左側
2-30: オーバーヘッドパネル左側
- 1. 航法灯切替スイッチ
左クリックで4つの位置に切り替わる。それぞれOFF、明るさ10%、30%、100%である。[RALT + L]
最後の"АНО КОД"(右クリック)は押している間だけ有効で、無線が使えない時他機や地上ユニットに発光信号(モールス信号など)を送るのに使われる。[LALT + L]
- 2. 風防ワイパースイッチ
4つの位置はそれぞれOFFとスピード3段階である。ワイパーを元の位置に戻すには、右クリックで "СТЕКЛООЧИСТ ВОЗВ ЩЕТКИ" (Wiper return)を押す。[ LALT + LCTRL + W]
- 3. 風防ウォッシャスイッチ
機能なし
- 4. 明るさ調整ノブ
機能なし
- 5. ピトー静圧孔・迎え角センサー過熱スイッチ
このスイッチを上にするとセンサーを過熱し、低温で氷が付くのを防ぐ。氷が付着すると速度計に不具合が生じる。また、迎え角(AoA)・横滑りセンサーの温度制御にも用いられる。[LALT + LSHIFT + S]
- 6. ピトー流入空気・時計過熱スイッチ
このスイッチを上にするとセンサーを過熱し、低温で氷が付くのを防ぐ。氷が付着すると速度計に不具合が生じる。また、内蔵機械式時計の過熱(これをしないと時間のずれが大きくなる)にも用いられる。[LCTRL + LSHIFT + S]
- 7. 風防ヒータースイッチ
- 8. 磁気コンパス
電力を必要としない、標準の液浸式予備コンパス。詳しくは磁気コンパスの項を参照。
Left Overhead Panel Warning and Advisory Lamps
МАРШРУТ ЗК ENR NAV ON 通過点に直行ルート | СЧИСЛЕНИЕ ГРУБОЕ AC-POS. CAL. DATA 現在位置計算データ | КОЛЬЦЕВ ОТКРЫТО X-FEED VLV OPEN 燃料クロスフィード | |
H рв СТАБ R-ALT HOLD 電波高度保持 | МАРШРУТ ЛЗП ENR COURSE コース追従ルート | ВЗРЫВ WEAP. ARM 武装準備よし | МУФТА ОТКЛ TURBO GEAR ローター接続解除 |
ВИСЕНИЕ AUTO HOVER 自動ホバー | ППМ РАЗВОРОТ NEXT WP 次のWPへ | ППУ CANNON 機関砲指向 | P масла ПРИВОДОВ AGB OIL PRESS 機関部油圧正常 |
СНИЖЕН AUTO DESCENT 自動垂直降下 | КОНЕЦ МАРШРУТА ENR END 最終WP到達 | ППУ ? CANNON ? (機能なし) | ЗАМОК ОТКРЫТ SL HOOK OPEN (機能なし) |
右側
2-31: オーバーヘッドパネル右側
- 1. ローター防氷スイッチ
このスイッチを上にするとローターブレードを過熱し、氷が付くのを防ぐ。ローターブレードに氷が付着すると、揚力を発生させる能力が急激に低下する。低温空気中では常にこのスイッチを入れておくべきである。[LALT + LCTRL + LSHIFT + S]
- 2. エンジン防氷/防塵スイッチ
エンジン空気取り入れ口に氷が付くのを防ぐには、このスイッチを上にする。マニフォルドを過熱し、低温で氷が付着するのを防ぐ。氷が付着するとエンジンへの空気流入が妨げられる。また塵の多い環境では、塵が入り込むのを防ぐ。[LALT + I]
- 3. ピトー管ヒーターランプ(左右)
ピトー管過熱ボタンが押された時、ピトー管過熱システムが正常に動作していれば点灯する。
- 4. ピトー管過熱テストボタン
このボタンを押すと(ピトー管過熱が有効になっていれば)左右のピトー管ヒーターランプが点灯する。
- 5. コクピット換気扇スイッチ
機能なし
Right Overhead Panel Message Lamps
БОЕВАЯ СЕТЬ ВКЛ MASTER ARM ON 武装マスターON | К-ЦВМ COMPUTER DIAGNOSE コンピュータ診断モード | ПОС ЛЕВ ДВИГ LH ENG ANTI-ICE 左エンジン防氷中 | ПОС ПРАВ ДВИГ RH ENG ANTI-ICE 右エンジン防氷中 | БАК ПЕРЕДНИЙ FWD TANK PUMP ON 前方燃料タンク加圧 | БАК ЗАДНИЙ AFT TANK PUMP ON 後方燃料タンク加圧 |
ТРЕНАЖ WAEPON TRAINING トレーニングモード | ЦВС COMPUTER FAIL コンピュータ異常 | ПЗУ ЛЕВ ДВИГ LH ENG DUST-PROT 左エンジン防塵中 | ПЗУ ПРАВ ДВИГ RH ENG DUST-PROT 右エンジン防塵中 | КРАН ЛЕВ ЗАКРЫТ LH VLV CLOSED 左エンジン燃料閉鎖 | КРАН ПРАВ ЗАКРЫТ RH VLV CLOSED 右エンジン燃料閉鎖 |
ОБЗОР HMS FAIL HMS異常検知 | ПРЕОБРАЗ INVERTER ON DC/ACインバータON | ОГРАН РЕЖ ЛЕВ LH POWER SET LIM 左エンジン出力制限中 | ОГРАН РЕЖ ПРАВ RH POWER SET LIM 右エンジン出力制限中 | БАК ЛЕВ ВНЕШН LH OUTER TANK PUMP 左外側燃料タンク加圧 | БАК ПРАВ ВНЕШН RH OUTER TANK PUMP 右外側燃料タンク加圧 |
РАНЕТ HUD NOT READY HUD準備中 | И-251В “SHKVAL” FAIL Shkval異常検知 | ПОС ВИНТ ROTOR ANTI ICE ローター防氷中 | ОБОГРЕВ ВУО WINDSHIELD HEATER ON 風防加熱中 | БАК ЛЕВ ВНУТР LH INNER TANK PUMP 左内側燃料タンク加圧 | БАК ПРАВ ВНУТР RH INNER TANK PUMP 右内側燃料タンク加圧 |
PRTz データリンク制御パネル
データリンク制御パネルはオーバーヘッドパネルの左側に存在する。これは武装制御システム(WCS)と組み合わさっており、戦場の目標についての情報を編隊のメンバーとやりとりする事を目的としている。パイロットは目標のタイプを選び、目標のデータを編隊のメンバーと交換し、目標やinitial pointを僚機に指示することが出来る。
2-32: データリンク制御パネル
制御パネルは3列のボタンからなり、目標の情報を送受信できる。ボタンは以下の通り:
- 1. DLINK target #1 as vehicle type
僚機と送受信する目標は車両タイプ目標であることを示す。[LSHIFT + 1]
- 2. DLINK target #2 as SAM or AAA type
僚機と送受信する目標は対空目標であることを示す。[LSHIFT + 2]
- 7. DLINK target #3 as type Other
僚機と送受信する目標は車両や対空以外の目標であることを示す。[LSHIFT + 3]
- 8. DLINK Initial point
車両、対空、その他の目標と同様に、データリンクを介してinitial pointを僚機と送受信できる。これは戦闘配置や待ち伏せ位置を伝えるのに使える。[LSHIFT + 4]
- 3. DLINK to Wingman 1
Elects to send the data link target to wingman 1. [LCTRL + 1]
- 4. DLINK to Wingman 2
Elects to send the data link target to wingman 2. [LCTRL + 2]
- 5. DLINK to Wingman 3
Elects to send the data link target to wingman 3. [LCTRL + 3]
- 9. DLINK to Wingman 4
Elects to send the data link target to wingman 4. [4 + LCTRL + 4]
- 10. "ВСЕМ" button: DLINK to All
目標の情報を特定の僚機に送る以外に、このボタンを押してデータを編隊全体に送ることができる。[LCTRL + 5]
- 6. "СТИР" button: Clear DLIN
目標タイプと受け手を入力した後、情報をクリアするにはこのボタンを押す。[ LSHIFT + T]
- 11. "ВЫХОД" button: DLINK automatic ingress to target
このボタンは、データリンクで指示された目標の方向に、自動的に機体を向ける機能を有効にする。[ LSHIFT + Y]
- 12. "ПРД/ПАМ" button: DLINK send/memory
目標タイプとデータリンクの受け手を選択した後、このボタンを押すことでデータリンクを通して情報を送る。
また、編隊のメンバーからデータリンクでデータを受け取った時、このボタンを押すことでデータや指示を了承する。[LSHIFT + U]
Please see the “Using Data Link” chapter to learn more about using the PRT panel in regards to employing the data link.
レーザー警報レシーバー(LWR)
レーザー警報システム(LWR)はPRT制御パネルの下にあり、あなたの機体に照射されているレーザーエネルギーについての警報を伝える機能をもつ。戦車その他の地上車両は、射撃の前に正確な射程を火器管制に入力するためにしばしばレーザー測距装置を用いるので、これは大変に重要である。LWRの警告は、まさに地上車両か他のヘリコプターがあなたに照準していることを知らせている。これに対して、あなたは自機を機動させ(止まった者は死ぬ者だ)、赤外線誘導地対空ミサイルが発射されたと考えるならフレアを散布しようとするだろう。戦車砲のような直接射撃火器やATGMが命中するのを避けるには、発射した相手に向かってまっすぐ飛ばないようにするのが一番である。言い換えれば、相手から見て目標が横切るようにする。
多くの軍隊の戦車乗りは、戦車砲を対ヘリコプター用火器として使うよう訓練されており、あなたが1,500メートル以内にいて横切らないようならば、あなたを攻撃するだろう。ATGM搭載車両など他の車両は、もっと遠距離からでも攻撃してくる。更に、多くの車両は機関銃を持っており、至近距離であなたを攻撃するのに使う。
LWRを使う前に、レーザー警報システム(LWS)スイッチを入れておく必要がある。このスイッチは背部補助パネルに存在する。
危険を避けるために、LWRを機動と組み合わせて使え。敵の射程内では、止まった者は死ぬ者である!
2-33: レーザー警報レシーバー(LWR)
LWRパネルは以下の要素からなる:
- 1. Incoming laser bearing indicator lamps
4つの赤いランプは、レーザーエネルギーが検知された相対的方向を示す。上と下のランプはあなたの前と後ろでの検知を表わし、左右のランプは左右からのレーザーを表わす。ランプが点灯すると、消すにはLWRリセットボタンを押す必要がある;照射が止まってもランプは自動的には消えない。
- 2. Incoming laser hemisphere (above/below)
目標があなたより上か下かによって、2つのライトのどちらかが点灯する。上のランプが点いたら、おそらく敵航空機があなたを攻撃しようと狙っていることを示している。
- 3. Laser is in range-finding mode
このライトが点いた場合、レーザーエネルギーが十分に強く、敵の火器はあなたまで到達可能な範囲にあることを示す。
- 4. Reset LWR button
このボタンを押すと、点灯している全てのランプがリセットされる。[L]
- 5. Laser is in guidance mode
ある種のレーザーは、兵器を誘導する際に周波数を変調させる。そのような信号が検知されたら、このランプが点灯して、何らかの兵器があなたに向かって誘導されているらしい事を示す。一番多くみられるのはATGMである。
UV-26 妨害装置制御パネル
UV-26妨害装置制御パネルはオーバーヘッドパネルの右側に存在し、赤外線(IR)フレア妨害装置の発射を設定するのに使われる。これはIgla(SA-16)、FIM-92スティンガー、AIM-9サイドワインダー、R-60(AA-8 Aphid)、R-73(AA-11アーチャー)といった熱源追尾ミサイルに対する囮として使用される。フレア発射の目的は、IRミサイルのシーカーに、あなたのヘリコプターよりはっきりした目標を与えることである。フレア使用を成功させる鍵は多くの場合、接近するミサイルに対しフレア散布を開始した時の距離、発射する数と間隔、発射したフレアとミサイルに対する自機の角度を保つことである。UV-26は敵のIRシーカーをだますのに最適なように、発射モードをプログラムできる。
フレアは光学式やレーダー誘導のミサイルには効果がないことに注意。
ミッションペイロードエディタから、あなたのヘリコプターにどれだけのフレアを搭載するか選べる。
UV-26パネルを有効にするには、まず妨害装置システム(CMS)電源スイッチを入れる必要がある。このスイッチは背部補助コントロールパネルの、LWS電源・テストスイッチのすぐ近くにある。
2-34: UV-26 妨害装置制御パネル
UV-26パネルは以下の制御装置からなる:
- 1. Program display
現在選択中のフレア散布パラメータをデジタル表示する。"НАЛИЧ-ПРОГР"スイッチが"НАЛИЧ" (quantity)にあれば、フレアの残数が表示される(Ka-50は最大128発搭載)。"ПРОГР" (program)にあれば、最初の数は"СЕРИЯ" (シーケンス数)、2番目の数は"ЗАЛП" (1シーケンスでのフレア数)、3番目の数は"ИНТЕРВАЛ" (散布間隔)を表わす。
- 2. Dispenser side lamp
フレアが左のディスペンサーから散布されることを示す。
- 7. Lamp
フレアが右のディスペンサーから散布されることを示す。
- 3. "БОРТ" (side) 発射選択スイッチ
このスイッチには3つの位置があり、中央ではフレアが左右両方から発射される。左にすると左翼ディスペンサーから発射され、右にすると右から発射される。上のディスプレイの対応したランプが点灯する。[RALT + ]]
- 8. "НАЛИЧИЕ - ПРОГР" (quantity-program) スイッチ
"НАЛИЧИЕ"に合わせると、ディスプレイにはフレア残数が表示される。"ПРОГР"に合わせると、現在のプログラムの数字コードが表示される。[RCTRL + ]]
- 4. "СЕРИЯ" ボタン
このボタンを押すと、フレアシーケンスが切り替わる。シーケンス数は、プログラムが実行される回数に等しい(例外として5はシーケンス数12、7はシーケンス数15である)。値が0に設定された場合、フレアは連続的に散布される。[RSHIFT + INSERT]
- 5. "ЗАЛП" (salvo) ボタン
このボタンを押すと、1回のシーケンスで発射されるフレアの数が切り替わる。値は1から8の間である。[RCTRL + INSERT]
- 6. "СТОП" (stop) ボタン
現在実行中のプログラムを停止する。[DELETE]
- 9. "ИНТЕРВАЛ" (interval) ボタン
このボタンを押すと、フレア発射準備の間の遅延時間が切り替わる。遅延は秒単位で、表示された数字に等しい。例外は7、9、0で、それぞれ間隔0.25、0.5、0.125秒である。[RALT + INSERT]
- 10. "СБРОС ПРОГР" (reset program) ボタン
プログラムをリセットして、デフォルトの"110"にする。[RCTRL + DELETE]
- 11. "ПУСК" (dispense) ボタン
設定したフレア散布プログラムを実行する。[INSERT]
プログラムの例
110:1シーケンス、1フレア、遅延0.125秒。"ПУСК"を押すと選択された側のポッド("БОРТ"スイッチで決まる)から1発のフレアが発射される。これはデフォルトのプログラムである。
622:6シーケンス、各シーケンスに2フレア、間隔2秒。フレアは2発ずつ、"БОРТ"スイッチの位置によって両側から1発ずつまたは片側からのみ、発射される。
529:12シーケンス、各シーケンスに2フレア、間隔0.5秒。
A user-programmable LUA script for controlling the UV-26 countermeasures control panel is located in the \Scripts\Aircrafts\Ka-50\Cockpit\Devices_specs\UV_26.lua file.