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(フライトマニュアルより、基本的な箇所を抜粋翻訳中)
始動準備
- 電力手段
あなたは、電力を扱うコントロールパネルからAC(交流)電力とDC(直流)電力を補充する必要があります。
それは、バッテリー(バッテリー1とバッテリー2)、または、航空機外の基地電力からすることができます。
- 搭載バッテリー使用するためには:
"ТОК АКК(BATT1)"バッテリー1、そして、"ТОК АКК2(BATT2)"バッテリー2のスイッチを上げる。
- 基地電力を使用するためには:
"АВСК(INT.COM)"スイッチを入れて、SPU-9内部通話装置を用意します。
まず最初にあなたは基地作業員に外部電源発電機を取り付けるよう無線通信をする必要があります。
そのために最初、SPU-9無線通信パネルの内部通話装置ダイヤルを"НОП(GROUND CREW)"の位置にします。
これは、基地作業員に通信リンクを供給します。
次に、[\]キーを押して通信ウインドウを開けて、そして以下を選択してください。
"Maintenance" → "Ground Elec Power…" → "On."
通信状態のまま、"ТОК АЭР ПИТ(EXT DC)"グラウンドDC電力スイッチをオンに、そして、
"АЭР ПИТ(EXT AC)"グラウンドAC電力スイッチをオンにセットしてください。
- 計器ランプテストボタンを押し、そして、ランプを確認してください。
- 排気ガス温度(EGT)計器チェック
EGTゲージの上にある、"НЕ РАБОТ" (エンジン停止状態EGTチェック) ボタンを押してください。EGTゲージは800度以上を示すはずです。
- 消火システムチェック
消火システム制御装置はライトパネルの上部の位置にあります。- "ОГНЕТУШ(OPER) - ОТКЛ(OFF) - КОНТР(TEST)"(火災消化装置 機能する - オフ - テスト)をテスト位置に動かす。
- "СИГНАЛИЗ(WARN)"(火災信号)スイッチをオンにセットする。
- "КОНТР ДАТЧИКОВ(TEST)"(火災警報センサーグループテスト)スイッチを"1ГР(GR1)"(1グループ)の位置にセットする。
システムが正常に作動してれば、以下のライトが点灯するはずです。
"ПОЖАР ЛЕВ ДВИГ()"(左エンジン火災)
"ПОЖАР ПРАВ ДВИГ()"(右エンジン火災)
"ПОЖАР ГИДРО()"(油圧火災)
"ПОЖАР ВЕНТИЛ()"(オイル冷却ファン火災)
"ПОЖАР ВСУ()"(APU火災)
これらの警告灯はウォールパネルの位置にあります。左前方パネルでは、MWL(master warning light)と"ПОЖАР(FIRE)"(火災)ライトが点灯します。 - "КОНТР ДАТЧИКОВ(TEST)"(火災警報センサーグループテスト)スイッチを自然な位置にセットします。
- 断続的に"СИГНАЛИЗ(WARN) - АЦИЯ(OFF)"(火災信号)スイッチを切り替えてください。そうすれば、右サイドパネルの警告灯が全て消えるはずです。
- センサーグループIIとIIIために手順(-)を繰り返し行ってください。
- "ОГНЕТУШ(OPER) - ОТКЛ(OFF) - КОНТР(TEST)"(火災消化装置 機能する - オフ - テスト)スイッチを"ОГНЕТУШ(WORK)"(消化する)の位置にセットしてください。
- "БАЛЛОНЫ"(消化制御セレクト)スイッチを"АВТ(AUTO)"(主要消火機能?)の位置にセットする。通常のシステム操作間は、"БАЛЛОНЫ"セレクタ上のライト<<1>>と<<2>>は点灯しないはずです。
- R-800L1 VHF 無線をつける
右側パネルの"УКВ-2"(VHF-2)スイッチを上位置にセットしください。あなたは管制塔およびウイングマンとすぐに交信することができます。
- 音声メッセージユニット(VMU)テスト
後部パネルの上の方に位置する"ПРОВЕРКА - РЕЧЬ!" (ALMAZチェック)ボタンを押してください。以下のメッセージが聞こえるはずです:
"Voice warning system OK".
- 領域確認とライトをセットする
離陸許可を受けたら、ローターの領域が空くよう人と異物に気をつけてください。
視界が悪い状態では、ナビゲーションライトとローターライトをつけてください。"КОД АНО()" (ナビゲーションライト)はオーバーヘッドパネルの位置に、そして、"КОНТУРНЫЕ ОГНИ()"(チップライト)スイッチはライトパネルの後部に位置しています。
- 燃料メーターをつける
ライトパネルの位置にある"ТОПЛИВОМЕР()" (燃料メーター電源)スイッチを上位置にセットしください。
自由ですが、APUとエンジン始動の前に、さらにあなたはABRISルートの作成または修正を検討してもよいです。
- コクピットの扉を閉める
APU(補助パワーユニット)始動
補助パワーユニット(APU)始動手順:
- APU燃料バルブを開く
燃料遮断バルブ制御パネルの"ВСУ - ЗАКРЫТО"(APU燃料バルブスイッチ)をONにします。
このスイッチはウォールパネル上に存在します。ONになると、“КРАН ВСУ ОТКРЫТ” (APU valve open)サインが緑色に点灯します。
- 前方及び後方燃料タンクブーストポンプを入れる
"НАСОСЫ БАКОВ - ПЕРЕД"(前方燃料タンクポンプ)及び"НАСОСЫ БАКОВ ? ЗАДН"(後方燃料タンクポンプ)スイッチをONにします。その後、オーバーヘッド警告パネル(右側)の"БАК ПЕРЕДНИЙ"及び"БАК ЗАДНИЙ"が緑色に点灯します。
- エンジン始動モードを選ぶ
"ЗАПУСК - ПРОКРУТКА - ЛОЖНЫЙ ЗАПУСК"(エンジン動作モード)スイッチを"ЗАПУСК"(スタート)に合わせます。エンジン・APU始動パネルは左に存在します。
- エンジン/APUを選ぶ
"ВСУ - ДВИГ ЛЕВ - ДВИГ ПРАВ - ТУРБОПРИВОД"(エンジンセレクタ:APU - 左エンジン - 右エンジン - ターボギア)スイッチをAPU(左)に合わせます。
- APUを始動する
"ЗАПУСК"(始動)ボタンを押します。
APUは自動的にスタンバイモードに到達します。これはAPUパネルの"ВСУ ВКЛЮЧЕНА"(APU on)ライトが点灯することで示されます。
APU始動サイクルの間、以下のパラメータを監視します:- APUの排気温度(EGT)が850℃を越えない。
- スタンバイモード到達までの時間(始動から"APU on"ライト点灯まで)が24秒を越えない。
APUがスタンバイモードに到達したら、以下のことを確認します:
- APUパネルの"ВСУ ВКЛЮЧЕНА"ライトが点灯している。
- APUのEGTが720℃を越えない。
- 緑の"Р масла ВСУ"(APU油圧正常)ライトが点灯している。
APU warm up, with no air bleeding, should take one minute before using it for main engine starts.
メインエンジン始動
エンジンを点ける前に、APUが付いていなければならない。
Engines startup procedure:
- 1- Disengage rotor brake ローターブレーキ解除
ブレーキレバーをクリックし、“РАСТОРМОЖЕНО” (brake off)の位置まで下げる。
- 2- Open the fuel shut-off valve to the selected engine 燃料シャットオフバルブ開放、始動エンジン選択
Select either the "ДВИГ. ЛЕВ. – ЗАКРЫТО" (left engine fuel shutoff valve switch) or the "ДВИГ. ПРАВ. – ЗАКРЫТО" (right engine fuel shutoff valve switch), depending on which engine you are starting. When you do so, either the amber “КРАН ЛЕВ ЗАКРЫТ” (left valve closed) or “КРАН ПРАВ ЗАКРЫТ” (right valve closed) light will extinguish.
"ДВИГ. ЛЕВ. – ЗАКРЫТО" (left engine fuel shutoff valve switch) もしくは "ДВИГ. ПРАВ. – ЗАКРЫТО" (right engine fuel shutoff valve switch)のいずれかを選択し、始動するエンジンを指定する。選択すると、琥珀色で表示されている“КРАН ЛЕВ ЗАКРЫТ” (left valve closed) もしくは “КРАН ПРАВ ЗАКРЫТ” (right valve closed) のいずれかが消える。
- 3- Check operation of the forward and rear fuel tank boost pumps 前方、後方燃料タンクブーストポンプの動作確認
Confirm that both the "НАСОСЫ БАКОВ ЗАДН" (aft fuel pump) switch and "НАСОСЫ БАКОВ ПЕРЕД" (forward fuel pump) switch are enabled and that the “БАК ПЕРЕДНИЙ” (forward tank) and “БАК ЗАДНИЙ” (rear tank) status lights are illuminated green.
"НАСОСЫ БАКОВ ЗАДН" (aft fuel pump) と "НАСОСЫ БАКОВ ПЕРЕД" (forward fuel pump)のスイッチの双方がオンになっていることを確認し、緑色で表示されている“БАК ПЕРЕДНИЙ” (forward tank) と “БАК ЗАДНИЙ” (rear tank) が点灯することを確認する。
- 4- Turn on the electronic engine governors 電子エンジンガバナのオン
Located in the rear portion of the wall panel, set the "ЭРД ЛЕВ" (left engine governor) and the "ЭРД ПРАВ" (right engine governor) switches to on.
後方のウォールパネルに位置している"ЭРД ЛЕВ" (left engine governor)と "ЭРД ПРАВ" (right engine governor)スイッチを双方ともオンにする。
- 5- Select engine start-up mode エンジンスタートアップモードの選択
Check the position of the “ЗАПУСК – ПРОКРУТКА – ЛОЖНЫЙ ЗАПУСК” (engine start-up mode) and set the switch to the “ЗАПУСК” (start) position. The engine start-up switch is located on the left panel.
“ЗАПУСК – ПРОКРУТКА – ЛОЖНЫЙ ЗАПУСК” (engine start-up mode) スイッチの位置を確認し、これを“ЗАПУСК” (start) 位置に設定する。このスイッチは左側のパネルに配置されている。
- 6- Select engine to start 始動するエンジンの選択
Use the engine/APU switch to select the engine to be started on the “ВСУ – ДВИГ ЛЕВ – ДВИГ ПРАВ – ТУРБОПРИВОД” (engine selector: APU-left engine-right engine-turbo gear). The appropriate choices include “ЛЕВ” (left engine) or “ПРАВ” (right engine).
“ВСУ – ДВИГ ЛЕВ – ДВИГ ПРАВ – ТУРБОПРИВОД” (engine selector: APU-left engine-right engine-turbo gear)エンジン/APUスイッチを用いて、始動するエンジンを指定する。ここでは、“ЛЕВ” (left engine) もしくは“ПРАВ” (right engine)のいずれかを選択する。
- 7- Start engine エンジン始動
Press the “ЗАПУСК” (Start-up selected engine) button.
“ЗАПУСК” (Start-up selected engine) ボタンを押下し、エンジンを始動する。
- 8- Open cut-off valve lever of the selected engine 選択エンジンのカットオフバルブレバー開放
Once the engine RPM reaches 20%, move the appropriate red engine cutoff lever to the “ОТКРЫТО” (open) position, the engine will automatically reach idle mode in less than 60 seconds. Upon reaching normal oil pressure in the engine gearbox, the green “Р масла ПРИВОДОВ” (gearbox oil press norm) light will illuminate. CAUTION! It is forbidden to start the engines with no operating boost pumps.
一旦エンジン回転数が20%まで達すると、適切な(選択した)赤いエンジンカットオフレバーを“ОТКРЫТО” (open) の位置に移動させる。エンジンは自動的に1分以内でアイドリングに達する。エンジンギアボックス内の油圧が標準圧に達すると、緑色の“Р масла ПРИВОДОВ” (gearbox oil press norm) ランプ他点灯する。注意!:ブーストポンプを動作させずにエンジンの始動動作を行うことは禁止されています。
During the engine startup cycle, monitor the following parameters:
- Smooth engine (gas-generator- GG) acceleration (lack of RPM “freezings”).
- Increasing EGT.
- Rotors motion should initiate at GG RPM of no more than 25% (visual confirmation by looking at the nearest blade).
- Disengagement of the starter at GG RPM 60…65%. Monitor this with the “КЛАПАН ЗАПУСКА” (start valve) light going off (engines startup control panel on the left hand side panel).
- Hydraulic fluid pressure increases in all systems (auxiliary control panel).
- After the first engine has been started, check the rotor‟s RPM at idle power.
Start the second engine by repeating the above procedure.
CAUTION! It is not advised to move the Engine/APU selector switch from one engine to another before the first engine has reached idle power.
Rotor operation between 54…62% is not advised. After both engines have been started, check the rotor RPM at Idle power, operation below 62% rotor RPM is not advised.
If necessary to meet this requirement, move the engines‟ throttle levers up to attain a rotor speed of 62…70%.
エンジンの開始サイクルの間、以下の数値を監視する必要がある。
- 滑らかなエンジン(gas-generator- GG)の加速(回転数変化が「固着」せずに加速する)
- EGTの増加
- ローター動作はGG RPMの25%を超えない程度から開始する(もっとも近いローターブレードを目視確認する)
- GG RPMが60~65%のところでスターターを切断する。“КЛАПАН ЗАПУСКА” (start valve)ライトがオフになることでこれを確認する(ライトは左手のエンジン始動制御パネル上にある)
- システム内のすべての水圧は上昇する(axilaliry制御パネル上)
- 最初のエンジンが始動した後、エンジン回転数がアイドルパワー位置にあることを確認する。
上記の手順を繰り返すことにより、第二のエンジンを始動する。
注意!:最初のエンジンがアイドル回転数に達する前にEngine/APUセレクタースイッチを、現在選択中のエンジンから別のエンジンに切り替えないほうがよい。
エンジン回転数54~62%の間でローターを動作させないほうがよい。双方のエンジン始動後、ローター回転数がアイドルパワーにあることを確認する。62%以下のローター回転数での運用は行わないほうがよい。
After both engines have been started and are running normally, shut down the APU by pressing the “ОСТАНОВ ВСУ” (Stop APU) button and close the APU shut-off valve.
The “ВСУ ВКЛЮЧЕНА” (APU on), “КРАН ВСУ ОТКРЫТ” (APU valve open), and “и Р масла ВСУ” (APU oil pressure normal) lights will go off.
Do not increase engine power past idle until the output oil temperature reaches +30 °С for the engines and no less than - 15°С for the main gearbox.
The throttle levers should only be moved to the “АВТОМАТ” (Auto) position after the engines have warmed up sufficiently.
両方のエンジンを問題なく始動させたら、“ОСТАНОВ ВСУ” (Stop APU) ボタンの押下、APUシャットオフバルブの閉鎖でAPUを停止させる。“ВСУ ВКЛЮЧЕНА” (APU on), “КРАН ВСУ ОТКРЫТ” (APU valve open),“и Р масла ВСУ” (APU oil pressure normal)の各ランプが消灯する。
出力されるエンジン油温が+30℃を超えていない、もしくは主ギアボックス油温が-15℃以下の場合は、エンジンパワーをアイドル位置以上に上昇させてはいけない。
スロットルレバーは、エンジンが十分にウォームアップされた後は、ただ“АВТОМАТ” (Auto) 位置に移動させておくべきである。
飛行前のテスト
両方のエンジンが始動し、アイドルパワーで正常に動いていれば、以下のテストを行える:
エンジンの防氷システムと防塵装置の動作をチェックする。防氷テストは外気温が5℃未満のとき行う。
エンジン防氷システムのチェック
- 1. コレクティブを一番下まで下げる。
- 2. アイドルモードならPageUpキーを2回押して、エンジンスロットルレバーを“АВТОМАТ” (auto) まで上げる。
- 3. “ПОС ДВИГ - ОТКЛ - ПЗУ” (engines anti-icing/dust protection systems) スイッチを“ПОС ДВИГ” (engines anti-icing) に合わせると、オーバーヘッドパネルの“ПОС ЛЕВ ДВИГ” (anti-ice left engine) 及び“ПОС ПРАВ ДВИГ” (anti-ice right engine) ライトが点灯する。EGTは60℃上がり、GG RPMは2%上がる。
- 4. 防氷システムスイッチを切る(中央)とライトは消える。
エンジン防塵装置のチェック
- 1. “ПОС ДВИГ - ОТКЛ - ПЗУ” (engines anti-icing/dust protection systems) スイッチを“ПЗУ” (engine dust protectors) に合わせる。“ПЗУ ЛЕВ ДВИГ” (left engine dust protector) 及び“ПЗУ ПРАВ ДВИГ” (right engine dust protector) ライトが点灯する。EGTは30℃上がり、GG RPMは0.5%上がる。
- 2. 防塵システムを切る(中央)とライトは消える。
ローター防氷システム(AIS)のチェック
ローターAISのテストは外気温が5℃未満のとき行う。
- 1. “КОНТРОЛЬ СО” (ice detector control)ボタン (補助コントロールパネルの最上部) を押す;約10秒後に“ЛЕД” (ice) ライトが点灯する。
- 2. オーバーヘッドスイッチの“ПОС ВИНТОВ - ОТКЛ” (rotors AIS - Off) スイッチを“ПОС ВИНТОВ” (AIS) に動かすと“ПОС ВИНТ” (rotor AIS) ライトが点灯する。“КОНТРОЛЬ СО” (ice detector control) ボタンを離して30~50秒後に“CО ИСПРАВЕН” (ice detector OK) ライトが点灯し、55~100秒後に消えることを確かめる。
- 3. “ПОС ВИНТОВ - ОТКЛ” (rotors AIS - Off) スイッチを“ОТКЛ” (Off) に合わせると“ПОС ВИНТ” (rotor AIS) ライトは消える。
GG及びPT EEGのテスト
これらの機能により、以下のようにEEGのGGチャンネルの動作をテストできる:
- カバーを上げて“КОНТР. ЭРД ТК” (EEG GG Test) スイッチを“ТК” (GG) の位置に合わせる。
- テストするエンジンのスロットルレバーを一番上(max)まで上げる。
- ローター回転数が86~87%に下がるまでコレクティブピッチを上げると、オーバーヘッドパネルの“ОГРАН РЕЖ ЛЕВ” (LEFT ENG PWR LIMIT) 又は“ОГРАН РЕЖ ПРАВ” (RIGHT ENG PWR LIMIT) ライトが点灯する。
- GG RPMは最大値より4%下に下がる。
“КОНТРОЛЬ ЭРД ТК” (EEG GG Test) スイッチを下のoperation positionにし、カバーを閉じて、LEFT ENG PWR LIMIT 又は RIGHT ENG PWR LIMIT ライトを消す。
注意!エンジンパワーを離陸まで上げないこと。
EEGのPT制限のテストは以下の通り:
- スロットルレバーをIDLEの位置に合わせる。
- カバーを開いて“КОНТР. ЭРД СТ-1 - РАБОТА - СТ-2” (EEG PT-1 Test - Operate - EEG PT-2 Test) スイッチを“СТ-1” (PT-1) に合わせる。
- スロットルレバーをIDLE位置からゆっくり動かし、“n ст ПРЕД ЛЕВ ДВИГ” (LEFT ENG PT OVRSPD) 及び“n ст ПРЕД ПРАВ ДВИГ” (RIGHT ENG PT OVRSPD) が点灯するまで上げる。これはローターRPMが86%付近で起こる。同時に、“Раскрутка турбины левого двигателя” (Left engine power turbine over-speed) 及び“Раскрутка турбины правого двигателя” (Right engine power turbine over-speed) 音声メッセージが聞こえる。
- スロットルレバーをローターRPMが5~7%下がるまで下げ、ライトがまだ点灯しているのを確かめる。
- “КОНТР. ЭРД СТ-1 - РАБОТА - СТ-2” (EEG PT-1 Test - Operate - EEG PT-2 Test) スイッチを中央の“РАБОТА” (Operation) に合わせるとライトは消える。
- スロットルレバーをIDLEに戻す。
- “КОНТР. ЭРД СТ-1 - РАБОТА - СТ-2” (EEG PT-1 Test - Operate - EEG PT-2 Test) スイッチを“СТ-2” (PT-2) に合わせ、上の手続きを繰り返す。
テストが終わったら、“КОНТР. ЭРД СТ-1 - РАБОТА - СТ-2” (EEG PT-1 Test - Operate - EEG PT-2 Test) スイッチを中央の“РАБОТА” (Operation) に合わせ、カバーを閉じる。
“РТ-12-6 ЛЕВ”及び“РТ-12-6 ПРАВ”ボタンは、EEGが動作するかチェックするためにEGTガバナーのしきい値を減らす。どちらかのボタンが押されると、EEGのGG制限は解除される。EGTが850℃以上でGG RPMが87%以上の場合、EGTは30℃以上下がりGG RPMは最大値の84%まで下がる。
ローターRPM再調整のチェック
- 1. コレクティブを一番下まで下げ、両方のスロットルレバーをAutoにして、ローターRPM再調整レンジをチャックする。コレクティブハンドルの再調整セレクタを“НОМИНАЛ” (nominal) から“НИЗК” (low) に切り替える。その後ローターRPMが約5%下がり、縞模様のライトが光り始めることを確認する。
- 2. テストの後、ローター再調整セレクタをnominalに切り替える。その後ローターRPMは予定の値に上昇し、縞模様のライトが消える。
フライトコントロールと油圧系のチェック
- 1. サイクリックを縦横に動かし、次にラダーペダルを踏み、次にコレクティブを動かして(稼動範囲の1/3を超えないように)、フライトコントロールが正しく働いていることを確認する。
- 2. 油圧系の圧力計(リアパネルに存在する)で、フライトコントロールが65~80kg/cm2の間で動くことを確認する。
- 3. “ОСН. ГИДРО ОТКЛ” (hydr. syst. main off) スイッチを上の“КОНТР” (main) に切り替えて、主油圧系を切る。マスター警告灯(MWL)が光り、“КЛАПАН I ГИДРО” (hydraulic valve 1) 及び“КЛАПАН II ГИДРО” (hydraulic valve 2) が点灯する。EKRANディスプレイに“ОСНОВНАЯ ГИДРО” (main hydraulic system) のメッセージが表示される。
- 4. “ОСН. ГИДРО ОТКЛ” (hydr. sys. main off) スイッチを下の“Р/С” (off) にするとライトが消える。
- 5. 補助コントロールパネルで非常油圧蓄積装置の圧力をチェックし、主油圧系と同じであることを確かめる。
最終的な電力の立ち上げ
- 1. スロットルレバーをAutoに合わせ、左右のAC発電機のスイッチ(右パネル)を入れる。
このチェックリストは“ИКВ” (inertial navigation system INS)へのAC電力が失われるのを防ぐために必要である。
- 2. " =ТОК АЭР ПИТ " 及び"~ТОК АЭР ПИТ " をOFF(下)にして地上電源ユニット(GPU)を切る。地上クルーとの通信でMaintenance >Ground Elec Power >to Off を選ぶ(地上クルーは電源コードを片付けける必要がある)。
- 3. “ПРЕОБР АВТ - ОТКЛ - РУЧН” (AC/DC inverters: auto-off-manual) スイッチを上の“АВТ” (auto) に合わせると、“ПРЕОБРАЗ” (inverter) ライトが消える。
最終チェック
上の飛行前チェックが終わったら、離陸の前に副次的システムの設定を行う。飛行中よりも地上の方が簡単に設定できる。以下のチェックリストはそのままの順番で行う必要はない。
(長いので多少変えてあります)
ウォールパネル
- 機内設備制御パネルで“ПНК ВКЛ - ОТКЛ”ターゲティングナビゲーションシステム、“СУО - ОТКЛЮЧЕНО”武装制御システムのスイッチを入れる。
- 必要に応じて照明のスイッチを入れ、明るさを調節する。
- 脱出コントロールの3つのスイッチを入れる。
ライトパネル
- PVI-800パネルで“ВЦУ - ОТКЛ”データリンクスイッチを入れ、PVTs-800パネルでデータリンクID・モードを選ぶ。
必要ならPVI-800の設定を行う。 - オートパイロットパネルでフライトディレクタモード、高度保持モード、方位/コース保持モードを選ぶ。
- 無線・データリンク動力制御パネルで“УКВ-1”“УКВ-2”“ТЛК”“УКВ-ТЛК”(VHF-1、VHF-2、データリンク、VHF-TLK)をONにする。
- ARK-22 ADFのセルフテストを行い、必要ならコンパスチャンネルを設定する。
- R-828無線機のチャンネルと自動チューナーを設定する。
- 信号フレアの電源を入れる。
リアパネル
- INU電源を入れる。
- LWS、CMSの電源を入れ、セルフテストを行う。
左/右前方パネル
- ABRISのスイッチを入れ、必要に応じて設定する。
- 必要に応じて各計器のセルフテスト、リセット、補正を行う。
- HSIをマニュアルモードに設定したなら、方位とコースを合わせる。
オーバーヘッドパネル
- 2つのピトー過熱スイッチを入れる。
- UV-26妨害装置パネルを設定する。
- レーザー警報装置パネルをリセットする。
センターパネル
- 弾種、発射時間、発射速度を設定し、武装コントロールの自動/手動を設定する。
- Shkval等の表示を調節する。
- 着陸灯を選び、必要ならスイッチを入れる。
- 必要に応じてADFビーコンモードをセットする。
レフトパネル
- R-800L1無線機のセルフテストを行い、AM/FMと周波数を設定する。
必要なら保護周波数やADFモードに切り替える。 - “К-041 - ОТКЛ”でK-041ターゲティングシステムを入れ、"ИЗЛ. - ОТКЛ" でレーザーをスタンバイする。必要なら“ОБЗ - ОТКЛ”でHMSの電源を入れる。
- 火器発射モードを選ぶ(通常は“ППУ”で自動モード)。"АС-ПМ" でShkvalターゲティングモードを手動か自動に選ぶ。
- 必要なら“ТРЕНАЖ - ОТКЛ”でトレーニングモードを選択する。
- SPU-9インターカムを設定する。