NSFは「NES Sound Files(ネス サウンド ファイル)」もしくは「NES Sound Format(ネス サウンド フォーマット)」の略称です。
NESとは、ファミコンの海外での呼称「Nintendo Entertainment System(ニンテンドー エンターテインメント システム)」の略称です。
つまりNSFは、ファミコンの音楽ファイルということです。
NSFは、ファミコン音源(CPUの名前から、2A03音源とも言われている)を使用します。
ファミコンについては、ファミコンとは何ぞや?を参照してください。
NSFは本来、ファミコンゲームのロムから抜き出した音楽ファイルで、
当然、実機やエミュレータで演奏することができます。
しかしNSFは、ツールを使ってゼロから自作することもできます。
ここで言うNSFは全て、その自作物の事を指します。
当然自作NSFも抽出NSFと変わりなく、実機やエミュレータで演奏することができます。
またNSFは、拡張音源にも対応していて、
音数や音色の種類を変えたり増やしたりすることもできます。
NSFファミリー??な規格 
NSFEというNSFとは少し趣向の違う、同じ系列の規格もあります。
NSFEの特徴は、NSFと同じ、ファミコン音源を使用するということと、
曲の演奏時間を設定できること、内蔵プレイリストやフェードアウト時間指定などの機能が用意されていること、
複数曲を含むNSFEファイルで、一つ一つの曲に曲名を書くことができることです。
少し変わった視点でNSFを見たい、という方には合っているかもしれません。
現時点ではmckとは直接関係は無いので、あまり深くは触れませんが、
NSFEに関する詳しい資料はここ(英文)にあります。
NSFをNSFEファイルに変換するユーティリティは→です。&ref(): File not found: "nsfe_converter.zip" at page "NSFとは";
(NSFEの総本山のページでは落とせない物のため、ここに添付します。)
NSFの活用 
ざっと挙げただけでも、活用法はこれだけあります。
- 単体で聴く
- PC用のファミコンエミュレータ、ファミコン音楽プレイヤーで聴く
- NSFの入ったカートリッジを挿し込んで実機で聴く
- PDAやノートパソコンや携帯音楽プレイヤーに転送して聴く
- ゲーム
- ゲームのBGMに使う
- ゲームの効果音に使う
- フラッシュ
- フラッシュのBGMに使う
- フラッシュの効果音に使う
- 動画
- 動画のBGMに使う
- 動画の効果音に使う
- サンプラー
- 音の1部分としてNSFを使う
- デスクトップアクセサリー
- 起動音、終了音
- クリック音、警告音など
- MMLファイルを利用してのアレンジ合戦
- アプリのBGM
- ホームページのBGM
NSFは、直接ゲームやフラッシュや動画やサンプラーに使ったりすることは
残念ながら現時点ではできません。
しかし、数あるNSFプレイヤーの中には、WAVファイルを出力できるものも存在します。
WAVファイルなら、そのまま使ったりMP3やOGGやWMAに変換したりして、
ゲームやフラッシュや動画やサンプラーに活用できます。
代表的なWAVファイル編集ツールを挙げます。
参考:NSFファイルの詳細