キャラクター/【シド・オールスタイン】

Last-modified: 2022-07-20 (水) 10:55:38

FF零式

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FF零式のシド。CVは森山周一郎
ミリテス皇国の元帥であり、現在は皇国の国政も握っている。
4ヶ国すべてのクリスタルを手中に収めようと画策する。
圧倒的カリスマ性を誇り、国民の人心を掌握して他国への侵攻作戦を進めた。


元帥であると同時に、自ら兵器の設計・開発を指揮する技術者でもある。
クリスタルの力を封じるクリスタルジャマーは彼の発明によるもの。
また自国のクリスタルを人質に取ることで、白虎クリスタルに仕える存在である白虎ルシを強制的に従わせて、朱雀侵攻作戦のために利用する。


慢性的な飢えに苦しんでいた白虎の民を救うと言って立ち上がったシドは持ち前のカリスマ性も相まって、国民から熱狂的な支持を受けている。
オリエンスを統一し、他国のクリスタルの力を得る事で、皇国民を貧困から救おうと提言したのである。
そのためシドは「皇国民の総アギト化」を掲げ、我々皇国民がオリエンスの導き手となるべく奮闘する。
ここまでがシドの表側の姿。
 
しかしその半分は嘘であり、導き手たるアギトになることを彼は望んではいなかった。
そもそもシドはそういった神話等の伝説やその根底にある神そのもの、そして神が与えしクリスタルへの依存を嫌悪するリアリストなのである。
そういった類に嫌悪を抱いていたのは元からで、子供の頃からクリスタルの必要性を感じない人だった。
むしろクリスタルを信望しながら飢えて死ぬ人々や滅んでいく町を見て育った結果、そういった神を拒絶する感情を持つようになった。
これは貧困が頻発する白虎に生まれたからとも、彼自身の聡明ゆえにオリエンスがクリスタルに頼る限り人に未来がないことを知り得ていたからともとれる。
よって彼の真の目的は、神などに頼らず「人の手で新たな未来を創ること」であった。
これは確かに、白虎だけでなくオリエンスを救うための道であった。
最終的にオリエンスを統一した後は、掌握したクリスタルを封印するつもりだったことから、人類のクリスタル依存からの脱却を真剣に考えていたようである。
 
このことから彼は、人がの傀儡でしかないこの世界で、それでも人が神々から独立して歩んでいく世界を作ろうとしていたと考えられる。
これはFF12のシドが目指した理想と同じく、
まさに「歴史を人間の手に取り戻す」ことを実行しようとしていた人物である。
その決意の気高さはルシにも伝わり、鴎歴841年(作中の約1年前)に白虎のルシ・テオと接触した際、
彼から「オリエンスを統一してクリスタルの力を集結し、あの存在から白虎クリスタルを守ってほしい」という望みを託されるほど。
しかしテオは「クリスタルの封印」というシドの本心までは見抜けなかった様子。(クリスタルの封印は、クリスタルに仕えるルシにとって仇なす行為である)
 
物語が終盤にさしかかり、朱雀がオリエンスの統一を目前に控えていた時期、
シドは謎の仮面の男に万魔殿へと連れられ、そこで審判者となるよう仕向けられた。
しかし審判者となることは神々の道具となることと同義であり、シドはそれを反故し軍刀で自害する。
最期まで神々に抗った彼だが、それでも謎の仮面の男の意図は妨げられず、
審判者として復活させられ、自我を失ったまま0組の前に立ちはだかる。

  • 自身は己が忌み嫌ったの傀儡として自分の理想の敵と成り果て、同じく忌み嫌うもう一柱の神の寵愛を受けし0組に倒されるとはなんとも皮肉である。
  • もはや人としても神々の傀儡としても死んでしまっているシドであるが、神の恩寵受けし0組が切欠となってオリエンスが神々の支配から解放されるという結末は、彼にとって納得できるものであったのだろうか?

朱雀に属する人間である主人公達、そしてプレイヤーにとって、
シドが、ひいては白虎が行ってきた行為は到底許されるものではないだろう。

  • 一方、中盤以降の朱雀は侵略戦争を行っているのだが、許されている。
    • 現実世界で起きた独ソ戦でも前半はドイツが侵略戦争を行っていたが、後半からはソ連が侵略戦争を行っている。結局勝てば官軍なのだ。

事実として、平和を破って多くの人達を死に追いやったことは紛れもなく、オリエンスの人々はこの戦争により大きな被害を被ることとなったのだ。
しかし上記の通り、シドが抱いた未来自体は真理に近く、確かにオリエンスのためを思っていた。
その未来を創造するため、彼は手段を選ばずに行動を起こしたことが不幸の始まりだった。
そして彼の夢見た未来は、ED後の世界で実現することとなる。
零式におけるアンチヒーローとして「この物語の主人公」の一角を担っていた人物といえるのかもしれない。

  • でもクリスタルへの依存で成り立ってるのがオリエンスの国家なのでクリスタルを集めるのに戦争以外に現実的手段がないのも事実である。

その見た目や声、漂わせる風格から高齢であると思うかもしれないが、作中での年齢は47歳。
クーデターを行ったのがその10年前なので、実質37歳で皇国の指導者となった方。
もっとも、前皇帝はほとんど形だけの存在であり、軍部を既に掌握していたシドが反乱を起こすのは容易かったようだ。
結果、事実上の無血クーデターを行った上で白虎クリスタルを管理下に置く事にも成功した。
しかし齢40手前で軍部の完全なる掌握を完了していたところを見るに、カリスマ性は相当のものであったのだろう。

  • この時に起こしたクーデターがきっかけに、ロリカ同盟内でもクーデターが起てしまう。
    あちらの主導者が変わったのだから、こちらでも政変を起こしてやろうといったところだろう。
    この内乱が原因で、ギルガメッシュの側近であるエンキドゥは死亡することとなる。

小説版

本編の一巡前のオリエンスを舞台とした小説版『Change the World』にも、白虎の指導者として登場。
この世界のシドは、物語開始の20年前に玄武と会談を重ね、白虎の近代技術の供与と引き換えに白虎国民にも玄武クリスタルによる肉体強化の恩恵を受けることを提案。
理想的とも言える共存が実現出来るかと思われたが、同盟条約締結の場にニンブスが現れ玄武側の出席者を皆殺しにしてしまったことで両国の対立は激化。
白虎が4大国の中で孤立し、軍国化を進めざるを得ないことになったという事実が明かされる。
この事件でシドはクリスタルの真意が『国家間の対立を煽り、戦争を長期化させようとしている』ことと知り、クリスタルを憎み、その支配からの脱却を願うようになった。

  • ゲーム中の周でも、ルシ・テオに使命を与えた白虎の真意は「シドを煽動して戦争を続けさせる事」の可能性もあるな。テオの意思は兎も角。

最終的に総督府で0組と対峙、レムが平和の為ならクリスタルを破壊する覚悟を持ち、0組もまたその意思があることを知り、自分が倒れてもその意思が継がれることに満足して、戦争の幕引きとして自ら命を絶つ。

  • 彼らのこの選択により、フィニスの到来とともに現れる審判者にとんでもない人が選ばれてしまった。
  • しかしそのような重大な提案をし、かつ玄武と秘密裏に会談をかさねて交渉していたということは、その時点で既に国家を左右できるほどの大きな影響力を掌中に収めていたということである。20年前ということは、シドはまだ20代後半のはずなのだが、いったいどんな人生を歩んできたというのだろうか。

PFF

名称は「元帥シド」
2015/03/16に実装されたFF零式のカオスメモリア。
モーグリセレクションに登場していないと、入手しない。

人は  神々の……傀儡ではない!!!

武器は。専用は「マーシャルネイ」。
魔法補正はなし。

  • リーダースキルは「パーティの無属性武器攻撃が【大】アップ」
  • ジョブアビリティは「砲撃」「調合」「算術
  • プレミアムスキルは「審判の雷?

ステータスは幸運以外高く、その低めな幸運も刀装備なので補正しやすい。
無属性武器を強化するため、敵の弱点を突かなくても殴り倒せるという問答無用さがある。
そのせいか「無属性耐性」があるイベント敵も登場している。
クエスト周回を黙って殴りたい時に、居るとやりやすいメモリア。

PFFNE

エリア23-EXで手に入る。名称は「元帥シド」。
装備、専用は「皇国軍正式軍刀」。属性なし。
アビリティはなし、スキルは「カオスエフェクト【零】?」、プレミアムスキルは「審判の雷?」。