AAR/ポントの王ミトリダーテ/01

Last-modified: 2023-02-05 (日) 20:58:09

ミトリダテスの王国の物語が、ここから始まります。

ギリシャから来た男

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のちのポントス王ミトリダテスは、インペロのグランドキャンペーン開始当初、アンティゴノス王国の陪臣として存在します。
齢34。能力値はそこそこ有能で、のちのポントス王として十分なものです。友人にアンティゴノス王国の後継者がいます。
彼はアンティゴノス王国ではご覧のように、それなりの厚遇をされているみたいです。彼は「境遇に満足content of life」しています。
ですが、そのアンティゴノス王国は皆さんご存知のように、開始当初イベントチェーンが組まれているディアドコイ戦争でめちゃくちゃになります。
ミトリダテスもぼーっとしてはいられません。

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AVC473年、ミトリダテスは高齢の父親が亡くなったことを契機として冒険者としての新しい人生を始めます。
ディアドコイ戦争の渦中にあるアンティゴノスに兵を借り、アシアのパフラゴニアに進撃して親アンティゴノス政権を打ち立てるという目論見です。
アンティゴノスは了承しました。パフラゴニアの領主もまた、この冒険者の行動を容認します。ミトリダテスはここに自分の王国を保有することになりました。

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イベント「ポントスの継承Throne of Pontus」。

アシアはディアドコイ戦争で累卵のごとく乱れていました。
ミトリダテスの旧主であったアンティゴノス王国はプトレマイオス王国とセレウコス王国、リュシマコス王国の侵略にあって倒壊しました。
ミトリダテスに土地を譲ったパフラゴニアと、いまだ蛮族が蔓延るポントスは、激闘の末、ポントスがパフラゴニアを併合しました。
帰る国を失ったミトリダテスはここで、隣の蛮族の土地、ポントスを征服することを決意します。

スクリーンショットで示した「ポントスの継承Throne of Pontus」イベントは、AIポントスの選択によって分岐が発生します。
ポントスがミトリダテスの冒険を容認すれば、ポントスは平和裏にミトリダテス王国に併合されます。
ポントスがミトリダテスの冒険を否認するならば、ミトリダテスとポントスの間で征服戦争が勃発します。
前者の方がスムースだと思われるかもしれませんが、v2.03のインペロにはバグがありまして、平和裏にポントスを継承すると国タグがポントスとは別のポントスができてしまいます(軍旗が違うのですぐにわかります)。
そうするとのちに用意されているミトリダテス朝ポントスのイベントが正常に機能しなくなってしまうので、後者の、戦争を通じてポントスを併合する方がプレイとしてはより楽しくなるのです。

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戦争!

そして戦争が勃発しました。
ミトリダテスの側にはイベントで兵役人口と陸軍式にバフがついています。対するポントスはいまだ蛮族の土地。勝利することは易しくはありませんが、とても困難という訳でもありません。
ミトリダテスは傭兵を雇い、また自ら軍団を率いて、ポントス領内に進撃します。目標はポントス野戦軍。まず野戦で勝利して、そのあとじっくり攻城戦フェイズに移行しようという算段です。

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勝利!

化外の土地ポントスに住む蛮族たちには、ギリシャの、整然とした規律を持つ軍団兵は敵いません。
ミトリダテスの軍団は、傭兵の力を借りながら、ポントス軍を散々に打ち破りました。蛮族たちは逃亡し、ギリシャ人たちは進軍します。
AVC459年、ミトリダテスはアミソスに入城し、ここに旧ポントス王国は崩壊しました。そしてそのすぐあとのAVC461年、施政方針decisionによってミトリダテス朝ポントス王国が誕生します。

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長足の冒険を経て、ミトリダテスは今やアシアのポントス王国の王さまkingになりました。
ディアドコイの陪臣から始まり、パフラゴニアへの進軍を経て、ポントスの征服戦争に勝利したミトリダテスは、いまや玉座に落ち着いて再び「境遇に満足content of life」しています。当然のことでしょう。