1941年 アメリカ合衆国 軽巡洋艦 アトランタ級
アメリカ合衆国ツリーの高ティア軽巡洋艦。
射程こそ短めなものの、4秒間隔で撃てる127mm両用砲を8基16門備えている。
ついたあだ名は近接番長(但し不用意に接近すると相手を蜂の巣にするつもりが自分が蜂の巣にされるので注意)。
高ティアのアメリカ軽巡としては現状唯一魚雷を装備することが可能。また、防空巡洋艦として設計建造された艦であり、空母と手動対空砲火実装に伴い活躍の場面が増えた。
投射弾数の多さゆえ、HE弾(榴弾)を敵艦に撃ち続けたら忽ち大火災が発生する。まるで放火魔
Ver.2.00.033のアップデートで主砲形状が変更され、さらに次のアップデートで機銃配置の変更と対潜兵装の追加も行われて微妙に艦影が変化した。
Ver.2.00.033のグラフィック。一回しかなかった貴重な姿。
Ver.2.00.032以前のグラフィック。主砲の砲身にカバーが巻かれていた。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1941 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 軽巡洋艦 | 対潜 | ○ | ||||
耐久値 | 21157(20150) | 戦闘成績(BR) | 250 | ||||
無装甲排水量(t) | 3556 | 無装甲速力(kt/h) | 39.5(37.6) | ||||
基準排水量(t) | 6556 | 最大速力(kt/h) | 32.5(30.9) | ||||
最大排水量(t) | 8100 | 最大舵角 | 51.75(45.0) | ||||
可視距離(km) | 9.25 | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 390000S | 購入費用 | 3900S | ||||
680G | 購入費用 |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 1.5 | 1.5 | 1.5 | 25 | ||
舷側部 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 25 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1~10 | 38口径 12.7cm(5inch) Mk.38 連装高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 25 | 83 | 30 | 600(AA)/600 | ||
50口径 10.2cm(4inch) Mark 9 高角砲 | 400 | 14.56 | 6.6 | 10 | 25 | 66 | 200/200 | |||
53口径 15.2cm(6inch) Mk 13 連装高角砲 | 600 | 19.29 | 9.5 | 7 | 39 | 58 | 150/150 | |||
38口径 12.7cm(5inch) Mk 24 高角砲 | 500 | 16.07 | 4 | 28.75 | 83 | 50 | 600(AA)/600 | |||
51口径 12.7cm(5inch) Mark9 単装砲 | 500 | 19.6 | 6.5 | 9 | 30 | 50 | 450/450 | |||
51口径 12.7cm(5inch) Mark 7 単装砲 | 500 | 17.19 | 7.5 | 9 | 28 | 65 | 450/450 | |||
50口径 15.2cm(6inch)Mark 5 単装砲 | 600 | 14.6 | 10 | 7 | 50 | 50 | 200/200 | |||
50口径 12cm Mark 3 単装砲 | 470 | 9.05 | 5.5 | 10 | 35 | 50 | 400/400 | |||
50口径 15.2cm(6inch) Mark 6 単装砲 | 600 | 14.63 | 10 | 7 | 80 | 55 | 400/400 | |||
50口径 15.2cm(6inch) Mark 8 単装砲 | 600 | 14.63 | 10 | 7 | 80 | 55 | 400/400 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
1~4 | 53.3cm Mk.15 四連装魚雷 | 4650 | 15.7 | 60 | 10 | 70 | 26.5 | 9 | ||
21インチ Mk.11 連装魚雷 | 4650 | 7.5 | 70 | 60 | 10 | 46 | 16 | |||
21インチ Mk.15 五連装魚雷 | 4650 | 13.7 | 60 | 10 | 100 | 45 | 15 | |||
53.3cm Mk.12 三連装魚雷 | 4650 | 9.15 | 60 | 10 | 100 | 44 | 48 | |||
21インチ Mk.8 三連装魚雷(Mod zero) | 4650 | 15.43 | 50 | 10 | 45 | 27 | 15 | |||
53.3cm Mk.15 四連装魚雷(Mod 3) | 4650 | 9.15 | 60 | 10 | 78 | 33.5 | 9 | |||
爆雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 沈降 速度(m/s) | 重量(t) | 最大深度(m) | 基本弾数 | ||
1,2 | 爆雷 | 2800 | 0.0 | 10 | 5 | 7 | 100 | 10 | ||
3,4 | ヘッジホッグ Mark11 | 220 | 1.8 | 75 | 4.2 | 4 | 100 | 48 |
※魚雷スロットは主砲の6~10番スロットと共用である。
魚雷を全廃して両用砲を搭載した場合、主砲十基二十門、片舷に向けられる最大火力八基十六門という恐るべき量となる。また、両用砲を一基ずつ減らして魚雷を積み増しし、大型艦への打撃力を増すことも可能。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 新型の防空破片(対空弾炸裂範囲+10%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | 制動機(後進加速度+8%) | 対空自動計算(自動距離計算) | ||
Ⅱ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+10%) | 水中聴音機(水中聴音機アンロック+6.5km) | ボイラー(巡航速度+5%) | 鋼鉄甲板(榴弾被弾ダメージ-5%) | ||
Ⅲ | 射撃管制装置(主砲射程距離+13%) | 特殊塗装(隠蔽性+7%) | 新型艦首(旋回抵抗-5%) | 消火器(自艦火災継続時間-12%) | ||
Ⅳ | 魚雷発射管(魚雷射程距離+5%) | 水中探信儀(『対潜ソナー』アンロック+5.5km) | 変速機(加速性能+10%) | 船体強化(HP+5%) | ||
Ⅴ | 新型の防空火薬(対空砲弾火力+10%) | 精密探信儀(強制発見距離+10%) | 舵輪(最大舵角+15%) | 鋼鉄甲板(榴弾被弾ダメージ-5%) |
立ち回り方
アップデートVer.2.00.034にて部品や武装が増加し、大きく仕事量が増えた艦艇の一つ。
具体的には一般ツリーの軽巡洋艦として唯一能動的な対潜戦闘が可能となり、これによって以下に述べる対駆逐・対空に加え対潜攻撃までも担うことが可能になった。
主砲の貫通力は高くないため装甲の厚い艦には分が悪い。大和やアイオワを始め戦艦との真っ向勝負は厳禁である(そもそも主砲最大射程の16kmは戦艦にとっては近距離である)。戦艦同士の撃ち合いに便乗する形で援護射撃をするのが良いだろう。もし狙われたら高性能の魚雷を撒いて逃げるか、島陰に隠れてチクチク削ろう。
一方、対駆逐艦能力はかなり高く反撃させる暇も与えない。高ティアの軽・重巡洋艦には若干手詰まり感はあるが、大量に弾を撃ち込んでやれば場合によっては正面対決でも撃破できる。
空母実装に伴い、防空巡洋艦であるアトランタは遂にその真価を発揮することが出来るようになった。その対空火力は凄まじいの一言に尽き、航空機の編隊が本艦の上空を通過しただけで数を半減させることも。空母や戦艦の護衛に活躍の幅は大きく広がったと言えよう。
主砲
5インチ連装高角砲が装備可能。なお「駆逐艦の主砲」であり、アイオワやモンタナ、そして同じ軽巡洋艦であるクリーブランドなどの副砲である。そんな装備で大丈夫か?と聞きたくなるが、大丈夫だ問題ない。
なぜならこれが一番いい装備だからである。
威力の低い5インチ連装砲とは言え、アトランタが装備できる数は最大十基二十門。装填時間は驚異の4秒、単発射撃にすれば途切れることなくひたすら敵艦の上に弾の雨が降る。しかも高弾道砲ということもあって、余程近距離でない限りは着弾点が大抵の艦艇の弱点である甲板部に集中する。徹甲弾にすれば装甲は見る間に破壊されていき、榴弾にすれば大炎上。装甲が役に立たなくなった船は当てれば当てただけ体力が削れていく。
挙句、ついたあだ名は『127ミリマシンガン』である。
魚雷
魚雷の枠にも主砲が積めるのでトリガーハッピーの手によって外される事もしばしばあるが、総じて優秀な装備が揃っており、接近戦となってしまった時など対戦艦の切り札として頼ることができる。
デフォルトで装備している三連装魚雷の射程は最大で15キロ前後だが、雷速が遅く積極的な攻撃には向かない。やや射程面では短くなるものの、投射弾量・雷速などの面で極めて優秀な五連装魚雷を片舷二基ずつ最大四基装備することが可能であり、これを装備すると砲戦面だけに留まらない強烈な破壊力を見せつけてくれる。夜陰に乗じた大物喰いも夢ではない。
なお、このゲームの仕様から片舷だけ載せたりすることも可能。
対空
防空巡洋艦と呼ばれただけあって、近くを通る航空機にはガンガン対空砲が撃ち込まれる。持ち前の速力を活かして味方空母の援護にも回れる。
敵空母本体を沈めれば飛行機は消える上、空母は大抵の場合装甲が薄いので、もし運良く出会したり回り込むのに成功した場合はアトランタの連射力で本体そのものを叩くのも有効。
そして手動対空砲火実装に伴い、史実通り主砲全てを対空砲として航空機相手に向けられるようになった。アップデート2.00.034以降は部品「対空自動計算」のおかげで敵機を狙いやすくなり、さらに「新型の防空破片」「新型の防空火薬」も開発完了すれば手動対空の威力と範囲も向上し、防空巡洋艦の面目躍如の火力を手に入れた。4秒毎に撃ち込まれる大量の高角砲弾は、狙いさえしっかり定められれば敵航空機を瞬く間に撃ち減らしてくれることだろう。
アップデートVer.2.00.038で新たに攻撃空母が実装されたことにより艦隊防空艦の役割はさらに重要性を増したため、本艦の活躍の場は増える一方である。
ただし、間違えて味方航空機を誤射しないように注意。圧倒的な制圧能力が発揮されるのは何も敵に対してだけではない。敵と戦闘中の味方航空機に撃ち込まれた場合、そちらも叩き落としてしまう。そしてゲームの仕様上誤射撃墜すると自艦の体力が減るので、気が付いたら味方撃ちの影響で自艦が瀕死になっていたなんてことも……。
対潜
アップデートVer.2.00.034以降の最も大きな変更点がこれ。
部品としてアクティブ・パッシブの両ソナーが実装され、さらに爆雷とヘッジホッグを搭載することが可能となった。これにより軽巡洋艦としては異例の強力な対潜戦闘能力を誇っている。
いかんせん駆逐艦と比べると艦体が大きく機関全速スキルも持たないため単艦での対潜作戦自体は危険を伴うが、そもそもアトランタが戦場に存在しているだけで敵潜水艦は味方艦隊に近づきにくくなる。逆に味方潜水艦を狩ったり味方駆逐艦の妨害を試みる敵軽快艦艇に対しては自慢の両用砲による猛弾幕をお見舞いすることで撃退することも可能。アトランタと駆逐艦と協同することによって敵に与えるプレッシャーは相当なものである。
なお爆雷だけならばロシアのキーロフも搭載しているが、ソナーについてはパッシブのみで範囲も狭いため能動的な対潜攻撃は行えない。
また日本の大淀は水偵の存在により本艦以上の対潜能力やトリッキーな攻撃性能を持つが、自前の対空戦闘能力そのものは高いわけではないため前線での積極的な作戦行動には危険が伴う。
対空・対潜・対小型艦の戦闘能力という最前線で要求される要素が全て高水準でまとまっているのはアトランタだけである。
装甲
巡洋艦の中では非常に薄い部類。デフォルト状態では駆逐艦にもあまり撃たれたくない。格上との正面きっての殴り合いは危険である。一応積めばそれなりに硬くはなるが、他と比べられる程ではない。
削れるだけ削って機動力に回しても良いが、攻撃空母の実装でロケット弾被弾の可能性が出てきたことに加えて部品「鋼鉄甲板」の恩恵で榴弾被弾ダメージを軽減できることを考えると少しは残しておくべきかもしれない。
機動性
速度面では巡洋艦としては平均的である。
運営のこだわりか、武装と装甲を史実同様に設定してボイラーを積むと32.5ノットぴったりの速度を発揮することが可能。満載しても30ノット程度は確保でき、旋回性能に優れているためそこそこ小回りが利く。
逆に装甲を削ると30ノット台後半の速度で走り回ることが出来るようになる。タダでさえ薄い防御が更に紙のようになってしまうものの、駆逐艦的な感覚で運用することも不可能ではない。
総評
いわゆる巡洋艦というより、大きくなった駆逐艦のような船である。
ただ、所狭しと積まれた砲の恩恵で対艦対空双方で大量の命中弾が期待できる。味方の防空、敵大型艦の装甲削りや放火、魚雷による牽制、駆逐艦と潜水艦の処理までこなせる仕事が非常に多い器用万能な艦艇。やれることが余りにも多いだけに他の艦以上にプレイヤー側には臨機応変かつ適切な対応が要求されるので、その意味では乗り手を選ぶ船とも言える。
ベテランが操れば、戦況次第で戦艦や空母を抑えてMVPに輝くことも少なくない。
歴史背景
アメリカ海軍は、旧式化したオマハ級に代わる新時代の駆逐艦戦隊の嚮導艦と、艦隊防空艦を兼ねる艦種として、基準排水量がブルックリン級より約4000t近くも軽い約6000tの本級を設計・立案。1938年度と1940年度の両計画で各4隻、戦時補充分として1943年度計画で3隻と、計11隻が建造された。しかし第二次大戦が勃発すると、本級の欠点が露呈した。まず一つは、搭載砲の最大口径のものが高角砲を兼ねるとはいえ、同規模の艦の主砲としては威力に乏しい駆逐艦同様の5インチ砲にしかすぎず、それを駆逐艦よりも少し多めに搭載しているだけ、という点。これでは、能力的に嚮導駆逐艦や大型駆逐艦と大差がない。もう一つは、基準排水量が少なく小型なため、将来の改良発展に費やせるマージンが少ない点。この2点により、本級はブルックリン級やクリーブランド級が備えた汎用性に欠けるという烙印を押された。そのためアメリカ海軍は、本級をもって、第二次大戦中に保有した唯一の防空軽巡洋艦としている。なお、本級からは2隻の戦没艦が生じた。
【同型艦(全4隻)】
●ネームシップ:アトランタ
1941年12月竣工
1942年11月13日 戦没
●2番艦:ジュノー
1942年2月竣工
1942年11月13日 戦没
●3番艦:サンディエゴ
1942年1月竣工
1946年11月 退役
●4番艦:サンファン
1942年2月竣工
1946年11月 退役
コメント
- 個人的に127mmファランクスと呼んでます -- Sakuya? 2018-04-07 (土) 11:28:41