第10章「深淵の調べ 前編」
実装時期:2019/09/17
推奨レベル:LV48~
ロイス地方の至る所に存在する、巨大なクレバス。
そのうちの一つである『ミロンド・クレバス』から夜中の決まった時刻に何かの叫び声が聞こえてくるそうだ。
大地に吹き荒れる冷たい風が叫び声を遠くまで運んだことで、ベリゾンにて生活を送っている者たちがその不安を掻き立てる声を耳にしているという。
ミロンド・クレバス内の調査依頼を受けるため、君はロイスのギルド支部へと向かった。
ミロンド・クレバス
エリア1
ベリゾンに流れる不気味な噂——ミロンド・クレバスから聞こえる謎の声の真偽を確かめるため、君は冒険者ギルドへと足を運ぶ。ギルドマスターから原因の討伐を依頼された君たちは、一路ミロンド・クレバスへと向かった。
クレバス内の壁面にはエーテル灯が設置され、薄氷で覆われた怪しい横穴があった。横穴にも灯りがともされ、確実に人が出入りしている痕跡がある。君たちは合流したカロルとアガーテとともに横穴に沿って進んでいった。不気味な声が聞こえるのは決まって夜中。襲われることを危惧し、カロルの提案で時間を決めて行動し、夜になる前に撤退することにする。
エリア2
横穴を進んでいくと、ブルドと謎の人物が話している現場に出会す。身を隠し耳をそばだてるが、距離が遠く全く内容が把握できない。ブルドが1人の時に詳しく話を聞くことにして、一行は探索を進める。ブルドへの尋問は自分に任せて欲しいというアガーテにカロルは辟易していたが、探索中、カロルが何か光るものを見つける。それを調べようとしたとき、モンスターが襲いかかってきた。それを撃退し、状況を分析する一行。ここにはモンスターはいるのに、モンスターの生息するような痕跡が見られない。モンスターを飼育しているのかと考えるカロル。思考しながら、奥へと進んでいく…
エリア3
ブルドに「冒険者たちのことをどう思っているか」と尋ねる謎の人物は、ブルドの侵略者への憎しみに満足した様子を見せる。タクラカンと思しきその人物は、ブルドに共通の敵を有していることを確認する——
一方その頃、カロルはまた何か光ったものを察知する。またモンスターの襲撃を受けた一行。それはグールだった。ここが思ったよりも危険な場所であり、調査をしなければならない場所であることを告げるカロル。ブルドを探しながら、一行は奥へと進む。
エリア4
アイテール教団——このミロンド・クレバスを拠点に活動するタクラカンの組織。謎の人物——その教団の信徒は、ここで大地への賛美と理解を深めているという。大地への感謝を忘れ、目先の欲に目が眩んでいる"侵略者"。気付こうともしない人間には眠りについてもらわなければならない。どういう意味だと尋ねるブルドだったが、教団員は答えない。それよりも頼んでいたものを持ってきたかとブルドに尋ねる。ブルドは頷き、それを差し出すのだった。
一方その頃、一行は横穴を直進し、開けた空間にたどり着いた。集会などにつかわれていそうなそのホールのような空間には、祭壇がある。気味が悪いというアガーテの前に、不快感を示した教団員が現れた。侵略者に対し、エーテルの枯渇を問題視する教団員。エーテルの消費と節約の釣り合いが取れていない。教団員はアガーテの「どうすればいいのか」という質問を一蹴し、懐から光るものを取り出す。侵略者は減った分のエーテル(命)を供給すればいいという宣言とともに光るもの、エーテルジェムを噛み砕き、異形に変貌し、襲いかかってきた!
心中をはかる魔物と化した教団員を退けた一行。魔物の体は光の粒子となって砂と崩れ、しばらくエーテルの発火に似た現象が起こり、きらきらと輝いていた。結局謎の声の正体は掴めなかったが、一本道でブルドと会えなかったことから、このクレバスにはまだ調査すべきところが残っているというカロル。ひとまず終始をギルドマスターに報告する。アガーテは、クレバスのことも気になるが、この大陸のことを一度知る必要があると提案する。ギルドマスターは一行に、アンブディ地方のレイバーンにある大図書館へ向かうといいと助言する。
その晩——
やはりあの不気味な声が、風に乗って聞こえてくるのであった。