AAR/セナトスさんとポプレスくんの愉快なインペロ対話/01

Last-modified: 2023-02-03 (金) 21:23:01

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汎イタリア会議は失敗した。ローマは武力でもってイタリアを統一しなければならない。

はじまり

セナトス:したがって、インペロから逃げてはならない。ところでカルタゴは滅ぼされるべきである。

ポプレス:やや、セナトスさんじゃないですか。こんなところで何してるんです。

セナトス:何って、街頭演説だよ。元老院の議員選挙が近いんでね。

ポプレス:セナトスさん、元老院議員を何か誤解してませんか? あらら、付け髭なんかつけちゃってまあ。

セナトス:ポプレスくんこそ、ローマ市民と言えば要するに兵役義務者のことなんだよ。そんなひょろっとしたなりで務まるのかい?

ポプレス:ほっといてください。

セナトス:そんな細腕じゃあ細君をお姫様抱っこすることだってできないだろう。

ポプレス:兵役義務とお姫様抱っこには、何の関係もないじゃあないですか。

セナトス:それがそうとも限らない。

ポプレス:うそ!

セナトス:ほんとうだよ。そもそも所謂「お姫様抱っこ」の起源はローマの対サビニウム戦争にある。
 昔々、ローマ人がサビニ人と戦っていた頃、女性が不足していたローマはサビニ人の女性を略奪した。
 そのときにローマ人が女性を抱えて凱旋した格好がお姫様抱っこだったのだ。

ポプレス:ほんとうですかあ?

セナトス:ものの本に書いてあった。

ポプレス:じゃあぼくもそろそろサビニとの戦争に参加して細君を見つけてこないといけませんね。

セナトス:そんな細腕でいくさに行くのかい?

ポプレス:ローマ市民の義務ですから。

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対サビニ戦争。

セナトス:ぶらぼー! ポプレスくん。君たちの活躍で、ローマはサビニを征服し、"地域大国regional power"となった。

ポプレス:ぐっすん。

セナトス:どうしたんだい、浮かない顔をして。

ポプレス:ぼくは血を見るのが怖くて逃げ回っていただけだったので、お嫁さんをサビニ戦争で見つけることができなかったのです。

セナトス:そんなことだろうと思ったよ。

アッピア街道とアッピウス

セナトス:ところでポプレスくん。ぼくらがアッピア街道のたもとで話しているというのはト書きに書いておいたとおりだが、アッピア街道って何かわかるかい。

ポプレス:分かりません。

セナトス:この道路がそうなんだよ。

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ローマからカプアにつながる石造りの道路が有名なアッピア街道である。

ポプレス:知りませんでした。ところでアッピア街道ってそんな有名なんですか。

セナトス:君の教養のなさには呆れるね。街道と言えばローマ。ローマと言えば街道。そのローマのなかで一番有名な街道がアッピア街道だ。

ポプレス:いやあ、この道路、南北に長いイタリア半島にあって便利だなあと思ってたんですよ。

セナトス:アッピア街道は第二次サムニウム戦争のときにつくられたんだ。
 当時、サムニウム人のゲリラ戦に苦しめられていたローマは軍隊を迅速に戦地に送り込むため、軍用道路を建設した。
 それがアッピア街道だ。第二次サムニウム戦争というのはインペロのグランドキャンペーン直前にあった戦争だよね。

ポプレス:このWikiにも書いてあったので、それは知ってます。

セナトス:アッピウスという元老院議員が元老院の過半の反対を押し切ってつくったんだ。
 この街道のおかげでローマはサムニウム人たちを屈服させることができたんだよ。

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議員アッピウス。

ポプレス:じゃあこの街道をとおってはやくサムニウムを屈服させましょうか。

セナトス:サムニウム、何故か誰とも同盟していなかったので簡単に併合できたな。
 これがローマを長らく苦しめたサムニウム人の末路か...。

ポプレス:どんどん戦争しましょう。

アレクサンドロスの再来

セナトス:じゃあつぎはさらに奥地のルカニア人たちを攻めるか。

ポプレス:ルカニア人たちはサムニウム人たちとちがってイタリア半島の軍靴の底の諸国と同盟を結んでますね。

セナトス:詩的な表現じゃないか、軍靴の底の諸国だなんて。マグナ・グラキアと言いたまえ。

ポプレス:マグナ・グラキアと戦争になると言ったら、あれですね、ぼくはあいつのことを忘れてました。

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第一次ピュロス戦争。

セナトス:史実では「ピュロス戦争」でローマを苦しめた軍事値14のピュロスくんの登場だ。

ポプレス:これ、イベントか何かですかね。マグナ・グラキアのギリシャ系国家を攻めたらエペイロスが参戦してきたんです。

セナトス:イベントだろうねえ。

ポプレス:勝てるんですか?

セナトス:軍事値14のピュロスくんが敵方にいるとは言っても、量ではローマ市民軍が圧倒的だからね。勝てるでしょう。

ポプレス:勝ちました。

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ピュロス「ローマには勝てなかったよ。」

セナトス:ローマの覇権はここに、イタリア半島の軍靴の底まで到達した。つぎはエトルリア人たちをやっつける番だ。

ローマ人の覇権

ポプレス:エトルリアは初期ローマの、王政だった頃、その王様を輩出した隣国のドミナントな都市国家群ですよね。

セナトス:そうらしいね。詳しいことはわかってないらしいが、初期ローマに諸々の影響を与えた兄貴分だ。
 ゲームでははじめローマに匹敵する勢力を誇っており、ローマとの間に和平期間があるためはじめは彼らと戦争できない。

ポプレス:ピュロス戦争が終わったのがローマ暦461年ですから、和平期間は切れてますね。

セナトス:そのとおり。では戦争だ。

ポプレス:マッシヴになったローマの前にエトルリア人たちは衆寡敵せず、敗北させました。
 エトルリアを下したことで、私たちは「大国Major Power」になりました。

セナトス:あとはあれか、幾つかの必要プロビを拾ったらミッションの「Roman Italia」の達成だな。

ポプレス:拾ってきました。

セナトス:話がはやくてよろしい。

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イタリア半島の統一とミッション「ローマ人のイタリア」の達成。

ポプレス:このミッションの最後は択一式で「ローマ人の覇権」か「イタリア人の市民権」を選択できます。

セナトス:前者は既統合文化の幸福度が上がる代わりに、未統合文化の幸福度が下がる。
 後者はその逆だ。ただし、後者は安定度の低下が30もあって、推奨されない。

ポプレス:どっちを選ぶんです?

セナトス:「ローマ人の覇権」を選んで、サムニウム人とかエトルリア人といった数の多いPOPは文化統合することにする。

ポプレス:分かりました。

(続く)