・第2節<忘却の町>
進行内容
どうやらここはタブナジア群島であり
タブナジア侯国の生き残りの人々が
住んでいるようだ。
人々の話を聞きながら、この町の様子
をさぐってみよう。
- タブナジア地下壕(K-10)のDespachiaireに話しかける。
お話はうかがいました。
Despachiaire : あなたがたは
本大陸からいらしたとか。
Despachiaire : 本大陸の方は、今は
どのような状況になっているのでしょう。
ぜひともお聞かせください。
Despachiaire : そうなのですか、
獣人の王が倒されてもなお、
争いが繰り返されている、と……。
Despachiaire : そのように大変な戦いが
繰り返されているのでは、わしらのことなど、
思い出す者などいないのでしょうな。
Despachiaire : ……ここは、わしら
タブナジア侯国の生き残りが苦労して
拓いた、新しいタブナジア。
Despachiaire : タブナジア大聖堂の地下にあった
運搬路を基に20年の歳月をかけ、ここまでの姿に
したのです。
Despachiaire : 冒険を生業とするならば、
聞いたこともあるでしょう。ザフムルグの
真珠と謳われたタブナジア侯国の名を……。
Despachiaire : 開かれた港には、
遠方諸国の船が行き来し、大市場には
見たこともないような積荷が行き交い……
Despachiaire : 一攫千金の夢も立身出世の夢も、
すべての夢を受け入れてもなお余りあるほどに、
輝かしき隆盛をほこった都……。
Despachiaire : しかし20年前、
獣人軍の総攻撃を受け、今では見る影もなく、
立ち入ることすらできぬ廃都となってしまいました。
Despachiaire : 本来ならば、
逃げ遅れたわしらも侯都と
同じ運命を辿ったことでしょう。
Despachiaire : 獣人に包囲され、
タブナジア大聖堂に逃げ込んだわしらは
成す術もなく死を待つほかなかったのですから。
Despachiaire : しかし、
そんなわしらの前に現れたのは、獣人どもではなく
タブナジア大聖堂のミルドリオン枢機卿様でした。
Despachiaire : その方はわしらを励まし、癒し、
そして道を開いてくださった。
Despachiaire : タブナジア大聖堂の
地下へと続く扉を開き、運搬道を遡って
侯都を出るようにとおっしゃったのです。
Despachiaire : それからわしらは、
タブナジア大聖堂の地下港まで
たどり着くことができました。
Despachiaire : しかし……、
ここには既に船はなく、クォン大陸へ続く道も
恐ろしい力にてひどく壊され、私たちはここに
閉じ込められてしまった。
Despachiaire : それでも
ミルドリオン枢機卿様がわしらに授けて
くださった信仰と勇気は失われることは
ありませんでした。
Despachiaire : 暁の女神様が、いつかわしらを
救い出してくださるだろうと信じ……それから
20年の間、皆が力を合わせて作り出したのが、
ここ新しいタブナジアなのです。
Despachiaire : わしらは自分らを養うので精一杯。
もてなしは、ほとんどできません。
Despachiaire : しかし、ここタブナジアの設備は、
どうぞご自由にお使いください。
Despachiaire : それにしても……
あなたをここへと導いた不思議な力が、
あなたにもわしらにも、なんらかの助けを
もたらしてくれればいいのですがな……。
本大陸の人々は皆、私たちはとっくの昔に
死に絶えたと思っていらっしゃるのでしょう。
Despachiaire : あなたをここへと
導いた不思議な力が、あなたにもわしらにも
なんらかの助けをもたらしてくれれば……。
Despachiaire : ……ところで、
あなたと同じようにここへいらした
もうひとりの方は、どうしたのでしょうかな?
Despachiaire : あの方にも、
大陸のことをいろいろと聞かせて
いただきたいと思っているのですが。
おまえの友人ではないのか?
Justinius : 先ほど階下へ
下りていったようだが、水路へ続く扉には
触れぬように言っておけ。命が惜しかったらな。 - タブナジア地下壕(I-7)のSewer Entranceを調べる。
20年前に滅びたはずの民が、このような場所で
命永らえていようとは。
Kukki-Chebukki : おい、怪しいやつめ、
おいらたちはおまえの正体をしってるぞー!
正体をあらわせー!
Makki-Chebukki : 悪い泥棒の一味だろお!
Cherukiki : 赤い旗の王国のやつだろお!
Kukki-Chebukki : 黒い魔道士の仲間だろお!
Makki-Chebukki : おいらたちが成敗してやる!
Justinius : おまえたち、
そんなところで騒いでいていいのか?
Justinius : おまえたちは、プリッシュの留守中、
この町を守るように言いつけられていたのだろう。
Justinius : それなのに、いつの間にか町の外を
ふらついて……。あまり行儀がよくないようなら、
戻ってきたプリッシュにすべて説明するぞ。
Makki-Chebukki : そりゃないぜ、セニョール!
Kukki-Chebukki : そりゃないぜ、ハラペーニョ!
Justinius : おまえたちも、
あまりその扉に近づくな。
Justinius : その扉の向こうは、
タブナジア大聖堂の地下に広がるフォミュナ水道。
恐ろしいモンスターがうろつく場所だ。
Justinius : しかも、
「ミノタウルス(Minotaur)」が現れている。
Justinius : あいつがいつ、
その扉を破って出てくるかわからない状態だ。
プリッシュが戻れば、ミノタウルス討伐隊が
組まれるだろうがそれまでは……。
Nag'molada : タブナジア大聖堂……。
Makki-Chebukki : そのときはそいつらを
おとりに使おうぜ。
Kukki-Chebukki : どうせプリッシュが
帰ってきたら死刑だぜ。
Cherukiki : どうせ死ぬなら
役に立たせようぜ。
Justinius : うるさいぞ、おまえたち!
Justinius : まぁ、死刑には
ならんだろうから心配するな。
Justinius : 過去に何度か、
漂流者が流されてきたことがあるが、
その漂流者たちは町に打ち解けて、
普通に暮らしてる。
Nag'molada : ……いや、どうだろうか。
私たちにその「ミノタウルス」を
任せてはもらえないだろうか。
Justinius : なに?
Nag'molada : 冒険者は世界を旅し、
さまざまな試練に挑戦するもの。その上、
ここの人々の信頼を得られるのならば……
Justinius : 「ミノタウルス」を
おまえたちが本当に倒せるのか?
Justinius : おまえたちの実力がどの程度かは
知らんが、思ったとおりに戦えるとは限らんぞ?
それでも挑戦するというのか?
はい
いいえ
Nag'molada : いや、こうは言っているが、
結局目の前の敵に立ち向かうのが
冒険者というもの。心配は無用だ。
カギを開けよう。おまえたちの決意を
見せてもらおう。
Justinius : 必要以上に奥へ
行くんじゃないぞ。それに、おまえたちが
帰ってこなくても捜索隊なぞ出さんからな。
タブナジア礼拝堂の地下にあたる。
礼拝堂はミルドリオン枢機卿という
方の手で強い封印が施されているぞ。