概要
九五式軽戦車は、1930年代中期に大日本帝国で開発・採用された戦車(軽戦車)。
日本軍の主力軽戦車で、日中戦争、ノモンハン、太平洋戦線と全ての戦域で活躍した軽戦車である。
秘匿名称「ハ号」「九五式軽戦車」、「ハゴ」、「ハゴ車」は誤り。正しくは「はごう」。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | △△ |
BR | △△ |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
乗員(人) | 3 |
砲塔旋回速度(°/C) | 16 |
俯角/仰角(°) | -15 / +20 |
リロード速度(秒) | 2.9 |
車体装甲厚 (前/側/底)(mm) | 12 / 12 / 9 |
砲塔装甲厚 (前/側/後/上)(mm) | 12 / 12 / 10 / 9 |
馬力 | 120 hp at 2100 rpm |
重量(t) | 7.2 |
速度(km/h) | 48.24 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 貫徹力 (前/側/後)(mm) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 九四式三七粍砲 | 1 | 119 | △△ / △△ / △△ |
車体機銃 | 九七式車載重機関銃 | 1 | 3000 | △△ / △△ / △△ |
解説
特徴
37mm砲と車体機銃を搭載し、機動力は優れているが武装・装甲共に貧弱である。
主砲はAPHEのみで機銃は20発弾倉であり、歩兵相手に苦戦は避けられないであろう。
【火力】
主砲は37mmだが、HEはなく低性能なAPHEのみである。対戦車では貫通力が低く、対歩兵でも炸薬がほとんどない為直撃させないとキルできない。
機銃がついているがこれは同軸機銃ではなく車体機銃なので機銃手に切りかえて打つ必要があり、射界は狭く20発しか無いので対人でも使いにくい。
総じて対人・対戦車共に苦手である。
なお本車はハッチから身を乗り出した(Ctrlキー)状態でマウス右クリックやBキーで武器を取り出せる。
肉薄してきた相手や隠れている相手に拳銃やサブマシンガンをぶっ放したり、手榴弾を投げつけることもできる。
【装甲】
ほぼ全方向から12.7mmブローニングやボーイズ対戦車ライフル抜かれるが、"オープントップ”では無くなった"ため搭乗員が銃剣や小火器で死ぬことは無くなった。
【機動性】
軽戦車らしく高い。小回りが効き安定した操作が可能。
【総論】
機動性に関して問題ないが、紙装甲である為すぐに搭乗員に損害が発生する。特に火力は落第点であり、あまり威力も芳しくないのでM2軽戦車や果てはM13との戦闘でも威力負けする事が多々ある。
対歩兵に関しても榴弾が存在しない為直撃させる必要がある。
機銃は車体にしかついておらず射界が狭い・装弾数が20発しか無いと使い勝手が悪い。
上記の事から、主砲は使い物にならず、まだ機銃の方には希望がある為、後方から機銃をバラ撒き機動力を活かして動き回り、移動トーチカのような運用が適していると思われる。
正直な所、貴重な車両枠を取る割に弱く、活躍させることが困難な為、乗らないのも一つの選択肢だろう。
史実
九五式軽戦車は、1930年代中期に大日本帝国で開発・採用された戦車。秘匿名称「ハ号」。日本戦車としては最多の2,378輛が生産され、九七式中戦車 チハ(チハ車)とともに第二次世界大戦で活躍し、日本軍の代表的な軽戦車として知られている。
一部は海軍陸戦隊においても使用された。
実戦
初陣は1939年に勃発したノモンハン事件でソ連のBT-5などと交戦し、その後も日中戦争や太平洋戦争に投入され、初期の日本軍の進撃を支えた。しかし対戦車戦闘においては徐々に火力の低さや装甲の薄さにより苦戦を強いられたが、反面機動力や兵器としての信頼性は高く、有力な対戦車兵器を持たない相手に対しては活躍することも出来た。
戦後
終戦時の時点で九五式軽戦車は、日本本土の各部隊に446輌前後、南方軍には132輌前後が残存していたと思われる[29]。その他、支那派遣軍・関東軍における残存数は不明である。
生き残った車両は大部分が解体されたが、一部は八幡製鐵所など壊滅を免れた工場へ送られ、砲塔や武装を撤去した上で、ブルドーザーや牽引車に転用した更生戦車として戦後復興に活躍した。
中国大陸において国民革命軍(国民党軍)や紅軍(共産党軍、人民解放軍)に引き渡された車輛は、国共内戦で両勢力により使用された。ちなみに、共産党軍が初めて編成した戦車隊は本車で構成されていた。
フランス領インドシナに残された車輛はフランス軍が接収し、独立運動勢力に対する鎮圧戦で使用された。さすがに最大装甲厚12mmでは不安だったのか、この車両には車体前面、戦闘室前面および砲塔側面に増加装甲が施されていた。ちなみに同地では八九式中戦車の使用も確認できる(本車と一緒に写る写真が残っている)。
小ネタ
名称に関して
日本語クライアントのゲーム内機体説明欄に「九五式軽戦車-ハゴ車」 と記載されているが、この表記は誤りである。
正しくは「九五式軽戦車-ハ号」である。
【ハ号に多く見られる誤った表記間違い】
- ハゴ
- ハゴ車
- 九十五式軽戦車
豆知識
九五式軽戦車の砲塔はヴィッカース 6トン戦車E型 Type B 単砲塔型のように車体左寄りに偏って配置されており、これは主砲が砲塔右寄りに偏って装備されているためで、砲身を車体中心軸に合わせるためであった。
ーー加筆求むーー
出典/参考文献
コメント欄
- やっと戦車が出せると思った新米にほんへを絶望させる車両… かんざし機銃モードで砲塔旋回できないのしんどすぎる -- 2024-01-28 (日) 18:26:56