【組織・職業】/秘境開拓組合

Last-modified: 2021-05-11 (火) 23:29:24

アルファベット表記:Questers Guild
読み:ひきょうかいたくくみあい
分類:組合
該当地方:大陸全土
発案者:tocoma110
Tag: 組織職業 組織 秘境開拓 秘境開拓者 大陸同盟 秘境開拓組合 発案:tocoma110


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概要

秘境開拓者が所属する公式職能組合。
 
大陸同盟の庇護下にあり、各国から独立して秘境開拓を行なうものを支援する。無数の組織と提携を取りつつ、大陸同盟内でも独自の勢力を形成している異質な組織。
秘境開拓者を守るとともに秘境超古代文明の研究組織・一部の武装工房・精術研究機関と提携し、様々な技術発展に貢献もしている。また各種大陸商業組合とも取引を行なうため、情報収集などにも余念がない。そのため、国によっては国家や都市行政と険悪な関係に至っていることもある。


また、秘境の開拓難易度の制定もここが行っている。

 

目的

一般には「秘境開拓に伴うあらゆる支援と管理」とされている。
その中には秘境開拓者の活動支援と保護も含まれており、一般には純粋な「秘境開拓者の管理・労働保障」組織であり、「秘境資源の管理・鑑定・流通を担う」機関と考えられている。実際、そういった面は大きく、社会的な影響としてはこれらの面が色濃い。

 

沿革

以下、随時更新します

  • 大陸歴52年
    第一次魔北大戦終息から数十年、様々な秘境開拓を明確に管理すべく、大陸同盟内にて原型となる秘境開拓部門が設立。
  • しかし、技術力の不足や精術に対する不理解もあり、部門としての活躍は長らく地味なものに終始、一時期は存続の危機さえ危ぶまれた。
    なお、その間に名称は幾度も変わっており、1200年代に現在の名前に変更され、以降はこれが定着する。
  • 大陸歴1370年~
    第二次魔北大戦の終息後、秘境開拓需要が見えてきたこともあり、完全に独立。
    組織としても拡大を始める。
  • 大陸歴1400年代
    俗にいう大陸秘境開拓時代、突入。
    過去例を見ないほどの秘境開拓者・支部・業務の拡大が始まる。
    1430年代には体制が整い、長く続く秘境開拓組合の基盤が確立される。
  • 大陸歴1400年代~1700年代前半
    大陸秘境開拓時代。いわゆる黄金期の始まり。
  • 大陸歴1800年代~
    現代飛空艇?の開発による外大陸開拓時代?による大陸外への進出。
  • エルネセトア外の黄金期とも称される。

 

特徴

当然だが、構成員は一般市民や部外者と比べて秘境に詳しい。
下働き的な職員ならばともかく、受付から技術者まで、限定的ではあっても秘境に関連した物事への理解がある。これは純粋にそうしたことを理解出来る人員を雇い入れているというだけでなく、働く中で嫌がおうとも覚えざるを得ない、という面もある。
また、一定以上の役職を割り当てられる人員は厳格な審査の上選出されている。
そのためか情報漏洩には特に気を使っており、運営は常に厳重な管理の下行なわれている。


そうしたこともあってか、各種部門が細かく設定されており、それらが明確な管理の元運用されている。
ここまで厳しい体制は大陸同盟アナステルス商業連盟?などと並ぶ。加えて、正規所属員に課される義務は非常に幻覚であり、組織の堅牢さという意味では前述の二つをある意味で追い抜いている。

  • その一方、そうした体質を秘密主義と批判する声もある。

職員は元開拓者と言うことも多く、中には現役でのライセンス保持者も存在する。

 

部門

主だった部門としては以下のもので構成される。

  • 『運営議会』
    組織全体の方針を決定する。在籍するメンバーの多くは元ベテラン開拓者である。
  • 『物品調達部』
    各組合支部で販売する物品の調達を行なう部門。内包する形で購買部もの役割も兼ねている。
  • 『秘境鑑定部』
    秘境の持つ開拓の難しさを段階評価で可視化する=開拓難易度を調査・鑑定・決定する部門。
  • 『採集物鑑定部』
    秘境採集物=秘境資源の取り扱いを決定する部門。
    この部門で下された決断に従い、管理部が実際に取り扱っていく。
  • 『採集物管理部』
    開拓者が秘境より持ち帰った品々や情報の取り扱いを実行する部門。
    大まかに分けて資材流通部と秘匿管理部に大別される。
  • 『整備・開発部』
    開拓者が使う物品の調整や整備、また独自の製品開発を行なう部門。
    利用者からは「組合工房」という名前で呼ばれることもある。
  • 『人材管理部』
    内外問わず秘境開拓組合に登録される・所属する人員の情報を管理する。
    内部人事課と、開拓者管理課の二つに分けて管理されている。
  • 『通信連絡部』
    支部間の情報のやり取りを行ない、管理する部門。
    組織内の機密情報も扱うため、職員の選定はかなり慎重に行われる。
  • 『組織間調停部』
    外部組織との調停を行なうことを専門とする外交折衝部門。
    主だった相手は大陸同盟アナステルス商業連盟?、そして各国行政機関である。
  • 『情報管理部』
    秘境から持ち帰られた新規の情報を管理する部門。
    主要な業務はその情報の保存と開示範囲の設定である。
  • 『営業広報部』
    秘境開拓事業に関する喧伝と啓蒙、また組織間の連携を図るために活動する「顔役」。
  • 『執行部』
    秘境・開拓者関係にまつわるトラブルに対し対処を行なう部門。
    組織内の問題は勿論、外部問題にも干渉する。
    その性質から、「組合の仕置き人」として認識されている。

このほか、表立っては運用されない秘密部署もあるなど噂されるが、公的には否定されている。

 

秘境開拓支部

各地に存在する秘境開拓組合の支部。
開拓者が開拓行為を行なうための許可申請や依頼の検索、登録、人員募集などを行なう場所。民間からの依頼などもここを介して行われ、逆に言えば支部を利用せずに依頼を受託することも開拓活動を行なうことも許されない。
開拓者にとっては活動の拠点となる場所。


規模は存在する場所によって異なるが、秘境最前線都市ほど開拓者向けに充実した作りになり、各国主要都市ほどその国内の情報を集約し管理・記録することに優れた形になる傾向が強い。
受付や待合広間、また現地の資料室に職員事務室、購買部、組合工房、資材管理室(管理庫)は必ず存在する。
それ以外の設備は支部ごとに異なるが、大抵は連結する形で食堂・簡易宿舎も併設することが多い。大規模な施設になると訓練所や大掛かりな資料室、大規模な温浴施設なども備えることがある。ここまでの規模と支部は秘境最前線都市でも少ないが、ないわけではない。
また、都市の性質も色濃く反映され、工業都市などでは時に国営攻防と同等規模を誇るほどの組合工房施設が別途設立されることもある。

  • 基本的には待合室となる広間と受付のみが一般開放され、資料室などは利用許可が必要となる。

また、通常の支部とは別に資材受け取り専用に近い小規模支部、通称『小屋支部』というものも存在する。
 
これらは秘境最前線都市よりさらに秘境に近い場所に建てられ、厳重な管理の元運用される。
ここでは開拓者が持ち帰った成果物の鑑定・査定を行なうことを専門としており、ここで査定された内容を本拠地である支部に持ち帰り、換金するのである。ここで預けられた資材は鑑定完了次第、速やかに指定の支部へ届けられる。

  • 小屋支部では開拓行為の申請や依頼の受託などは出来ないが、簡素な購買部は存在するためいくつかの備品の調達も可能である。

 

評価

世間一般では「ちょっと荒っぽい連中を取り締まる、便利企業」に近い印象を持たれている。冒険者との混同によるものであるが、大陸秘境開拓時代突入後からは世間的な認識が変化し始めていく。


一方、多くの国家からは付き合いこそ長いが、口うるさいよそ者という見られ方が強い。
秘境にかかわるあらゆる事態に口出しをしてくること、また大陸同盟との関係性から、自由な秘境干渉を妨げて来ると見なす政治家・権力者は珍しくない。実際、表向きは友好を保ちつつも裏では対立・政治闘争を行なうことは日常茶飯事である。現在は辛うじて九大州最大勢力である華州が協力的なこともあって上手くいっているが、国によっては支部が存在しないことさえある。
ただし、大きな秘境が観測されれば必ず支部が作成されるため、本組織の介入を受けない国家はまずなく、そうした国家は概ね他国からも非常識で野蛮・危険な国家と見なされやすくなる。


大陸同盟内でも近しい印象を持たれる一方、秘境による大陸全体の混乱は避けたいということもあり、個別国家よりは協力的。上記の支部設置や運営については率先して提案をしてくれる。元々同じ組織であったことや、今もなお双方にパイプを持つ人員が多いこと、特に長命な人種での語り継ぎがあることは大きな要因となっている様子。
他方、外部組織としては退獣士連盟と明確な協力関係にあり、双方に席を置く所属員も珍しくない。

 

隠された事実

実は……

その本来の目的は「超古代文明の悲劇を繰り返さぬため、未だ現代では手に余るとされる技術の秘匿と管理」。抹消ではなく、適切な時期を見計らって公表していくスタイルである。
また、同時に「秘境を開拓し人類が生息できる領域を拡大すること」自体も嘘ではない。それらを合わせて、「人類文明拡大と無用な崩壊危険を抑制すること」を目標としていると言ってもいいかもしれない。

  • なお、この理念を共有しているのは上層部、より厳密に言えばその最高議会とごくわずかな構成員のみ。
    一般的な構成員はそれらの事実を認識していない。気にさせないことが重要でもある、という意識もある。

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