アイテムを掛け合わせて様々な効果を持つ薬を生み出す。低レベルプレイのお供。
攻略本を見ただけではわからない効果が隠れているものも少なくない。
生み出すとは言っても、それを新たなアイテムとして所持しておくことはできず、基本的にはそのターンで自動的に使ってしまう。
よって、システムとしては「アイテムを消費して技を出す」が近い。
「アイテムを消費して新たに所持できるアイテムを作り出す」ものとしては、精製がある。
「アイテムを消費して行動」と言うことからアイテムコレクターや貧乏性のプレイヤーにはやや敬遠されがち。
それに加えて、調合に必要な非売品アイテムを集める作業が手間なことや、普段意識したことすらない調合組み合わせを幾つか記憶する必要があることも敬遠される理由と言える。
- 実際FFは(裏ボスを除けば)あまり細かいことを考えずとも何とか攻略可能な難易度であり、調合はまさにその「細かいこと」の代表選手とも言えるアビリティである。
- しかし、FFにおいて「細かいこと」の占める割合は、初心者が想像するより遥かに大きいのもまた事実である。
関連項目:アビリティ/【合成弾】・アビリティ/【合成】
FF5 
薬師がジョブレベル2で修得するアビリティ。要累計45ABP。
上記の通り、2つのアイテムを掛け合わせて様々な効果がある1つの調合薬を作る。
微妙な攻撃からお手軽な回復、強力な補助までカバー。
安価な必要ABPに反してバランスブレイカーとなれる素質を秘めている。
SFC版のみ調合のあとに連続魔を使うと本来単体にしか使えない魔法を全体にかけることができるバグが存在する。
これを利用してホーリーなどを敵全体につかうとフリーズする場合も。後の移植作では修正されている。
調合成功率は100%。
「失敗作」になる組み合わせであっても、システム上調合自体は成功しているので100%。
一定確率で「調合失敗」して「失敗作」ができる、だったらこれほどの有用性はなかっただろう。
他には、「何が完成するか分からない調合」があったら、実用性はなくとも面白かったかもしれない。
無理に全種類の調合結果を使いこなそうとしなくても、便利な組み合わせだけ覚えておけば事足りる。
通常プレイならハーフエリクサーやリザレクションだけでも十分すぎるほど。
制限攻略プレイヤーの間ではFF5屈指の反則技という見解が強いようで、禁止する人も少なくない。
初心者には効果が良くわからないので存在を忘れられ、上級者には「強力すぎるから」と一番最初に縛り条件に禁止と書かれる。不憫。
- SFC版発売当時リアルタイムプレイしてた世代だが、ちょうごうを使いこなしている、というか使っている人間は周囲には居なかった。
全くと言って良いほどスルーされていた要素。子供のプレイヤーには分かりにくい面もありはたまた地味な要素もあるため敬遠気味だった。
大きな脚光を浴びたのは、ネット時代の2000年代に入ってからではないだろうかと思う - SFC版発売当時でも調合良く使った事あるクチだが、攻略に活かそうなんて考え自体が無かった。
あくまで趣味・ネタ枠のもので、攻略するならエクスカリバーや正宗で殴ったりバハムート召喚してた方が強いだろという固定観念に支配されていたのもあるかもしれん(実際過去作ではこいつら強かったし)。- 確かに本編ではあまり使わなかった。隠しボスと戦うときは重宝する。
一応、発売当時のゲーム雑誌(『マル勝スーパーファミコン』等)では調合の組み合わせと効果を網羅した特集ページ(『マル勝スーパーファミコン』では、薬師のコスをしたバッツが調合素材を無心にゴリゴリ削ってるイラスト有り)を設けたりなどしており、
ネットが普及していない時代でも全く情報がないわけではなかった。
ゲーム中ではどの組み合わせで何になるのかは分からないし、実際に調合してもその効果の説明は一切ないという不親切な仕様。
事前情報なしの場合は徹底的にやりこみでもしない限り、その有用性を理解するのはほぼ不可能。
- 上述のリザレクションやエクスポーションなど、直感的に成立しうる組み合わせで有用なものもある。
「戦闘不能のキャラに対してフェニックスの尾を使う時、回復アイテム混ぜたらHPもその分回復してくれるんじゃね?」
「ポーションにエーテル足したらHPもMPも回復してくれそう」
といった発想は、ゲーム様式にある程度馴染みのあるプレイヤーなら割と誰でも思いつく考えであろう(エクスポーションの実際の効果は違うが)。
使えるものを分類してみた。
回復系
- エクスポーション:ポーション+エーテル。HP完全回復。これをホワイトウインド使う直前にかけることでパーティー全体のHPを大幅回復。ケアルガ、エリクサーをホワイトウインド使うキャラにかけても同じ結果だが選択肢として。
- エーテルドライ:ハイポーション+亀の甲羅。MP160回復。薬の知識と一緒に使えば地味に終盤まで使える。
- ハーフエリクサー:ハイポーション+エーテル。MP完全回復。市販品だけで出来るので上より簡単?
- リザレクション:ポーションorハイポーション+フェニックスの尾。いつものフェニックスの尾にポーションを混ぜるだけでお手軽に完全蘇生(HP&MP全快)。
補助系
- 竜の口づけ:竜の牙+乙女のキッス。体質がドラゴン族化、瀕死攻撃無効・サークル無効。
- ドラゴンシールド:エーテル+竜の牙。炎、氷、雷無効。レジスト系より使い勝手がいい。
- ドラゴンパワー:ポーションorハイポーション+竜の牙。+Lv20のドーピング。やりすぎに注意。
- サムソンパワー:聖水+毒消し。LV+10、制限プレイやTAなどで竜の牙を入手する暇が無い場合は非常に有効。
- 祝福のキッス:聖水+乙女のキッス。ヘイスト、ブリンク、バーサクを確実にかける(GBA版一部敵以外)。
- エレメンタルパワー:聖水+目薬。全ての属性を強化する。調合の一手間を惜しまなければ、リバイアサンがバハムートを上回る。
攻撃・状態異常系
- デスポーション:ダークマター+フェニックスの尾。「必中」のデスをかける。
- 暗黒の吐息:目薬+竜の牙。暗闇+スリップ+混乱をかける。こちらも必中。主に暗闇をかけたいときに使う。
- ドレインキッス:亀の甲羅+乙女のキッス。フレアに匹敵する火力で、なお且つHPを吸収する。
- リリスの口づけ:エーテルorエリクサー+乙女のキッス。アスピルを遥かに上回る量のMPを吸収する。
攻撃系はHP依存のものが多いので巨人の薬使用後に使うと効果抜群。
補助系は効果が目に見えないもの(Lv以外)は魔法剣同様アイテム欄入れ替えで解除されるので注意。 - ダークマターとの組み合わせが常套手段だろうか?
これさえあれば通常の「アイテム」コマンドは要らないと思いがちだが、
実は石化が治せなかったりするので、ものまね師使用時は注意。
- 万能薬は石化してると適正なターゲットにならないらしく、別のキャラに発動するため治療できない。
- アイテムのコマンドがないと、調合のみでは装備を交換できないことにも注意が必要。
追加効果や属性強化を当てにしている場合の密かな盲点である。 - あと「アイテム」がないと装備武器のアイテム使用もできない。賢者の杖や裁きの杖、ワンダーワンド等意外と便利なので侮れない。
旧スマホ版・ピクセルリマスター版では万能薬の効果が修正され石化を治療出来るようになった。
つまり旧スマホ版・ピクセルリマスター版では調合だけですべての状態異常を治療できる。
- ピクセルリマスター版は初期verでは万能薬ときつけ薬でバーサクを解除できなかったが、ver1.0.7では可能。
状態異常を付加する調合の中には、魔法回避率無視のものが結構な数存在している。
これらは対象が耐性を持っていない限り、確実に異常を発生させられる(状態変化系魔法剣みたいに)。
このため、魔法回避率90%を誇るどくろイーターにさえ簡単に状態異常にできる。
難所であるムーアの大森林のクリスタル戦もデスポーション4発で終了。酷い。
「複数の状態異常を付加する攻撃では、その一部に耐性がある場合全てが無効になってしまう」、という現象もおこらない。
「すべて単体対象」という難点さえも忘れさせてくれるほどの凶悪なアビリティ。
ただし、この「調合」の周りにはバグが多いという、隠れた弱点があったりするのでそこは注意が必要。
- 味方の補助もすべて単体対象なので、補助を自重しない(全員に行きわたらせる)場合はクイックが是非欲しい。
レジスト系や、巨人の薬のHPアップ、ドラゴンパワーのレベルアップ、竜の口付けの効果などは、
白魔法や時空魔法と違い、戦闘不能によって解除されないというのも大きな利点。
強力なボス相手の場合、立て直しの際にかけなおしが不要。
ポーションやフェニックスの尾等、市販のアイテムができる組み合わせもある。
…のだが、一部のアイテムは名前は同じだが通常の物より強化されている。
- 調合版ポーション:回復量が50→90に
- 調合版ハイポーション:回復量が500→900に
- 調合版エーテル:回復量が40→80に
- 調合版乙女のキッス:カエル回復に加え、HPを100前後回復
- 調合版聖水:ゾンビ回復、回復量が100前後→300前後に、エフェクトもポーションと同じになる
このうちポーション、ハイポーション、エーテルは薬の知識の影響を受ける。
薬師がハイポーションを調合すればHP1800回復になるため、ケアルガまでのつなぎにはなるかも知れない。
どの移植作でも調合による即死耐性・ボス耐性の付与は装備変更後も残る。
GBA版ではHP倍化とレベル向上は装備を変えても残る(スマホ版ではこの二つは消える)。
レジスト系の耐性付与は装備変更で消滅する。
旧スマホ版では装備を変えてもそのままレジスト系は残る。
また、従来の仕様と違って回復効果が魔法防御に影響されなくなっている。
- 装備変更で最大HPの倍化が消えても、現在HPはなんらかの回復が発生するまでは倍加した状態のまま。
ピクセルリマスター版では、戦闘中に調合で付与した特殊能力がアイテム使用欄から確認できるようになったほか、調合の効果に色付きエフェクトが追加されより判別しやすくなっている。
装備を変えてもそのままレジスト系は残る。
注意点として、聖水だけは第一世界に登場しない。
第二世界のルゴルの村で買うか、その周辺にいるフェアリーオークから盗むのが最も早い登場になる。
なので、これを材料とする調合も第一世界の間はすべて使用不可能。
- 他に組み合わせ方のあるポーション・ハイポーション・エーテル・エリクサーは除く。
調合表 
- 効果一覧
名前 | 効果 |
---|---|
暗黒のガス | 暗闇状態にする(命中率99) |
暗黒の吐息 | 暗闇+スリップ+混乱状態にする(スマホ版以外必中) |
命のキッス | 最大HPの1/2で戦闘不能から復活+MP全回復 |
エーテル | MP80回復 |
エーテルドライ | MP160回復 |
エクスポーション | HP全回復 |
エリクサー | HP・MP全回復 |
エレメンタルパワー | 全属性強化 |
乙女のキッス | カエル状態治療+HP回復(回復力30) |
蛙のキッス | カエル状態にする(必中) |
亀の甲羅割り | 物理防御力・魔法防御力を半減させる(必中) |
気付け薬 | マヒ・沈黙・バーサク・混乱・睡眠・老化状態を治療する |
キュアブラインド | 暗闇状態治療+HP回復(回復力30) |
巨人の薬 | HPの現在値と最大値を倍にする |
サムソンパワー | レベルを10上げる |
失敗作(1) | スリップまたは瀕死状態にする(必中) |
失敗作(2) | 現在HPの1/4の割合ダメージ+混乱(必中) |
失敗作(3) | 猛毒状態にする(必中) |
シャドーフレア | 魔法防御無視の無属性ダメージ(威力240)+スリップ状態 |
祝福のキッス | 耐性無視でバーサク+ヘイスト+分身状態にする(必中)/ GBA版以降は一部の敵に「祝福のキッスのよるバーサク」への耐性がついた |
聖水 | ゾンビ状態治療+HP回復(回復力75) |
生命の水 | リジェネ状態にする |
ダークエーテル | 現在MPを1/4にする(命中率99) |
ダークエリクサー | 瀕死状態にする(命中率99) |
ダークブレス | 使用者の最大HP-現在HP分の無属性ダメージ |
ダークポーション | 666の固定ダメージ(命中率99/スマホ版は必中) |
デスポーション | 即死させる(必中)/アンデッドはHP全回復 |
毒消し | 猛毒状態治療 |
毒薬 | 猛毒状態にする(命中率99) |
ドラゴンアーマー | リフレク+プロテス+シェル状態にする(スマホ版以外リフレクは耐性無視) |
ドラゴンシールド | 炎・冷気・雷属性無効にする |
ドラゴンパワー | レベルを20上げる |
ドラゴンブレス | 使用者の現在HP分の炎・冷気・雷属性ダメージ |
ドレインキッス | HP吸収(威力255) |
ニュートラライズ | 猛毒状態治療+HP回復(回復力30) |
ハーフエリクサー | MP全回復 |
ハイポーション | HP900回復 |
爆薬 | 使用者の現在HP分の無属性ダメージ/使用者は戦闘不能になる |
バッカスの酒 | バーサク状態にする(必中) |
万能薬 | 暗闇・ゾンビ・毒・小人・蛙・マヒ・沈黙・バーサク・混乱・睡眠・老化・スロウ・ストップ状態治療/ スマホ版は石化も治療する |
フェニックスの尾 | 最大HPの1/4で戦闘不能から復活 |
ヘイストドリンク | ヘイスト状態にする |
ポイズンブレス | 使用者の現在HPの半分の毒属性ダメージ |
ポーション | HP90回復 |
ホーリーブレス | 使用者の現在HP分の聖属性ダメージ |
守りの薬 | プロテス+シェル状態にする |
目薬 | 暗闇状態治療 |
ライフシールド | 即死耐性を付与 |
ラミアの口づけ | 混乱状態にする(必中) |
リザレクション | HP・MP全回復で戦闘不能から復活 |
竜の口づけ | 竜種族+ボスフラグを付与 |
リリスの口づけ | 魔法防御無視のMP吸収(威力45、命中率99) |
リンカネーション | HP・MP全回復で戦闘不能から復活 |
レジストアイス | 冷気属性吸収にする |
レジストサンダー | 雷属性吸収にする |
レジストファイア | 炎属性吸収にする |
レジストポイズン | (状態異常の)猛毒耐性を付与 |
レビテト | 浮遊状態にする |
「特技」ページの「ちょうごう」一覧はこちら。
FF10 
リュックのオーバードライブ技として登場。
オーバードライブ技である以上自由に使いまくるわけにはいかないが、やはり便利。
一度発動した技はリストに加わるが、
どのアイテムで発動させられるかまでは記録されないのであまり意味はない。
本人曰く、「ただ適当に混ぜてるだけ」。(俺も知らない謎の調合)
調合できるアイテムが全部で112個あるのでバリエーションが豊富である。
バトルアルティマニアに付録として全アイテムの調合結果が掲載された非常に大きなページがついている。
チュートリアルではボムの魂を普通に使うともったいないので
パワースフィア2個程混ぜたほうが有効である。
調合リストを全部埋める場合は、調合アイテムを集めやすい訓練場でやると良い。
使用制限のためか、使い方次第では5のものよりも壊れた性能になる効果が結構あったりする。
調合した結果が誰にも反映出来ないと「調合失敗!」とコマンド名に現れて何も起こらない。
一応オーバードライブゲージはそのままである。FF5のようにはいかない。
むしろ使ったアイテムが無駄になる方が痛い。あと動作時間が戦うと同じ時間(6→3)になる。
- 調合できない組み合わせなんてあったかな?
「調合失敗!」と表示されるのは、対象が遠くにいる時だったはず。 - 射程が「遠」なのでそれ以上に遠い敵しかいないときに出てくる。
- → 調合一覧
PFF 
薬師のジョブアビリティ。
アビリティスロットに2つ以上のアビリティ(アクセサリ含む)をセットすると、バトル開始時に様々な薬を調合する。
アビリティの発動確率は75%。
アビリティスロットは各メメントと対応しており、セットしている位置で発動する調合内容が変わる。
スロット+1のアクセサリを装備して全スロットにセットすると全ての調合が発動するようになるが、調合内容を狙って発動したい場合はセットを減らす必要がある。
またムツキのプレミアムスキルで調合内容が指定できる。
調合の攻撃技はHP・知性・素早さで威力が変わり、いずれもそれらに比例した固定ダメージになっている。
「調合」一覧
FFRK 
リュックの真奥義。
必殺技が付いている装備は「ゴッドハンド【X】」。
2020/12/26、極フェス(2020~2021)装備召喚第1弾で追加された。
調合ダイナミック 
リュックの覚醒奥義。使用回数は1。
調合で作り出した沢山の水の槍を投げまくり、
敵単体に水&無属性物理攻撃ダメージを15回与え、自身に以下の効果。
- 一定時間、水属性まとい。
- 一定時間、水覚醒モード。覚醒モード中は下記の3つの効果。
- 水属性アビリティ使用回数無限
- 水属性アビリティブースト(最大効果:中)
- 水属性アビリティ使用時にもう1回放つ
- 限界突破レベル1アップ。
- 水属性アビリティを使用時に味方全体に受ける攻撃のダメージを1回まで軽減するバリアを付与(効果:中)。
必殺技が付いている装備は「リュックアルベドモデル【X】?」。修得ボーナスは攻撃力+10。
2019/6/27、爆フェス第3弾装備召喚で追加された。
調合バブルボム 
リュックのリミットブレイク・オーバーフロー。
必殺技が付いている装備は「ギャンブラーグローブ・R【X】?」。
2021/5/28、イベント「幻影の宮殿」連動装備召喚第1弾で追加された。
FFBE 
リュック専用のアビリティとして登場。
調合使用後3ターンの間、スーパーノヴァ、ハザードシェル、ハイメガバオールが使用可能となる。