【世界観】/秘境開拓用語の一覧

Last-modified: 2023-10-31 (火) 05:25:58

発案者:tocoma110
秘境開拓者に関連する用語の一覧。
 なお、秘境開拓組合に関係する用語もまとめて扱うものとする。
 
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以下一覧

 


『穴埋め』

Mercs。あなうめ。
名前の通り、傭兵的な立場として活動する開拓者。
大抵は一つの支部に腰を落ち着け、特定のスキル傾向が不足している組欄に一時的に参加し、分け前を得ていく。その性質上、近隣の秘境に対して精通していることが多い。

  • 単独開拓者と異なり、特定組欄には属さないが単独で秘境開拓を行なうことをメインとしない。そのため、実力はピンキリであるが、平均程度には実力を備えなければ成立しない。

 

『穴掘り』/『もぐら』

Dungeon Seeker。あなほり/もぐら。
超古代文明の遺跡を専門で巡る秘境開拓者の総称。

  • 別段、遺跡が地下にばかりあるわけではないのだが、最も有名な遺跡型秘境である狂王の迷宮千年王墓が大抵地下にあったことから、遺跡に挑む=潜るという通称が生まれた。そこからの延長で穴を掘るイメージが付随し、この呼称が生まれた。

 

開拓数級

Questers Level。かいたくすうきゅう。
秘境開拓者の実績を示すもの。
数字が大きいほど優れた成果を見せたことを示す。それまで完遂した依頼や、一定以上の成果を持って帰ってきた秘境の等級などから計算され、格付けされていく。
等級は必ずしも純粋な探索者・戦闘能力者としての実力と直結するわけではないが、やはり高い数級にあるものは場数が違うため、優れた開拓者が多い。
組合への依頼でも等級は指定することが可能で、特定以上の等級でなければ受けられない依頼というものも存在する。

  • 多くの開拓者は等級を上げ、受けられる仕事の幅を広げることを目標としている。
    なお、二桁に到達した者は上級者(ハイクラス/ハイレベル)13を超えるものは到達者(マスタークラス/マスターレベル)と呼ばれる。
    俗的にはここの数字ではなく特定の数字を境として、金銀銅でランク付けする傾向にある。
  • また、混同されがちであるが、数級の高さは武芸の達者さ・戦闘技能の高さを意味しない。秘境を生き延びる上でそれらは必然とついてくるものだが、あくまでも付随する要素に過ぎない。
    数級の高さはどれだけ多くの秘境を潜り抜け、価値あるものを持ち帰ってこれたかという、秘境開拓者としての実績が中心となる。
    以下、数字内での大まかな格付け。
  • 13位階以上
    マスタークラス。大陸全土でも100名に満たないとされる最高ランク。
    単独でも開拓難易度B以上の秘境に臨むことが出来る、化け物じみた実力を持つ。
  • 10~12位階
    金級。上級者。開拓難易度A秘境にも挑める実力を持つ者たち。大抵は何らかのスペシャリストである。
  • 5~ 9位階
    銀級。中級者。独り立ちを始める者が多いのもこのあたり。レベル5は一つの目安である。
  • 3~ 5位階
    銅級。若手と呼ばれる頃合い。家業を始めて数年でここに辿り着くことが多い。
  • 0~ 2位階
    ノーランク。新人。このレベルのものは大抵は誰かの組欄の一員としてしか活動しない。

13位階(じゅうさんいかい)

Master Class。開拓数級の区分。
開拓数級最大の分水嶺。単独でBランク以上の秘境へ挑めるほどの場数・実績を踏んだ秘境開拓者への通称にして、尊称に近い称号とされる。
この位階に到達した人間は限りなく少なく、大陸全土でも100名を超えないという。そのため、この数級を超えるというだけで大半の秘境開拓者から畏敬と羨望の眼差しを送られる。

 

冠持ち

Grand Master。かんむりもち。
13位階到達者の中でも飛びぬけて高いレベルにある存在を総称した言い方。
いわゆるその時代の秘境開拓者の代名詞に当たる個人。

  • 民間でも実態はともかく広く名前や実績を語られるのはこういった逸材である。
    実際、彼らの名と業績を聞き、秘境開拓者を夢見る存在は後を絶たない。中には社会的地位を獲得しているものも珍しくなく、秘境開拓行為自体から遠ざかってしまっている例も存在する。
    それでもなお彼らが色あせぬ生きた伝説として君臨するのは、時代その時代で革新的な偉業を成したが故である。
  • 特段、組合から明確な褒賞や優遇を受けられるわけではない、あくまで一般的な呼称に過ぎない。
    • また、冠位にあるからと言って武勇に特化しているわけではない。あくまで、秘境開拓者としてそれだけの業績を持つか、が重要である。
      もちろん、数多の秘境を潜り抜けるには相応の武勇が求められるが、必須というわけではない。

事例として、大陸歴1590年代~1620年代の著名な面々を記載する。

  • “千境踏破”ハオ20位階
    文字通り、千の秘境に挑み、成果とともに帰ってきた男。
  • “獅心帝”ラグレス2世(19位階 ※半分は名誉位階と自称する)
    新生ガルディア帝国初代皇帝。俄州戦争の英雄。
  • “剣豪”鬼陸(18位階)
    真竜とすら渡り合う大陸最強の戦闘技能者。魔剣使い。
  • “氷天龍”ハルバード(18位階)
    組契最強にして組合が遣わす最強の刺客。
  • “南海の歌女王”シュンナ(18位階)
    海上都市型遺産?を管理・運用する、海洋開拓のプロフェッショナル。
  • “竜に最も近い鱗”ル=ケヴル(17位階)
    素性不明の鱗阿
  • “騎士聖斗”マグナムス・エイジフ 2世(17位階)
    元聖騎士にして歴代最強の夢甲遣い
  • “星見の流浪人”(17位階)
    秘境から来る災害を予言する流浪の開拓者。
  • “秘境医師”(17位階)
    「秘境すらも癒した」功績を持つ、唯一の開拓者。
  • “マスター・オブ・クァラット”(17位階)
    精素に頼らぬ純然たる格闘技のみで秘境を渡る、最強の武闘家。
  • “緋色の魔女”(16位階)
    詳細不明。
  • “壊し屋”アンガー(16位階)
    「秘境の行き止まり」を壊すことに心血を注ぐ、風変わりな開拓者。
  • “千年荒らし”ウジャット(16位階)
    数多の遺跡型秘境に挑み、開拓を成し遂げる遺跡巡りのプロ。ただし、性格に難あり。

 

組合契約開拓者

Guilds Questers。くみあいけいやくかいたくしゃ。
組合と契約を結ぶ開拓者の総称。通称、組契(くみけい)鎖付き雇われ
契約形態によってその実態は様々なのだが、最も多いとされるのは組合からの依頼を都度こなす契約常駐型。いわゆる子飼いの依頼遂行屋で、一定の金額を月々に受け取る形で対応する。
受ける依頼の多くは秘境内状況の調査・報告、依頼主である同伴者を連れての秘境案内、秘境から帰ってこない開拓者の捜索と救助、所定の秘境最終物の探索である。

  • 大抵は特定支部と契約を結び、そのエリアに特化した形での活動となる。
    子飼いとして自由な秘境挑戦に制限が課せられる代わりに、定期的な収入と装備や保険などの手当の優遇、一部の超古代文明遺跡からの出土品の優先的な買取権・個人貸与権などを得られる。
  • 上記以外にも、完全な組合からの依頼を専門でこなす組専(くみせん)や、内部エージェントとして機能する形なども多種多様。
    自由と浪漫を愛する手合い、特に駆け出しの若手などからは侮蔑の目で見られることも多い存在だが、冠持ちの“氷天龍”は契約形態こそやや特殊だが、代表的な組合契約開拓者として知られている。

 

組欄/部団

Cran。くらん/ぶだん。
秘境開拓者(と冒険者)が組む集団。
組合としては非公式なものであるが、半ば公認した仕組みになっている。
同好の士、利害の一致……組む理由が多数あるように多様な集団が存在する。そのため、一口に組欄と言っても十人十色である。
大抵は個々で名前・紋様などを定め、所属者であることを明確化する。それにより団結を強めようとするが、同時に技能者集団であるため人材の引き抜きなども存在し、中には組欄同士での大掛かりな抗争にまで発展することもある。

 

『獣狩り』/『虎』

Hunters。けものがり/とら。
危険生物の狩猟を中心とする秘境開拓者。
他の秘境開拓者と比べて戦闘力に優れる傾向にあり、『猟犬』と並んで武闘派の秘境開拓者が多く属する。
こちらはどちらかというと退獣士に近い存在のため傾向も近く、中には中退・退役した退獣士が就くことも珍しくない。

  • 基本的には「動物の素材を回収する」ことで生計を立てるため、危険生物の討伐そのものが主流ではない。そのため、純粋な戦闘力で退獣士と遜色ないものばかり、というわけでもない。それでも、平均的な戦闘力は高い。

 

実隊単位

Party。じったいたんい。
秘境開拓者や冒険者が作る実動部隊単位。
こちらは組欄と異なり、活動前の申請時に使用される公式の単位となっている。
明確な数字は定まっていないが、大抵の場合は全体統括・利率などを鑑みて6人前後が定番となっている。

  • その上で、大規模部隊で動く場合はそれらが統合ないし連携を取る形となりやすい。

 

単独開拓者(たんどくかいたくしゃ)

その名の通り、「単独で開拓行為を行なう存在」の総称。
基本的には人付き合いを厭う変わり者か、何らかの理由で組欄を組めない・組まない開拓者が該当する。実力・挑む等級問わず該当する言葉ではあるものも、E級を単騎で回り続けてもこうは呼ばれないことが多い。
単独開拓者はすべての選択を自己判断で行なえ、またその成果を独占出来るというメリットがある一方、すべての責任が己に掛かるというデメリットがある。
加えて、必要となるスキルが非常に多様となることから、特定の秘境・分野に特化するなどの特異性が求められ、なおかつ高い実力が求められることとなる。
収入的にも活動的にも安定性が高いとは言い難いが、開拓者としての目的や哲学がある場合は、それに集中しやすいやり方であるとは言える。

  • なお、特定組欄に属さぬ傭兵的なスタイルは単独開拓者に該当しない。
    あくまで、「一人で活動することがメイン」にあることが重要となる。

完全単独開拓者

Arch Player。かんぜんたんどくかいたくしゃ。
正真正銘、「単独で高難易度の秘境を開拓する」秘境開拓者である。
最低でもC級以上の秘境に恒常的単独でに挑み、そこから一定量・水準以上の成果物を持ち帰って生活の糧にし続けることが条件。
このレベルにある開拓者は単独で多数のスキルを一定水準で備えなくてはならないため、その数は決して多くはない。金級以上の開拓者ですら該当する者は珍しく、稀少な存在である。

  • 基本的に高ランクの開拓者の限定され、いわゆる「駆け出し」で組欄にも属していない人間は該当しない。

 

同伴協力者

Direct Supporters。どうはんきょうりょくしゃ。
秘境開拓者が雇用し共に行動する無免許開拓者たち。
職能組合に登録することで発行される同伴許可証を持つことで行動を許可されるようになる。単独で秘境探索に赴けば大陸秘境開拓協定違反になる点では冒険者と同様だが、これに登録していると後に認可証を発揮する際に有利になるという点が異なる。

  • 大抵の同伴協力者は同伴する秘境開拓者が持っていない技能の持ち主。
    そのため、何らかの専門家が副業ないし本業の一環として登録している。その関係は本業に伴う利益に基づく場合もあれば、個人的な信頼感、あるいは純粋に金払いなど多種多様。
    • 単発・期間更新の2種類が存在する。

 

『突撃者』

Wild Charger。とつげきしゃ。
自然環境系秘境を中心にめぐるタイプの総称。一般的な秘境開拓者の大半が該当する、メジャーなスタイル。
『穴掘り』と並ぶメインカテゴリーであるが、比率ではこちらの方がはるかに上。専門的な知識が求められる点ではどちらも同じだが、秘境の多くは自然環境であること+精素結晶の需要も相まって該当者は極めて多い。

  • 地下に『潜る』ものであっても自然環境であれば『穴掘り』とは呼ばれず、こちらになる。

 

『猟犬』

Hounds。りょうけん。
賞金稼ぎを並行して注力する開拓者の総称。
獣狩りを兼任する『虎』と比べて、こちらは比較的蔑視を受けやすかった。
理由として、対人戦闘や殺人経験が増える傾向にあること、武芸者・冒険者上がりの粗野なものが多かったことに起因する。しかし、大陸秘境開拓時代には様々な体制が整ったこともあり、司法と提携することも増え、秘境に居を構える武装盗賊団や危険思想集団相手の抗戦機会も増え、兼任する者の傾向も改善されていくこととなる。

  • しかし、血なまぐさい行動をとることも多いため、比較的剣呑な人物が多い。
  • なお、冠持ちの“氷天龍”は『猟犬』の代表格とされるが、厳密には異なる*1

 

『渡り鳥』

Nomad。わたりどり。
特定の拠点となる支部を持たないのみならず、を超えて秘境に臨む開拓者の総称。
秘境開拓者の中でも特に根無し草として知られ、大体の者は自由を愛し過ぎていたり飽き性であったりと癖のある者か、特定の目的・信念のために各地を巡る者のどちらか。「各地の秘境をめぐる」という点では一般的に連想される秘境開拓者はこれであるが、実態としては稀有なことが多く、超州で活動する者は実のところ世間で想像されるほど多いわけではない。

  • 一方で、決して少ないというわけでもない。
    ただし、精々が1~3程度で、4つ以上の州を巡る例は稀。資金的・時間的・物理的制約もあり、大陸秘境開拓時代であってもそれほど広大な範囲で秘境に挑むことは珍しい。
  • 時々、支部間の郵送代行を頼まれる場合もある。

 

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相談コメント欄


*1 犯罪組織壊滅に寄与する機会が異常に多いため誤解されるが、大抵は組合以来のため賞金は入らない