1938年 アメリカ合衆国 軽巡洋艦 ブルックリン級
アメリカ合衆国ツリーの高ティア軽巡洋艦。
日本海軍の最上型に対抗して建造された、砲戦に特化した軽巡洋艦である。
アップデートVer.2.00.033にてリモデリングが行われ、実装から4年を経て遂に史実同様の姿を見られるようになった。
リモデル以前のブルックリン。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1938 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
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艦種 | 軽巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 25615(23500) | 戦闘成績(BR) | 260 | ||||
基準排水量(t) | 9220 | 最大排水量(t) | 12700 | ||||
最大速力(kt/h) | 31.1(28.0) | 最大舵角 | 42.8(40.0) | ||||
可視距離(km) | 13.3(12.5) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 770000S | 購入費用 | 65000S | ||||
1350G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
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甲板部 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 25 | ||
舷側部 | 4.7 | 4.7 | 4.7 | 25 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
47口径 6インチ Mk.16 三連装高角砲 | 600 | 23.88 | 7.5 | 202 | 60 | |||
38口径 5インチ Mk.38 連装高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 83 | 20 | |||
38口径 5インチ Mk.24 高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 83 | 50 | |||
53口径 6インチ Mk.16 連装高角砲 | 600 | 23.13 | 9.5 | 82 | 60 | |||
55口径 8インチ Mk.9 連装砲 | 800 | 29.13 | 17.5 | 207 | 61 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
51口径 5インチ Mk.7 単装砲 | 500 | 17.19 | 7.5 | 28 | 65 | |||
51口径 12.7センチ Mk.9 単装砲 | 500 | 13.5 | 7.5 | 30 | 50 | |||
50口径 4.7インチ Mk.3 単装砲 | 470 | 9.05 | 5.5 | 35 | 50 |
艦載機
機種 | 名称 | 攻/防 | 航続 時間 (min) | 巡航 速度(km) | 重量(t) | 装備 | 火力 | ||
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水偵 | OS2U-3 | 50/600 | 1296 | 264 | 2 | 100Ib爆弾 | 800 | ||
SC-1 | 150/430 | 895 | 504 | 3 | 100Ib爆弾 | 800 |
※最大搭載数4機、パイロット数3名。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 砲塔旋回装置 | 電波探信儀 | ビルジキール | 側面装甲帯 | ||
Ⅱ | 照準システム | 精密探信儀 | 新型艦首 | 排水ポンプ | ||
Ⅲ | 主砲装填装置 | 精密探信儀 | 変速機 | 傾斜装甲 | ||
Ⅳ | 新式炸裂榴弾 | × | 舵輪 | 船体強化 | ||
Ⅴ | × | × | ボイラー | × |
立ち回り方
砲戦特化の巡洋艦というだけあって、魚雷を積むことができないのが特徴。
基本的には味方戦艦に随伴しつつ、敵戦艦を燃やしたり接近する駆逐艦を撃破することが求められる。
スキルは持ち合わせていないものの、ティア帯トップクラスの12.5kmという可視距離を活かせば、戦艦に対してのみならず巡洋艦相手にもほぼ確実に先手を取ることが可能。
主砲
史実砲である6インチ三連装主砲は貫通力こそそれほどでもないが発射レートが非常に高く、旋回性能も良好。この砲を五基装備する本艦は、単純計算ではアメリカ軽巡洋艦中最強の砲戦能力を持っていると言える。
さすがに戦艦相手には装甲が損傷していない限り中々ダメージが通らないが、日本の高ティア重巡洋艦である最上、高雄、摩耶、利根と撃ち合った場合、敵が1発撃つ間に2発以上発射できるためかなり有利に立ち回れるだろう。相手が15.5cm三連装砲に換装していた場合は優位が薄れるが、それでも砲戦に限れば互角以上に撃ち合える。
DPMの高さは弾種換装時の隙の少なさにも繋がる。榴弾で敵艦を炎上させたら徹甲弾に変更して削りに回り、火災が鎮火したら再び榴弾に変更して炎上させる……と言った臨機応変な対応も可能である。
ちなみに本艦の主砲はペンサコーラの主砲でもある8インチ連装砲に換装することもできるが、装填時間が悪化する上に対空射撃も不可能になってしまう。現環境下では装備する意味は薄い。
副砲
単装砲を片舷三基ずつ装備可能。門数も少なく装填時間も主砲と変わらないので、よほどのことがない限り出番はないだろう。
(史実より装備数が少ない気もするが…)
対空
高角砲は撃っているものの、機銃がないので対空防御に関しては全く当てにならない。艦隊防空の役割は果たせないと考えた方が良い。
史実で装備していた20ミリ機銃は一体どこに置いてきてしまったのか
……というのは過去の話。
手動対空の実装によって本艦は15門の主砲全てを対空砲として利用できるようになり、航空機に対する制圧能力が跳ね上がった。敵機との距離をしっかり把握出来てさえいれば、敵観測機の排除は勿論のこと、空母艦載機に対する防空戦闘にも積極的に参加できるだろう。
航空兵装
OS2U-3 キングフィッシャーとSC-1 シーホークを合計4機搭載可能で、一度に最大2機発艦できる。
これによって15門もの6インチ砲を射程限界まで正確に撃てるようになった。
だが、キングフィッシャーの速力と機動力は観測機の中でも低いため敵航空機の動向に警戒しながら運用する必要がある。
装甲
デフォルト状態で甲板2インチ・舷側4.7インチと軽巡洋艦としてはかなりの重防御であり、一部の重巡洋艦より分厚い。(それでも舷側装甲は史実より薄めである)
重巡アドミラル・ヒッパーの2倍近い数値である
とは言え本艦の特性上、重巡洋艦や戦艦とも撃ち合いになる可能性が高いため、これでは充分な数値とは言い難いのも事実である。多少機動力を落としてでも装甲の強化はしておくべきだろう。
機動
ボイラーを積んで30ノット強。平均的と言ってしまえばそれまでだが、逆に言えば巡洋艦として困らないレベルは確保されている。
ただし最上よりはかなり遅い……対最上型とは何だったのか
また忘れてはならない点として、急旋回時の艦の傾きが非常に大きいことが挙げられる。この状態で砲撃を行っても狙ったところには着弾しないため、旋回中の砲撃はしないことをお勧めする。
ちなみにこの性質を逆用し、敵から遠距離砲撃を受けた時に旋回して艦体を傾けることで、本来甲板装甲に命中するはずの敵弾を無理矢理側面に着弾させることもできる。焼け石に水だが
総評
対空能力以外は砲戦型軽巡洋艦として平均以上の高い能力を有している。
ただし日巡やアトランタと違って高性能な魚雷を全く装備出来ないため、大物狩りはほぼ不可能。アメリカ軍の巡洋艦らしく、総じて本艦はサポート役としてこそ真価を発揮する艦であると言える。基本的に小隊や艦隊で味方艦の援護や護衛を務めた方が活躍の場は多いだろう。
歴史背景
本艦はロンドン条約で保有量を制限された重巡洋艦の穴埋めとして、条約締結直後の1930年に計画が始まった。広大な太平洋で必要となる長い航続力を確保するために、10,000トン台という大型艦になっている。1931年にニューオーリンズ級と同程度な装甲に15.2cm砲12門の9,600トンの設計が選択されて1933年度の予算が割り当てられる予定であったが、結局新たな設計を進めて日本海軍の最上型重巡洋艦(竣工当時は軽巡洋艦であった)に対抗するために15.2cm砲15門の巡洋艦として要求性能が決まり、基準排水量はロンドン条約制限一杯の10,000トン台の大型軽巡洋艦として設計された。艦体防御は、舷側は最厚部で127mmにもなる重防御で、同世代の自国重巡洋艦よりも重防御であった。更に偵察能力強化のために水上機4機とカタパルト2基を搭載したが、防御上弱点となる航空設備はバイタルパート外のトランサム型の艦尾部に集中配置する念の入りようであった。機関配置はニューオーリンズ級重巡洋艦のものを踏襲している(ただし、後期型の2隻は缶ー機ー缶ー機の交互配置となった)。 本級はCL-40~CL-48までの前期型、CL-49とCL-50の後期型(セントルイス級軽巡洋艦として扱われることもある)に分かれており、後期型は、外観では低重心の艦橋構造、2番煙突直後に配置する後檣、連装形式となった12.7cm(38口径)高角砲で見分ける事が出来る。最上型は条約の制限が無くなった段階で、主砲塔の15.5cm三連装砲を20.3cm連装砲に換装したが、本級は20.3cm砲への換装を考慮せずに設計された、15.2cm砲搭載の「大型化された軽巡洋艦」だった。第二次世界大戦での戦没艦はなく、1947年までに全艦退役した。