R-800L1 VHF無線制御システム
R-800L1はVHF-2の無線システムである。この無線機はライトパネルのVHF-2 (“УКВ-2”)スイッチを入れることで起動する。この無線機は他の航空機との通信や、ADF信号の受信に使用される。
2-74: R-800L1 radio control system
R-800L1はFM・AM両用の無線機で、ナビゲーションビーコン信号の受信も出来る。この無線機から情報を受けるには、インターカムダイヤルを "(СА)УКВ-2" の位置にする。
- 1. “КОНТРОЛЬ” (Test) lamp
"КОНТРОЛЬ" ビルトインテスト(BIT) ボタンが下げてあり、無線機がテストを通れば、このランプが点灯する。ライトパネルの“УКВ-1” VHF-1 R-828無線機スイッチと“УКВ-2” VHF-2 R-800無線機スイッチは入れておくこと(上)。 - 2. “АМ-ЧМ” (AM-FM) switch
このスイッチでAM(上)とFM(下)を切り替える。[LALT + LCTRL + M] - 3. “АП” (Emergency radio receiver) switch.
上になっていると、無線機は固定緊急無線受信周波数となり、緊急信号を受信するのに使われる。西洋ではこれは保護チャンネルとなっている。使用した場合、周波数は自動的に121.5MHzに変わり、トランスミッタは切られる。[LALT + LCTRL + E] - 4. “АРК” (ADF) switch
このスイッチを上にすると、無線機は自動方向探知(ADF)に使用される。電波コンパスアンテナはR-800L1受信機に接続され、受信機が無線コンパスアンテナの方向を操作する(HSI RMIの矢印を動かす)。HSI RMIの矢印は、R-800L1で定義された周波数のトランスミッタの方向を指すようになる。[LALT + LCTRL + A]
利用できるADFチャンネルのリストは、このマニュアルのAutomatic Direction Finder (ADF) ARK-22の項にある。 - 5. Radio frequency thumb wheels
この4つのホイールを回して周波数を入力する。周波数はkHz単位で、25kHz刻みで入力する。左の2つはMHzの値、右の2つはMHzの1/1000を示す。 - 6. “100-50” switch
このスイッチでデータ転送レートを制御する。[LCTRL + LALT + 5] - 7. “КОНТРОЛЬ” (BIT) button
このボタンを押すと無線機の自己診断を実行する。自己診断が完了すると“КОНТРОЛЬ”テストランプが点灯する。[LCTRL + LSHIFT + T] - 8. “ПШ” (Noise reduction) switch
このスイッチを上にするとノイズ低減システム(squelch)が起動する。入力した周波数が検知されたかった時のボリュームを下げる。[LALT + LCTRL + R] - 9. Selected frequency display
この2つの表示が、サムホイールで入力した周波数を表わす。
When flying in the region of Maikop City, you can set the radio to AM mode with a frequency of 125675. If you are within a 70 km radius of the radio tower at Maykop airdrome, you will here broadcasts from “Radio Mayak”. If you are not a fan of their top 40 list, you can replace it with your own audio files:
\\Sounds\Samples\RadioMayak folder
The files will need to be in OGG or WAV format.
ターゲティングモード制御パネル
2-75: Targeting mode control panel
ターゲティングモード制御パネルは、Ka-50の統合兵器システムを操作する主な手段となります。
このパネルから、あなたはセンサ、武器、そしてレーザをコントロールすることができます。
もしあなたがプログラム可能なジョイスティックを持っているなら、あなたはこれらの機能を使いやすいようにジョイスティックに設定することができます。
白熱した戦いにおいて、ジョイスティックから手を離さずにターゲテイングモードを有効にできることは、あなたに勝利をもたらすでしょう。
- 1. “ППС” (Head-on airborne target) button.
このボタンを押下すると、Vikhr 対戦車誘導ミサイルに搭載された信管を前方半球の空中目標攻撃に適した近接信管へと調整します(high aspect)。[LALT + S]
- 2. “АДВ” (Automatic turn on target) button.
もしあなたが Shkval によってターゲット指示を行いこのボタンを押下すれば、機首が自動的にターゲット方向を向くようになります。
これはあなたが兵器システムの照準外に敵を捕らえたときに有効な機能です。[Q]
- 3. “ТРЕНАЖ – ОТКЛ” (Training mode – OFF) switch.
このスイッチを上"ТРЕНАЖ” (Training mode)位置にすると、兵器システムはトレーニングモードとなり、兵器の発射はできなくなります。
しかしながら、全兵器の照準およびターゲットロックは可能です。下 “ОТКЛ” (OFF)位置にするとトレーニングモードは解除されます。
- 4. “ВЦ” (Airborne target) button.
Vikhr によって空中目標を補足しそのaspectが変化またはhigh-aspect外となった場合、このボタンを押すと一般的な近接信管を使用するようにミサイルを設定します。
近接信管は、ターゲットへ接近した時に弾頭を起爆させ、直撃を必要としません。[V]
- 5. “К-041 – ОТКЛ” (K-041 Targeting and Navigation systems power – OFF) switch.
このスイッチを上にすると、K-041目標捕捉及び航法システム、Shkvalディスプレイが有効になります。
このシステムはスイッチを下にするとオフになります。[LSHIFT + D]
- 6. “ОБЗ – ОТКЛ” (Helmet-Mounted Sight (HMS) / night vision goggle system power – OFF) switch.
このスイッチはHMSまたはNVGシステムのいづれかを有効にできます。
これらは地上にいる場合に地上支援要員と無線交信を行うことで換装することができます。
スイッチを下にするとオフになります。
- 7. “НПЦ” (Moving ground target mode) button.
もし Shkval が移動目標を追尾中であり、あなたが Vikhr 対戦車誘導ミサイルを発射する前にこのボタンを押下すれば、兵器制御システムは Vikhr 発射諸元をに移動目標に最適化しその精度を高めます。
また、目標補足システムは機関砲およびロケット使用に対しても照準位置を算出します。[N]
- 8. “ОСН РЕЖ” Weapon system mode selector dial can be rotated left [LCTRL + F] and right.[LALT + F]
この5点ダイアルスイッチで火器管制システムを制御することができます。これらの位置は:
- “ППУ” (Moving canon – automatic weapons mode) は機関砲をShkvalの照準線に連動させることができます。対戦車誘導ミサイルランチャーは垂直方向に対して角度が自動設定されます。
これは主要な自動モードであり、全機能は使用するための武器データの完全なセットを利用して計算されます。
- “НПУ” (Fixed cannon) 機関砲を胴体のzero sight線に沿ったボアサイトに固定します。これは一般的に機関砲駆動部故障時に用いられます。
- “РУ” (Backup/manual mode) は兵器運用に対してbackup/manualモードとして使用することができます。
このモードでは、距離および見越量は計算されず機関砲は固定、対戦車誘導ミサイルランチャーの垂直角調整は行われず、Shkval 追尾ゲートは自動的に調整されず、ターゲット追尾メモリーモードはありません。
- “РЗН” (Backup navigation tasks on the combat computer) モードは航空機の慣性誘導装置(INU)更新に使うことができます。
This is a less capable of way of updating navigation but both the navigation and weapon computers can partially replace each other.
- “РЗБ” (Backup combat tasks on the navigation computer) mode.
戦闘コンピュータが故障した場合、このモードを選択することで限定された機能で戦闘タスクをを航法コンピューターに送信することができます。
- 9. “ИЗЛ – ОТКЛ” (Laser standby – OFF) switch.
このスイッチを上にしてレーザーをARM位置にします。正確な目標距離取得及び Vikhr 対戦車誘導ミサイルの誘導を行う為に、レーザーは必ずアクティブにしてください。[RSHIFT + O]
- 10. “СБРОС” (Targeting mode reset) button.
このボタンを押下すると、追尾は中止されHUDは航法モードに戻ります。[BACKSPACE]
- 11. “АС – ПМ” (Automatic tracking – gun sight)
Shkvalシステム無しで、手動レーザーサイト照準で自動追尾/照準を行います。
レーザー照準無しの場合、機関砲のレチクルは1100m先に固定されます。
エンジン&APUスタートアップ制御パネル
2-76: Engine start-up controls
このパネルはエンジンやAPUの始動を制御するのに用いられる。エンジンを始動するには、いくつかの条件が必要となる:
- APUが動作している(下のAPUの項を参照)
- 左/右エンジンの燃料遮断バルブが開いている
- 左/右エンジンの閉鎖レバーが上げてある
- ローターブレーキが下げてある
- エンジン/APU切替スイッチがエンジン1/エンジン2に合わせてある
- エンジン始動ボタンを押す
- エンジンRPMと温度を監視する
エンジン始動パネルは以下の機能をもつ:
- 1. “ЗАПУСК” (Start) engine/APU start button
始動条件が全て満たされていれば、何を始動するかエンジン切替スイッチで選び、このボタンを押してAPUまたはどちらかのエンジンを始動する。[HOME] - 4. “СТОП ЗАПУСК” (interrupt start-up sequence) button
エンジン始動過程の間に中止する必要が出来た時、このボタンを押して停止する。[RALT + HOME] - 5. “ОСТАНОВ ВСУ” (APU shutdown) button
両方のエンジンが正常に動作し、バッテリーが発電機から充電された後、このボタンを押してAPUを停止する。[END] - 2. “ЗАПУСК - ПРОКРУТКА - ЛОЖНЫЙ ЗАПУСК” (Start up - crank - false start) start-up mode selector
このセレクタには3つの位置があり、始動方法を決める。最も多く使われるのは“ЗАПУСК” (start) である。中央の“ПРОКРУТКА” (crank) は始動が失敗した後で燃料を排出するのに使う。下の“ЛОЖНЫЙ ЗАПУСК” (false start) は地上メンテナンスでの始動チェック手続きに使用される。[LALT + E] - 6. “ТУРБОПРИВОД - ВСУ - ДВИГ ЛЕВ - ДВИГ ПРАВ” (Turbo gear - APU - Left Engine - Right Engine) select switch
このスイッチには4つの位置があり、APU(中央)、左エンジン(左下)、右エンジン(右下)を選べる。上にすると”ターボギア”モードになり、エンジンを始動せずにシステムのテストができる(発電機と油圧系)。これは通常整備でのみ使用され、無線を通じて要請される。[E] - 3. “КЛАПАН ЗАПУСКА” (APU air bleed valve) lamp
エンジン始動の過程で、エンジンエアスターターのスタートバルブが開いていることを示す。GG RPMが60%で自動的に、または始動シーケンス中断ボタンを押して、スタートバルブが閉じると消える。
内部通信装置SPU-9パネル
2-77: Radio panel
SPU-9パネルは、ヘッドホンから聞こえる無線音声の音源と、交信に使う無線機を選択するのに使う。回転ダイヤル式で、4つの位置がある:
- 1. “СБРОС” (Reset) button
機能なし - 2. The intercom source selector dial for the SPU-9[LALT + LCTRL + /]
- “(СА)УКВ-2” (VHF-2) - VHF-2 R-800L1無線機を選択する。
- “УКВ-1” (VHF-1) - 地上部隊との通信のため、VHF-1 R-828無線機を選択する。
- “КВ” (SW) - 未使用
- “НОП” (Ground crew intercom) - 有線電話で地上クルーと通信するのに使う。飛行場やFARPでの武装変更や燃料補給には、地上クルーと通信するためにこれを選ぶか、ローターが回っていない状態でコクピットのドアを開ける必要がある。
補助パワーユニット (APU) 制御パネル
補助パワーユニット(APU)の制御パネルはコクピット左側、コレクティブの隣にある。APUの主な機能は2つある。エンジン始動に混合気を供給し、(ターボギアを介して)電力を発生する。エンジンを始動するには、まずAPUを動作させる必要がある。
APUを入れるには、まず以下の条件を満たす必要がある:
- 1. 電源を入れる(バッテリー又は地上電源)
- 2. 後方燃料タンクのポンプをON。後方タンクが空の場合、クロスフィードバルブを開けばAPUの燃料供給に前方タンクを使うことが出来る
- 3. APU燃料遮断バルブを開く
- 4. エンジン/APU切替スイッチをAPUに合わせる
- 5. エンジン始動ボタンを押す
2-78: Auxiliary Power Unit (APU) panel
- 1. “КРАН ВСУ ОТКРЫТ” (APU fuel shutoff valve is open) light
このライトはAPU燃料遮断バルブが開いていることを示す。 - 2. “ОСТАНОВ ВСУ ПО n” (APU shutdown due to RPM limit) light
このライトを見ることは多くないが、APUが過回転により停止したことを示す。山のFARPのような高地で動かしたときに最も起こりやすい。 - 3. “P МАСЛА ВСУ” (Oil pressure) light
このライトはAPUの油圧が制限以内にあることを示す。 - 4. “ВСУ ВКЛЮЧЕНА” (APU operate) light
このライトはAPUが正常に始動したことを示す。 - 5. APU exhaust gas temperature gauge
APUが始動した後、発生した熱をこの計器で監視できる。APUは最初に最高680℃に達するが、通常は590~600℃で安定する。
両方のエンジンが始動し、正常に動くようになったら、APUを切る。APUを切るには、APU停止ボタンを押してAPU燃料閉鎖バルブを閉じる。