きっかけは、たった一つの『嘘』だった。
そこから全てが始まったんだ。
その『嘘』から人は『罪』を孕ませた。
最初は、ごく小さなものにしか過ぎなかった。
日が経ち、
時が経ち、
年が経つにつれてそれは膨らんでいき。
ついに『禍』が産まれた。
そして『制裁』が加えられた。
それを救うべくして『救世主』が定められ、
それに『従者』が付き従い、
それを止めるべく『希望』が立ち向かう。
様々な『運命』が交差し『 』が紡がれる。
さぁ、役者も舞台も整った。
後は始まって、
終わるだけさ。
キミ達はどんな『選択』をするんだい?
『とある情報屋の独白2』
『独白1』
最初は、皆ただの真っ白な本だ。
命を持ち、生まれたその時に、白紙だったページに文字が書き記され始める。
出会い、
別れ。
喜び、
怒り、
悲しみ、
楽しい。
愛と嫌悪。
慈しみと残酷。
夢と希望。
現実と絶望。
文字がどんどんと綴られ、ページが増えていくのさ。
それが、いつ終わるかは誰もわからない。
それを人は、『物語』と言う。
でも、彼は違う。
彼の『物語』は、生まれた時、
…いや、生まれる前からもう既に書き記されていたんだ。
書き記されていた通りに生まれ。
書き記されていた出来事通りに『物語』が進む。
狂う事無く、
滞りなく、
ただ、予定調和に、
決められていた『物語』に沿って、
最後のページまで。
これを『物語』じゃなくて、何と呼ぶべきか…
『運命』とでも言うべきかな。
そんな本のページは残り僅か…
それは君の『物語』が終焉を迎えると言う事だ。
そんな君の『物語』にタイトルを付けるとしたら、これが相応しいだろう。
Memento mori… <<皆、等しい死を恐れるな。>>
この『物語』は、死ぬ為に生きてきた。
死ぬ事を臨まれて生まれてきた。
とある龍の最後のお話……。
『とある情報屋の独白』
【あらすじ】
遂に訪れし【大禍刻】。
ニイマロはそれを止める為の【贖罪】となるべく、仲間に別れを告げて、飛燕とプルート達と共に船から去って行った。
そして、それを阻止すべく【希望】がニイマロの故郷がある遥か北西の滅び秘境へと向かう。
そこで待っているものは…
選べる【選択】は二つに一つ。
果たして、世界は…
ニイマロは…
【日時・内容】
:10月13日 土曜日
:21:00~
(人の集まり具合により変更される可能性もあります。)
:シリアス・バトル
:選択肢による分岐ルートと強制ロールがあります。
:デストラップよる強制ゲームオーバーもあります。
開示されている情報
■:大禍刻
:龍の民によって遺跡に書き記された、後の世に起こるとされている大災厄の預言。
:内容は以下の通りである。
空が暴虐の闇に染まる時、
大きな禍が降り注ぎ、
地は嘆きと悲しみに満ちるだろう。
だが、決して悲しむ必要はない。
光の龍目覚め、
天の扉が開かれるだろう。
天の光が覆っていた闇を打ち払い、
再び世は喜びで満ち溢れる。
(訳:マキナ)
■:神器について
:龍の民が『大禍刻』に備えて先端の文明と技術で作り出した切り札。遺跡にあった設計図からマキナが作り出した神の力が宿る武器。いくつか種類がありどれも【 聖を生かし邪のみを断つ武器 】で人間や魔物に使用しても傷もつける事なく浄化する為の武具である。
:使用する者の生命力と血を原動力として使用する為、負担がかかる。条件さえ揃えば誰でも使う事が出来る。
その条件とは【 無垢な精神と完全な身体 】である事が必要。
■:贖罪者
:マキナが書いた古文書の空白のページに隠されていた贖罪者の記述。
:大禍刻と止める唯一の方法が書き記されていて。その方法とは【 大禍刻と同等の贖罪を捧げる。 】と言った内容。
:どういう訳かこの記述は飛燕にしか解けない細工になっていた様でその詳細は飛燕しか分かっていない。
:龍の歌
:マキナが遺跡に描かれていた譜面を書き記した譜面。
:伝承だとこの歌を聴くとどんなに獰猛な魔物だろうと鎮められる力があるとしているらしい。
■:大禍刻の瘴気
:大禍刻が引き起こしているとされている災厄の要因となっている瘴気。
:ここ瘴気を食らうと以下の事が起こるとされている。
:瘴気により蝕まれた魔物は凶暴化。
:凶暴化した魔物の攻撃を受けると感染する可能性がある。
:人間が蝕まれた場合も凶暴化。
:深く蝕まれると次第に魔物へと変貌、最終的に自我を損失し醜い魔物と化す。
:心に闇や怒り、負の感情が強ければ強い程蝕まれやすい。
:主な対処としては聖導師による浄化。
:神器の使用などで対処出来る。
■:【絵本】白いドラゴンと黒いドラゴン
:@(アット)と言う人物から貰った絵本。
:表紙には、白いドラゴンがありとあらゆる魔物と人間が仲良くしている暖かな絵が描かれている。
▼話の全容
あるところに、きれいで白いドラゴンがいました。
その白いドラゴンは、とてもやさしいドラゴンでした。
こまっている人間がいたら、ほうっておけなくたすけてあげました。
けがをしている魔物がいたら、けんめいになおしてあげました。
そんな白いドラゴンが人間は、だいすき でした。
そんな人間を白いドラゴンは、だいすき でした。
白いドラゴンと人間は、それはもうなかよくくらしていました。
でも、そんなあるひのことでした。
みにくく黒いドラゴンがあらわれました。
その黒いドラゴンは人間にひどくいぢめられていて、人間が だいきらい でした。
黒いドラゴンは人間をにくみ、
いかり、
おそい、
くるしめました。
人間は、たくさんかなしみました。
そんな人間を見て、白いドラゴンも、たくさんかなしみました。
白いドラゴンは、黒いドラゴンに、ききました。
「どうして、こんなことをするのですか?」
黒いドラゴンは、白いドラゴンに、こたえました。
「人間は、わがままで、うそつきで、らんぼうなやつらばかりだ。こんなやつらがいても、なにもないじゃないか。」
そんな黒いドラゴンのことばに、白いドラゴンはいいました。
「たしかに、そんな人間もいます。でも、しょうじきもので、やさしい人間だってたくさんいますよ。どうか、おそうのをやめてください。」
黒いドラゴンはいいました。
「おまえがそこまでいうのなら、おまえの いのち をおれによこせ。そしたらやめてやろう。」
それをきいた白いドラゴンは、ためらうこともなく、こうこたえました。
「みんなが、すくわれるのならば、さしあげましょう。」
白いドラゴンは、いのち を黒いドラゴンに、あげました。
黒いドラゴンは、そんな白いドラゴンをみて、おどろきました。
「おまえは、なんでそこまでして、人間なんかをたすけようとするんだ。」
白いドラゴンは、こたえました。
「わたしは、人間を、愛しているからです。」
白いドラゴンは、ひかりとなって、きえて、いなくなりました。
黒いドラゴンは、もうにどとと、おそわなくなりました。
白いドラゴンは、みんなをまもれて、しあわせでした。
けして、かなしくはありませんでした。
あるところに、きれいで、白いドラゴンがいました。
その白いドラゴンは、とてもやさしい、愛のあるドラゴンでした。
おしまい。
■:天蘇龍エルシャマイムについて
敵情報
■:死の森
:かつて、天蘇龍がいたとされている神聖なる秘境の森だったが、
邪神龍に支配され瘴気が棲まう悍ましい死の森へと変貌してしまっている。
瘴気が充満していて生身の人間が入ったら最後、二度とこの森から出る事は許されない。
出られたとしても恐らくは、人の身を成していないだろう…。
■:邪神龍
:かつてこの森を治め、人間と魔物を分け隔てなく愛した慈悲深き天蘇龍の長の成れの果て。ニイマロの父親。
だが、【ある出来事】で仲間もろとも人間に殺された事で核である龍玉が人間の【邪心】を吸収する様になり、
終いには【大禍刻】を位引き起こす程の瘴気を生み出す邪神龍へと成り果ててしまった。
人間に強い憎しみと怒りを持ち襲いかかってくるだろう。