【物品・機械】/機動装

Last-modified: 2020-09-27 (日) 18:54:36

アルファベット表記:Build Suit
読み:きどうそう
分類:武具・鎧
該当地方:九大州
発案者:tocoma110
Tag: 物品機械 装備 武具 秘境開拓 秘境開拓者 機動装 身型鎧 発案:tocoma110


概要

夢甲遣いたちが使用する、開拓業務用の鎧・装甲服の総称。
同系統にある装着型身体能力強化装備『身型鎧』と同一視されることも多く、また明確に切り分けの出来るものでもないが、厳密には別物である。
最大の違いは、「個々人の夢甲遣いが自らの手で改良し、作り上げる」ことに意義があるとされる、この点にある。
そのため、機動装は基本的なキットは店舗販売されているが、それをそのまま利用する者は初心者以外ありえず、初心者であっても何らかのカスタマイズを施すのが当然とされている。

 

特徴

基本的な構造は身型鎧同様に『ベーススーツ』と『各部の装甲』で構成されている。
だが、その『装甲』にこそがこの鎧の最大の特徴である。
 
身型鎧は一般的にスーツ・装甲を合わせて一つのシステムとして運用する。それ一つで完成した装備とすることを目標とする。
しかし、機動装は違う。
装甲自体に趣向を凝らし、多彩なギミック・形状をあたえるのである。
それは一度きりの完成では終わらず、都度、新たな技術・新たな目標・新たな発想が現れるたびに、改修と拡大を繰り返す。時にそれらは組み合わされ、一つの型に収まらぬ自由な特性と能力を獲得する。使い手が新たな姿を思い浮かべ、そこを目指すたびに自在な変化を遂げていくのである。

  • これは基本的に工房にて明確な型を規定される身型鎧に対し、個々人での運用が重視される機動装ならではの特性と言える。
    使い手の発想次第でいくらでも自由な改造・改変が許されるため、同じベースキットを使っていても、全く異なる装備・特性を持つことが一般的。その意味で、この世に一つとして同じ鎧が存在することはない。

その高い自由度は魅力的である一方、基礎的な能力では身型鎧に大幅に見劣りする。
身体能力強化機構を搭載するほどの予算・資金を投入出来る者は極めてまれで、また高価な軽量高強度金属を使える者などさらに限られる。それらを踏まえてなお、身型鎧ほどの強い信頼性を獲得出来る装備は非常に限られてくる。至極一般的な観点から見た場合、「異常に手間のかかる嗜好品」の域を逸脱出来ている例は珍しいというのが実情。

  • 加えて、ギミックを搭載することも考慮しなくてはならないため、鎧を作り運用するには高い技術力のみならず、発想力と実現可能な目標を見定める思考力も求められる。
    さらに、装備の拡大・維持費用は身型鎧ほどでないにしても一秘境開拓者が運用するには大きな出費であり、実用性があるとしても現実的にそれが無難な選択かと言われれば、間違いなくノーである。
    • しかし、それでもなお身型鎧よりは安価であり、また自身の発想を好きなように反映することが出来る(というよりもせざるを得ない)代物であるため、愛好者は少なくない。
      そうした創意工夫すらも楽しめる(のめり込んで逃げられない)者たちだけが、この奇特な装備を使い続けるのだ。

誰もが憧れる身型鎧には及ばぬ装備だが、それでもこの鎧の使用者は年々増え続けている。
それはこの鎧を扱い、様々な困難を乗り越えることもまた「新たな境地を切り開くこと=開拓行為である」と考える向きが強いからだろう。己の理想と力で困難と不可能を突破する、その姿勢はまさしく秘境開拓者という存在の信念に他ならない。


一般的なベースキットは複数種存在し、それらは現在秘境開拓組合の各支部で購入が可能である。
大陸歴1500年代以降は拡張用のベースキットも多数販売されているほか、改造プランさえあれば各支部技術工房にて製造補佐まで行なってくれる。そのため、初期投入費用こそかかるが、無難に仕事を続けていけば開拓数級 銀級以上であれば、1年ほどの稼ぎで手を出すことが可能である。

  • ただし、重度の愛好者は使いきれもしないのに新型ベースキットが出るたびに購入し、組欄ホーム等に貯蓄するようになる。そうして積み上げられ、結局使われないまま終わるケースも多々あり、それらは様々な意味で問題となっている。

 
なお、ツールとしての総合的な利便性や収支のバランスで言えば、身型具足の方が圧倒的に現実的である。


この鎧は夢甲遣いにとっては単なるツールではない。
彼らの夢、理想、野望、信念、嗜好……様々な情念を込めて作られる、いわば「生きざまの体現」である。そのため、夢甲遣いは機動装の改造に手間も資金も惜しまない。彼らにとって、秘境開拓はこの鎧を生かすための挑戦場の一つに過ぎない。

 

余談

ガン○ラアーマー。作るの大変だけど楽しいよね。
身型鎧が自動車くらいの資産価値なら、こちらは大型バイクくらいかしら?

 

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