚雷420015.055.010703210

艦載機

機種名称耐久攻/防航続時間
(sec.)
巡航速度
(km/h)
海面視界
(km)
空中視界
(km)
機体重量
(t)
格納庫容量装備火力装備重量
(kg)
水偵F1M 零式観測機50050/380125137015.55.7290三番通常爆弾二型300(×2)30

※最大搭載数3機、パイロット数3名。

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
副砲射撃管制装置(副砲射程距離+%)警戒管制機(スキル『広域探知』アンロック)注排水装置(スキル『機関全速』アンロック)ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック)
砲塔旋回装置(主砲旋回速度+12%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%)方向舵(+%)消火器(-%)
照準システム(主砲射撃精度+12%)精密探信儀(強制発見距離+%)変速機(加速性能+12%)傾斜装甲(+%)
主砲装填装置(主砲装填時間+%)電波探信儀(理想発見距離+%)舵輪(最大舵角+10%)強化装甲(+%)
強化弾頭(+%)×ボイラー(速度+10%)船体強化(HP+12%)

立ち回り

超甲巡の立ち回りはなかなかに難しいものとなる。
くわしい理由は後述しているため省かせて頂くが、状況に応じて臨機応変に立ち回る必要があるのだ。
超甲巡の立ち回りで大切なのはスキルを有効活用することと艦自体の性能を生かすことだ。
同格かそれ以下の敵艦であれば真っ向から撃ち合いに行って良いだろう。しかしその際にも複数vs単独にならないようできるだけ気をつけなければならない。
そして格上艦との戦闘になった際は、まずその優秀な対空火力を活用し、居るならばできるだけ敵の観測機を落とそう。
一方的に、または真っ向から観測射撃戦をするということは避けたい。(これは格上だからというだけでなく超甲巡は遠距離戦が苦手ということもある)
そうしてジリジリと削っていき、出来るだけ体力、装甲耐久に差を付けるのだ。そして頃合を見て得意な距離での戦闘に移行し、最大限の火力を発揮しよう。
これが上手くいけば格上相手ともやっていける。
そして超甲巡の運用において最も大切なのが、スキルを有効活用することである。
機関全速による機動力で敵艦との距離感を自分のペースに持ち込み、レーダーにより索敵、そして常に他艦の位置を把握しながら戦闘を進めよう。
慣れてくれば観測機が全滅してもレーダーからもたらされた敵艦との距離で一方的に攻撃することもできる。
思考を凝り固まらせず、柔軟に対応していこう。

主砲

主砲は超甲巡用の31cm3連装砲か、長門等と同じ41cm連装砲から選ぶこととなる。
41cm砲は安定したなかなか性能の良い砲で、31cm砲も口径の割に装甲貫徹力も高くどちらの砲も性能は悪く無い。
性能を比較した場合はリロード時間、重量以外は41cm砲が上回るが、41cm砲を積んだ場合3基6門となってしまう。また、31cm砲は対空射撃が可能だか41cm砲は出来ない、等といったことから31cm砲を使用するプレイヤーが多い。(迷彩が41cm砲にすると反映されないのもあるか……)
ただこの31cm砲には大きな弱点がある。それが精度だ。テス鯖時点ではそんな事は無かったのだが、製品版では大きく精度が落とされており、41cm砲と比べると縦横共に10近い差がある。
射撃に自信があるならば41cm砲にした方が多く当たる…というプレイヤーも多いかもしれない。

副砲

超甲巡の副砲は片舷4基ずつ計8基となっている。
選べる砲は多く、手動対空ができる砲が多いのは魅力だ。
しかしあまり門数が多くないため、近距離戦闘での補助火力としては巡洋戦艦としては少し心もとない。

また超甲巡の特徴でもあるのだが、副砲を全て連装魚雷にすることが可能となっている。
射程は15kmあり火力も十分、射角も配置の割に良好と、雷速が少し遅めだが魚雷自体の性能は良い。命中させることが出来れば大きなダメージを与えることができ、また命中せずとも針路の変更を強要出来るため近距離での格上艦との戦闘等では大きな威力を発揮するだろう。
しかし現環境で手動対空を捨てるということはなかなか辛く、副砲として魚雷を積んでいるプレイヤーは少ない。

対空

デフォルト主砲である31cm主砲、10cm連装高角砲のいずれも手動対空に対応している。
日本軍の他の対空砲撃可能な大口径戦艦主砲と比較すると、さすがにダメージ量では劣るものの速射能力が高いおかげで隙が少なめ。
魚雷を積まずに対空特化させた場合は10cm砲も合わせて間断無い弾幕を張ることができ、総じて対空戦闘能力はなかなか優秀であると言える。

装甲

結論から言えば、「巡洋戦艦にしては硬い」。
集中防御であれば部分的に主力戦艦クラスの装甲厚にすることができ、巡洋戦艦としては少し十分すぎるくらいの装甲を持つ。唯一比較しやすそうなグアムと比べてもかなり硬い。
巡洋戦艦、巡洋艦等の同格以下の艦艇と砲戦をして装甲で遅れを取ることはないだろう。(高レート、高威力砲を持つ米巡には注意)
しかしマッチの関係上戦艦と戦うことになることも多く、その場合は話は別。やはり巡洋戦艦であるため装甲で上回るというのは難しく、また体力自体も差があることが多い。マトモに撃ち合うのは避けるべきだろう。

機動性

機動性に関しては高速戦艦並みと行った所である。
基準排水量でこそ30ノット以上の快速が発揮が可能だが、改修後でも最大排水量では速度は20ノット台後半に留まる。もっとも舵の効きは悪くないので、戦闘に不自由を感じることは無いだろう。
ただし超甲巡は部品開発により『機関全速』のスキルを取得することが出来る。その場合の最高速度は満載状態でも楽に30ノットを超えるため、高速艦の追撃や敵艦の照準を狂わせる役に立つ。

ちなみに装甲を全廃すると40ノットオーバーの高速を叩き出すが、この状態では当然ながら大口径の榴弾を数発被弾しただけで致命傷になる可能性が高い。よほど回避に自信がある場合を除いてオススメしかねる。

総評

ここまで読んでくださった方ならお気づきかとは思うが、超甲巡は性能がかなり中途半端である。器用貧乏と言っても良いだろう。
全体的に高水準にまとまってはいるが特筆したものに欠け、イマイチ立ち位置がはっきりしない。(現環境では巡洋戦艦全般がこれに陥っている感はある……)
そのため立ち回りも状況を素早く判断し、柔軟に対応することが求められる。
つまり初心者の方にはあまりオススメは出来ない。
しかしスキルは驚異の3つ持ちと充実しており、観測機もあり、中途半端とは言っても艦自体の性能も高水準にまとまっている。
しっかりと立ち回ることが出来れば相手からすればかなり面倒くさい相手になることは間違いない。立ち回りの勉強はかなり出来る艦であるだろう。
再販が来るかは分からないが、性能だけでなくその見た目を考えても買う価値はあると言える。


歴史背景

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B65型超甲型巡洋艦(超甲巡/Design B-65 cruiser)とは、日本海軍が計画した巡洋艦または巡洋戦艦である。現代に残る資料で見られる上部構造物の形状や主砲レイアウトは、大和型戦艦に酷似している。
第五次海軍軍備充実計画(マル5計画)において2隻の建造が計画された。

当時、日本海軍の艦隊決戦構想における敵主力艦隊への夜間雷撃任務の遂行は、既存戦力のみでは困難であるという見方が大きくなっていた。8インチ砲装備の巡洋艦隊では仮想敵であるアメリカ海軍の警戒部隊を突破できる見込は低く、また高雄型の司令部機能も大艦隊の統率には能力不足と判断された。これを補うため夜戦時には高速の金剛型戦艦を投入することも検討されたものの、その金剛型そのものが艦齢25年になる旧式艦であり、代艦の早期建造は急務となっていた。
このような経緯を踏まえ、日本海軍は有力な指揮施設・旗艦装備を持ち、金剛型に匹敵する火力を持つ艦を計画した。これが、甲型巡洋艦を超える巡洋艦、ということから“超甲型巡洋艦”として計画された本型である。列強各国の中型高速戦艦建造ブームにも刺激を受け、中でもアメリカのアラスカ級大型巡洋艦に対抗可能なように、主砲は31センチ50口径三連装砲を新規開発の上で三基搭載する予定であった。

しかしながら、本型はマル5計画から改マル5計画への見直しの際、航空母艦建造の重要性を鑑みて計画から削除され、そのまま廃案となり2隻とも建造中止となってしまった。