電力供給

Last-modified: 2021-03-03 (水) 17:08:25

電力は、街の発展に必要な三要素(人の流れ、資材、電力)の一つである。
ここでは、電力と発電所について解説する。



 

電力

電力について

電力は街の発展に必要な要素の一つである。
電力が供給されない、または不足すると以下のような影響が出てくる。

  • 街の発展への影響
    電力が供給されていないと、他社や第三者による建物の建設が行われない。
    電力が供給されていれば街が自然発展するが、電力供給率が低いと街の発展は遅くなる。
    順調に街を発展させるためには、電力供給率は高いほうが良い。
  • 街の経済活動への影響
    電力が供給されていないと、自社や他社の子会社売上が0円となる。
    電力不足(電力需要>電力供給)になると、自社や他社の子会社の売上が減少し、費用が増加する。
    自社の子会社が多い場合は、電力不足が起こらないようにしたい。
  • 街の景観への影響
    ゲーム的な影響はないが、電力供給率次第で夜の街の明るさが変化する。
    電力供給がないと真っ暗で、100%ならば綺麗な夜景を見ることができる。

電力需給の確認

電力需給の状況によっては以後の開発の優先事項も変わるので、電力需給の現状把握は重要である。
電力需給の状況は、「Report」→「エネルギー情報」で確認できる。(レポートを参照。)
注目する部分は、「総発電量」(電力供給量)と「電力需要の推移(数値部分)」(電力需要量)である。
(「電力供給率」が100.0%と表示されていても電力不足の場合があるため注意*1。)
ここで電力需給を把握し、これからどうするかを考えるわけである。
電力需給を把握せずに多くの子会社を建設した結果、電力不足に気付かずに子会社が赤字に…といったことは避けたい。
電力需給は決算のときについでに確認する程度でも良いが、電力需給がギリギリの場合はこまめにチェックしたい。

電力の供給方法

電力需給の状況によっては、電力供給が必要な場面が出てくる。
電力を供給するためにはマップ内のどこかに発電所を建設すれば良い。(マップ外から電力供給はできない。)
※ 電力の供給範囲は設定されていない(どこに建てても全域に供給される)、また送電線や電線、電柱の設置は不要である
発電所についての詳細は、下記の「発電所」の項目を参照のこと。
また、「各発電所の評価」では個別の発電所について解説しているので、そちらも参考にしてほしい。

発電所

発電所について

発電所は街全体に電力を供給するための施設である。
発電力の大きさや発電方法など、特徴の異なる発電所が用意されている。
街の発展状況などで適切な発電所が変化するので、各発電所の特徴は把握しておきたい。

発電所の種類

発電所の種類には以下のようなものがある。
それぞれ特徴があるので、街の発展に合わせて選択したい。

  • 通常発電とエコ発電
    発電方法の違いによって分類される。
    火力/原子力/核融合は通常発電に、風力/風圧/太陽光/潮力/地熱はエコ発電に、それぞれ分類される。
    通常発電の発電所は撤去費用が多くかかる。(火力は建設費用の2倍、原子力/核融合は建設費用の10倍。)
    エコ発電の発電所は都市のエコ電化率を上昇させる。(エコ電化率の上昇→都市の景気が上昇する。)
  • 発電ユニットと大規模発電所
    発電力の大きさや電力の安定供給によって分類される。
    発電ユニットは、建設費が安いが発電力が小さく、環境(天気、風速)によって発電量が変化する。(風力発電所/風圧発電所/ソーラーパネル)
    大規模発電所は、建設費が高いが発電力が大きく、出力が一定である。(火力発電所/原子力発電所/核融合発電所/潮力発電所/地熱発電所)

発電所の建設

発電所を建設するためには資材が必要で、建設に必要な資材数は発電所ごとに異なる。
また、発電所は他社に売却できないため、建設の際は以下のことを考慮したい。

  • 電力の需給状況
    発電力の大きい発電所ほど費用がかかるため、十分な電力需要がないと赤字になる。
    子会社を多く所有している場合は、電力不足による経営悪化を避けるために余裕のある電力供給を目指したい。
  • 発電ユニットの稼働率
    風力発電所、風圧発電所を建設する場合は、場所によって平均稼働率が大きく変化する。
    海岸沿いや山がちな土地は風速が大きく適地である。逆に、周囲が平地だとあまり風速が出ないため、不向きである。
  • 発電所の資産税
    建設費と資産税は比例するため、高額な発電所を建設する場合は注意が必要である。
    また、発電所周辺の発展状況により発電所の評価額が変化する。
    街の中心、発展中、開発予定のある場所は避け、郊外や開発予定のない場所に建設したい。

各発電所の評価

火力発電所

発電量は10万kwhで固定。出力一定の発電所としては建設費用が最低で、コストパフォーマンスが非常に高い。
ニューゲームで始めるとマップによっては最初から建ってる場合も多いが、どちらかと言えばゲーム中盤以降に活躍できる発電所。
その為、他の大規模発電所を建設するよりも火力発電所を複数建設したほうが安上がりで発電力もある。
さらに、大規模発電所で唯一、資産税次第で税引き後利益が黒字になる可能性のある発電所である。
エコ発電ではない、撤去費用が高いなどのデメリットがあっても、建設する価値は十分にある。
電力需要が急増する中盤以降は、十分な発電力で安定した都市の発展・開発ができることも魅力。
ライバルは潮力発電所。発電力がやや多くてエコ発電だが、建設費用は倍近いので、どちらを建設するかは悩み所。
ただ、海のないマップでは潮力発電所が建設できないため、火力発電所の価値が高まる。

原子力発電所

建設費用がかなり高く、1kWh当たりの建設費用は全発電所の中で最も高い。発電量は18万kwh。
原子力発電所を建設するぐらいなら、火力発電所を2基建設するほうが建設費用も安く、発電力も大きい。
おまけにエコ発電ではない、撤去費用が非常に高い、利益が出にくいと、メリットが見当たらない。
ちなみに事故は発生しないので安心してほしい(まあ他の発電所も事故は発生しないが)。
他の大規模発電所はそれぞれ存在意義があるのに、原子力発電所にはそれがなく、核融合発電所の下位互換といった立場である。
原子力発電所固有のメリット(利益が多く出せるなど)があれば使い道があったのに…。
初めから建設されているマップだと、撤去費用が高いからという理由で使い続けることになる。
ゲームモードでは自力で建設することがまずない、不遇な発電所である。

核融合発電所

全発電所中で最高の建設費用、撤去費用、発電力を誇る発電所。発電量は38万kwh。
特に発電力の大きさは、核融合発電所の最大の特徴で存在意義であるが、建設には資材が400必要で資材置場(大)3つでMAX384なので僅かに足りない。
ただ、潮力発電所と地熱発電所を建設すれば、核融合発電所より安い建設費用で同等の発電力とエコ発電が得られる。
どちらを選ぶかはプレイヤー次第だが、核融合発電所を建設するならば撤去費用と資産税の観点から建設場所はよく考えたい。
また、発電力の大きさは発電所の維持費用に直結するので、売電できないと大きな赤字を出してしまう。
とにかく建設費用が非常に高いので、資金に余裕ができる段階にならないと選択肢に入らない。
発電力に特化している分、終盤に建設する発電所の一つとして活躍できる。

風力発電所

全発電所中で最低の建設費用だが、発電力も最低である。発電量は1つで1000kwhで、1つあたりの必要資材は3。
ライバルは風圧発電所と言いたいところだが、特徴や性能面から見て風圧発電所の下位互換という立場である。
風圧発電所と比較して、風力発電所固有のメリットが建設費用の安さだけではどうしようもない。
敷地サイズが最小なのは、地味ではあるが風力発電所の数少ないメリットである。
資産税の面でも有利だが、街のちょっとしたスペースにも建設できるので、景観のアクセントになる。
ただ、風力発電所同士または風圧発電所とは互いに干渉する為、建設にはある程度の距離(空間)が必要である。
景観パーツとして山間部や海岸線に並べて建設すると壮観である。

風圧発電所

性能面からみれば風力発電所の強化版といった感じ。発電量3000kwhで必要資材は6。
風力発電所と同様に、山間部や海岸沿いは建設適地だが、内陸の平地は風速が出ないため不適である。
風力と比べて必要資材は倍になるが、その分、発電量は3倍に。ライバルはソーラーパネル。
あちらは序盤の安定した都市開発や発展に寄与するが、こちらは序盤の金策に適している。大きな利益を出す為に、建設場所や電力需給のバランスに注意したい。
他にも、わずかなスペースに建設できる、風力・風圧発電所同士を隣接させる場合は一定の空間が必要、などがある。
ソーラーパネルと同様に、街の発展の初期段階で活躍する発電所である。風向きに合わせて動くので、景観パーツとして建設するのも良い。

ソーラーパネル

建設費用や発電力が、街の発展の初期段階に合っている。発電量は最大で1万kwh、必要資材は20。
これより発電力の大きい発電所は火力発電所になるため、序盤の主力発電所である。
風力発電所や風圧発電所と違って、どこに建設しても大差ない稼働率となるが平均稼働率は低め。
晴天でなくても稼働率は50%以上、夜間の稼働率は50%で固定であるが最大出力になる事は滅多にないと思っていい。
評価額や稼働率次第では税引き後利益が赤字になるので、建設場所や実際の発電力には注意したい。
街の発展が軌道に乗ってくる中盤以降は、急増する電力需要への対応や土地確保の点から、出番が少なくなる。
余談ではあるが、ソーラーパネルは太陽に合わせて動くので、景観パーツとして建設するのも良い。

潮力発電所

エコ発電の大規模発電所その1。発電量は12万kwhで必要資材は160。
コストパフォーマンスが高く、出力一定のエコ発電というかなり優秀な発電所。海のあるマップでは中盤以降は主力として活躍が期待される。
その中でも、海上に(のみ)建設可能な唯一の発電所というのは特異な点である。
使い道に乏しい海上を有効活用できるというのは大きなメリットである。(陸地を別の用途に使える。)
ただ、海がない場合または付近に資材置場が建設できない場合には潮力発電所の建設が困難になる。
海の有無や広さで評価が大きく変わる発電所だが、地形編集をしてまで建設するほどではない。
ちなみにズームするとさびている点があるが劣化はしないのでその点はご安心。またよく見ると何か波動の様な物を出しているように感じるのは気のせい?
唯一の欠点が船舶の航路を邪魔して詰まる場合がある点。

地熱発電所

エコ発電の大規模発電所その2。発電量は25万kwhで必要資材は280。
性能自体は潮力発電所の強化版だが、あちらは海上、こちらは陸上と住み分けができている。
エコ発電の中では発電力が最大で出力も一定なため、建設する機会も多い。
全発電所と比較しても、2番目に大きな発電力や出力一定のエコ発電ということで非常に優秀で、ゲーム中盤~終盤にかけて活躍する発電所。
建設費用はかなり高いので、資産税の点から建設場所はよく考えたい。
海がないマップでは潮力発電所の建設が困難なため、地熱発電所の存在価値は非常に高くなる。

コメント

  • このページは個人的な主観で作成しているので、人によっては「それは違う」と感じるものもあると思います。それも含めて多角的な見方ができるように様々なコメントを頂ければありがたいです。 -- 屋代? 2013-12-07 (土) 22:15:45
  • ダイヤの設定に車両に名前を駅ごとに付ける車類別やデザインも収録してほしい -- 2016-03-21 (月) 16:43:23
  • わたしの記憶が確かならば電力供給率76~78あたりで収支が黒になったような気がします。 -- 2016-10-05 (水) 14:15:59
  • 良く分かった。 -- 2017-12-28 (木) 17:30:31
  • 僕は確か地熱5つと潮力1つで約100憶の黒字です(マプコン) -- 2018-04-05 (木) 20:58:27
  • {追記}自作マップの発電所前駅の発電所を置くスペースが足りないんじゃぁ! -- 2018-04-07 (土) 17:31:30
  • でも核融合は置きたくない!エコがいいんじゃぁ! -- 2018-04-07 (土) 17:32:35
  • 核 融 合 転 換  -- 2019-01-03 (木) 13:45:04
  • 風力・風圧発電所は高度風速により発電量が安定しないとこは特記すべきかと -- 2020-06-20 (土) 00:06:42
  • 要望にもなりますが、エネルギー情報に発電量の変動が書いてないので、そこを実装してほしい。 -- 2020-06-20 (土) 12:08:14

*1 電力供給率は小数点第二位を四捨五入して表示するため99.95%は100.0%と表示される。電力不足ではないように見えるが、子会社の費用が増加するので実際は電力不足である。