ISTJ TeとFiの葛藤、折衷、そして統合

Last-modified: 2021-03-02 (火) 15:14:11

外向的思考(Te)と内向的感情(Fi)の葛藤、折衷、そして統合

ISTJの青年期における課題は、 第二の心理機能である 外向的思考(Te) と第三の心理機能である 内向的感情(Fi) のバランスを取ることにあります。

客観的に思考し合理的に判断するか、 それとも、内なる感性を研ぎ澄まし、意義や信念、自分や他人への心理的な影響を考えるか。 その間で葛藤が生じます。

これら二つの心理機能のどちらが優位に働くのか、 それは時と場合によって違ってきます。 はじめから、両方共、うまく統合させて働かすことはできません。 その場その場で、うまく使い分けることになります。

概ね外向的思考の方がよく働きますが、 一人でいるときや内省的なときは、 内向的感情の方がよく働くことになるでしょう。

どちらか一方の働きが強くなりすぎて、その良くない面が影響してしまうことがあります。 実際は、この二つの心理機能はバランスを保って共同して働かせることで、統一した認識に至ります。

外向的思考 の働きによって、 物事の因果関係や客観的な基準に従って推論し合理的に判断することになります。 理性をもって、物質、機械、組織、社会ルールなどの原理や仕組みを理解しようとします。 そして、恐れること無くテキパキと問題解決をしようとします。

誰にでも分かる明確な基準に従って責任を果たし、安定した生活を築こうとします。 また、体裁も気になるところで、他者からどう思われているのかということが気になることもあるでしょう。

そういった判断に基づいて、 落ち度のないように計画を進めてゆこうと思うでしょう。

また、目標達成のために、環境を整え、他者に働きかけます。

ISTJは精巧かつ緻密に構成されたシステムに興味を抱いて、突き詰めて知ろうとすることがあります。 また、それらを実践的に利用しようとするかもしれません。

内向的感情の働きにより、 自分のビジョンに対する意義について深く考えることができ、 静かなる情熱を燃やし続けることになります。

そして、自己の内に密かに育まれる価値観はオリジナリティを評価するものです。 風変わりであるとか変人であるなどと言われても、まんざらでなかったりします。

それゆえに、他者からどう思われようと関係なく、 自分が正しいと思ったことを率直に述べ、 自信を持って方針を定め進むことができるのです。

このことは、大抵の場合、無責任な周囲の意見に惑わされず、 信念を持って進むことになるので、ISTJにとって良い結果につながります。 しかし、視野が狭くなると、 もっともらしく聞こえるものの偏狭な理屈をこねくり回すことになってしまいます。

そうなってしまっては、せっかくの慎重な観察の値打ちがなくなってしまいます。 そうならないためにも、ときおり異なる可能性について考えてみるとよいかもしれません。 物事の多様性に目を向ける必要が出てきます。

データを細かく捉え、理論的に考えるという特徴があるため、科学や技術へ目が向けられることが多々あります。

しかし、何をする立場にあっても、仕事の管理者として責務を全うすることに信念を傾けようとするでしょう。 そして、ささやかな責務であっても、それを首尾よく果たすことができれば、心の安寧を得ることができます。 そして、知らず知らずの内に、家庭や地域、社会の安定に貢献することになります。

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