

概要
特三式内火艇 カチは、第二次世界大戦中に日本海軍が開発した水陸両用戦車である。
「太平洋戦争:特殊上陸部隊セット」パックで購入可能な日本海軍の水陸両用中戦車。
BR・Tier
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Tier | 1 |
| BR | II |
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 乗員(人) | 7 |
| 最高速度(km/h) | △△⇒35.19 |
| 砲塔旋回速度(°/C) | 15 |
| 俯角/仰角(°) | -10 / 24 |
| リロード速度(秒) | 3.3 |
| 車体装甲厚 (前/側/後/底)(mm) | 50/10/20/10 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後/上)(mm) | 50/25/25/12 |
| エンジン出力(rpm/hp) | △△⇒2000/240 |
| 重量(t) | 26.5 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 貫徹力 (前/側/後)(mm) | |
|---|---|---|---|---|
| 主砲 | 一式四十七粍AT砲 | 1 | 120(APHE60,HE60) | △△ / △△ / △△ |
解説
特徴
主砲には47mm砲を搭載し、水陸両用戦車ということで巨大な車体の前後にフロートを搭載した姿が特徴である。
そのフロートのせいで車体前方機銃が使用できない為、攻撃手段が主砲のみである。
戦線統合後はBR2戦車となった。
1枚目が指揮官席の視界、2枚目が砲手の照準全体図、3枚目が照準時の見え方、4枚目が運転手席の視界となっている。




【火力】
主砲にはチハ改と同じ47mm砲を搭載している。
同格程度なら問題なく対処でき、初速が速く弾道も素直。
だがBR2は75mm砲が跋扈してるので貫通力、榴弾威力共に劣る。
榴弾に関しては範囲が3.7mしかないので対人戦では手数と正確な射撃が必須となる。しかも機銃が存在せず主砲以外に攻撃手段が無いのが苦しい。
前方には巨大なフロートが存在するため俯角があまり取れない問題がある。地形などには注意しよう。
【装甲】
正面は50mmと日本戦車の中でも、比較的分厚い装甲を備えている。
側面装甲は側面10mm装甲に加えて内部耐圧殻の10mm装甲も存在するが、12.7mm M2HB機関銃や対戦車ライフル対してはあまり効果はない。側面を撃たれないよう注意して立ち回るべきだろう。
また、正面装甲もBR2では75mm砲やバズーカ持ちが多いので頼りにできるものでは無い。
幸い車体が広く、乗員が多いのでワンパン撃破されることはあまり無い。
【機動性】
尋常ではない巨体で重量も26tと重い。馬力は240hpしかなく機動力に関してはアンダーパワー気味で遅い。
車体が大きいので障害物に引っかかりやすい点については注意が必要。
水陸両用なので太平洋マップでは水上を移動して奇襲攻撃を仕掛けることも可能。
【視界】
視界はあまり良好ではない。特に、車長ハッチの上に洋上航行用の司令塔が搭載されているために頭を出すことができないという問題がある上、搭載位置もかなり高いため車長視点があまり役に立たない。
操縦手ハッチは取り付け位置が低くフロート内部から外を透視することができるためとても見やすい。移動時は積極的にこちらを使うとよいだろう。
障害物に引っかかった時は、運転手に切り替えるといい。指揮官より視線が低く地面が見れるため、戦線に向かうまではこちらで運転してみると引っかかりにくい……かも……しれない。
【総論】
水陸両用戦車ということもあり海からの奇襲・火力支援を可能にする車両であるが、75mmが跋扈するBR2では微妙。
対人戦でも機銃が一切無く範囲の狭い主砲のみで戦うのは辛い。
通常ツリーのホイはこれより優秀なのでスペア以上の価値を見出せない。
課金戦車であることを考えると積極的に買う価値は無く、総じて趣味枠である。
一応7名という大量の乗員を活かし、戦車が撃破されてしまった等場合によっては突撃兵分隊として運用することも可能かもしれない。
史実
特三式内火艇 カチ車は、第二次世界大戦中に日本海軍が開発した水陸両用戦車である。1943年(昭和18年/皇紀2603年)に制式採用された(年式は皇紀による)。
開発
【車輌】
日本海軍では、艦隊決戦に際して太平洋の島々を奇襲攻撃し、占領後に拠点として用いる計画が存在した。このためには自力で海上航行し、海岸に上陸可能な車輌が必要とされた。この作戦案に基づき、1941年に特二式内火艇が設計開始された[4]。
特二式内火艇の設計が成功を収めたことは軍令部の作戦立案者たちを満足させ、また、より強力な装甲と兵装を備える大型の車輌が、将来の水陸両用作戦や特殊部隊を用いた作戦において有用となるだろう事が決定づけられた。特三式内火艇は1943年に開発が開始され、最初の車輌が任務に就いたのは1943年後期から1944年にかけてだった。
しかし特三式内火艇は19輌が1943年から1945年にかけて生産されたのみにとどまった。海軍の主な優先順位は艦艇と航空機の製造にあり、また特別な水陸両用作戦のための確固とした計画が無く、特三式内火艇の量産は非常に低い優先順位のままとされた。
より早期に出現した特二式内火艇よりも大型かつ能力を増強した車輌となっている。また、潜水艦から発進するという特異な用途のため、耐圧殻を備えているという特徴がある。
特三式内火艇は日本本土にのみ配備され、作戦には参加していない。終戦時、横須賀第十六特別陸戦隊に20輛が配備されていたが実戦参加の機会はなかった。
【部隊】
本車を運用する日本陸軍・戦車第6連隊は1941~42年にかけてのマレー半島攻略作戦をはじめとした太平洋戦争初期の戦闘で大きな戦果を挙げた。1942年6月上旬のスリム川における戦闘では戦車の本分とも言える突破戦を実行して見事に英軍を撃破。半年かけてマレー半島の占領に貢献した。
小ネタ
- Enlistedでは初となる、史実において実戦配備されたことのない戦車の一つである。
- 第二次世界大戦中に量産された日本の戦車の中では、
地味に最も巨大で一番重い戦車である*1。 - Chi-Heのシャーシを大幅改造しているとゲーム内説明文にある。
出典/参考文献
コメント欄
- 去年買ったけどマジモンのゴミ 車体機銃無しで頼みのHEは直撃以外ノーダメでウリの航行能力もゲーム内最大級のデカい車体が太平洋の特有の凸凹地面と木々に引っかかってスタック連発でそもそも海辺にたどり着けない事態が頻発する -- 2024-11-01 (金) 22:00:15
- 正直BR1でもいいぐらい重くて遅くて使い道がない -- 2025-01-13 (月) 13:38:13
- 初めてこいつを目撃したけど、出てくる度にシャーマンで真横から10発以上撃っても沈まなくてクソダルかった。ここまで装甲薄いとHEの方が良かったのか?というか海中で穴だらけになってんだから戦闘不能になってくれい… -- 2025-05-01 (木) 06:30:30
- なんなら車載M2ブローニングで蜂の巣でもいいぞ -- 2025-05-01 (木) 08:48:45