■ 第2節<猛き者たちよ>
ウルミアは、真実を求めるために
真龍の王バハムートを訪ねるという。
ともにバハムートに会いに行こう。
■ ミザレオ海岸・リヴェーヌ岬
Ulmia:PCさん!
来てくださったのですね!?
Ulmia:お待たせしてしまいましたか?
実は、ジャスティニアスさんを説得するのに
手間取ってしまって……
Justinius:あたりまえだ。
プリッシュがいればまだしも、お嬢さんひとりを
あのような魔物の巣に登らせることなどできる
はずがない。
Tenzen:お嬢さんひとりではないでござる。
Justinius:おまえは、東の……
Tenzen:なる
手だれの冒険者、そして我輩の鳳凰丸さえ
あれば、怖いものなどないでござる。
(鍔鳴りする鳳凰丸)
Tenzen:うむ、やはりこの先に
バハムートがいるようでござるな。
Tenzen:さぁさぁ、
気張って登ろうでござる!
???:そうはいかんでござるぜ~!
Tenzen:ムム! なにやつ!
(戦闘BGMとともにタルタル3人組登場)
Cherukiki:ふっふっふ
Kukki-Chebukki:おまえたちの考えることは~
Makki-Chebukki:ぜーんぶお見通しでござ~るう!
Ulmia:あなたたち……?
Makki-Chebukki:バハムートに
会うことは禁止でござるぜ!
Kukki-Chebukki:ナグモラーダさまが
決めたことでござるぜ!
Cherukiki:違反者には
制裁を加えるでござるぜ!
(黒魔法を詠唱しはじめるチェルキキ)
Tenzen:ヌヌ! いったいなにを!?
Cherukiki:それー、デジョン☆つぅ~!
(チェルキキ、ワープで消滅)
Makki-Chebukki:ま、間違えたでござる!?
Kukki-Chebukki:ま、間違えたでござる!!
Justinius:この馬鹿3人組は
俺に任せて、先に行け。
Justinius:少しばかり痛い目に
あわせてやらないと図に乗る奴らだ。
Tenzen:ジャスティニアス殿、
かたじけないでござる!
Ulmia:できるだけ手加減をして
あげてくださいね、ジャスティニアスさん。
Makki-Chebukki:まてぇ、狼藉者めぇ!
Kukki-Chebukki:であえい、であえい、
デジョン☆つぅ~!
■ 帝龍の飛泉
(ウルミア・テンゼン・PC達を見下ろすバハムートと無数の真龍)
(Tenzen:Bahamutを見上げる)
Tenzen:おお、これは!?
Bahamut:我らの下に集いし、
すべての翼あるものたちよ!
果てなき雲海のうねりに添いて、
限りなき日輪を担いで飛ぶものたちよ!
Bahamut:我が名は竜の王バハムート!
ヴァナ・ディールよ! 我が一族よ!
聞け、そして集え! 今こそ契約の時!
(真龍が7体ほど出現する)
Ulmia:なんてことでしょう!
あんなにたくさんの真龍が!?
Tenzen:バハムートが呼んだのでござろう。
龍王の名において、その眷属を彼方より
呼び寄せたのでござる。
Tenzen:おそらくは、ヴァナ・ディールを、
母なるクリスタルを守る聖戦のために!
(Bahamutに駆け寄るTenzen)
Tenzen:真龍の王バハムートよ!
空の覇者バハムートよ!
Tenzen:我が声、届いているでござるか!?
我こそは、武士テンゼンと申すもの!
(鳳凰丸を天に掲げる)
Tenzen:御呼び声に導かれ、
鳳凰丸に宿りしフェニックスの魂と共に、
ひんがしの国より馳せ参じた者でござる!
Tenzen:「世界の終わりに来る者」が現れ、
「虚ろなる闇」は既に、3つの母なるクリスタルを
取り囲んでいるでござる!
Tenzen:我輩も、霊獣フェニックスの祝福
を受けた者として、「世界の終わりに来る者」
討つ聖戦に、この名を加えていただきたい!
Tenzen:全身全霊を以って戦いに挑み、
必ずや功をうち立てんと誓うでござる!
(真龍たちが威圧して突風が巻き起こる)
Ulmia:!?
Tenzen:ク!?
ヴァナ・ディールの危機を前に、
哄笑せんとはなにごとでござるか!?
Tenzen:真龍の王よ! そなたもまた、
夢の使者ディアボロスの如く、我らを蔑むのか!?
Bahamut:蔑むほどの価値もない!
応龍と、軽く撫でてやれ!
(黄色い龍が襲ってくる)
<<BC 応龍戦へ>>
<<BC戦 応龍撃破後>>
Bahamut:フェニックス、
猛々しい担い手を見つけたな。
応龍を退けるとは、なかなかやる。
Tenzen:!
Bahamut:しかも、あいもかわらず
無駄な布石を好むか、「虚ろなる闇」のこと、
今の人間たちがどうこうできるはずがあるまいに
なぜ人間を巻き込むのだ、フェニックス。
Tenzen:バハムートよ!
人間はそなたら真龍にくらぶれば豆粒の如き
大きさだが、我らの力を見誤らしむるな!
Tenzen:我らのわだちは地の果てまで届き、
我らの系譜は大海を越える。我らの力をあわせれば、
勝利への布石となるに間違いないでござる。
Tenzen:それに、我らはともに
「世界の終わりに来る者」と戦おうというもの。
その想い、どうしてそなたらには届かぬのか!?
Bahamut:だまれ、人間よ!
おまえの意志など聞く耳はもたぬ!
我が今、聞きたいのは、フェニックス、
おまえの意志だ!
Bahamut:フェニックス、
その人間に伝えてやれ、
この歌を、我らの時代を!
いま、罪なき血が流れる
ヴァナ・ディールの大地に
全世界が戦慄する
全世界が戦慄する災禍がため、絶望にのまれ
防げはしない、いかなる定めにも
とめられはしない、いかなる力にも
だが、嵐の夜を貫いて栄光の星が輝く
獣の叫びに抗いて歌の響きが湧きいでる
輝く星、鳴りわたる歌われらが夢と祈りよ
Ulmia:これは石の記憶……?
まさかこれが……、神が歌う、3番目の歌……?
(鳳凰丸が共鳴し、うずくまるTenzen)
Tenzen:うう、フェニックス……!?
Ulmia:テンゼンさん!?
Bahamut:……ほう、これが
石の記憶だと知るものがいるか。
ならば、人よ、その叡智を称えて教えてやろう。
Bahamut:はるか昔、人間が楽園の扉を開かんと思い立った頃、
この歌の続きを知った人間の子がいた。
Bahamut:彼の子は、我が力を求め、
我と契約を交わした。「世界の終わりに来る者」が
生れ落ちたとき、履行されるという契約を。
Ulmia:……それは……!?
Bahamut:さぁ、我が眷属よ!
集えし同胞たちよ!
今こそ、契約の履行の時!
Bahamut:我らがヴァナ・ディールを守るため、
母なるクリスタルに本来の輝きを与えんがため……
Bahamut:生きとし生ける
すべての人間どもを滅ぼすのだ!!!
(大空へ飛び立つ真龍たち)
称号:龍に応える者
■ タブナジア地下壕
Justinius:[PCname]か。
ウルミアとテンゼン殿なら
先に長老のところへ行ったようだが……
Ulmia:さん、
お戻りになったのですね。
Tenzen:バハムートの言っていたこと、
デスパシエール殿に説明したでござるが、
どれほどのことが伝わり、どれほどまでを
信じていただけたものか……。
Tenzen:人は恐ろしい事実ほど、受け入れ
がたきもの。バハムートたち真龍が、我ら人を
すべて滅ぼすと宣言したなど、我輩にとっても
悪夢であってほしいでござる。
Ulmia:私も信じられません。
バハムートの言う契約……
Ulmia:「世界の終わりに来る者」が
生まれ落ちた時、すべての人を滅ぼす……
Ulmia:なぜ、そのように恐ろしいことを
バハムートは望むのでしょう。バハムートは、
人を憎んでいたというのでしょうか?
Tenzen:ウルミア殿、それについては
霊獣バハムートの歌を聴いたときに
霊獣フェニックスが教えてくれたでござる。
Tenzen:遥か昔、この世界に生きていた
古代の民は、5霊獣と戦ったことがあったのだと。
Tenzen:特に、霊獣バハムートとは、
楽園の扉をめぐって永く激しい戦いが
繰り広げられたのだと……。
Tenzen:そして、その戦いの最中に人は
「虚ろなる闇」を目覚めさせてしまったのでござる。
Tenzen:「虚ろなる闇」、
それすなわち「男神プロマシアの意志」を……。
Ulmia:男神の、意志!?
Tenzen:ウルミア殿、
「男神プロマシア」のことをご存知でござるのか?
我輩は知らぬのでござる。
Tenzen:「男神プロマシア」とは
いったいどのような神なのでござるか?
詳しく教えていただきたいでござる。
Ulmia:……それは……
Justinius:テンゼン殿、
それは、俺たちの口からは言えぬことだ。
Tenzen:なにゆえでござる?
Nag'molada:ひんがしの方、それはだね。
(ナグモラーダとデスパシエール登場)
Nag'molada:「男神プロマシア」。
その名を口に出すことは禁じられているからだよ。
Tenzen:!?
Nag'molada:男神プロマシアはな、
女神アルタナと同じく原初の神。
Nag'molada:混沌の神とも呼ばれ、
「楽園への扉」を開いた人間に、
争いの呪いをかけたと言われてる。
Nag'molada:その呪いはとても強く、
人はその呪いを忘れることで救われている。
そのために、その名を声に出してはならぬと
されているのだ。
Tenzen:混沌の神……。
Nag'molada:だからこそ東の国では、その名すら
伝わらなかった。その名を知らなければ、
その存在を知ることもないからな。
Nag'molada:その判断は正しい。
ここヴァナ・ディールは歴史を刻みすぎ、
知られざる事実がごまんとある。
Nag'molada:知ってはならぬ事実、
知るべきでなかった事実、
知らなければならない事実。
Nag'molada:我らはそれらの事実を
細心の注意をもって扱わねばならない。
そうせねば、知らぬうちに悲劇を生む。
Tenzen:悲劇でござるか?
Nag'molada:たとえば、バハムートのことだ。
我々は、バハムートが人を滅ぼすために
現れたのだという事実を知っていた……。
Ulmia:!
Nag'molada:だからこそ、その呼び声に
導かれて真龍の一族が集結する前に
バハムートを捕殺せんと軍を動かした。
だが……
Nag'molada:おまえたちの浅はかなる
好奇心で、すべては台なしになった。
おまえたちは、あのような悲劇を
もう一度引き起こすつもりかね?
Despachiaire:ナグモラーダ様、
このウルミアはただ、プリッシュなる
不届き者を引き止めようとしただけで
ございます。
Despachiaire:今回のことも、このテンゼンなる
異邦人にたぶらかされたに違いありません。
Tenzen:……確かに、このたびのこと、
我輩が頼んだからでござる。
Tenzen:しかし我輩は、ジュノ大公代理
エシャンタール殿から、「虚ろなる闇」の
調査の許可をいただいているでござる!
Nag'molada:だがテンゼン殿、
我らは「虚ろなる闇」を阻止するという
同じ目的を持つ者同士ではなかったかな?
Nag'molada:確固たる理由なく、
先んじてバハムートに会いに行くこと、
裏切り行為のなにものでもないと思う
のだがいかがかな?
Tenzen:うむむ……。
返す言葉もない。そういわれれば確かに
礼儀に反した行為であったでござるな……。
Nag'molada:わかっていただければ、
それでいい。バハムートのことは
我らにお任せいただきたい。
Nag'molada:民族による考えの相違から、
水面下で動くこともあれ、我らの意志は
すべて人々を救うところにある。
Tenzen:それでは、再びバハムートを
討伐する準備を? バハムートはどこぞへ
向かって飛び立ってしまったのでござるが?
Nag'molada:もちろんだ。
しかし、その指揮は残念ながら私の役目ではない。
Nag'molada:私は、あの少年の目的を
阻止する任務を担っている。
Nag'molada:……ん?
おまえ、あのアミュレットはどうした?
(PCに歩みよるナグモラーダ)
・なくした
・うばわれた
・プリッシュに渡した
(なくしたを選択)
Tenzen : いや、<Your Name>殿は
その……アミュレットを、渡したのでござる。
(以下、プリッシュに渡したに続く)
(プリッシュに渡したを選択)
Nag'molada:なに? 人に渡しただと!?
あれは重大なものだ、軽々しく人に渡すなど……
この愚か者め!!!
Ulmia:ナグモラーダさま、
<Your Name>さんのせいではありません。
Ulmia:苦しむプリッシュを救うために
私が頼み、この方が私の願いを聞き届けて
くださったのです。
Nag'molada:プリッシュ?
Nag'molada:そうか、プリッシュとはあの女か。
この町にあるのならば問題はない。
Nag'molada:、
さっさとあれを取り戻してから、北方へ来い。
Nag'molada:4つ目のクリスタルは
ズヴァール城の地下にあり、その入り口は
北の遺跡ソ・ジヤに隠されている……。
Makki-Chebukki:でんれーい、でんれーい!
Kukki-Chebukki:礼拝堂の
兵士どもは撤収したでーす!
Cherukiki:秘密の荷物も
つみおわりましたー!
Ulmia:……え? 秘密の……?
Nag'molada:いいか、ソ・ジヤの最西の塔だ。
必ずアミュレットを取り戻してから来るのだぞ。
私は現地で待っている。
称号:ナグモラーダのなじみ
End
・イベント終了後に話しかけると
Justinius:龍王バハムート、か。
まさか人を滅ぼすために現れたとは……。
Justinius:もとはリヴェーヌ岬だった
あの場所に、自らの仲間を呼びよせたのは、
人との戦いの準備をするためだったのだな。
Justinius:だが、俺たちの戦力だけでは
あれほどの竜とは、戦いにもならない。
Justinius:しかも男神の意志とやらも
関係しているとなると、お手上げもお手上げだ。
プリッシュなら、この状況を打破することが
できるのだろうか?